行方不明のリフレッド先生
手紙の内容はこうだった 先生達の飲み会の帰りにリフレッド先生が 行方不明になった 寮にも帰ってこないし 騎士団に聞いても王都から出た記録は無い との事だ あれだけ強いリフレッド先生が いくら酔っていたとはいえ 誰かに連れ去られるなど考えられない 何があったと言うのか? 自分から行方不明になる理由は全くないし 誰かに攫われても暴風龍の鱗を飲んでいる 竜巻を起こせば大抵の事は何とかなるはずだ 何か薬で眠らされてる? 信じたくはないが先生達の狂言? とにかく 私はサーチを使って先生の気を探ってみた だが見つからない 王都にはいないのだ
アリーナに聞いてみた アリーナも私とずっといてリフレッド先生を知っていたからだ すると 暴風龍に攫われたのではないのかと言い出した 何か凄い所から答えが出てきてビックリしてしまった 聞くところによると 暴風龍は目当ての女がいると自分の鱗の粉を飲ませて 自分の跡継ぎを生ませるらしい 何てはた迷惑な そこに今回自分から暴風龍の鱗を飲んだ先生がいたので 攫われたのではないかと言うのだ その可能性が高くなった 先生が自分から行ったのならしょうがないが 今回は攫われた可能性が高い 探しに行かないと 以前仲良くなった暴風龍に聞きに行く事になった 暴風龍は縄張りを持って暮らしているので 他の暴風龍と会う機会が少ないと言うのだ だが 今回は少しでも高い可能性にかけてみることにした 以前の場所に転移し 後は大型ヘリで探す 大型ヘリなんかが飛んでいたら 喧嘩を売ってくるのが目に見えてたからだ そしてすぐに飛んできた ヘリを降ろすと相手も降りてくる 中にアリーナがいるのも分かっていたのだろう そして人型になると挨拶をしてきた
「お久し振りですアリーナ様 そして神の巫女よ あの時はありがとう」
「いえいえ それより今回は聞きたい事があって 来たんですが良いですか?」
「もちろんです アリーナ様に 神の巫女の頼みを断れる龍など居りませんから」
ん?それならアリーナに全龍種に声を掛けて探させればいいのか?まぁ今は良いか
「仲間の暴風龍で最近人間を攫って来たのを自慢していたのがいませんか?」
「あぁ若い龍が自慢していましたね 元々暴風龍の鱗を飲んでいた女を攫って来たと」
「そのバカ何処にいるか分かりますか?」
「分かりますが 若いですから本当にバカですよ?」
「良いんです攫われたのが私の恩師なので助けないといけないのです」
「それは急がないといけませんね 子作りを始められると面倒です!!私が案内いたしましょう」
「お願いできますか?」
「ええ 勿論 神の巫女の為ならば たやすいものです」
「ありがとう 助かりますでは 私はさっきの魔道具で行きます 武器も搭載してる方で行きます アリーナは最初からドラゴン形態で行って相手を威圧してくれないかな?」
「わかった リーサがそう言うのならばそうしよう」
「それともドラゴン形態で行かない方が良い?」
「いや最初から圧力をかけた方が良いだろうな」
「わかった 私と龍聖は攻撃ヘリで行くから 言う事聞かないようなら撃ち落とすから」
「じゃぁ急いで行きましょう 付いて来て下さい」
「攻撃ヘリを出して付いて行く」
しばらく 飛んでいると 相手の方から
「ここは俺の縄張りだ入ってくるな」
「お前が攫って来た人間は神の巫女の大事な人だ 逆らわずに返しなさい」
「嫌だね神の巫女が何だって言うんだ あの女は俺が攫ってきて 今催眠をかけている途中なんだから邪魔をするな!!」
「龍聖伝えて 【早く返さないと神の巫女がお前を倒しますよ】 と」
「【倒せるもんなら倒してみろってんだ】って言ってるよママ」
「ミサイル一斉掃射」
全てのミサイルが若い暴風龍に当たる そして落ちていく
「まだ息はあるようだな どうする返すかこのまま殺されるかどちらか選べ」
スピーカーから 神の巫女の声で伝える 相手が理解できるかなんて関係ない この状態で言われたら大抵は脅しだ そして 龍聖が教えてくれる 【返しますから殺さないで】っていってるって
そして 人型にさせる 傷だらけだが生きてる しょうがないから治してやるか『神の御業』
「傷は治してやったが次に反抗したら殺すからな!!?」
「はい!! もうしません 催眠も解きます」
「お前も暴風龍なんて カッコいい名前付けてるんだから 暴風龍のメスを口説き落としなさいよ」
「暴風龍のメスは狂暴なんです」
「それを落としてこそのオスだろう?」
「はい 次から頑張ります」
「信用できないから たまにソーっと見に来るからな その時に人間が居てみろ その時は殺すぞ」
「はい!!わっかりました!!もうしません」
