新たなるアルファシリーズ
そんなわけで 神様からの誕生日の副産物で転移魔法を覚えた 使ってみると中々に都合がいい 時間の短縮にもなるし でも 問題は私がメカが好きって事だ まだまだ作って無いものもあるし それに乗って色々したい なのでこれからもメカは造っていくし乗る事だろう
それに まだまだ卒業も出来ないから冒険者としてまともに旅にも行けない この転移魔法で行ける場所は増えたので パパンと一緒に冒険に出る事は可能だろう でもリーネがまだ小さいし 次の子も生まれてくるから当分先だな
でもなぁ私の回復があれば大抵の場所はどうにかなるし 自分たちに結界を張っておけば一撃で殺されるような罠も問題が無い 小型の酸素ボンベを口にくわえるか 結界の方で酸素だけを取り込めるように改造するかのどちらかだな? でも酸素に混ざった毒とかはどうやって切り分けよう? 防毒マスクの要領か!! それでクリアできそうだな
これで今後の結界も問題なしだ 何で今まで気が付かなかったんだろう? まぁいいか 今後は問題ないんだし そうなると やっぱり冒険に行きたくなるよな パパン行ってくれないかな?やっぱり子供が大きくなるまではダメって言うかな?
今日帰ったら聞いてみよう そんな事を考えていたら神様からの通信だ 最近多いなやはり覗かれたくないからか? まぁいい
「はい 何でしょうベルッド様」
『今何か変な事考えてませんでした?』
「いえいえ そんな事考えてませんよ」
『本当ですか?』
「本当ですよ それより要件は何ですか?」
『アルファシリーズが1本見つかったんです フランタールの泉と言うダンジョンで そこの一番奥に隠し部屋があってそこに隠されてました 封印もされているのでアルファを持って行くのを忘れずに』
「大丈夫ですよ いつも無限収納に入ってますから」
『そうですか それなら問題ないですね あとあるとしたらフランタールの泉が遠い事くらいですか・・・』
「うちのパパンが行った事のある場所なら行けると思います」
『あぁそれなら大丈夫ですね リーサさんのお父さんは何度も訪れている場所ですよ』
「何度もですか? 何でそんなに?」
『冒険者として何か感じるものがあったのでしょうね?』
「因みに今回のアルファシリーズは聖剣ですか?魔剣ですか?」
『聖剣です 大丈夫ですよ今回は楽な仕事です』
「罠なんかはありますか?」
『心配性ですね 今回はありませんよ 封印を解いて壁を崩したらお宝と一緒に聖剣があります』
「お宝はパパンにプレゼントだな 前に欲しがってたし 見つけた時の感動を味わいたいとかなんとか?」
『じゃぁお願いしますね 学友の皆さんが心配してますよ』
「わかりました すぐに戻ります ではこれで」
「ごめんみんな 神様からの啓示があったからボーっとしちゃった」
「そうか それならしょうがないな でも いきなりあの状態になられると周りはビックリするな」
「ごめんよナムサンさん」
「まぁ無事でよかったです 今度からは 又神の啓示を受けてるんだなと分かりますし」
「セルさんもありがとう そう思ってくれると助かります」
「それで どんな啓示だったんだ?」
「えっとアルファシリーズって言う神々の作った聖剣があるんだけど これが魔剣に代わりやすくて 早く全部見つけて保護しないと 危ないからそれの保護に向かうってミッションですな」
「それは何処にあるの?」
「うんとね フランタールの泉だって カナタさん知ってる?」
「いや わからないな ごめん力になれずに・・・・」
「あぁ ごめん場所はうちのパパンが知ってるって神様が言ってたから 何とかなると思う」
「そうか なら問題なさそうだな」
「うん ごめんね カナタさん」
「いや 気にしなくていいよ 私達はまだ学生だから知らない場所が多いからな」
「それにしても みんなに心配かけたお詫びに食堂でよければご飯奢るよ」
「気にしなくても大丈夫よ」
「そうよ ただ見てるしかできなかったし」
「いいのいいの 私の気持ちだから それと私がお金を使わないと王都のお金が回らないの 学食じゃたかが知れてるけど」
「そんなに稼いでるのか?」
「外貨も稼いでるんだけど王都の中でもかなり稼いでるからね 収納ボックスの発明だけで外貨が 白金貨が2000枚以上手に入ってるから使いどころが無いのさ 使うとしても次の発明品の為に素材を買うぐらいだし」
これが毎週だってことは言わないでおこう
「それじゃぁゴチになろうかな?」
