表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/248

神の奇跡

王都の王立図書館を後にして 校長を 学校に送り届けたら 今度はヘリで草原にやってくる サーチで周りを探索し 人がいない事を確認したら 対のオーブを出す 神様との打ち合わせのためだ そして神様を呼び出すと 待ってましたとばかりに オーブの前に座っていた


「今日は着替えていないんですね?」 


『そうそう着替えてはいませんよ それにリーサさんが王都に神像を立ててくれたおかげで 力と神経が研ぎ澄まされるような感じがするんです もう着換えシーンはありませんよ ふふふふ』


「着換えシーンが無くなるかは分かりませんが パワーアップしたのなら良かったです 今日はお願い事が有ったので」


『お願い事?』


「そうです 神の奇跡を見せてもっと信者を増やしたいと思ったからです 内容はこうです 王都に居る病人や怪我人 冒険者で手足を失った者 馬車の事故で同じく手足を失った者など全ての人を 神様の力で治して欲しいのです そうすれば治された本人は勿論家族や親せき友人なども 神の奇跡を信じるでしょう それだけの力が今の神様にあるのかが知りたかったのです」


『大丈夫ですよ それくらいなら前の状態でもできました 今ならほとんど力も使わずに治療することができますよ』


「良かったです それであれば 明日の午後夕暮れ時に王様と演説会場にて 大々的に宣言します 私の体を光輝かせるのもいつもより派手にやって下さい できれば私の光で王都全体を明るくするくらいに そして上空にあげるのもいつもより高く上げて下さい そうすればどこからでも見えます そして神様の声で『これから神の奇跡を起こす 病気や怪我人の体を治す王都に居る全ての住民をだ』と住民の頭の中に言って下さい これが成功すれば神様はかなりパワーアップできるはずです できますか?」


『できますか?じゃなくて やらなくちゃだね!!』


「じゃぁこれから 王様のところに行って打ち合わせしてきます」


『はい いってらっしゃい』


そして王様の元に行く 王様は仕事中だったが 一時中断して話を聞いてくれた


「リーサよこれは良い案だな これで神の信徒が増える事は間違いなしだ しかも病人や怪我人が無くなるのも良い 少しの間 病院には寄付金を出さねばならんがな でなければ王都の病院がつぶれてしまう」


「あと 神殿には寄付金を受け取るシステムを作って下さい じゃないと運営が成り立ちません」


「おお そうだな 善意の寄付金を受け取るようにしよう」


「そうだ 神様の小さい神像も作りますので売り上げの半分を私に そして半分を運営費に回してください」


「相変わらず しっかりしておるのう」


「魔力と時間の労働費です」


「それに小さい神像があれば お年寄りなどは自宅でお祈りが出来ます そうすれば神様はより神の力が溜まります 神様の力が高まれば更なる災害からも守ってくれるでしょう まぁ基本私が手足になるんですがね」


「まぁ それはしょうがあるまい リーサしか神の声を受信できないのだから」


「そうですねぇ まぁいいです 今日はそろそろ寮に戻ります 皆待っているので」


「気を付けて帰れよ」


「ありがとうございます」


そして王城を後にするのだった 寮に着くと皆がお風呂の準備をして待っていた


「ごめんなさい 遅くなりました」


「なんだ校長の説教がそんなに長かったのか?」


「校長のお説教は速攻で終わったのですが その後色々とありまして」


「まぁいいや 早く風呂に行くぞ!!今日はラベンダーの香りが良いな」


「分かりました 今日のバスボムはラベンダーにしましょう」


そんな会話をしながらお風呂に入っていくのでした そしてお風呂を上がってから食堂で龍聖とアリーナとローナの4人で食事をとっているとローナが不安そうでした 何かなと思い聞いてみると 3ヵ月後のクラス替えが不安だと言うのです あれだけAクラスに恐怖の種を植え付けたのにまだ不安とか どの口が言うのでしょう? 最近実践をしていないから不安らしいです そうしたら今度一緒にモンスターを狩りに行こうと提案し すぐに納得してくれた そしてその日の夜は静かにふけていくのでした 翌日学校の授業が終わり 王城に行く時間です 無限収納からヘリを出し 急いで王城に向かいます すると王様が門のところで待ってます どうしたんでしょうか?


「お待たせしました 遅かったですか?」


「いや 時間はピッタリだワシの方が落ち着かなくてのう 神の言葉を代弁するのはさすがに緊張する」


「あぁそう言う事ですか 前回は上手くやったじゃないですか 今回も大丈夫ですよ 王様は本番にお強いんですから」


「そう上手くいくかのう それだけが不安じゃ」


「大丈夫ですよ失敗しても神様が 王都の住民全員の頭の中に語り掛けます それだけで神の奇跡ですよ」


「そうだな そう言われれば 楽な気がしてきた」


「じゃぁ夕暮れも迫ってきましたので そろそろ行きますか」


「そうじゃの」


そして演説会場にやってきた 夕闇が差し始めているが 王様が演説をするとの事で 多くの住民が集まっている そして私と王様が並んで歩いて行く そして 王様が口を開ける


