ゲートと新しい携帯電話
ギルド長のもとに向かうと新しい携帯電話に 興味津々の人たちでいっぱいだった
「携帯電話の話をしたらこれですか?」
「そうですね むしろゲートよりも興味を持ってます」
「それは困った だけど良い傾向ですね ギルド間は横の連絡が取りづらい この新しい携帯電話を使えば 横の連絡が楽になります 情報も早く伝わりますしね」
「ちなみにこの新しい携帯電話の値段は?」
「ギルドには横の連絡に使うために今までの倍の値段で 他の一般向けは3倍の値段で販売してください」
「おぉ それでも安いな!!」
「因みに今から実験をしたいのですが この中で一番遠くから来た人は誰ですか?」
「私です 馬車で25日の距離を来ました」
「それは良いですね 一応馬車で20日の距離は使えるようにと作りましたが 25日は試すにはちょうどいいですね 早速これに登録してみて下さい」
「人に向けて名前を呼んで登録するんですよね?」
「そうです ここの職員を何人か登録してください あっ ちなみに魔力は多い方ですか?」
「そうですね比較的多いです なら良いんですけどこの携帯は 持っているとそれだけで魔力を吸いますので 魔力の枯渇だけは気を付けて下さい ギルド長ここの職員はみんな携帯を所持していますよね?」
「大丈夫ですよ みんな持ってます 誰で登録しても繋がります」
「分かりました 何人登録しました?」
「5人です」
「良いでしょう じゃぁ転移の魔法で移動しますので 自分の所属しているギルドを想像してください」
そして頭の映像を読み解く そして転移だ
「ここであってますか?」
「はい 自分のギルドです ただいま?」
「今いきなり現れたよな?それにまだ王都に行ってそんなに日にちが立ってないぞ?」
「私が使える転移の魔法で飛んできました これがあれば一瞬ですよ」
「本当に一瞬でした びっくりした・・・・」
「さぁ 携帯電話を試してみましょう 登録した人誰でもいいので選択して通話ボタンを押してください」
「ぷるるるるるるって言ってます」
「おお 成功だ!!」
「あ誰か出ました さっきそっちで登録した者です 繋がったって事はこれからは 王都にも連絡が出来るんですね?」
「そうですね 王都までなら連絡が出来るって事です やった成功だ!!」
「あっ 電話を替わって欲しいそうです」
「はいはい 代わりましたリーサです あジョルジュさん 成功ですよ成功 馬車で25日の距離でも問題なく通話できました もっと遠くまで行けるのかな? 試してみます? はい・・はい わかりました試してみますね一回切りますね」
「さて 今馬車で25日の距離まで届くことが分かりました もっと遠くに繋がるか試す為にチョット付き合って下さい ここから更に王都から遠くに向かって馬車で5日くらいの場所がありますか?」
「あります 丁度そこにもギルドがあるので」
「じゃぁ そこのギルドをイメージしてください 行きますよ 転移」
「ここですか?」
「ここですここです」
「あっすみません 事情が分からないですよね 今新しい携帯電話というものの 実験をしていまして 転移魔法でここまで来ました 今からチョットした実験をするので 見ていてください じゃあ電話しますね 流石に魔力が弱いか? アンテナを伸ばそう おっいいぞ もしもしそちらは普通に聞こえてますか? 聞こえる そうですか こちらはアンテナを伸ばさないと通話が出来ませんが アンテナさえ伸ばせば馬車で30日の距離でも通話が可能という事ですね 分かりました もう少ししたら戻ります」
「成功ですね これでこのギルドでも王都に連絡が出来る事が分かりましたね」
「そうですね 実験は成功しました 協力ありがとうございます」
「えっと 結局何の実験だったんですか?」
「この携帯電話というものを使えば ここのギルドでも 王都に連絡を取ることができるという事です」
「それは召喚魔法で鳥を呼んでという手間がいらないという事ですか?」
「そうです 召喚魔法だと時間もかかりましたが 携帯電話だと数秒で王都と繋がります」
「それはすごい いくらで販売してるんですか」
「ギルドには横の連絡を密にとって欲しいので金貨10枚で販売します 一般のお客様には金貨15枚で販売です 金貨15枚でも馬車で30日の距離を連絡できるとなるとかなり安いと思いますよ でも難点もあって魔力が多い人じゃないと魔力枯渇でやばい事になります 魔力の低い方は馬車で3日の距離までの携帯電話を持ってもらい 受信専用電話として使っていただく感じですね こちらは金貨5枚ですし魔力が少なくても問題ありませんお買い求めになりますか?でも登録の為に一度相手と会う必要がありますが 今なら私がいるので少ない時間で王都に行けますが ゲートのお買い求めも出来ますよ」
「ゲートは収納ボックスを検査する物ですよね あれなら目で見えるから問題ないですよ いらないですね」
「ああ それ情報が古いですね もう少しするとミニ収納ボックスってのが販売されます まぁ各町にゲートが設置されてからですが ミニ収納ボックスは馬車10台分がポケットに入ります ゲートを設置しないと密貿易されまくって税収が入ってこなくなりますよ」
