ローナが装甲車で人身事故を起こした?
聖剣達の初めてのお出かけも無事に終わり 車から降りる事は無かったのだが・・・ だが聖剣達は擬人化して外に出た事は無かったので かなりはしゃいでいた 人の食べ物も好評で 魔力以外にもこんなに美味いものがあったのかと 感心していた
そしてすっかり忘れていたのだが シフォンさんに収納ボックスをあげる約束をしていたのだった シフォンさんも今の値段を知っているから言いづらかったんだろう 悪い事をした それと最近は寮に帰っていないので 美容品やバスボム 石鹸にシャンプーなども無くなってきているはずだ まとめて持って行こう 箱の中に限界まで詰めて シフォンさんの収納ボックスに入れて渡そう 箱が30個まで入るからそれの限界までいれて持って行けば暫く持つだろう たまには泡のお風呂も良いかもしれない ジェットバスを起動すればすぐに泡だらけになる これも持って行こう こんな物かな? これをもって学校に行く勿論無限収納に入れてだが
「シフォンさ~ん ごめんなさい 収納ボックスの事かんっぺきに!! 忘れてましたごめんなさい」
「良いよ良いよ あんな高いものホイホイくれとか言えないしな」
「いえ私はあれを安くて大量に売りたかったんですけど 商人ギルドのギルド長がどうしても高く売りたいって事で 3年間は高く売るって事で契約を結んだだけで 本当は安いんですよ!!」
「えっ そうなのか?」
「はい そうです」
「なのでこれを持って行ってください あっでも 今はまだ高いので盗まれない様にだけ気を付けて下さいね」
「それなら リーサの無限収納に入れて寮の部屋まで持って来てくれないか?」
「そうですね 移動中にバレると泥棒に入られますね じゃぁ私が持って行きます シフォンさんの部屋に突撃です」
「たいしたものは無いけどな」
「いえいえ きっと乙女チックなものがいっぱいなのです」
「あぁ それは否定しないな」
「やっぱりなのです そんなお部屋を見たいのです 私の部屋はどうも殺風景で 一度乙女チックな部屋を研究したいと思ってたのです」
「研究ねぇ そんな大したものじゃないよ?」
「良いのです 私の部屋よりは絶対に乙女チックです」
「ローナも一緒に行くのです ローナの部屋も殺風景です」
「失礼な言いかたしないで 実用的と言って頂戴」
「でも乙女成分は低いです」
「それは否定できないわね」
「じゃぁやっぱり一緒に行くのです 師匠の部屋を研究するのです」
「師匠って・・・ 私は何者だい?」
「乙女の師匠です」
「まぁいいけどね じゃぁ行こうか」
「「はいです」」
「あっそれと収納ボックスの中はシャンプーやバスボムでいっぱいです皆で使って下さい 泡ぶろってのもありますよ ジェットバスを起動すれば すぐに泡だらけです 泡に包まれていると幸せな気分になります」
「新しいものは良いねぇ それを聞いただけで今日の風呂が楽しみになったよ」
「久しぶりにお風呂を楽しんでください」
そしてシフォンさんの部屋に行くといかにも乙女な部屋だった ベッドの周りにはぬいぐるみがいっぱいあって 部屋の雰囲気がピンクな感じだった 壁紙はどの部屋も白なのにシフォンさんの部屋だけピンクなイメージだった イメージだけだから白なのだがでも 周りのファンシーグッズでピンクに感じる 一言で言うと凄かった 普段の男勝りな口調とは違って 部屋の中は完璧に乙女だ 私に真似は出来なさそうだ 残念 ローナはこれが乙女の部屋かと 闘志を燃やしていた 私とは違って自分の中の乙女部分に火が付いたらしい
そしてシフォンさんの部屋を後にして ローナと2人で雑貨屋を巡って少しでもファンシーな部屋になるように買い物をして行った そして ローナも講習が今日で終わるという事だったので 最後の講習を見に行った そうしたらローナは凄く運転が上手くなっっていた 下手したら私より上手いかもしれない そして講習修了の証書を貰って講習は終了した
「ローナ 車は何が欲しい?」
「装甲車が良い!! アレが一番安全そうだから」
「まぁねぇ 安全っちゃあ 安全だねぇ 両方のタイヤだけでも8本あるし パワーも安全面も十分だろうねぇ」
「だよねだよね 私は最初に見た時からあれに決めてたんだ!!」
「それにしても武骨な車を 選んだね もっとかわいい車も作っておけばよかったよ 内装だけでも可愛くしとこうか」
そして無事ローナに96式装輪装甲車をプレゼントして その日は解散した ローナはそのままどこかに出かけたらしいが・・・やはり新車がの納品されたら出かけたくなるよね さて ローナに誕生日プレゼントを早めに渡したが
明後日はクラス替えのテストのある日だ ローナは大規模な光魔法が使えるとの事で試験免除だが 一応形式的に試験には参加することになっている まぁ誰かに負けてもSクラスは確定だが 私は違う 誰かに負けたらAクラスだ そんな分けにはいかない