「我が王都の愛しい民達よ 今日我がここに立ち皆に伝える事は これから神の奇跡が起きるからだ 今皆の家族や友には病気や怪我で動けないものもいると思う だが今日神の巫女と神の奇跡でその病気も怪我も全て治る!! 勿論病院には寄付金を出そう病人がいなくては潰れてしまうからな そして私の横に居る娘は 王都で大公になった娘だ以前にも語ったので 覚えている者も多いと思う なぜこの年で大公になったかだが 実はこの娘リーサは神の巫女なのだ 神の言葉を聞き神の奇跡を使う際の鍵になる者でもある 我は神の御業を初めて見た際に 王城に神殿を建て王都の平和を祈っていた その祈りが神に通じたのか 今日この日に神の奇跡が起こることになった 王都の民よ神に感謝するのだ」


「王都のみなさん 私はリーサと申します 初めて神の声が聞こえた時は動揺しましたが 今は皆さまの為になるのであれば この身を捧げようと思っております 神の声が聞こえてきました 今日は皆さまにも聞こえる事でしょう それでは皆様心を静めて神の声をお待ちください」


そして私の体が七色に輝き光出していく しかも目も眩むほどの光だ そしてゆっくりと ゆっくりと体が浮いていく そして神様の声が王都の住民の頭の中に響き始める


『王都の住民よ日々の祈りを捧げる者よ そして王都に居る全ての体の調子を崩している者よ 今回は神の巫女と 王の祈りを受けて皆の体を治す事にする 今回だけの神の奇跡だ2度とある事ではない 神の巫女と自分らの王の祈りに感謝するのだ それでは 病や怪我を負う者よ心して神の奇跡を感じるがよい そしてその家族や親友たちよ我の御業に感謝するがよい』


すると町中から歓声が聞こえる 皆体が軽いとか足が生えてきたとか 普通ではありえないと思われるようなことが起きているのだった そして


『これで 王都の病や怪我は無くなった 皆これからは神殿に来て我に祈るがよい 神はいつも皆を見ている そして神の巫女には無理を言わぬように 巫女は我の代行者なれど 神の力を持っているわけではないそして危害を加える者には我自らがその者に神罰を与えるだろう』


そして 私の体がゆっくりと降りて行き 光も消えてゆくのであった そして街では大歓声だ 神の奇跡だ

!! 神殿に行くぞなど皆が一様に興奮している そこで王様が


「神の奇跡はおこなわれた 王都の民よこれからは神殿に行き 神の像の前で祈りを捧げるのだ さすれば王都に危機が迫りし時も神の奇跡が起こるであろう」


「さて そろそろ引き上げますか?」


「そうだな もうワシの話も聞こえておるまい」


「後は寄付金の貰い方ですね 賽銭箱ってのにお金を入れて神に願いを伝える方法と 寄付金を祓って今までの感謝とこれからの発展を祈る方法と2種類あるので 王様の方で上手くやって下さい 小さい神像は1週間後までに1万個作って持ってきます」


「リーサよそんなに無理をして大丈夫か?」


「大丈夫ですよ 神様の力が強くなると 私の力も強くなるので」


「それでもだ あまり無理をするとよくない」


「大丈夫ですよ 何なら今ここで作りましょうか?」


「いやいや ここで作っても 持ち運びが」


「そこは 私の無限収納で じゃぁ作りますよぉ『イメージ魔法 練成』これで1万個です 今回は箱に入れておきました」


「それにしても 相変わらず ふざけた魔力量だな?」


「今は200万を超えてますからね」


「200万?そんなに凄かったのか?」


「そんなに凄かったのです しかも今回神様に力が集まるので私にもご褒美が貰えるはずなんですよ」


「羨ましいのぉ」


「これだけは神の巫女の特権です 王様は王都の民が健康になって万々歳じゃないですか?」


「まぁそうだのう そう言われればそうか ワシは既に褒美を貰っておったか」


「王様はそれで納得しちゃうんですね?私は神様にお願いして何か貰いますよ」


「そこはほれ ワシは謙虚だからの」


「取りあえず 神の巫女は少しでも集まりましたか?」


「無理を言うな まだ数日もたってないぞ」


「ですよねぇ じゃぁ神像は売れないから 私が持っておきます それと神殿に騎士の人たちで警備にあたって下さいね じゃないと不心得者が 神様の神像のかけらだとか言って売りに出しますよ」


「それもそうだな 神様からの神罰が下るとはいえ それを止められなかったら ワシたちにも責任があるな」


「そうですよぉ急がないと もう行きましょう」


「そうだな」


警備の騎士が神像の前に行くと神殿内なのに 雷に打たれて倒れている二人組がいた 手にはノミと金づちを持っていた 予想道理だった そして神様怒ってらっしゃる・・・・


そんな報告を受けた二人は王城内の神殿で祈りを捧げるのであった・・・


そして 神殿の前に罪状を張られ 神罰を受けたことを書かれ その二人は裸で貼り付けにされるのであった


そして王様の元を後にして草原に向かったリーサは サーチを掛け人がいない事を確認すると 対のオーブを出すのであった そして神様を呼び出す 神様は落ち着き払った様子でお着換え中だ 声を掛ける


『ひゃあ』


「やっぱりなくならないんですよ これは続くんですよ 大いなる力によって」


『くそぅ 完璧に油断した もう大丈夫だと思ったのに』


「それにしてもごめんなさい 神像削られそうになって」


『それは大丈夫 大分神経が研ぎ澄まされてるから直ぐに気づいたから 雷落としておいた」


「それで なんで着替えは気づかないんですかね?」 


『なんでだろうねぇ~ あれかな 大いなる力には誰も逆らえないのかな?」


そんな不毛な会話をしつつ時間は過ぎていくのだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