「それは困ります」
「それに街の入り口にゲートを付けた町では 収納ボックスの摘発が始まっています 目で見えない場所に隠して 運んでる奴らが居るって事ですよ ですからこの町でも現在進行形で密貿易が行われている可能性があるという事ですね」
「そんな事が でわ 開発者に慰謝料を」
「開発者は私ですが 私は開発しただけです それを許可し販売しているのはギルドですよ?ですから私はゲートの開発をし 更には依頼料まで払って各町に設置してもらっているのですが 何か問題でも?あとは付けない町がいけないって事になるんです まぁ役人が 裏口でも作ったら ゲートの意味はなくなるんですが 役人の脱税は国によって様々ですけど さらし首や火あぶりですからやらないのをお勧めしますよ」
「それは怖いですね そして 依頼料を払ってまで各町に設置を依頼しているんですね 知らなかったです」
「だから 携帯電話が必要になるのです 情報が早いですから」
「そうなんですね」
「でっ どうします携帯やゲートの設置をするなら このまま王都までお連れしますが 帰りも送ってきますよ 転移魔法なので一瞬ですよ一瞬 どうします」
「行きます行きます お金はいくらでしたっけ」
「王都にはここには無い発明品がいっぱいですから お金をいっぱい持って行くのをお勧めしますよ それと私の転移は100人まで運べますから偉い人も連れて行った方が良いですね その方がお金の決裁権が早いですから」
「今ギルド長に話してきます チョットお待ちを」
「なるべく早くして下さいね」
「少し待つようですね」
「すみません つい セールストークが・・・」
「良いんですよ本当だったらまだ 王都だったんですから」
「もうゲートなどは全部持ってきたのですか?」
「はい 転移すると聞いたので 全部準備しました」
「それは 流石です ギルド員の鏡ですね じゃぁこの後送り届けますので 少しお待ちを」
「お待たせしました ギルド長のサイヅです 今回は王都まで送って下さるとの事で 助かります」
「じゃぁ一度近くのギルドによってから王都に行きますね」
そして一回さっきのギルドによって職員さんを送り届けて 王都に戻ってきた
「ここが王都のギルドです ギルド長にゲートと新しい携帯電話の説明を受けて下さい ジョルジュさ~ん さっきの王都から馬車で30日のギルドの方をお連れしたのでゲートと新しい携帯電話の説明をお願いします 私は説明の終わった人たちを地元まで送ってきます」
「分かりました 宜しくお願いします」
「あっ因みに皆さん携帯の登録は終わってるんですよね?ここに集まってるギルド職員同士も終わってますよね?」
「それは勿論終わってますよ 任せて下さい」
「ありがとうございます じゃぁ送ってきます ここから一番近い町の人はどなたですか」
そして あちこちの町や村のギルドに 職員たちを送って行った そしてその場所も記憶した これで転移できる場所がかなり増えた 一回王都に戻りさっきの職員さん達を町に送り届けよう
「ゲートの講習は終わりましたか?」
「新しい携帯の方があと少しですね」
「分かりました 近くで待ってます」
「他の方たちは?」
「もう 送ってきましたよ」
「早いですね」
「転移は100人まで一緒に移動する事ができるので」
「それは便利ですな」
「それより携帯の講習は?」
「あぁ今は他の者がやっております」
「そう言う事ですか 廊下に居たので 休憩中かと思っていましたよ」
「おっ 終わったようですぞ」
「いやぁ 有意義な時間でした このような物が開発されているとは知りませんでした やはり召喚魔法では伝わり切らないものですな ですが この携帯電話ならもっと効率よく連絡が取れますな」
「店の中の商品も見て行かれますか?実に便利なものがありますぞ」
「なんと? 他にも便利な物が?これは気になりますな ですが荷物を持って行けるかどうか」
「あぁ それなら大丈夫ですよ 送っていくついでに私の無限収納に入れて行きましょう その代わり近隣の町や村へのゲートの設置お願いしますよ」
「分かりました 任せて置いて下さい あっ その前に皆さんの携帯の登録をさせて下さい」
「あっ 申し訳ありません 私の携帯は王様や大臣など国の重鎮たちで埋まっておりまして 申し訳ない」
いや そこまでは埋まって無いけど いつ連絡するか分からない人を 登録するほどは余っていない
「あぁ それは残念 こんなに色々な物を開発している方と お近づきになれたら素敵だったのに」
「リーサさんは この国の大公でもあらせられるのですよ 色々と交友関係も広いようですし きびしいでしょうなぁ 実を言うと私も登録しておりませんし」
「まぁそんな 話は良いじゃないですか 冷蔵庫やエアコンなどを見て行って貰いましょう」
そして暫く店内を物色し色々な物を大量に買いあさり 私の無限収納にしまって行くのでした やっぱりギルド長に付いて来てもらって良かった 大量購入ありがとうございますだね