クラス替えでの問題
さぁクラス替え当日だ Aクラスに居る 入学式のクラス替えで私の魔法の反応速度についてきた2人が気になったので Sクラス全員に『剣術魔法付与』『反応速度超過付与』 『絶対防御』を施した 個人の能力ではないが クラスで協力して戦うのだから問題ない 良いわけかな? まぁ良いだろう 駄目だと言われてもいないんだし クラス替えの書類を見てもどこにも書いていない
これなら問題ない 何なら私が全ての競技場に魔法を・・・・ やり過ぎか まぁとにかく今は目の前の試合に集中しなくては 第一試合からSクラスが落ちたら恥ずかしい さて私と当たるのわっと?Aクラスは2名だから そこだけ攻撃しなければいいし それ以外はどうなっているのかな?AクラスとBクラスの混合チームか まぁ問題ないだろう?
「さぁ 始めましょうか?」
「おっおう かかってこい」
「第一試合開始」
「魔力供与付与」
「うわわ・・・・気持ち悪い 頭痛い ううう 棄権します 棄権します 棄権します」
あちこちから 棄権しますの声が聞こえてくる もう少しかな『魔力供与付与』これでどうだ?」
棄権します 棄権します 棄権します Sクラス以外全員が棄権した
これで問題ない どんな魔法を使ったんだと先生に聞かれたが 魔力供与付与しただけですよと答えると それなら問題ないな と一応納得していった ただの魔力供与付与じゃないけどな 通常より量が多いからまぁ もうみんな棄権したのだから 治してあげるか 治したらまだ一人だけ競技場に残っている あちゃーやり残したか じゃぁ獄炎だな 『獄炎』 一人だけ燃やされるのは可哀そうだがしょうがない 魔力供与付与でやられなかったのだから
それでやっと倒せた事になる 後はSクラスの人間が残っているだけだ 一緒に居たのはナムサンさんだった それで他の競技場も見て見たが やはりSクラスは桁が違う Aクラスも強い者はいるのだがSクラスで負ける者はいない 勿論ローナもだ 一撃で首の骨を折っていく カナタは剣術魔法付与で十分勝てた
シフォンは反応速度超過付与でドンドン敵を殴り倒していく 他のみんなも敵を片付けている みんな問題なさそうだ そのまま Sクラスは全員生き残った 自分たち二人組以外を全員倒して・・・ これで今年はずっと10人態勢だ
その中でAクラスから上がってくる者がいるとの事だ 何があったのか聞くとSクラスの攻撃を防いだ者がいるらしい 防いだと言っても2発だけ防いで攻撃は出来なかったらしいが それだけでSクラスに上がれるものなのだろうか?
判断基準が分からないがそれくらいの奴なら ローナも虐められることも無いかと思い そのままにした それが良かったのか悪かったのかはこのあとわかるのだ 授業は真面目に出るのだが
SクラスだからとAクラスにいたずらに行ったりと私らでもやらなかった事をするのだ それだけならまだしもBクラスにまでちょっかいを出しに行く始末 他の先生達からのSクラスの評判はがた落ち クラス間でも険悪な状況になった やるなら徹底的にやればまだ良いものを 中途半端に虐めるから先生にチクられる 先生から評判が悪くなるのくり返しだ これはいかんという事で校長室へ
「今季Sクラスになった2名の事でお話があるのですが良いですか?」
校長は何か問題でも?っといった顔だ 問題があるから来たのだ
「Sクラスの攻撃を2発防いだだけでSクラスに上がるのはおかしい 何があったらそんな成績になるのだ?と詰め寄った 立場は以前になったGRANDDUKEだ 校長も答えざるをない状況で聞かれたので 答える又家の問題が絡んでいるのだとか 何でうちの子がSクラスじゃないんだと詰め寄ってきた親がいるらしい 勿論貴族だ
そこでSクラスで今後使い物にならないくらい ボロボロにしていいかと尋ねる 勿論答えはNOだ このままだとSクラス全員でそうなるぞと言うと それは困るという
じゃぁ貴族の名前を教えろ直接文句を言いに行くと言うと 貴族の名前を教えた 子供2人を無限収納にしまって 貴族の家に行く 大型輸送ヘリで庭木をボロボロにするようにわざとホバリングの時間を長くして降りていく すると中から屋敷の者達が出てくる
