織田信長との邂逅
ジョルジュ大臣とアヤメさん キクさん カエデさんを連れてジパングへ転移する事になった さて何処に転移するか 城下だと会えない可能性もあるし いっそ天守閣に転移するか 天守閣に織田さんがいるかは賭けだが その方が面白いか? 確かどっかの歴史書に天守閣で過ごす事が多かったって 書いてあったもんな本当かどうかは分からないけど まぁ行ってみましょう
「アヤメさん織田さんの城は安土城ですか?」
「そうでござる 何故そこまで知っているのでござるか?」
「前に言ったじゃないですか半分日本人だと」
「そのあと「嘘ですごめんね」とも言われました 何処まで信じれば良いのですか?」
「ん~難しいなぁ 私の頭の中にはこれからジパングで起きる出来事が記憶されているんだよ」
「なんと?それはまことで御座るか?」
「本当なんだ・・・だから 出来れば歴史に関わりたくないんだけど 戦争になるとその時点で歴史が変わっちゃうから 何としても戦争には出来ないんだよ」
「それは困りましたな 先ほど明智光秀様に織田様が討たれると予言しておりましたな?あれも本当で御座るか?」
「私の知ってる歴史ではね だけど私がここで関わる事は歴史に無かった事だから ここで歴史は変わっちゃうね この後の歴史は私にもわからないよ とにかく戦争を無くすことだけ考えよう」
「分かり申した それでは 安土城の天守閣をイメージします」
「ありがとう 助かるよ 『イメージ魔法 転移』無事に来れたかな?」
「何奴?怪しい術を使い殿の御命を狙って来たか」
「あぁ説明すると長いようで短いんですが 織田様がラファージャに手紙を出しましたよね あの件で戦争はしたくないので 和解の為に来た次第です」
「和解の為の使者がなぜいきなり 天守閣に現れる!!?」
「その方が変わってて織田様が喜ばれるかなぁって」
「はっはっは 確かに変わっておるの!面白い話だけでも聞くとしよう」
「ありがとうございます」
「そして そこに控えておるのはアヤメたちじゃな? そなた達は武芸を極めたいと 諸国を旅すると言ってこの国を去ったはず もう武芸は極めたのか?」
「いえ・・・未だ夢半ばに御座います」
「それでは なぜここに舞い戻った」
「それが今は修業をしながらそこの娘リーサと申す者の護衛をしております」
「それでは 武芸が極められんではないか!! ワシに申した事は嘘だったのか!!?」
「いえ 決してそのような事ではなく この娘も十分強いのでございます この娘の近くに居れば自然と強者が狙ってきます それを打倒す事で今は武芸の道を極めんとしておりますれば」
「ほう このような娘が強いと申すか?」
「いかにも」
「面白い この娘と誰か手合わせをせい!!」
「ではわたくしが」
「良かろう そちに任せた」
面倒な事になったなぁ まぁしょうがないか 『剣術魔法付与』『反応速度超過付与』 『絶対防御』これだけかけておけば問題ないでしょ
「では場所は何処で?」
「ここで構わん お主のような娘を倒すなどあっという間じゃ」
「それはご期待に沿えないかも知れませんが 本当にここでよいので? では本来は織田様に献上しようとしていた刀しか持ち合わせておりませんので これを使っても宜しいですか?」
「構わんぞ 異国の地の刀などたかが知れておるからの!」
「では影正よでませい」
【お呼びですかご主人様】
「何じゃこの声は何処から聞こえる?」
「織田様に献上する予定の刀『影正』の声に御座います この刀は自分の意思を持っております 主人が危なくなれば刀が主人を守るのです」
「なんと面妖なしかし面白い早う戦ってみよ」
そして織田の家臣と戦う事になったのだが 私には剣術魔法付与が付いている 更に反応速度超過付与もだこれだけで一瞬で片が付く そして私は家臣の首に刀を突きの状態で突きつけこれ以上戦いますか?と聞く これを聞いた織田信長は大きく笑い 確かにアヤメが言ったように 強かったな!!と言うと私の近くに来て
「この刀をワシに献上するのだな?」
「はい そうで御座います その他にも織田様が見た事も無いような武器も持ってきました それと財宝も持ってきましたので それでこの戦争に終止符をうって貰えませんか?」
「それはお主が持ってきた 武器とやらの性能を見てからじゃのう」
「それでは 少し広い場所に鎧を一揃え用意して頂けますか? この武器でその鎧は使い物にならなくなりますので 要らない鎧もしくは 絶対に壊れないと自信のある鎧か どちらでも構いませんが用意してください」
暫く待つと用意が出来た
「この武器は織田様もご存知の鉄砲で御座います わが国独自の物ゆえ形は見た事が無いと思いますが これであそこにある的の鎧を打ち抜きます よく見ていてください」
距離は30メーター程度しか離れていないからフルオートで打ちますか 念の為『体力増加』だけでもかけておきますか そして最後に手榴弾だな多分投げても届かないので風の魔法で届かせよう
「打ちますよ よく見ていてください」
『体力増加』をかけているだけあってフルオートで撃っても重心がそんなにぶれない まぁ距離も30メーターじゃ当たって当たり前だけど そして最後に手榴弾を投げて風魔法で的の下まで飛ばす 手榴弾が的のの下で爆発すると鎧が吹き飛ぶ
