龍聖の発情期 前編
おはよう こんにちは こんばんは 今日も楽しく小説読んでます?皆さんのおかげで 総合評価が400ポイントを超えたので 約束通り2話同時更新をします 今回は丁度前後編の話だったので 良い感じのタイミングでしたね では今後ともドワーフに転生しちゃったを宜しくお願いします
その日は 朝から龍聖の様子がおかしかった 何かソワソワしたり 怒りっぽかったり 今までの龍聖の様ではない 何かあったのと聞いても 分かんないけどイライラするの と怒られる始末 どうしたものかとアリーナに聞くと
「発情期じゃな」
「はっ 発情期??? ドラゴンってもう子供作るの?」
「違うわい 人間でいうところの第一次反抗期みたいなものじゃ」
「そっかぁ びっくりした それでどうすればいいの?」
「ホーリードラゴンの里にでも連れて行ってやるのがベストじゃな?」
「そうなると今日は学校いけないか?」
「明日土曜日じゃろう 今日1日くらいは我慢させても問題ないぞ」
「そっかぁ 助かった あんまり休み過ぎるとパパンが怖いんだよ」
「リーサも大変じゃな」
「色々忙しいのは認める でもしょうがないよね 神の巫女だったり 発明家だったり 紅蓮の少女だったりといろんな顔があるからね おもに発明家だけど・・・」
「頼むぞ神の巫女よ もう少し神の巫女よりに重点を置いてくれ」
「分かった分かった でも今ミニチュア神像売る以外いい案が浮かばないんだよねぇ おみくじでも売ろうかなぁ?」
「なんだ そのおみくじとは?」
「あれ?知らない?そうか じゃぁ売れるかもな取りあえず学校行こ・・・」
「あれ? リーサ暗いね何かあった」
「何でもないよ チョット考え事してただけ おみくじってのを神殿でやってみようかなぁって 当たりが出たらその人に良い事があるってやつで はずれが出たらちょっと悪い事があるってやつ」
「へぇ 面白そうだね 何回引いても良いの?」
「良いよ でも はずれが何回も出たら悪い事があるけどね」
「ほら遅刻しちゃうから 続きは車で」
「は~い」
「返事は短く」
「はい」
「宜しい では車に乗りたまえ」
「はい」
「何だこりゃ」
「変なの~」
「ママ早く車に乗って!!」
「あれ? 龍聖ちゃんどうしたの?」
「ちょっと反抗期 明日治してくる」
「ドラゴンにも反抗期ってあるんだ?」
「ドラゴンの場合は反抗期って言うより発情期の練習なんだって」
「ちょっとそこ!!何話してるの?行くわよ!!」
「「はい」」
そうして 恐怖の一日は始まるのだった・・・・ 今までが優しかっただけに反動がキツイ
「先生来るの遅いわ!!もっとちゃんと授業を進められるように来なさい」
「何だ何だ? どうしたリーサ 龍聖ちゃんは悪い物でも食べたか?」
「食べてません 早く授業を進めて下さい」
「反抗期なんです 気にしないでさい」
「そうかそうか 他の先生にも言っておかないとな! じゃぁ授業始めるぞ~」
「早く始めるの ママも頑張るの!!」
こんな調子で先生にも食って掛かるし 従業の進みが遅いと文句を言うし 今日は散々だった そして一日が終わり ママンに携帯で事情を説明して 今日明日はドラゴンの里に 泊ってくるからと伝えた パパンにも言っておいてねと言って 学校からリーサのヘリで家に帰りローナを送ったら そのまま転移でホーリードラゴンの里に遊びに行った すると 男子の前に出たとたん さっき迄の態度が嘘だったかのように 良い子になった 流石発情期男子の前では良い子になるのだ!! ママはびっくりだよ 龍聖にそんな一面があったとは
「龍聖お友達と遊んでおいで そして夜になったら みんなでお泊り会しよう?」
「は~いママ いってきま~す」
そして私は長の家に来た 一応孫の成長を教えに来たのだ
「長!!龍聖に発情期が来た!!」
「おぅ もうそんな年か?」
「そんな年って私が育ててから 半年くらいだよ? 早くない?」
「ドラゴンは成熟も早いのじゃ そしてそれが終わるのも早いから心配せんでも良いだろ 今日明日ここで遊ばせれば 発情期もおさまるじゃろうて」
「そんなものですか?」
「そんなものですよ」
「分かりました 今日はみんなでお泊り会をする予定なので 皆さんの家庭にもお伝えください」
「わかった 伝えておこう それと 今日はたくさんご飯を出すように 食欲で発情期も少し収まるからの 人間にもあるように ドラゴンにも3大欲求があっての食欲 性欲 武闘欲じゃ 食欲が簡単に欲求を抑えられる そして 性欲はこの年なら同年代の子と遊んでいれば満たされる 最後に 武闘欲じゃがこれは強者を見つけた時に発するから 気を付けるのじゃ」
「気を付けるのじゃッて アリーナ様ヤバイじゃん 明らかに強者じゃん 勿論手加減されて打ちのめされるんだろうけど それはそれで納得いかない うちの子は弱くない【親のひいき目 生まれて間もないから絶対弱い】絶対負けない いや!!負けさせない」
もうひいき目どころか 親が戦う気満々 だが食事も大量に作らねば 最後に武闘欲って言ってたから 食欲をまずは満たそう 性欲も友達と遊ぶことで解消されるって言ってたし そうだ食事だ!! 里の仮の家でまずは食事を大量に作る 無限収納からも出す辛い物 酸っぱい物 甘い物色々出す甘いものをチョット多めに 甘いものは女の子にとっては正義だからな 他にも発情期の子がいたりするのかな? 男の子もそうかな? 今遊んでいる所をアリーナ様に!様様に! 見て貰って他にも発情期の子がいないか 確認してもらおう って頼んでから気づいたが強者が目の前に現れちゃ駄目じゃん・・・・ん?戦闘にならないな?何でだ?
