暴風龍の長がやってきた
暴風龍の長リュードが護衛にくることになった 流石アリーナ 自分の仕事は欠かさない・・・
アリーナに久しぶりの家族団らんを楽しんでと 護衛の任を一時的に解いたら ちゃんと代役を立ててきた 知っている龍が良いと思ったのだろう 暴風龍の長を寄こしてきた 確かに面識はあるし 代役としては良いのかもしれないが 自分の縄張りは大丈夫なんだろうか?
「リュードさん 私の護衛は嬉しいけど 縄張りは大丈夫?」
「大丈夫だ 立札を建てて来たからのう」
「何て書いてきたんですか?」
「ワシの縄張り誰かいたら ぶっ殺す!!っと」
「また凄い立札ですね・・・・・」
「じゃろう これなら 大丈夫じゃ」
バカだバカな子がいる シクシクアリーナさん これなら代役いらなかったよ 私はこれからが心配だよ
「ま まぁ 縄張りが大丈夫だとして人型も中々格好いいですね ここまでは どうやって来たんですか?」
「目立たぬように 夜中に王都近くまで飛んできて 人型になり 騎士に当て身を加えて 気絶させて入った」
「駄目じゃないですか 明日には町中に お尋ね者の張り紙張られちゃいますよ」
「じゃぁ どうすれば 良かったのじゃ?」
「私のそばには常に龍聖が居るんですから まず念話で会話すればよかったじゃないですか?」
「おぉそうじゃった この嬢ちゃんはホーリードラゴンじゃったなぁ」
「まず 王城に行きますよ お尋ね者の張り紙を張られる前に 手を討ちます ママンチョット王城に行ってくる あとこの人暴風龍のリュードさんアリーナさんが 家族で楽しんでいる間 私の護衛で家にいるから宜しくね」
「はい 分かったわ あなたも色々大変ね」
「それは言わないで」
「じゃぁリュードさん行きますよ これに乗って下さい 攻撃ヘリハインドDですこのヘリは乗員2名の他に兵員8名迄運べます 防御力も装甲車並みなので 今日はこれに乗って行きましょう」
いつものアパッチロングボウは乗員2名で 兵員は乗せられないので 龍聖をアリーナさんに抱っこしてもらっていたが リュードさんは男だ さすがに龍聖が可哀そうだろう なので今日はハインドDなのだ そして龍聖に耳打ちする
「龍聖今日は後ろにリュードさんと乗ってリュードさんが変な事しない様に見張ってて」
「わかったよママ」
「さぁ行きましょう 早く騎士団の元へ」
そして王城に着き 急ぎ騎士団の元へ向かうと大騒ぎになっていた
「王都への侵入者だ 急ぎ捕まえろ 手配書はまだか?」
「騎士団長 チョットお話が・・・・・」
「おお リーサ殿かあの時は助かりました それで今宵は?」
「ああ 騎士団長そいつです 侵入者はそこに居る奴です 捕まえましょう」
「その件です いつものアリーナさんが実家に帰省していまして 護衛をこの方がしてくれるのですが 世俗に慣れていないせいか チョット強引なところがありまして 今回の件になりました ちなみに暴風龍ですから 捕縛などはしない様にお願いします 死人が出ます・・・・」
「わっ・・・・ 分かりました 皆今聞いた通りだ チョット世俗離れした方が 王都に来ただけだった 捕縛の件は無しだ 当て身を受けた者も怪我はしていないな? 手加減されていたのだから これからこのような事が無いように修業に励むように!!リーサ殿の護衛は龍種が勤めている 下手に王都で揉め事など起こさない様に これはここに居るものだけの機密事項だ 機密を漏らしたらどうなるかは分かっているな?」
「ごめんなさい 当て身を受けた方はどなたですか? あなた達ですね 怪我まではしていなくても痛いですよね 『神の御業』 これで許して下さい」
「いえ 私達も至らないところがありましたから 気にしないで下さい 事件じゃなくて良かったです」
「すみませんでした」
「人の世に成れていなくて すまない事をした 許してくれ」
「いえいえ むしろ手加減してくださってありがとうございます」
「まぁ これで一応の紹介が終わったので 私は家に戻ります ご迷惑をおかけしました」
そして家に戻ってきた
「リーサ殿 私のせいで迷惑をかけました 次からは気を付けます」
「大丈夫ですよ 誰にでも初めてはありますから」
「ありがとうございます そう言って貰えると気が楽になります」
余り楽になられると困るんだけど・・・・ 明日は学校か・・・・なにも無ければいいが
「今日は寝ましょう 明日は学校と言って勉強する場所に行くので 付いて来て下さい」
「ワシはどうしていればいいのじゃ?」
「私の席は一番後ろなので 私の後ろで立っていてもらえれば問題ありません もし仮に刺客が来た場合には そいつを倒して下さい まぁ最近は来ていないので問題ないとは思いますが あっあともう一人私の事を護衛している人がいるので その人と勘違いしない様にお願いします」
「神の巫女は そんなに護衛がいないと いけないくらい危ないのか?」
「う~ん 神の巫女とというより 普段の仕事のせいで敵が多いと申しますか・・・・」
「とにかく 守れば良いんじゃな?」
「そんな感じです 来るとすれば 闇商売を邪魔された人間に依頼された 刺客です」
