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ドラゴンスレイヤー?

次の日の朝 商人ギルド長が人の家に飛び込んできた 失礼な人だ 


「リーサさん新しい収納ボックスを作られたそうで?」


「何でもう知ってるんですか?」


「学校に息子も通っているんですが 昨日のパーティに参加させてもらっていて そこで新しい収納ボックスの件を聞きました」


「ああ それで・・・・ あれはまだ売れませんよ」


「何でですか? 画期的な発明じゃないですか?」


「息子さんから何も聞いてないのですか?ポケットに馬車10台分入る収納ボックスですよ?」


「良いじゃないですか 最高じゃないですか?」


「バカですか? 対策を何もしなかったら密輸がし放題じゃないですか? それとも町に入る税収なんか関係ないとでも?」


「ああ そう言われればそうですね」


「今までの収納ボックスは大きかったら 隠す事も出来ずに町の門でも引っかかってましたけど 今度のはポケットに入るんですよ? しかも馬車10台分ですよ ただでさえこの前の事件で 収納ボックスが使われて密貿易がされていたのに このままそんな物販売したら 私捕まっちゃいますよ 国の税収に悪影響を与えたとか言われて・・・ 分かってますか? 画期的だからこそ抜け穴が無いようにしないといけないんです 私昨日この説明もしたんですけど 息子さんは人の話をちゃんと聞かないんですか?」


「いえ きっと発明が素晴らしすぎて 気が動転したんだと思います」


「そんなわけでこれが販売できるのは 3年はかかりますよ? 全ての村や町にゲートを付けないといけないんですから 勿論王都もですが それを商人ギルド主体でやって貰ったとしても2年はかかりますよ そして私の開発に1年はかかるので やはり3年は見ないと無理ですね」


「そうですか~残念です」


「それに今こんな物売りに出したら 前の物が売れなくなってしまいますよ わざわざ売り上げを下げるような真似をしなくてもいいじゃないですか? それに今度の物は高くて貴族か王族しか買えませんよ?」


「そんなに高くなりますか?」


「今の売ってる収納ボックスの何倍の収納力だと思ってるんですか?」


「そうですよね~ でもその価格でも欲しがる商人達はいるはずです」


「そりゃそうでしょうけど 馬車10台分の荷物をポケットに入れて旅が出来るような物に いくらの値段を付けるんですか?」


「そこなんですよね~ 今までの100倍近い収納力と このサイズ いくらの値段を付けても欲しがる人たちは居ますよね?」


「普通に考えれば騎士団がまず欲しがるでしょうね これだけの物資が簡単に運べるんですから」


「そうですね 最初のお客様は騎士団ですねしかも各国の」


「そうでしょうね ところでギルド長 私学校に行きたいんですがそろそろ良いでしょうか?」


「これは失礼しました リーサ殿はまだ学生でしたな 行ってらっしゃいませ」


「何言ってるんですか ギルド長も家から出て下さいよ 朝から迷惑です」


「これは失礼 ギルドで会話をしている感じでした」


「どんな感じですか人のうちに朝から襲撃をかけておいて」


「では失礼します また新しい発明品があったら 私にすぐに教えて下さいね」


「はいはい ではいってきまぁす」


「ローナ学校に行こう」


「おはようリーサ 今日は私の車で行かない?」


「いいよ じゃぁ運転宜しく」


「任せておいて!!」


そして学校に着くまでに昨日の収納ボックスの件が もう商人ギルド長にばれて朝から大変だったよ っと会話をしながら学校に向かった 学校に着くとローナは早速収納ボックスに車をしまっていた


今日の授業は冒険者ギルドに登録って流れが本当だったらしいが 私達はもうすでに冒険者に登録している なので 今日は依頼を受けるという流れになった また10人で依頼を受けるという流れだ ギルドに行くとバタバタしていた 近くに暴風龍が現われて暴れているとの事だった 暴風龍とはその名の通り暴風 竜巻などを起こしながら暴れまわる龍だ 滅多に表れる事も無いのだが 今日の朝森の奥で暴れまわっているのが分かった このままだと王都が危険なので倒すしかないのだが 何と言っても龍だしかも暴風龍だ 普通の冒険者は皆逃げる準備をしている 私はアリーナさんと会話してどうにかなると分かったので この依頼を受けることにした


