神の巫女みたび現る
神様からの緊急の連絡で王様の元へ向かっています 何でもある町の外にダンジョンがあるんだけど その中にある魔剣が限界らしくて爆発しそうだという事だ このままだと町ごとダンジョンが吹き飛ぶので その前に町に結界を張るとの事だ
魔剣を聖剣に変える事は出来ないか聞いたら もう無理だそうだ神様が無理だと言うのだから 私には何もできない とにかく 王様に会ってこの事を伝えなければ そして 寝ないでその町に向かわないといけない 町の名前は フ・キトーブ もう最悪の名前だ元々この世界の店の名前とかにも疑問があったが この町程酷いのは無い 今回は吹き飛ばしちゃ駄目なのだ
王様に会うことができた 寝る寸前だった 神様からの緊急要請だと話すと それでは行くしかないなと言って準備を始めた 騎士の方たちも準備万端だ 私が急いできたときから嫌な予感がしていたのだろう
王様には行きのヘリの中で寝てもらうしかない それでも1時間くらいだが寝ないよりはましだろう 今回私は寝れないが 冒険者に成ったら寝れない事もあるはずだと思い 寝ない事にした それだけ緊張した状況なのもあるが・・・
フ・キトーブに着いた 夜だがライトを照らしながら大型の輸送ヘリが降りてくれば 何事かと住民が出てくる ヘリから王様が降りたち 大声でこの町の町長を呼び出すように伝える すると線の細い吹き飛びそうな町長が現れる 突然の王の訪問にどう対処していいか分からない様子だ
王様がこの町の近くにあるダンジョンに魔剣があり 爆発寸前だと伝える 急いでダンジョンの入り口で警備をしているものを呼んでくるように伝える そして冒険者ギルドに 今ダンジョンにいる者はいるかの確認をする
それから神の御意志でこの町に結界を張って下さると伝えると 何が神だよと失笑する声が聞こえる その瞬間私の体が七色に光だし空に浮かんでいく それを見てさっき笑っていた者達は静かになった そして町中の住民の頭に声が響き渡る
『我はこの世を統べる神である 今はこの光輝く神の巫女を通して皆に語り掛けている 良いか何もしなければこれから5時間後にこの町は跡形もなく消えることになる だが神の巫女がこの町に来るのが間に合った これから結界を張ればこの町は救われる良いな神の巫女の言う事を聞くのだ!!!』
そして私の光が段々と薄れて行き下に降りて行く
そこに悪いニュースが飛び込んできた ダンジョンの中に冒険者が居るのだ 私はサーチを全力で使い冒険者を捉えた そして私が冒険者に結界を張るから アリーナにダンジョンを吹き飛ばしてもらう事にする さすがエンシェントドラゴンこんな無理なお願いを何でもないと言った 流石は龍種を統べる古龍だ 幸いにも魔剣は最下層に封印されていて アリーナの攻撃の調整次第でどうとでもなるとの事だ
だが時間は少ない 龍聖は危ないから王様の所に置いて行こうとしたが 絶対に付いて行くと譲らない しょうがないので攻撃ヘリを出しダンジョンに向かう 色々している間にダンジョンの警備の人間は戻ってきていた 飛び立つ前に冒険者を宜しくと頼まれた失敗するわけにはいかない
ダンジョンに着くと強引に冒険者の周りに結界を張る 冒険者は動けなくなりバタバタしているが 時間が惜しい アリーナが本来の姿エンシェントドラゴンに戻る 久しぶりに見たが大きい あの時対のオーブがあって本当に良かった 神様ありがとう無かったら問答無用で消されていただろう
だが今は心強い味方だ アリーナに冒険者を結界に閉じ込めた 中の空気が無くなる前に頼むと伝えると
ブレスを一回使っただけで 冒険者がいる第5階層まで吹き飛ばした 冒険者はアリーナを見て慌てていたが お構いなしだ アリーナに結界をつかんでもらい上に引き上げて貰う 冒険者には悪いが光魔法の改変で記憶を消させてもらう アリーナに掴まれた時点で皆気絶していたのでそのまま無限収納にしまっていく 冒険者はアリーナの記憶もダンジョンから出た記憶もない
そして攻撃ヘリでフ・キトーブに戻る そうしてギルド職員の前にこの人達ですか? と無限収納から出していく ギルド職員の確認が取れたら 住民に一か所に集まるように伝える そうすると私の体がまた七色に光りだした 神様が調子に乗って色々やりだしている気がするがまぁいい そういうのは後から伝えよう
七色に光りだした私の体は又空に浮かんでいき 神様の声が住民達の頭の中に響いて行く
『よくやったリーサよ神の巫女としての務めをしっかりと果たしたな これで私がこの町の付近全域に結界を張れば町は救われる 今から結界を張るよく見ているが良い』
そうすると町の中心から段々と外に向かって虹色の結界が張られていく 住民は声も出さずにその光景を見守っている 町から数キロ離れた場所まで結界が張られたところで 結界の動きが止まる
