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リーサの誕生日

夜は更けていくのだった 更けていくはずだった まだ騒ぎが終わらない 誕生日ってこんなに主人公不在で騒ぎ立てるものだっけ? 私は既にベッドの中だ アリーナさんと龍聖は私の部屋でもう休んでいる クラスメイトも帰った だが 王様や騎士団長やさらに リフレッド先生や他の先生達まで集まって飲んでいる 


「いやぁリーサさんは凄いですねぇ 私これでも闘技大会で優勝したんですけど それでも 私の動きについて来て 模擬訓練が出来るんですよね~」


これはリフレッド先生だ


「いやいや それだけじゃないんですよ 私の出す問題が全て解かれてしまって 教師としてのプライドが傷つくくらいに頭も良いんですよ」


きっとこれは古語の先生だ


「でもランニングとかになると途端に駄目になるんですよね~?何でだろ?」


これは体育の先生だな


「私 これでもこの国の上位の方に位置する役人何ですが それでもリーサさんには助けて貰ってばかりで」


王様は何を言い出してるんだ?大丈夫か?


「私は この方を守護する役目を持っているんですが この前も娘の事で手を貸していただいて 妻共々助かっているんです」


騎士団長まで入ってきた~


「「「「「いったい娘さんは何者なんですか?」」」」」


あぁもう収拾がつかない それに寝てられない


「ワシにもわからんだがこれだけは言える リーサはわしヘンデルと妻マリアの娘だという事だけは確かじゃ」


「「「「「そうなんですねぇ」」」」」」


酔っ払いだ酔っ払いの集まりだ 


「ヘンデルさんてS級冒険者のヘンデルさんですか?」


「そうじゃな それに妻もA級冒険者じゃぞ」


「じゃぁリーサさんはハイブリッドなんですね?」


「ハイブリッドと言えばハイブリッドじゃな」


何言ってるんですか?そろそろやめてくれませんかね


「そろそろお開きにしてくれませんか? うちの子供たちが眠れないので」


ママン登場だこれでお開きになるな


「まぁママもこっちに来て一緒に飲もう」


「えっそうですか?悪いですねじゃぁ一杯だけ」


えっママン?どうゆう事?何で一緒に飲んでるの? あぁドワーフだからか・・・


「美味しいお酒ですねぇ」


「それは私が持ってきた特別な酒ですからな」


「ご主人様はお酒の種類も量も桁違いですからな」


王様に騎士団長がママンをお酒で懐柔していく これはまずい絶対に今日は終わらないまま朝が来る リーネも眠れないこのままお酒で潰れて貰おう 光魔法の改変でアルコールの分解を遅くしってっと これで今のペースで飲んでたら あと10分もしないうちに寝てくれるはず


「き 気持ち悪い トイレ借ります」


「あらあら 大丈夫かしら?」


「大丈夫大丈夫」


「あら 他の人たちは気持ちよさそうに眠ってしまって」


1人以外は成功したか 気持ち悪いってのは考えてなかった まぁアルコールの分解を遅くすればそうなる人も出てくるか これは失敗 戻ってきたらすっきりしてそうな気がするな フィオナの時のように強制的に眠らせてしまえば良かった 次はそうしよう 


「はぁ すっきりしました もう一度飲みなおしましょう」


やっぱり すっきりして戻ってきた 強制的に寝て下さい 


「あら あらら急に眠くなってきた・・・」


「あらあら王様も寝てしまったわ」


最後に残ってたのは王様だったのか


「皆さんに何かかけるものを持ってこないと」



結局パパンとママンにはアルコールの分解を多少遅くしたところで ドワーフには効かないって事が分かっただけか まぁたまにはパパンとママンで静かに美味しいお酒を呑むのも良いでしょう



そしてようやく夜は静かに更けて行くのでした



朝起きてみると部屋中酷いありさまだった死屍累々と言った感じか そこら中に酔っ払いが寝ていた 強制的に眠らせた人は魔法を解いて 光魔法で皆のアルコールを分解していく これでしばらくしたら起きるだろう あとはパパンとママンを起こしてっと 部屋の前に行くと怪しげな声が・・・・パパンとママンが酔った勢いで子供を作ってらっしゃる ここは神様の恩恵を授けて静かに部屋の前を後にしましょう 次に生まれてくるのは弟かな妹かな? 私の精神年齢が本当に6才だったら知らずにドアを開けてただろうな~ 前世で高校生だったから知らない間に成人式を迎えてしまっていたのか・・・・ まぁしょうがない6歳の誕生日も盛大に祝ってもらったし それでいいか!!


暫くして皆起きてきた 皆一様に申し訳なさそうな顔をして帰って行く 私は祝ってくれてありがとうと皆に伝えながら部屋を片付けていく その音に気付いたのかパパンとママンも部屋から出てくる パパンが少しお疲れ気味だ ママンの方は艶々している わざとママンに聞いてみよう


「ママン 私次の赤ちゃんも見たいんだけどいつ頃見れるの?」


「え?そっそれは神様次第かな~?」


「そっか じゃぁママンお腹出して」


「へっなんで?」


「良いから良いから」


「神の祝福がありますように これでママン達が子供が欲しいって思ってればすぐに赤ちゃんが見れるよ」


「何をしたの・・・?」


「安産と子宝の神様の祝福を授けたの ママン達の仲が良ければ良いほど早く子供を授かるよ」


「なっ そんな事まで出来るようになってるの?」 


「うん それとこの世界の主神ベルッドさまの力も使えるよ一部だけど 病気や怪我を完璧に治すの」


「さらにそんな事も?うちの子 神様みたいじゃない?」


「神の巫女だけど 神様じゃないよぉ そんな不遜な事言ったら私に神罰が下っちゃうよ」


「そうね そんな事言っちゃダメなのよね 気を付けなきゃ」


そしてようやく先生達が起きだしてきた そして 今の時間を知り慌てて家に帰って行く 今日の1時間目は自習かな? と思いながら私も学校に行く準備をする 準備が終わったら隣のローナの家に行くローナと車で通学だからだ ローナは昨日は夜遅くまで大変だったねと言ってくれた って言うかローナの家にも聞こえてたのね 