「アリーナ何で子供達の戦闘欲がアリーナに発揮されないの?」
「それはじゃな ワシが強すぎるからじゃ 流石に死ぬと分かっている相手には 牙は向かんよ」
「それは良かった じゃぁ問題ないね」
「何を言っておる 奴らの狙いはお主じゃぞ? へ?何で?私人間じゃん?」
「でも強いじゃろ?」
「それは認めるけど 私ドラゴンに手加減何て分からないよ?」
「大丈夫じゃ お主の獄炎ってのがあったじゃろ あれを奴らの鼻先に出してやれ 誰が強いかすぐにわかる」
「本当に大丈夫?怪我しない? 勿論子供たちがだけど」
「大丈夫じゃ 鼻先に出すくらいのコントロールは出来るじゃろ?」
「勿論できるけど それでも 心配だよう・・・」
「大丈夫じゃ ほれ 奴らがやってきたぞ」
「龍聖まで来てるしママが分からないのかな?」
「今は本能で動いとるからの親とか関係ないわい 何しろ人間で言う所の反抗期じゃからの」
「じゃぁ しょうがない もう距離も無いし『獄炎』『獄炎』『獄炎』『獄炎』『獄炎』『獄炎』こんな物か?」
「やり過ぎじゃわい 完全に怯えとるわ よ~しよし 怖いお姉ちゃんはもういないからね さぁ家に入って御馳走を食べようねぇ」
「ちょっと待て アリーナ良い所持って行きすぎじゃない?」
「しょうがないじゃろ 誰かが慰めんといかんのじゃから それにお前の魔力を食ったら すぐにお前を思い出すわい」
「そういうもの?」
「そういうものじゃ」
「じゃぁいいけど 皆早く食べて私を思い出して・・・・・」
「せ~のいただきます」
「「「「いただきます」」」」
「おっ美味いこれ 龍聖のママの味だ やっぱり龍聖のママのご飯はうめ~な!!」
「本当だ龍聖ちゃんのママの味付けだ この魔力は忘れられない」
「いいなぁ龍聖は毎日こんなご飯が食べれて」
「良いでしょう!!」
「ママ おかわりちょうだい」
「は~い いっぱい食べてね~ 本当に思い出したね」
「だから言ったじゃろうが すぐに思い出すと」
「疑ってごめん」
「良いんじゃ 気にするな ワシが我慢すればいいんじゃ よよよ・・・・」
「アリーナからかわないで!!」
「はっはっは たまには お主に勝たんとな」
「何言ってるのよ 私がアリーナに勝てるわけがないでしょ」
「お主こそ 何を言っておる あれだけの兵器で攻撃されたら 流石のワシでもどうなるか分からんぞ」
「そうなの? まぁ私がアリーナを 攻撃する事は無いからいいけどね」
「そうじゃな そう願いたい物じゃ」
「願わなくても攻撃しません!!!」
「それにしても よう食べるのう ワシらの分が無くなりそうじゃわい」
「ああ 今新しいの出すね は~いここのお皿の残ったの食べたら新しいの出すよ~ こっちのお皿もね~どんどん出すから どんどん食べてねぇ アリーナもどんどん出すからいっぱい食べてね」
「流石に出し過ぎではないか?」
「大丈夫よこのペースならもうすぐ無くなるわ そうしたら次はスイーツね」
「きゃー 甘いものも出るらしいわよ」
「でも全部食べないと出ないらしいわよ」
「男子頑張って食べなさい 私達は甘いものの為にセーブするから」
「俺達だって甘いもの食いてえよ~」
「良いから男子はご飯を食べるの どうせ甘いものも食べられるでしょ」
「食べられるけどさ~ 量が食べられなくなるじゃん」
「男子は肉を食べてればいいの肉を!!」
「確かに美味いんだけどさあぁ」
「スイーツって響きがいいじゃん」
「おい 愚痴言ってないで食っちまおうぜ それで俺らもスイーツだ!!」
「男子 最後のスパートが激しいな ゆっくり食べてもスイーツはいっぱいあるよ」
「いっぱいあるってよ 頑張ろうぜ」
「違う違うよ頑張る方向が・・・ これも発情期のせい?」
「まぁいいではないか 残さず食べるのは良い事だ」
「そりゃそうなんだけどね まぁ良いか 頑張れ男子!!」
「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
「凄い追い上げだ あとちょっとで全部なくなるね」
「あぁそうだな・・・若いって凄いな」
「食った 食いきってやった 次はスイーツだ」
「はい じゃぁスイーツね」
クレープやケーキ プリンやゼリーなど様々なスイーツを出していく そしてその端から無くなっていく 主に女子の勢いで その中に龍聖も入っている みんな今日は胃薬が必要かな?
みんなお腹いっぱいになって動けなくなっている 胃薬を練成して ドラゴンようにちょっと成分の濃いやつだ まだ子供だからちょっとだけね だけど 効き目はあったみたいだ またお腹がすいてきたとか言ってる子供がいる その中に龍聖も含まれている 発情期怖い 試しにラーメンを出してみる みんなが見つめる結局皆ラーメンを1杯ずつ食べて 満腹になったみたいだ
この後みんなで一緒のベッドで寝て楽しそうだった 夜中に皆に布団をかけなおしに起きた時にスイーツと寝言を言っている男子がいた 思わず笑いそうになった そうして夜は更けていくのであった