「お姉さん 私達暴風龍の退治に行きたいんだけど依頼受けれる?」


「お嬢ちゃん危ないから止めておきなさい ランク制限は無いけど 流石に子供を龍退治には行かせられないわ」


「私は神の巫女です 人々が困っているのを見過ごせないのです ですからどうぞ気にせずに」


「あなたが今王都で噂の神の巫女なの?」


「そうです このままでは王都に被害が出るやもしれません 早く依頼を受けさせてください」


「分かりました あなた達10人で依頼に行くのね?」


「はい そうです これが冒険者証です」


「凄いこの年でCランクなんて・・・」


「早くお願いします このままでは 王都が・・・・」


「あぁ そうね他のみんなも冒険者証を出して これで依頼を受けて貰ったわ あとは宜しくお願いします」


「任せて下さい では皆さん行きましょう」


大型輸送ヘリで暴風龍に近づく するともう一匹下に倒れている アリーナに聞くと


「縄張り争いで 一匹死んだのね そしてもう一匹も怪我をして暴れているわ」


「言葉は通じる?」


「大丈夫よ 今話しているわ」


「怪我は私が治すから 少し大人しくするように言って」


「これで大丈夫よ 大人しくなるわ」


「わかった じゃぁ今治すね 神の御業よ」


光と共に傷が治っていく 暴風龍は大人しくなったそして 人型になり挨拶がしたいと言ってくれた


ヘリを下に降ろす そして皆で出て行く 


「ありがとうございます 神の巫女よ私はリュードと言います そこに死んでいる龍と同じ暴風龍です」


「それは さっきアリーナさんから聞きました 私達は暴風龍が暴れているから 退治してきてくれと言われて ここまで来ました そこで死んでいる暴風龍を連れて行っても構いませんか? そうすれば退治したことになり問題無くなります 死体を人間に渡す事はしませんから 私の無限収納にしまっておきます」


「いいですよ もう死んでしまっていますからね どう扱おうと問題ありません」


「それじゃ 気にしなくて大丈夫ですね ちなみに暴風龍の恩恵ってどんな物がありますか? 死んだ鱗からでも力は得られますか?」


「大丈夫ですよ 鱗を削って飲めば1000年生きることができます それと風の恩恵ですね 竜巻なんかが魔法で簡単に出せます それと体力の増加と魔力の増加です そんなところですかね?」


「じゃぁ鱗を一枚だけ剥がして後は無限収納にしまっておきます 倒した証拠で一回出す事にはなりますが」


「別に良いですよ そいつが弱かったから死んだんです まぁ私も怪我をしましたが 龍の世界は弱肉強食です 強い者が生き弱い者が死んでいく アリーナ様などは強さで言ったら凄い事になりますね」


「そうなんですか?アリーナさんそうなんですか?」


「自分で強いと言うのもあれだが かなり強いぞ生命力も強いしな」


「じゃぁアリーナ様の鱗を削ったら・・・・」


「止めておけ 普通の人間の生活は出来なくなるぞ」


「もう 出来てませんけどね」


「神の巫女は例外だ!!」


「まぁ 暴風龍の件は分かりました あまりこの辺で暴れていると 討伐しなければならなくなるので あまりこの近くで暴れないで下さいね?」


「わかりました 神の巫女の御言葉なれば」


「ありがとうございます 気を付けて生活してくださいね」


「それでは 神の巫女よ体の傷の件感謝いたします さらば」


「さて無限収納に暴風龍の死体をしまって 帰りますか皆さん これで皆さんもドラゴンスレイヤーです」


「あたしら 何もしてないけどな 多分そう呼ばれるんだろうな~」


「だね~ 本当に私達冒険者に成ったら使い者にならないよ」


「ずっと10人で行動すればいいじゃないですか?」


「卒業の順番が違うからそうも言ってられないだろう」


「それもそうですね 困りました まぁ卒業までに考えましょう!!まぁ ギルドに戻りましょう」


そして大型ヘリでギルド前に着陸する すると ギルド職員が出てくる


「どうなりましたか?」


「問題なく 倒してきました」


そう言って無限収納から暴風龍の死体を出す


「この死体は神の元に返しますので」


そう言って無限収納にしまう 


「これで依頼は達成ですね?」


「はい 勿論です ありがとうございました 中で冒険者証を出してください」


そして冒険者ギルドの中で 冒険者証をみんな出していく そして皆ランクが1個上がっていた 私もBランクだ 


「ランクが上がっていますが良いんですか? 通常暴風龍は10人で倒せるような龍ではありません ランクが上がるのも当然の事かと そして神の巫女様 Bランクおめでとうございます これからは指名依頼も入ってくるでしょう」


「学生なので指名依頼はなるべく断って下さい 達成できなくなってしまいますので」


「そうなんですか? 残念です」


「それにまだ 一応6歳なので冒険者は色々と辛いのです 商人ギルドと鍛冶師ギルドはSランク何ですけどね~ あっちの方は自分の好きなタイミングで納品できるので良いのですが 指名依頼となるとそういう分けにもいかないので・・・・申し訳ありません」


「謝らないで下さい 今回タイミングよく 来てくださったのも 神のご意志でしょう」


「そうですね 本当なら学校で授業の時間ですが 今回は冒険者ギルドで依頼を受けるという 授業に代わったのできっと神のご意志なのでしょう」


「それにしても これで皆さんドラゴンスレイヤーの称号が手に入りましたね」


「冒険者証にもドラゴンスレイヤーの称号が入っていますよ」


「あっ本当だ そう言えば私 隣国エルドーラで紅蓮の少女と呼ばれてるんですけど それは冒険者証には載らないんですか?」 


「それは確か冒険者に成る前ですよね それだと冒険者証には載らないですね まぁ二つ名としては有名ですから 大丈夫ですよ」


「それにしてもドラゴンスレイヤーか重い名前だな・・・」


「どうしたんですかナムサンさん」


「いや これからその名前を背負って冒険者を続けるのかと思うと気が重くてな・・・」


「もう着いちゃったんだからしょうがないです 頑張って生きて下さい」


そして今日の授業は終わるのだった


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