「そうしてそうして さぁみんなで学食に行こう!!って授業は大丈夫だよね?」
「ああ もう昼飯時だから問題ない」
「じゃぁ好きな物を好きなだけ食べて下さい!!」
そしてみんなで学食パーティをした 学食のおばちゃんもびっくりしていた 最後はお金の心配までされた 私は発明品が多いから大丈夫ですよと言ったらそう言えば冷蔵庫もそうだったねと納得された そして午後の授業に出てからすぐに家に帰る ローナにも今日は早く帰ろうと言って一緒に帰って貰う 早くローナの講習が終われば良いのだが 子供だから慎重に講習が行われているらしい パパンはそろそろ卒業だ
さて家に着いたパパンに何と言ったものか 直球で聞いてみるか
「ねえ パパンフランタールの泉って知ってる?」
「あぁ知っているとも あそこには何かあると踏んで何度も足を運んだからな それがどうした?」
「えっとね 神様の啓示であそこに聖剣があるの 勿論お宝もそれでパパンに一緒に行って貰えって 啓示を貰ったの だから パパン一緒にフランタールの泉に行って頂戴!!」
「無理だ あそこは遠いからな それに中に入るまで罠も沢山あるから 今のリーサを連れては行けん」
「あっ それは大丈夫 私転移魔法を覚えたから パパンがフランタールの泉の一番奥の部屋を思い出してくれたら 一瞬でそこの部屋に行けるから 夕飯までには帰ってこれるよ」
「うう うちの子は冒険者の醍醐味と言うものを・・・・ まぁいいそれなら行こう お宝が眠っているという事は ワシの感は間違っていなかったという事だからな」
「そうだね パパンの直感は当てになるね」
「そうだろそうだろ チョットはパパンがSクラス冒険者だって信じたか?」
「元々信じてたよ ギルドの人も早く復帰してくれって言ってたし あっでも子供が大きくなるまでは復帰しないんだっけ?」
「そうだな? そういう決まりをたてたがそれがどうした?」
「この前ママンに子宝が授かりますようにってお祈りしちゃった 多分病院に行ったら3ヵ月ですって言われると思う」
「何をしてるんだお前は?」
「だってぇ 次の赤ちゃんも見たかったんだもん それに寿命も延びてるし良いでしょ チョットくらい冒険に行けなくても 明日ママンと病院に行ってみて」
「わかった それで装備はどうしたらいい?」
「一番奥にモンスター居た?」
「いや いなかったな 何度言っても一番奥には居なかった だから怪しいと思ったんだがな やっぱりあったのか そうかそうか それで装備はどうすればいい?」
「モンスターが居ないなら何もいらないよ パパンの記憶だけが必要なだけだって神様が言ってた 封印は私が解くし解いた後は壁を崩すだけだから 魔法ですぐに崩せるから 何もいらないよ」
「だから 冒険者の醍醐味を・・・」
「今までに何度も足を運んだ結果が今日見れるって事で良いでしょ? お宝は全部パパンにあげるからさ 私は聖剣が欲しいだけだし」
「ワシも聖剣が欲しいなぁ・・・ 」
「パパンには私が聖剣を打ってあげます どんな聖剣でも打ちますよ!!」
「鍛冶師のスキルとしても娘に負けるのか?シクシク」
「泣かないのパパン パパンの背中を小さい頃から見てたから今の私があるんだよ?」
「そうか そうだな リーサは小さい頃から工房に居たもんな」
「うん そうだよパパン だからそろそろ行こう? 夕飯までに帰ってこないとママンに怒られるよ」
「そうだな ワシはフランタールの泉の一番奥をイメージするだけで良いのか?」
「うん お願い チョット額に触るね ふむ 分かった行きましょう 『イメージ魔法 転移』パパンここであってる?」
「おお こんなに簡単にフランタールの泉に 距離もかなりあったのにあっという間だな?」
「でしょでしょ 最近覚えて便利だなぁって でも発明もやめられそうにないけどね」
「まぁ それは良いじゃろ ほれ 封印を解くんじゃろ 早く見せてくれ」
「はいはい アルファ出ておいで」
「マスターお呼びか?」
「うん 封印を解いて欲しいんだ この奥にアルファシリーズがあるらしいから名前も教えてね」
「心得た では我を振るって下さい」
「封印されてるのは何処の壁?」
「真正面の壁です」
「わかった じゃぁ行くよ やぁ!!」