「ごめんね うるさかったよね?」


「ううん 気にしないで 私が皆を誘ったんだから」


「そっかぁ ありがとね」


「気にしないでリーサには車貰う事になってるから 車って本当は高いんでしょ?」


「そうだねぇ 白金貨100枚くらい?」


「そんなに高かったの!!!?」


「まぁ金額はあって無いような物よ 私が造ろうと思えばすぐに作れるんだから だけどあまり安くし過ぎて事故とか悪い人に使われても困るでしょ? 盗賊とか? 普通の騎士じゃ歯が立たないから 私が出て行くしかないでしょうね? だからローナも車から降りるときは鍵を抜くのを絶対に忘れちゃだめだよ!!」


「わかった 気を付けます!!」


「じゃぁ学校に行きますか!!」


「はい!!」


「良い返事だ大変宜しい!!」


「「あはははははは」」


そして学校に着くと1時間目はやっぱり自習だった まぁあの時間からどんだけ走っても間に合わないよね?ヘリで送ってあげればよかったかな?そうすると私達が早く家を出ないといけなかったしなぁ そんな事を考えていると 神様からの連絡があった


「どうしたんですか?」


『誕生日おめでとうございます 何か欲しいものはありますか?』


「ベルッド様 私の誕生日昨日ですよ?」


『あれ?まぁいいじゃないですか1日くらい でっ何か欲しいものとかは?」


「更なる神様の力?」


『これ以上はダメですよ~』


「じゃぁアルファシリーズの行方?」


『そっちの方が難しいです』


「神様の力を渡す方が簡単なんですね? どんだけアルファシリーズ探すの大変なんですか?」


『そんな事言っても 見つからない物は見つからないんですぅー』


「何か腹の立つ言い方ですね じゃぁ神様の力を下さい」


『え~ 何が欲しいんですか?』


「むしろどんな事が出来るんですか」


『この世界の主神ベルッド様に出来ぬ事など無~い』


「転移魔法下さい」


『それなら自分でできるじゃないですか?』


「へ?」


『まず 行きたい場所を思い描いて イメージ魔法で転移ってすれば出来ますよ 行った事ない場所でも他の人の額に触れて 光魔法の改変で頭の中を覗いて その場所に転移しようとすればできますよ』


「そうなんだ?」


『へっ気が付かなかったんですか?」 


「まったく」


『じゃぁ今のが誕生日プレゼントって事で・・・』


「駄目です ちなみに 一度に何人運べます?」


『100人くらいですかね~?』


「分かりました 転移の魔法は泣く泣く諦めます なので今の病気と怪我の治せる範囲を広げて下さい」


『何が泣く泣く諦めますですか?しっかりちゃっかり全部内容聞いといて!!まぁいいでしょう病気と怪我を治せる範囲が広がるのは良い事ですからね その代わり他国から狙われないで下さいね』


「アリーナさんもいますし アヤメさんキクさんカエデさんもいますから 多分大丈夫かと?私自体の戦力もありますし 普通の人間には取り押さえられないですよね?」


『まぁ そうですね 普通の人で考えちゃいました 気にしないで下さい 今のあなたを止められる戦力を持った国はありません!! 毒でも仕込んでもリーサなら一口含んだだけで毒だと気づき吐き出すでしょうし それに回復も間に合うでしょう 龍聖ちゃんとアリーナに普通の人間の毒を仕込んでも 元の体の大きさから効き目は薄いでしょうね? なので問題はありません』


「普通の人で考えちゃいましたって 私も普通の人です!! チョット魔法が得意な女の子です」


『はいはい そうですねぇ そう言う事にしておきましょう あ友達に呼ばれてますよ』


「うっ 言い返す前に呼ばれるとは ではプレゼントありがとうございます」


『いえいえ では またねー』


通信が切れた どうもローナに呼ばれていたようだ ローナに体を前後に揺さぶられている


「ごめんごめん 今気が付いた」


「大丈夫?いきなりボーっと上を向き出したからビックリしちゃった!!」


「ごめんね 神様からの啓示がきていたの」


「神様からの啓示ってあんなふうになっちゃうんだ? びっくりしたよ! でも大丈夫なの街中であんなふうになったら危ないよね?」


「その辺は神様も考えてくれてるみたい 今も友達が呼んでるよって言いながら 啓示を終わらせてくれたし」


「そうなんだ 中々にフレンドリーな関係を築いてるんだね」


「まぁね 今も一日遅れたけど誕生日プレゼント貰ったし」


「何々?何貰ったの?」


「今までの怪我と病気を治す奇跡をもっと広範囲にして下さいってお願いした」


「リーサ 私が言うのも何だけどドンドン人間離れしていくね?」


「何言ってるんですか癒しの少女様?」


「それは一回しかしてないし しかもリーサに魔力供与してもらったからできたんじゃん」


「それでも中々普通の人には出来ませんよ 癒しの少女様」


「もうやめて 紅蓮の少女様!!」


「うっ その呼び名は過去の汚点だからやめて・・・」


「じゃぁお互いにやめましょう」


「はい わかりました」


そして1時間目の自習は神様の啓示で終わって何もしてないので怒られました 神の啓示って言っても信じて貰えなかった・・・・シクシク

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