『あと1時間もすれば爆発が起きる 皆静かに祈るのだ我に祈れば結界の力も強くなる リーサよ今のうちに町長と話をして神像を立てる場所を決めるのだ それに祈ればパワー全開だ』
「そういう分けで町長 神のやしろを立てる場所を決めたいのですが 何処が良いですか?」
「そう言う事でしたら 町の中心にドカンと立てて下さい」
「分かりました 町の中心ですね」
イメージ魔法を使ってドカンとでかいのを建てた そして中には巨大な神像が・・・チョットでかすぎたか? まぁしっかり固定して地震とかでも倒れないようにする 出来上がった事を伝えると 我先にと住民がなだれ込んできた そして神像に向かって祈り始める そして少しすると外で巨大な爆発音が聞こえてきた 住民たちは皆外に出てきて無事を確認すると 歓声が上がる まだ結界の外では爆発が起こっているがそれをかき消すような歓声だ すると私の体がまた七色に輝きだすそして空に浮く
『今回は神の巫女であるリーサが間に合いましたが 次にいつこのような事が起きるか分かりません 我の神像に祈りを捧げる事を忘れずに 良いですか祈り続けるのです さすれば 次の禍の時にも我が助けに来るでしょう 神の巫女はまた次の場所に向かわなければいけません 引き留めたりしない様に 良いですね』
住民が皆頷くのを確認してから 私の光が消え下に降りて行くのでした
「フ・キトーブの住民よよく聞け 今神様からお告げがあった通り 毎日必ずお祈りをする様に そうすれば次も神様が助けてくれるだろう そして他にも困っている町があれば王であるワシに伝えるのだ そうすれば神の巫女を連れその町を助けに行くであろう」
王様の演説も終わり 朝日が昇ってきた頃に全てが終わった 神様が言っていた次の場所とは学校の寮の事だろう さすがに眠い 龍聖も眠そうだ 爆発も終わり結界が役目を終えたのを確認して 大型輸送ヘリで帰って行く 住民の歓声が凄い リーサ・リーサ・リーサと連呼している これは学校にバレるのも時間の問題だなそう思いながら ヘリは王城に向かって飛んで行くのだった
そして王城に着こうとしていたら 王様が操縦席の横に来たそしてこう言った
「リーサよ金は出すから 王都に立派な神殿を立ててくれないか 勿論巨大な神様の神像も頼む」
「それは構いませんが 場所はどうします?」
「場所は王都の中心だそこの土地は王都で買い上げる そして場所は作っておく」
「それだと 夜に作業して一晩で巨大な神殿が出来上がった方がより神様っぽいですね?」
「そうだな 可能か?」
「やりましょう 神様もきっと喜びますよ そして 神殿が出来上がったら 王様がちゃんと説明してくださいね 『昨晩神がワシの夢に現れた そして神殿を建てるから 王都の住民で祈りを捧げるのだと神託があった さすれば王都は平和に過ごすことができると言われた』とかなんとか言って下さい そして神の巫女見習いを育てて下さい 神殿を建てたらそこに巫女がいて 相談何かを受け付けないといけないですから」
「任せろ その巫女はやはり純潔な乙女の方が良いのだろう?」
「もちろんそうですが 性格も問題です 神の巫女なのに乱暴者じゃ困りますからね 育成できますか?」
「王都や近隣の町で大々的に募集しよう 乙女かどうかはワシが見れば一発で分かるからな!!」
「さすが 元ナンパ師」
「王に言うセリフではないぞ?」
「申し訳ないです チョット眠くて会話が壊滅的です できれば今日の昼 王城で寝かせて貰えませんか?もう寮まで帰る自信が無いです」
「ああ 構わんぞ ワシの民を救ってくれた 神の巫女を王城で眠ることで 救えるのなら安いものだ」
「助かりました そして王城も見えてきました門の前に卸したら 多分寝てしまうので龍聖とアリーナと一緒の部屋にお願いします」
「後は任しておけ リーサが困らんようにしておくから アリーナ殿は元気そうだな?」
「流石にこれくらいでは疲れんさ リーサと龍聖は私が運ぶから部屋を指定してくれ」
「2人いっぺんに運べるのか?騎士に運ばせるぞ?」
「なに 風魔法を使えば問題ないさ」
「そう言われるのであれば そうしよう その方がリーサも安心するであろう」
「明日は学校があるので 今日の夜には起こさないとな」
「では 夕食を共に取りましょう アリーナ殿のお口に会えば良いのですが」
「気にせずとも好い 我にとっては どれも珍しい食べ物だからな 龍種の肉でも出さん限りは問題ないさ」
この会話のお陰で夜は豪華な食事を食べるのでした そして 王様と少し密談をして神殿の件を詰めていくのだった 会話が綺麗に決まると二人してにっこり笑いながら握手をするのでした