パリーンと言う甲高い音を鳴らして封印が解けた あとは壁を壊すだけだ するとパパンがいつの間に持って来ていたのか 大ハンマーで壁を叩きだす 楽しそうだから放っておくか すると壁の隙間からまばゆい輝きがこちら側に漏れ出てきた するとパパンの大ハンマーが振るわれるスピードが速くなる すっごく楽しそうだ 暫くして壁が壊され人が通れる穴が開くと 後ろから人の気配がサーチヲ働かせててよかった その方たちには眠って貰おう あとはモンスターに襲われない様に結界で包んでOK これでゆっくり聖剣と話せる パパンは自分で掘り当てた感動に浸っている パパンには断りを入れて中に入っていく そして聖剣を手にする すると頭の中に声がする
【久しぶりに誰かに握られたな 新しいマスターで良いのかな?】
【久し振りだなシグマ お前の言う通り新しいマスターだ 名をリーサと言う】
「リーサだよ 宜しくねシグマ お腹減ってない?」
【かなり減っているが 人間に補える魔力じゃないぞ】
【大丈夫だ リーサの魔力は底なしだ兄が保証しよう しかもかなり旨いぞ】
【それは 期待したいな ここ数百年食事をしていなかったからな】
「じゃぁ 魔力を一気に入れて行くね」
【一気にって本当に大丈夫か?】
【大丈夫だって 気にしなくても お前こそ食い過ぎて大剣になるなよ?】
【そんなにか? そんなに魔力があるのか? って確かにこれは中々美味いな 兄貴が大剣になるなよって言いたい気持ちが分かるな これなら大剣になってもいいくらいだ】
【駄目だ駄目だ 大剣なんて我らには使命があるだろ】
【そうだったな忘れていたよ】
「アルファ使命って何よ 初めて聞いたわよ?」
【何?神様から聞いていないのか? では俺の口からは言えないな 神様から聞いてくれ】
【頼むもう腹がいっぱいだ これ以上は本当に大剣になっちまう】
「あぁ ごめんごめん止めるね お腹いっぱいになった?」
【さっきも言ったろ腹がいっぱいだって もう暫くは何も食えないな】
「アルファは久しぶりにご飯いる?」
【じゃぁ少しだけ】
【兄貴ってそんなに食い意地張ってたっけか?】
【リーサの魔力は特別だ たまに無性に食いたくなる しかも底なしだから皆気にしないで食える】
【みんなって事は俺以外にも 助かってるのが居るのか?】
【あぁお前は15本目だ】
【あと9本か優秀なマスターじゃないか 見た目は幼いけど】
【見た目だけじゃなく 中身も幼いがな 確か5歳だったはずだ】
「この前の誕生日で6歳になりました!!」
【だそうだ】
【6歳でこの魔力って今の世の中はどうなっているんだ?】
【リーサは特別だ神の祝福を受けているからな】
【そう言う事か なら話はわかった これからリーサをマスターとして登録させてくれ】
「良いよ良いよ むしろこっちからお願いしないと と思ってたのに助かるよ」
【じゃぁ登録するぞ これからよろしく頼む】
「こちらこそよろしく」
「パパンいつまでそこで浸ってるのそろそろお宝しまって帰らないと夕飯に間に合わないよ?」
「だってリーサこんなお宝そうそうお目に掛かれないんだぞ」
「でも 後ろの方に冒険者がきてるから 早くお宝しまって行かないと」
「なに? それはいかんな リーサ無限収納にドンドンしまうんだ」
「わかった その前にサーチだった他に隠し部屋があると困るから・・・・無いな じゃぁお宝しまうね」
そしてお宝を無限収納に全部しまうと 冒険者にかけた魔法を全部解いて パパンと一緒に家に転移する
「ママンただいま 夕飯に間に合った?」
「リーサ?今パパと一緒にいきなり現れなかった?」
「転移の魔法を覚えて今までフランタールの泉に行ってた お宝も回収してきたから今夜はパーティだね?」
「そんなにお宝があったのパパ?」
「そりゃ~凄い事になってた リーサ全部出してくれ」
ガラガラと全部出す ママンの目が金色になった?
「う~これはその場で見たかった~ リーネがが大きくなったら私も連れて行ってねリーサ」
「えっとねぇ その前にママンはパパンと明日病院に行ってくださいおめでた3ヵ月ですって言われるから」
「なんで?」
「この前の神の祝福で子供を授かってるはずです」
「は?ほんき?」
「うん 赤ちゃん見たかったんだもん」
「じゃぁリーサがもう少し大きくなったら 子供達を見ながら転移魔法で お宝の有る場所にだけ行くわ そしてこの前の祝福なのにすでに3ヵ月になってるのね?」
「そういう祝福だからね」
「わかったわ 明日はお店を休んで病院に行ってきます いいわねパパン?」
「わかった 一緒に行こう」
そうして二人は次の子の名前を考え始めるのでした 私の時は生まれてからだったのに・・・・