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津谷景子の二日目 その8

吉祥寺で一度降りてしまったけど、また同じ中央線に乗った。

吉祥寺もいい店はたくさんあるけど、気分の問題で新宿へ行くことに。

休日ぐらいは少し遠出をしたいものね。

それに吉祥寺にいるとうっかり私を狙う犯人と出くわさないとも限らないし。


 新宿に着くと、私はいいアイデアが閃いた。

せっかく明さんと一緒にいるのだから、いつも通りの買い物だとつまらない。

いま明さんはお金を持っていることだし、使ってもらおう。

ふっふと私はほほを緩ませた。


「明さんは服を買わないんですか?」


「服? 服かあ。買わないわけじゃないけどね」


「じゃあ、今日は私が明さんの服を選んでみますよ。その中で何か買ってください」


「ん? そう? じゃあ、そうしようか」

 

明さんの返事を聞いて、私はほくそ笑んだ。

明さんが急におしゃれをしだしたら薫子はどう思うだろう。

驚く顔が目に浮かんで楽しい。

 

私たちはさっそく伊勢丹に向かってみた。

メンズ館に入るなんて久しぶりだ。

父の日のプレゼントを買いに来た以来かな。

 

明さんは背も高くてスタイルもいいので、何でも着られそうだ。

いつも黒いサマージャケットなので、もっとさわやかな色を着てもらいたい。

きっと明さんはさわやかな色のほうが似合うと思うんだよね。

ついでにジーンズも新しいのを選んでみよう。

ならば靴も新しくしたほうがいいよね。

ついでにペンダントも進めてみよう。

 

私は入っていく店で明さんに似合いそうな服を見て回った。

私はどんどんと選んでいくと、明さんは素直に私のお勧めの服を、何とすべて買っていってしまう。


「あの、別に気に入らなければ断ってくれてもいいですよ」

 

あまりにも勧められるままに買っていくので、私は逆に心配になった。


「いや、また買いに来るもの面倒だし、ケイさんが勧めるならそれでいいよ。俺はあんまりこだわりないから」


 なるほど、服に無関心というのは、要するに何でもいいのか。

それだとショッピングで何を楽しみにしたらいいのだろう? 

不思議だね。


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