自由の女神よりちょっと大きい神像
王様は言っていた通り 町の中心部分を買い占めた かなりの広さだドーム型球場一個分くらいある そこに合わせたサイズの神殿と 神殿に見合ったサイズの神像を倒れることなく立てるのだ 後ろ側にいったいどれだけのアンカーボルトを打ち込めば倒れなくなるのだろう
ちなみに町の中心部の家々はそのままになっている 家が無くなりいきなり神殿が立ってるところが神様っぽいからだ ちなみに神様にも話を通して私に魔力供与もしてくれることになっている 最初の話だと下界には余り関われないと言っていたが 今は信仰される喜びでそれどころではないのだろう
さて 王様との約束の日だ今日の夜に神殿を建てる事になっている まず王都中に霧を発生させるこれはウンディーネにお願いした 勿論水の魔力石もあげているから喜んでやってくれた そしたらイメージ魔法に鍛冶に練成だ今回は大きさが大きさだけに鍛冶スキルも使ってしっかりと作った 細部の装飾にもこだわり外装の神殿は出来上がりだ
次は中の神像だ高さだけでも100メートルの神像だ 自由の女神よりちょっとだけ高い計算だ これはさすがに神様に魔力供与してもらった こっちの世界に来て地震に会った事は一回も無いけどこれからも無いとは言い切れないから 自由の女神のように自立もするが念の為裏側で建物とつないで補強してある これで絶対に倒れない
そして中に礼拝用の長椅子とそれに合わせたテーブルをいくつも置いた 結局何列になったんだろう かぞえるのも面倒だ だが見た目は良くなった 霧はこのままに 王様を呼びに行こう 久しぶりに風魔法で空を飛んで 静かに王様の部屋に行く 王様も待ち遠しかったのか立ってウロウロしていた
王様にヘリや車で行くとうるさいので 私の風魔法で飛びながら行きましょうと誘った 王様は少し怖がったが絶対に大丈夫ですと言って 手を握って貰ったそして少しずつ浮いていく 王様が怖くなくなったのを見計らって 少しスピードを出す 今までヘリに何度も乗っていたおかげか すぐにスピードに慣れてくれた
そして霧があっても神殿の中は良く見える 神像を見た王様は息を飲んでいた まさかこのサイズで作るとは思わなかったのだろう
「リーサよまさかこのサイズになるとは思わなかったぞ」
「どうせやるなら 徹底的にです このサイズなら神の御業と言い張れます 実際神様に魔力供与してもらいましたし」
「そうか よくやってくれた このお礼は期待して良いぞ 他国で神を崇めるようになったとしても これだけの物は作れまい!!」
「ありがとうございます」
そして翌朝霧も取り払い 住民は見た事もないサイズの建物に圧倒される そして何だかわからないものには 近寄らない様にしようとした そこで王様の演説だ
「先週私が寝室にいると神様が現れ王都の真ん中の土地を買い占めろとの神託があった 私はそれに従い 王都の土地を買い占めた そうするとどうだ このような神殿が立っているではないか ワシ自身ここ最近神の御業をこの目で見る機会があった フ・キトーブなどは魔剣の暴走により 町が消えてなくなるとの事だった だが神の御力によって町全体を広範囲に結界を張ることによって フ・キトーブは消える事も無く今も存在している 一人の神の巫女と神様の御業でそれは阻止された このような事を普通の人間に出来るはずもなく そして今日この神殿だ中を調査したところ中にはワシが見た神様の御姿の神像があり その大きさも人の手によって作られたものではない むしろ一晩でこのような事が出来る者などこの世に存在しまい ワシは新たに神を祀る為の巫女を募集する 勿論給金も出る 神の存在を信じる者は神殿の中に入り 祈りを捧げるのだ 神は言った 王都の民に危機が訪れれば 神の巫女と共に現れると 我らはそれを信じ祈りを捧げるのだ」
王様の演説は終わった 中に入って行く者 あきれて自宅に戻る者 祈りを捧げる者など様々な反応だったあとは神様と話をして 王都で神の御業を見せるしかないですな
さて 神殿も建て終わり暇になったので 学校です 暇になったら学校に行くってのもどうかと思うが・・・
それでも授業には出てはいるのだが 土日が忙しい あと放課後 充実してると言えば聞こえはいいが かなりブラックな会社だ 給料は良いんだけどね~ これじゃ倒れちゃうよ
さてそろそろ今日の授業も終わりかな? チラチラと時計を見る
「リーサさんまだ終わりじゃないですよ?」
「はいすみません」
「それと 今日の放課後校長室に来なさい」
「えっ?何かしました 私?」
「したから呼ばれたんです」
「なんだろ? はい わかりました」
とりあえず 授業が終わってから 校長室に行く こんこん 中から声が聞こえる 入っていいらしい
「Sクラスのリーサです 呼ばれたので来ました」
「まぁ 座りなさい 貴女フ・キトーブの町で神の巫女を名乗って 奇跡を装った事をしましたね?」
あちゃ~ もうバレたか 早すぎないか?