警備の者だろう剣を構えているがどう戦って良いものか攻めあぐねている そして木々がボロボロになったのを見計らって降りていく 光魔法の改変で警備の者の四肢の関節を外す 体があらぬ方向に曲がっている 無限収納にヘリをしまい
「この屋敷の者は大公が来たのに 警備の者を使いに出しあまつさえ剣を出させるのか?」
と大声で叫んだ すると中から数人の屋敷の者が出てきて すいませんでしたと謝るだがここで終わりではない 屋敷の主人は出てこないのかそれならこちらにも手段があるがと 無限収納から子供を一人出す 勿論このうちの子供だ この子供の命がどうなっても構わないのなら屋敷から出てこなければいいと言い 関節を一つずつ外していく 子供の悲鳴が聞こえてもまだ出てこない
「お前捨てられたか?可哀そうに」
そしてさらに関節を外していく 屋敷の者に主人はいないのかと聞くと押し黙るだけだ まぁ サーチをかけているので分かっているのだが 四肢の関節を全て外したところで子供に飽きて そこに打ち捨てる 屋敷の者が光魔法をかけているが そんなものでは治らない むしろ治せるのは私の神の祝福だけにしてある
そしてサーチで分かっている主人の部屋に一直線で向かう 勿論空を飛んで一直線だシルフィードに力を借りているから問題は無い そして部屋の窓を割り中に入り 主人と向き合う そしていま割ったガラスを元に戻していく
「元々の出が普通の民なので無礼は許せ だが なぜ私がきても顔を出さない そちらも十分無礼であろう?」
「本物の大公か分らない者の前に姿をさらせるかっ!!?」
「それもそうだな じゃぁこれでどうだ 神の祝福で全ての人間の傷をいやしたぞ外を見て見ろ」
主人は恐る恐る外を見て見る すると先ほどまで四肢の関節が外れていた者達が 元気にしている
「大公で神の巫女これでも 私が大公じゃないと?噂も聞いたことのない田舎貴族なのか?」
「何を無礼な!!噂ぐらい聞いたことがあるわ!!」
「どちらが無礼かはこれから分かるとして 私の噂を聞いたのなら 同時に紅蓮の少女の噂も聞いているはずだな? それでもその態度を貫き通すか? あの息子に対してこの親だな」
「む 息子は関係ないだろう 今回はお前が学校のSクラスに 自分の息子をねじ込んだのが始まりだ お前の息子の素行が悪くて私がこうして出て来たのだからな 何か反論する気はあるか?」
「わっ私はそんなことしていない じゃぁ校長が嘘をついたと?」
「そうだ そうに決まっている 実はさっき この部屋に入った時にお前の記憶は読ませてもらった 中々に悪い事ばかりしているようだな?この国で奴隷商などしているのは初めて知ったわ 国の許可も無くそんな事をしている人間が校長に嘘を擦り付けるのか?」
胸から携帯を取り出しエルドレッド王に連絡を取る
「エルドレッド王リーサです この国では奴隷は認めていられるのですか?」
【認めていません 何処のどいつがそんな真似を!!】
「下賤の者過ぎて名前も忘れました ではこの屋敷の者全て捕らえて構いませんね」
【ええ 勿論です】
リーサがパチンと指を鳴らすと 屋敷に居た全ての者の四肢の関節が外れた
「何か言いたい事はあるか?」
「ガキの癖に威張り散らしやがって目障りな!!いつか始末してやる!!」
「ほう お前以外にもそう思っている人間がいるという事だな? 記憶を覗かせて貰うぞ そうかそうか そんな組織が出来上がっていたか では今日中に潰させてもらおう そしてその組織を潰す際にはお前の名前を出させてもらおう 一応今覗いたときにお前の名前も分かったしなゾードン様 勿論これは私の好意なのだが同じ牢屋に入れて貰うようにしてもらおう ゆっくり仲間になぶり殺しにされるが良い」
「やっやめてくれ それだけは勘弁してくれ」
「どちらにせよ一生牢屋からは出られないのだぞ 早く死ねた方がつらさも少なくて済むのではないか?」
「許してくれ!!」
