短歌 「悪の短歌」
悪役令嬢ものの小説が好きです
悪い魔女、悪い貴族の物語 みんな 死んだ 苦しみながら
魔女様の肉のシチューを食べたのはヘンデル グレーテルに作らせて
とびっきり残酷な死に方をさせて死体も辱めてやりました
魔女である。魔法少女ではなくて とびきり怪しいのが良いのである
呪い(まじない)と呪い(のろい)の漢字は同じです、さてこの呪いはどちらでしょうか?
大鍋を大腿骨でかき混ぜる 鍋より煙 愛の妙薬
突き飛ばしたくなるような顔をして、そこに立っているのが悪いんだ
焼けた靴 終わらないダンス 哀れなるお妃様よ弔われずfin
悪い魔女、死んだ火あぶり釜茹でで。あるいは赤い靴に焼かれて
雪の降る、でも暖かい朝だった 魔女が焼かれてしまった朝は
冬のあさ、光の中で魔女として一人の優しい薬師焼かれる
弔いの言葉の一つもかからない 誰もが「次」を恐れていたのだ
強欲な者たち衣や骨拾う。ただおのがために。灰まで拾う
艶やかなあの歌はもう聞こえない その喉がもうこの世にないから
あさましき人らは地獄へ、偽善って桜みたいだね、桜が咲いた
愛のなき関係数多築きながらたった一人の番を探す
幸せのエンドロールの裏側を垣間見できる物語が好き
白雪に目を向ける暇がないほどに愛してやらない国王の罪
キスなぞで死者は蘇らないので白雪姫の判決はギルティー
白雪は法廷侮辱罪に問われ 法廷は妃無罪と断定
隣国の好色王子は父親の怒りを買って追放処分
嘘つきの姫と王子は共謀し国家転覆、乗っ取りを夢想
虚言癖ありとカルテに記されて治癒院送りは父の温情
美しく聡明な姫などという社交辞令を信じてお縄
嘘つきのくせに他人の嘘などは見破れぬと民、お笑い種に
(。・ω・。)書いてみちゃいました