「これは凄い お主の国にはこのような武器があるのか?」
「いえいえ これは一部にすぎません これ以上の武器や乗り物なども多数あります 空から攻撃するようなものまで揃えております」
「これは参った このまま攻め入ったらこちらが 討ち死にするところだったのう」
「はい 出来ればアヤメさんの件もありますので 私は仲良くさせて頂けたらと思っております」
「はっはっは あれだけの物を見せつけて仲よくしようとは参った 降参じゃ あれでは仲よくしないとこちらが滅ぼされてしまうわい」
「良かったです それで話の発端になった神様の件ですが ジパングには八百万の神々が存在しますよね? うちの国ではそのうちのいくつかの神様を崇めているだけなのです 基本的に神様はいっぱいいます うちの国にも子宝の神様とかいますしね ジパングにも子宝の神様だけで両手の数じゃ効かないほどいるはずですよね」
「確かにそうじゃな 他の神も数えきれないほどおるぞ」
「そうですよね ですから うちの国で崇めている神様とジパングで崇めている神様は一緒なのです ちなみに 私は神の巫女なのですが 神の奇跡も使えます治療不可能と思われる方々が居たら治療いたしますがどうします?」
「それは面白い そんな奇跡が起こせるのなら見て見たいものじゃ 先の戦で負傷した者達が城下におったな そこに行こうではないか もしこれが嘘偽りであった場合 国に帰れると思うなよ?」
「織田様も冗談が上手い 私は先ほどの武器はうちの国では誰でも持っているものだと申し上げたはずですが? 私が何の策も無くここまで来るとお思いですか?」
「それもそうじゃな つまらん ワシの脅しが効かぬのはお主くらいじゃ」
「治療が終わったら 織田様を空の散歩にお連れしますよ」
「空の散歩じゃと?それは何だ」
「うちの国にある武器の一つですよ 面白いですよ」
「何だか気になるではないか」
後からアパッチの改良型を練成するつもりだ 前の席のボタンや操縦かんは全てダミーで後ろの席で全てを行なうように改良する 練成ならではの技だ
「ここが診療所じゃ 入るぞ!」
「これはお殿様このようなところにどういった御用で?」
「この娘が神の奇跡でこの者達を治療するというから見に来た」
「お殿様 そのような戯言を信じておられるのですか?ここには手足を失った者もいるのですぞ」
「だから見に来たのじゃ こ奴が言う神の力とやらおの」
「では 始めます 神の御業」
すると辺りがキラキラとして手足を無くなった者の手足が生えてくる
「はっはっは これは参った本当に神の巫女だったわい」
辺りからは俺の足が治った~とか 肩から無くなった腕が生えてきたと叫んでいる
「よし お主が神の巫女である事は分かったが あと一つ気に成る事がある」
「何ですか?」
「空の散歩とはどういうことだ?」
「あぁその事ですねここでは狭いので外に出ましょう」
そしてアパッチロングボウを特別製で練成する 本来前の席は副操縦席兼射撃手なんだが今回はただのボタンを並べてあるだけで全て後ろで操作する 忙しいがその方が素人に触られるより安全である
織田様は突然出てきた攻撃ヘリにビックリしている
「さぁ 織田様前の席に乗って下さい 後ろには私が乗ります これが今から空を飛びます」
「そうか 面白そうじゃな・・・何か色々な物が付いているがこれは何じゃ?」
「これは攻撃用のボタンですね もう少しして開けた場所に出たらボタンを押してください どのボタンでも構いません さあ飛びますよ」
そして空に上がるとうお~!!っと叫んでいた
「何じゃこれはお主の国にはこんなものまであるのか?」
「はい 残念ながら操縦できるものは限られていますが これより大きな物もあります そこの草原でボタンを押してみて下さい」
ミサイルが連射される 草原が穴だらけだ
「他のボタンも押してみて下さい」
今度は30㎜機関砲だこれも後ろで操作する飛びながら地面に穴をあけていく
「こんな感じですね少しは楽しんでいただけましたか?」
「おお 楽しかったぞ こんなものは見た事も聞いたことも無かったわい」
「それは良かったです では これで戦争の件は無かった事にして戴けますか?」
「あぁ 流石にこんなものを見せられて 今更戦争しようなどとたわけた事は言ってられんわい」
「むしろ交友の証をみせて今後は友好関係を築きたいものだ」
「それは良いですね 私はアヤメさん キクさん カエデさんと仲よくしてもらっているので その出身地と敵対したいとは思っていなかったので 助かります では大臣を連れてきておりますので その者と調印式をして頂ければ」
「わかった そのように手筈を整えよう」
そして戦争は回避された そして調印式も出来たので 今後も仲良くできる まぁ織田様が生きている間だけなのだが それでも暫くは安全が約束された そして織田様には喋る刀『影正』をプレゼントしたそして魔力石を大量に置いて行った 影正の握りの部分にたまに乗せて下さいと伝えたすると影正が魔力石を吸い込むからと言って試してみた 不思議だのうと言いながら織田様はよく見ていた そして 戦争は回避されるのであった