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閑話『問2、VTRとはなんの略称か答えなさい』

「みなさまご無沙汰しています。どうも天草とおるです。これから始まるは、閑話と呼ばれる、いわば無駄話。ーーですがご安心ください。みなさまのご要望に応え、ネタを用意してきました故、最後までお付き合い頂ければ幸いです」


 俺は今、ペチャクチャと独り言を喋りながら王都の町を歩いている。そう。登校のお時間だ。周りの人間は、変人を見るような目でこちらを見ている。

 まぁ確かに、訳わからん独り言を話しながら道を歩いている人を見かければ、俺だってそういう目で見るよ?でも今の俺は独り言じゃ無いもんね? 俺の人生を物語のように見ている人に聞こえるように言ったんだから。うん。独り言じゃ無いんだよ。ーーえ? 見てくれてる人いなかったら?…………それは……ただの変人ですね。


 これは流石にメタ発言すぎたかな……? いや、そんな事ないよね。俺の人生はパロディとメタと素敵な何かで出来ているんだからーー。

 さてさて、改めまして今回は閑話と言うことですので、本編では説明しきれなかった部分を徹底解説していきたいと思います。


「したっけまず、VTRーーもとい、回想シーンをーーどうぞ!」



■■■


 海音の掛け声の後、俺の視界は一気にホワイトアウトした。そして一瞬の間を置き視覚を取り戻す。しかし、そこには先ほどまでの教室は無く、広大な大地に一人の魔法少年が居た。


■■■


 はい。ココですね。

 この後俺は、このクソ魔法少年に放置されると言う仕打ちを受ける訳だが、俺が召喚された位置……ここが何処なのか、王都近辺のことも含めてここ数日の授業で習ったことを説明していこうと思う。


 ここは『ソオラム王国』の王都"ノーツェンス"だ。国土は人が住める範囲だけでも1万㎢はあり、人口は約1000万人。そのうち、王国の1/3の約300万人がこの王都に集まっている。南にはここ数百年の間対立を続けている『ベ・ロットリー公国』。国土や人口はソオラム王国とほとんど差はないが、魔法の技術が発達しているそうだ。東には、鉄壁の要塞で千年間他国からの侵略を跳ね除けてきた『テゥローフ帝国』がある。そのさらに奥にも国があるのだが……今はソオラム王国近辺の解説だからやめておこう。

 さてさて、隣国の説明もしたところで、いよいよ俺の召喚された場所だが……ココだ! ソオラム王国最南端の、べ・ロットリー公国との国境付近にある高原だ。スーモンス高原というらしい。

 あの後俺を召喚した魔術師は、転移魔法らしきものを使いその場から居なくなってしまった。ーー全く。なんて無責任な奴だ。召喚するだけして放置とは……ゴンザレス・○太郎のほうがまだ責任感あるわ…………いや、無いな。それは言い過ぎた。


 海音が俺に貼り付けた魔法陣の書かれた紙は、元いた世界の思い出の品として今も学ランの胸ポケットに入っている。




■■■


 俺が最初のセリフ以降、喋るのを忘れてひたすら黙々と脳内解説をし始めて早十分。俺は校門をくぐり、今日もまた白く聳え立つ国立騎士学校へと通うのだった。


「さぁ続きまして、このシーンです。ーーどうぞ」


「あまとう……なにしてんの?」


 ほっとけ。



■■■


 宿を出発して大体三十分くらい経っただろうか。ギルドはそこにあった。

 敢えてこの脳内解説に自らツッコミを入れるとすれば……何処だよ!

 まぁともあれ、この大きさなら遠くから見ても目立つ為、一番最初。つまり宿を出た時点で方向を間違えない限り迷うことは無い。ただし、周りがよく見えるお昼に限る。


■■■


「はい。ココですね」


「はい。何処ですね?」


「あ、あのテューさん」


「はいなんでしょうか」


「今俺大事なことやってるからさ、ちょっとの間でいいから、温かい目とは言わない。冷たい目でもいいから、黙って俺を見てて?」


「見てなきゃダメ?」


「……いや、見てなくて良いわ」


「……分かった」


「さて、テューがおとなしくなったところで続きとーー」


「あぁ! あまとう! 昨日おばあちゃんが言ってたんだけどさ、トイレする時背筋伸ばすと快便になるらしーー」


「おい」


「あ……」


「俺は」


「はい」


「お前に」


「はい」


「さっきなんて言った?」


「今俺大事なことやってるからさ、ちょっとの間でいいから、温かい目とは言わない。冷たい目でもいいから、黙って俺を見てて? って言った」


「おぉ。口調は真似はせんでいいが、一言一句覚えてるのはすごいな」


「ありがとうございます」


「やかましいわ。覚えてるなら……分かるな?」


「はい」


「よし」


 もう声に出すのはやめようと思う。

 さてさて、無駄なことをしていせいで今回は時間的にこれが最後になりそうだ。すまぬ。

 で、なんだっけ? …………あ、そうそう。ギルドが何処だよって話だ。ーーその前に、まずはピースが何処にあるのかを説明しておこう。

 ピースは俺が初めて王都に入った時に通った南門を、左に曲がって十分程歩いて、右に曲がった突き当たりにあった。

 あ、言ってなかったけど、俺ちゃんと門番の検査受けたからね?変なアイテムに手をかざさせられてステータス見るなり、嘲笑うように「通っていいよ」って言われたけどーー。

 さて、本題に戻ろう。

ギルドの場所だが、ピースから西側に三十分程適当に進むと大きな茶色の会堂と、屋根から伸びた国旗が見えてくるので、すぐに分かる。

 ついでに国立騎士学校の位置も教えておくと、ピースをギルドとは真逆の方向、つまり東側に十分程進んだところにある。防衛面の工夫で真っ直ぐにはたどり着けないんだけどね。学校もお城も位置的には南門から真っ直ぐ北にあるんだけど、路地が入り組んでて真っ直ぐは辿り着けなくなっているのだ。



■■■


 カラーンカラーン


「おっとそろそろ授業が始まる。それでは、引き続き『召喚者、捨てられる』をお楽しみください」


「あまとうもーいい?」


「あっもういいぞ」


「それで何やってたのさぁ?」


「ふふふ。特別に教えてやろう。今回は閑話と言う…………」

とおるA「ベ(ヴェ)ントオーバーロウ! 筋トレの種目です!」


またボチボチ投稿して行きます。

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