「それくらいにしてやって下さい 暴風龍は昔からそうしてきたんです」
「じゃぁ ちゃんと人型で口説き落としてから連れてこい 良いな?」
「はい もうしませんから 勘弁して下さい」
さっきの攻撃が余程効いたようだ もう人間は連れてこないだろう
「ここです ここに居ます 今催眠も解きますから」
「リフレッド先生 やっと見つけた みんな協力ありがとう」
「神の巫女の為ならば」
「リーサの恩師だからね 助けないわけにもいかないさね」
「催眠解きました」
「あれ? 私何でこんなところに居るんだ? 先生達と飲んでてそこから記憶が無いな リーサがいる」
「先生は暴風龍に攫われてたんですよ 先生の魅力は暴風龍にも効くんですね」
「人間に私の魅力が効いた試しが無いけどな」
「大丈夫ですよ 私が保証します きっと良い人が見つかって結婚できます」
「本当に?」
「何なら神様に直接お願いしましょうか?」
「それいいな それで頼む イケメンじゃなくても良いから性格の良い人な!!」
「分かりました 次に神様とお話しする機会があったら伝えておきます」
「私も性格の良い暴風龍を紹介してもらえませんか?」
「それは自分で探しなさい!!まったく若いんだから自分で見つけなさいよ」
「さて先生帰りましょう 皆さんありがとうございました」
「神の巫女に自己紹介もしていなかったな 私はリュードと申します以後お見知りおきを」
「分かりました リュードさん 私はリーサと申します 気軽にリーサと呼んでください」
「それではリーサ様 暴風龍は荒い気性の為 問題事を起こしやすいのでこれからも 何かあるやもしれませんが 私に話してくれれば出来る限り対処しますので 宜しくお願いします」
「わかりました リュードさん 今後暴風龍関連で何か起きた時には 声をかけさせてもらいます」
「宜しくお願いします これでも一応暴風龍の長をしておりますので まぁ生意気なのが多いので大変ですが・・・」
「確かに大変そうですね・・・」
「分かって貰えるだけで幸せです」
「分かってるの君のことだよ!?」
「はい 反省します!!」
「分かってるなら良し!!次は無いからな!!」
「先生久しぶりに乗るヘリコプターは攻撃と大型とどっちが良いですか? それとも転移ですか?」
「転移何それ? それが良い」
「分かりましたそれでは転移で リュードさんもありがとうございました 先に転移でリュードさんの所に行きましょう」
「私はここから飛んで帰りますので良いですよ 人間に縄張りを見られるのも問題ですし」
「そうですか 分かりました ではここでさようならです」
「ではリーサ殿また今度」
「はいまた今度です」
「『転移』 学校の寮に着きましたよ 一応他の先生方に事情を説明しましょう」
「まずは寮にいる先生達に説明しましょう」
「結果的に先生は 暴風龍に攫われていました 幸い知りあいに暴風龍が一匹いたのでそのドラゴンに聞いて先生の居場所を特定できました」
「暴風龍に知りあいって 神の巫女は交流が広いな・・・・」
「そこはリーサって交流広いな でお願いします」
「だって神の巫女の方がしっくりくるんだもの」
「それはそうかもしれないですが 一応は学生なんですから」
「それはそうなんだけどね~ リーサは信仰の対象でもあるからね~」
「そうはいってもまだ6歳ですよ 学生ですよ 神の巫女は学校の中では 止めたいんですよ」
「分かったわ 私達も気を付けましょう 6歳の子に過度の期待を込めるのはいけないわ」
「リフレッド先生が居なくなったって 手紙きましたけどね・・・・」
「それは こんな超常現象に対応できるのが リーサしかいなかったから 現に解決してきているし」
「それはそうなんですけど やっぱり6歳の子に 頼るのはどうかと思うのですよ」
「だけど私達じゃ 暴風龍が犯人何て分からなくて いえわかっていたとしても 対応が出来なくて 今頃リフレッド先生は暴風龍の餌食になっていたかもしれないわ」
「分かりましたよ~ 良いですよ~ これからも頼って下さい・・・・」
「それにしても 助けてくれて ありがとな!!あのままだったら 暴風龍に子作りされてたところだった」
「あぁいえ 以前知り合った暴風龍いたじゃないですか? あの人が暴風龍の長だったらしくて 助かりました」
「あぁ あのドラゴンスレイヤーになった時の!!」
「そうです 先生も付き添いだったから 出会いは分かってますよね」
「ええ分かってるわ あんな出会い中々ないもの」
「そんなに凄い出会いだったんですか?」
「凄いと言うか何というか 特殊な出会いな事は確かだわ あまり詳しくは言えないのだけれど」
「ドラゴンと特殊な出会いと言うのが 気になりますが 珍しい出会いだという事は分かりました」