「してないですよ 王様も証人です私は神の巫女としてやることをやったまでです」
「嘘おっしゃい 貴女がフ・キトーブに居た事はバレているんですよ?」
「確かにフ・キトーブには行きました それは魔剣の暴発を防ぐために神様が結界を張るという事で行ったまでです」
「だから それが嘘だと言うのです 貴女の魔力ならそれくらいの現象引き起こせるでしょ?」
神様 私 魔女裁判にかけられてるから助けて下さい
その時私の体が七色に輝きだして浮かびだす そして私とは違う声で
『神の行いを疑いし者よ そなたに神の巫女をさばく権利は無い!!! 学校ごと消されたくなければ神のおこないに疑いを持つな!!!その証拠に学校の一部を破壊する それでも信用できないのであれば 次はお前の番だ』
そして修練場全体に雷が落ちまくる 修練場はかなりの改修工事をしなければ使えないほど 破壊された土がえぐれ木が燃え盛り 雷が落ちた地面も燃えている
何事が起きたのかと校長室に数名の先生がやってくる そこには七色に光り浮かぶ私と呆然とした顔の校長がいて外の修練場が燃えている
「申し訳ありませんでした 神を疑いし事を謝罪いたします どうぞお許しください」
『今後神の巫女に危害を加えようとする者には 死が待っていると伝えなさい それがお前の使命です』
「分かりました 今後は神の巫女に危害を加えるような真似は致しません そしてその行いのすべてが真実だと広めましょう」
他の先生達はその光景をボーっと見ている 校長は床に頭を擦り付けて謝りまくっている
『その言葉忘れることなかれ もし忘れたら 今度はこの学校ごと神の怒りで灰にするぞ』
そうすると私の体の光が消えていき体も下に降りていく
「校長先生 私は嘘を言っていましたか?」
「いえ 言っていませんでした 申し訳ありません」
「修練場使い物にならなくなっちゃいましたね」
「大丈夫です 経費の計上をしてすぐに治します」
「経費の計上?この光景は校長の責任ですよね? 校長自らのお金で直すのが筋じゃないですか?」
「えっいや それは・・・・」
私の体が光りだす その瞬間
「分かりました 私のお金でしっかりと直します」
私の体の光は消え 元に戻る
そして 我に返った先生達が私に詰め寄ろうとすると校長が
「止めなさい 彼女は本物の神の巫女でした 危害を加えると学校ごと消されます」
「それでは3ヵ月後に控えたクラス替えはどうするんですか?」
「あぁそれは私が直接出ますよ 私に勝てる人なんてAクラスにいませんから」
「まぁ 本人がこう言っているのでそれは大丈夫でしょう」
「これで 私は大公で神の巫女と 先生達には扱いにくい生徒になりましたが これからも宜しくお願いします」
先生達は無言でうなずく 校長も渋い顔をしている
「校長先生 渋い顔をなさってますが私の話を聞かずに 神の怒りを受けたのは自分の責任ですからね?」
「分かっています さっきまでの自分に会えるなら 必死で止めていたでしょう」
「それが分かっているなら 結構です これから神の信徒となり布教に務めて下さい そうそう 学校の図書館を借りても良いですか?」
「構いませんが何を調べるのですか? この国の成り立ちと今までに宗教があったかどうかですね? 私も神の巫女に選ばれてしまったので 色々やらないといけないんですよ」
「それならば 王都の王立図書館の方が良いでしょう ここよりも蔵書が多いですから」
「そうですか ありがとうございます ちなみにどこにあるんですか?」
「私が案内しますよ」
「ありがとうございます でも 仕事は良いんですか?」
「今は気分転換に行きたい気分なんです」
「そうですか それならば遠慮なく」
「ここから少し歩きますが大丈夫ですか?」
「じゃぁ車で行きましょう」
「車?それは何でしょう?」
「まぁ行けば分かりますよ」
表に出て無限収納から リムジンを出す 最近は余った魔力で色んな車やヘリや実はハリアーなんかも作ってる ハリアーは垂直離着陸が出来る戦闘機だ これは作ったは良いが使い道が無くてお蔵入りになっている まぁそんなことは良いとして 校長にリムジンに乗ってもらい 道案内を頼む
そして少し走ると目的地の王立図書館に着いた そうしたら 中の案内も校長がやってくれると言う 余程神様が怖かったのだろう
「まずはどんな本から探しますか?」
「この国に宗教があったかどうかってわかる本はありますか?」
「あぁそれはこっちですね これです 一応昔は宗教があったみたいですよ 何で衰退したかは本を読まないと分かりませんが この本古語で書かれてますが大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ 私古語の成績良いんですよ?」
(ちっわざと難しい本を出したのに・・・・)
何故か私の体が光りだす その瞬間校長がごめんなさいをしていた
「何かしたんですか?それとも気に入らないのなら 大公権限で校長の首を挿げ替えますか?」
「何もしてないです!! 校長もこのまま続けさせてください」
「まぁ良いですけど・・・・」
確かに昔宗教はあったみたいだ だが 宗教が2つありそのお互いが自分の神しか認めなく 宗教戦争に発展し衰退していったみたいだ だが今回の神は本物である神の奇跡も起こせるし 問題ないだろう そして
宗教に対する下地は遺伝子レベルで残っているわけだ あとはどんな神の奇跡を起こすかだな