「ふむ 私がゾードン様の言う事を聞く理由は一つもありませんよね? それとも何か他に有力な情報でも」
「たっ 他国で神殿は邪教だという動きがある」
「ほう それは何処の国で」
「東方の国ジパングでだ」
「ジパングに神殿の情報が入るにしては早すぎませんか? 嘘ついてませんか?」
「嘘じゃない 取引している奴隷商から聞いたんだ」
「ふむ その奴隷商の情報も貰いましょうか 記憶覗きますね 分かりました 嘘は付いていなさそうですね」
「まぁ私がやることは変わらないのですが」
そう言って ゾードンを無限収納にしまっていく その他屋敷の者全員だ誰が悪さしてるかどこまで知っているかなど 今は調べる暇が無いいちいち頭の中を覗いてる時間が無いのだ 今は他にやることがある
次の家に行きそいつらも全員無限収納だ そいつらの家は密貿易をしているようだ 一応話は聞くがさっきゾードンの頭の中を見たらそいつも(へリック) 私を大公と神の巫女の座から引き下ろす組織が存在するのだがへリックもその一員だ 要は私が目障りなんだろう
他の領主と違う事をして 王様にもいろいろ進言し 悪即斬で色々切り捨てるのも気に入らないのだろう 現に今もその作業中なわけだし そして屋敷の者全てを 無限収納に入れて
屋敷にサーチをかけなおす隠し扉やもしくは奴隷がいるかもしれない 普通なら自分の屋敷に奴隷を隠すとは思えないが あれだけのバカ親子だ奴隷を隠していてもおかしくない 案の定複数の人がサーチにひっかかる あのまま屋敷を燃やさなくて良かった・・・
そしてこれだけ悪い事をしているのなら財産も貯め込んでいるだろう 奴隷を開放するときに資金として使わせてもらおう 屋敷を漁っていると それなりの絵画や壺など金目の物は全て無限収納にしまっていく そして屋敷の中の物と宝物庫も漁り終わると
最後のサーチだ 隠し部屋などが無いか入念にチェックした そうしたら一人だけ別の部屋にいる影を見つけた まずはそこに向かい 隠し部屋を破壊する そして美人のエルフさんを見つけた 牢屋の中に閉じ込められて弱っていたので神の祝福ですと言って回復する すると自分が回復したのが分かり それが私のお陰だと分かると安心してくれた
「この屋敷の者達は全員捕まえました 安心して下さい」
「ありがとうございます このご恩は忘れません」
「忘れないのは良いんですが 今は緊急事態なのでチョットの間寝ていて下さい」
「へ?あら 眠気が・・・」
そして無限収納に入っていてもらう 最後に大きめの隠し部屋の中の奴隷たちだ こちらは酷かった いや私のせいなんだが 四肢の関節が外れうめいている 気を付けたつもりだったんだが もうそれは忘れて神の祝福ですと言って体を治していく すると歓声が起こる体が直ったと叫んでいる まぁ両方とも私の仕出かした事なんですけどね そして 屋敷の者は全員捕まえた事を伝え 少し眠って下さいと言ってこちらも眠ってもらい無限収納に入れて行く そして 全てを助けると屋敷を燃やそうと思ったが 次の領主が使えるなと 取っておく隠し部屋などは破壊してあるが 人間隠し部屋などがあると何かを隠したくなるものだからだ さて少し時間が掛かったが次の家だ そこに行く前にエルドレッド王にまた連絡する
「王様 私が目障りで排斥しようとする組織があります そこを潰すのに手を貸してください」時間は2時間後に南の街外れの小さな屋敷です 屋敷の持ち主はゾードンで登録されています そこに全員はいないでしょうが数人捕まえれば記憶を探って 残りのメンバーを全員捕縛します そしてお家取り潰しで財産も没収です ゾードンの記憶を探ったところ皆人攫いや 奴隷商 密貿易など脛に傷持つ者達ばかりです没収した財産は奴隷の解放の際にこれから生きていくための資金として分配します 良いですか?」
「ああ 構わんがどうして2時間後なんだ?」
「一件密貿易をしている拠点を潰してから向かうので少し時間を下さい」
「あぁ 分かったリーサが来るまでは手を出さずに周りで待機しておくよ」
「ありがとうございます」
そして 全てのおぜん立てをしてから次の屋敷に向かうのだった