今のうちから大規模な魔力供与の練習をしておこう それで終わったら神の祝福で皆を健康にしておこう 一瞬だけ『あれ?体調悪いかな?』程度になるくらいの早業で 何回か練習させてもらった 王都中でそんな事案があったので 病院は繁盛したそうだがそれは別の話だ
ローナは試験の心配が無くなったので96式装輪装甲車を乗り回している 余程ストレスが溜まっていたのだろう そうしたらローナに渡していた携帯から着信があった 声が焦ってる緊急事態のようだ 装甲車で人を引いてしまった 足が両方潰れてしまった私の光魔法じゃ血を止めるくらいしかできない
急いで助けに来てと言うのでサーチをかけてローナの場所を特定 そして ヘリで登場 速攻で神の祝福で怪我を治療する ローナの話だといきなり飛び出してきてよけ切れなかったとの事だ
チョットおかしいなと思い治療のついでに相手の記憶を覗いてみたら 当たり屋だった 装甲車何て乗ってれば金を持ってるだろうと思ってやったらしい 確かにローナも白金貨100枚は持っているエルドーラを助けた時の報酬だ だが 当たり屋に払う金は無い
私はローナにこいつは意図的にぶつかってきて 相手から金を巻き上げようとした悪党だから金を払う必要は無いと伝えた そして相手には光魔法の改変で記憶を書き換え 二度とこんな事をしない まっとうな人間に作り替えてやった
周りで見て居た人達には 事情の説明の代わりに一時的に記憶を失ってもらった 説明が面倒だったのだどうせあのままだと 変な噂が広まるのは分かっていたのでこの処置だ ちょっと気持ち的にいい気分はしないが 悪いのは当たってきた方だ むしろローナだから死なないで済んだのだ 普通の人なら出血死していてもおかしくない
ローナには変なやからはいるだろうから 今後もこんな事があったら まず記憶を覗くことを進めた ローナは納得していたが 今まで以上に運転には気を付けると言っていた 良い事だ 運転は気を付けすぎて悪い事は無い しかも乗っている物が馬車じゃなく それよりも大きくて速い乗り物だ 気を付けるに越した事は無い
それにしても当たり屋も良く飛び込んだな? 余程の事が無いと飛び込めないような代物だと思うのだが もう一度記憶をあさってみるか
すると神殿に反対派の人間たちがいることが分かった 今回の件は反対派の人間が神の巫女の友達を狙った犯行だった 私を狙うならまだしもローナを狙った事に腹を立てた私は 反対派の記憶を全部覗いて メンバーを全員チェックする そしてアジトに行き全員の記憶を神様ラブに書き換えて そこに居なかったメンバーはサーチで探しまくって みんな神様ラブで 神殿にお布施祓いまくりの信者にしておいた
これで少しは気が晴れた ローナにもその説明をして安心させた 多分装甲車に飛び込んで来るバカは今後いないはずだから問題ないよと そして安心したローナは安全運転で今日も装甲車に乗るのだった
そして クラス替えの日がやってきた 皆この半年で実力をあげているはずだが Sクラスもサボるような悪い子はリーサしかいないので問題ない いや 問題はあるかいくら理由があろうがサボっちゃいけない でもリーサも一応は毎回届けを出しているのだ だから先生達も大目に見てくれているのだ
でも授業を受けていない分 基礎体力とかは龍聖の恩恵のみだ まぁそれでも色々なスキルがあるので 授業を受けていなくても負ける気はしないのだが・・・ 入学式当日にやったクラス替えで 私の魔法に反応した二人が居たはずだ それでも負けたのだが 二人はAクラスに居る その二人がこの半年でどれだけ成長したのかが気になる
そして 私と当たれば問答無用で落とされるが 他の人たちだとその二人が受かる可能性もある そうするとSクラスに新たなメンバーが増えることになる はっきり言って面倒だ Aクラスは以前Bクラスに居た 馬鹿貴族に踊らされてローナに酷い目にあわされている それを逆恨み等していたら余計に面倒だ
リフレッド先生に聞いてその二人はチェックしておこう 逆恨みなどしないような生徒なら問題ないが 逆恨みしているようなら ローナが危ない今後何かにつけて嫌がらせをしてくる可能性は大だ 出来れば潰しておきたい
リフレッド先生に聞いたら そう言う事は教えられないと言われた まぁそうか ならしょうがない Sクラスの全員に説明して『剣術魔法付与』『反応速度超過付与』 『絶対防御』を施しておいたセルさんなどは最初嫌がったが ローナが虐められるかもと聞いたら納得してくれた それに剣術を使わないシフォンなどでも 剣術魔法付与は相手の動きの先読みも出来るので あって損は無いスキルだ しかも絶対防御は どんな攻撃もはじき返す これで 準備は万全だ 今回のクラス替えもSクラスは入れ替えなしでこのままいくぞ