そして時間は過ぎて行き お昼に差し掛かろうとした時だった アヤメさんが動いたと思った瞬間 リュードさんも動いた そして 流石ドラゴン 動きが人型でも尋常じゃない 即座に3人の死体を持ってきた・・・教室に・・・・そして犬が褒めてって感じで待ってる・・・・どうしよう褒めれば良いんだけど 褒めただけじゃなく ここに持ってきちゃ駄目ってのも教えないといけないし・・・・
「リュードさん ありがとうございます 助かりました でも教室に死体を持ってきちゃ駄目です アヤメさん居ますか」
「はい ここに」
「おお これがもう一人の護衛か 気配はあったが姿が見えなかったので 何処にいるのか分からなかったぞ」
「それが『忍者』というものです ところでアヤメさん 死体の処理をリュードさんに教えて下さい 毎回ここに持ってこられると授業がストップしてしまうので お願いします」
「はい 畏まりました リュード様 死体を持ってこちらにお願いします」
2人とも窓から外に出て行く 授業に出ていたみんなはあっけにとられていた そして先生が一番最初に復帰して授業を再開していく そして10分後リュードさんが帰ってきた 授業の邪魔にならない程度に小さい声でリュードさんに聞く
「早かったですね 何処に始末してきたんですか?」
「学校の裏手だ チョット穴を掘ったらいっぱい出て来たぞ だがそこに埋めるしかないと言われたので 埋めてきたがな それにしても神の巫女も恨みを買うのだな あれだけの人数を刺客で送ってくるとは」
アヤメさんなんて所で 死体処理してたんですか・・・・ まぁ護衛が護衛対象から長時間離れるわけにもいかないし しょうがないか・・・・ 今日場所を教えて貰って骨まで焼却しよう 家の裏とかに埋まってないよな・・・・ 後から一応聞くか・・・・
「それに関しては後から説明します 授業が終わってからで良いですか?」
「別にいつでも良いぞ 時間は余っているからな」
そしてその後の授業は問題なく終わり リュードさんに説明の時間だ 面倒だから皆が帰ったクラスの中で説明する
「以前売った商品を悪用する人たちがいたので それに対応する設備を作ったんですが 予想以上に悪用してた人が多くて その人達が 商売の邪魔しやがってと逆恨みして 刺客を送ってきてるんです これでもかなりの数の組織を潰したんですが そんなことする奴らはゴキブリ並みに 増殖率が高いですから いくら潰しても出てきて 刺客を送ってくるんですよ 馬鹿だから私を殺したら その悪用する商品も手に入らなくなることが分からないんでしょうね?」
「本当にバカな奴らだな 以前売った商品という事はリーサ殿が作ったんじゃよな? そしてリーサ殿を殺せば その以前売った商品というのも供給が止まるとは考えんのか?」
「馬鹿だからその辺が分からないんですよ まぁ 頭が良かったら 普通に商売した方がリスクが少ないですからね 困ったものです まぁ良いです アヤメさん」
「はい」
「さっきの死体を処理している場所まで案内してください」
「どうしてもで御座るか?」
「どうしてもで御座る!!」
そして 死体を埋めている場所に案内してもらった 学校裏手の広い敷地だ そしてそこには死体が埋まっている チョット掘り返してみる 広い敷地一杯に死体が埋まっている よく臭わなかったものだ 掘り返すのが面倒なので ショベルカーを練成し はじから 埋まっている場所を掘り返していく
そして離れた場所から そこの周りを穴の開いた結界で覆い 中にナパーム弾を撃ち込む 広い敷地一杯にナパーム弾を撃ち込んで死体を骨まで焼いて行く ある程度まで焼けたら 結界を解くこれで匂いの問題は無いはずだ ここまで焼けたらあとは骨だけだ ナパームのゲル化ガソリンが燃える匂いが立ち込める 暫くして火が消えたら
またショベルカーで埋め戻していく そしてロードローラーを練成し 地面を押し固めていく これでおしまいだ リュードさんはポカーンとみていた アヤメさんは又何か新しいものが出てきたと 呆れ顔だ そしてアヤメさんを問いただす
「家の敷地付近で 殺した刺客は何処に処理を?」
アヤメさんの顔が青くなる そして逃げようとする それを結界に閉じ込めて動けなくする
「ア~ヤ~メさ~ん 何処に行こうとしてるのかな~?」
「それがしはリーサ殿の無事の為にと なるべく離れないために・・・・・」
「っで どこに埋めたの?」
「リーサ殿の自宅の敷地裏に・・・・申し訳ないで御座る」
「いや良いよ むしろ他人の敷地に埋められたら 処理できなかったところだから」
「許してくれるのでござるか?」
「私のためを思ってやったことだから 許しましょう 取りあえず場所は何処? 急いで家に帰るわよ」
そして 家に帰るとパパンとママンにお買い物に行って貰い その間に処理する事にする 買い物はお酒で良いなそれならいっぱい買ってくるだろう!
そして 家の裏で小型のショベルカーを出し穴を掘り返していく そこからはさっきやった事と一緒だ 周りに臭いが逃げない様に結界でふさぎ 少し穴を開けた状態でナパームを打ち込んでいく 開いた穴からは火柱が上がっているが 穴が無いと中の空気が無くなって 中途半端な燃えカスになる ある程度骨になったら結界を解き骨まで焼き尽くす これで問題ない
流石に家の裏にロードローラーは入らないので 小型のショベルカーのキャタピラで踏み固める ギルドの裏手にも似たような場所があるらしいが 今は知らないふりをしよう