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隠れて納品 もうこんな生活いや

オークションも無事に終わり 鍛冶師ギルドも王都での面目も保たれ 目玉商品が出来ることになった その代わり私が大変になった あれから人格を持った 聖剣の噂が世間に出回り その聖剣を求めて 王都に人が集まってきた 集まったは良いが 何処の鍛冶職人のところに行っても 聖剣を打った人間の事は分からない 


ギルドも職人の事は秘密にしているし 商人ギルド長も恐らく気づいているが 自分の所に収納ボックスが手に入らなくなると不味いから 何もしゃべらない そして私も工房に入れなくなった 学校にも人が訪ねてくるのだ 鍛冶職人の所を回りまくってどうしようも無くなって 学校に来たのだ そんな輩が学校にまで来るのだ 何処で聖剣造りを見られるか分かった物ではない 


鍛冶師ギルド長のアルフレッドにも 召喚魔法で小鳥を出して 手紙を出す 「暫く姿を隠します納品は出来ませんが商品は作っておきます」 名前も商品名も入ってないが 私からだと分かってくれるだろう 学校には ちょっとの間休学届けを出した 2週間くらいだ その間ローナとセルさんがノートを取っていて置いてくれることになった 皆優しい 私はその日の夜 攻撃ヘリで王都を後にするのだった 



私が向かった先は実家だ 実家なら工房もあるし パパンも貸してくれるだろう 勿論事情の説明は必要だけど さすがにこの町まで 追っては来ていない 夜に来たこともあって ヘリの音はうるさい パパンもママンも出てきた 私が帰ってきたことが分かったからだ 取りあえず中に入ろうと誘われ 家の中に入る 勿論ヘリは無限収納だ 取りあえず家に帰ってきたので パパンとママンを抱き締める 二人も抱き締めてくれる


さてここに来た理由だ 


「パパン 工房を借りたいの 私今喋る聖剣を作ってて それが王都で有名になり過ぎて世界中から 作った人間を探せって 人が集まってきちゃったの・・・・ それで今は学校にも人がきてて学校の工房も使えない状態なの」 


「やっぱりこの騒ぎの元凶はリーサだったか」


「やっぱりってこの町にも人がきてるの?」


「違うわい 噂ぐらいは入ってくるからじゃ」


「ちょっと前に起きた収納ボックスもお前じゃろ」


「うん・・・・」


「やはりそうか・・・何かしでかすとは思っておったが こんなに大事になるとはな)


「それで鍛冶師ギルドにも行けなくなっちゃったから ここで作らせてもらってギルドに届け お金はまた別の日に取りに行こうかと」


「私今作らなきゃいけないものが多すぎて 困ってるの でも全部作りたいし」


「リーサお前魔力はどうしてるんだ」 


「龍聖の恩恵があるから未だに増え続けてる」


「そうか それでこの別嬪さんはだれだ」 


「私の護衛の一人エンシェントドラゴンのアリーナさん」


「そうか アリーナさん娘を宜しく頼む」


「わかった 任せておけ」


「おねがいします」


「パパンママン・・・・」


「それで 工房を貸してくれって事だが ただ貸すと思うか?」


「いえ 作る工程を見たいんだと思います」


「その通りだ 分かってるじゃないか?」


「そりゃ パパンの娘だから 分かりますよ」


「でも 普通の聖剣ならパパンも打てると思うけど 喋るのはイメージ魔法が無いと無理だよ?」


「それでも見て見たいのさ」


「分かった 工房借りるんだし それくらいかまわないよ」


「その前にリーネの寝顔が見たいんだけど?」


「それはこっちよ ついてきなさい」


「はい ママン」


「リーネ起きちゃいましたか?」


「ああヘリがうるさかったから・・・ごめん」


「良いのよ 貴女もうちの子なんだから」


「ありがとう ママン」


「リーネどんどん可愛くなっていくだろう」


「そうだね パパン」


「私の時もこんなだった?」


「そうだぞ~毎日可愛くなっていったぞ」


「そっかぁ そうなのかぁ」


「龍聖ちゃんが毎日可愛くなるのと一緒だ」


「そういうものか 何となくわかった」


「何が分かったのママ」


「龍聖は可愛いって事がだよ」


「照れるよママやめて」


「照れてる龍聖も可愛いの」


「もう ママったら」


「ほら 龍聖もアリーナも見て見て可愛いから」


「人族の赤ん坊は小さいな?」


「そりゃぁ 龍種に比べたらね」


「しかも私達ドワーフだし余計に小さいの!」


「そうか そういうものか」


「そういうものです」


「さてそろそろ 工房に行こうか?」


「え 今から打つの?」


「パパ 今 夜よ」


「おお そうだった そうだった つい 聖剣見たさに気が焦ってしまった」


「まぁ パパンが見たいなら 今からでも構わないけど」


「リーサ 子供は夜は寝るの!!!」


「はぁい ママン 私の部屋は昔のまま?」


「そうよ そのまま取ってあるわ ちゃんと掃除もしてるわよ」


「でも アリーナさんのベッドが無いわね」


「私の部屋に 作っちゃうから大丈夫」


「本当にリーサの魔法は便利ね」


「布団も干したてのイメージで作ればポカポカだよ」


「まぁその辺は リーサに任せるわ」


そして夜はふけていくのでした 夜がふけて翌日の朝になったら 部屋のドアがガンガン叩かれてる パパンが早く聖剣を打ってほしいのだろう いい迷惑だ だが 気持ちは分かる ここは早く打ってあげて 見せた方が早いな 着替えて皆で居間に行く 


「「「おはようございます」」」


「はい おはようございます」


「おはよう 遅いぞ!」


「パパンが早すぎるんだよ」 


「おはよう リーネ」


「あばぶー」


「あはははは 可愛いねぇ」


「ほらほら リーネばっかり見てないで朝ごはん食べなさい」


「はぁい ほら 龍聖もアリーナもご飯食べよう」


「リーサ 朝飯を食べたら 聖剣の作り方を見せて貰うからな」


「わかったよ パパン 焦らないでよ」


そして朝御飯も食べ終わり パパンに引きずられるように 工房に連れていかれるリーサだったのであった そして朝から鍛冶スキルで剣を1本打ちそれに『イメージ魔法 練成』で普通の聖剣を作る パパンはそれじゃ 満足しない 早くしゃべる聖剣が見て見たいのだ そして今度は意志を持った聖剣を打っていく そして最後のしめにアヤメさんをイメージして 喋り方は普通で忠誠心を高めのイメージで『イメージ魔法 練成』これで出来上がったはずだ まだ喋らない 魔力を注ぎ込んでいく パパンも固ずを呑んで見守っている 魔力をかなり入れた時聖剣は喋りだした 


【おはようございます】


「はい おはよう 私が貴女を打った鍛冶師よ」


【ありがとうございます お陰でこの世に生を受けました】


「おい リーサよこの声が 聖剣の声か?」


「そうよ パパン」


【パパンという事は マスターのお父様ですか?よろしくお願いします】


「おおおお 聖剣から話しかけられた 凄いなリーサ」 


「凄いでしょ パパン」


「そして聖剣よ 私は貴女のマスターではないわ マスターになる人はこれから決まるの だから最後に私の魔力を注げるだけ注ぐわ」


そして魔力を注ぎ込んでいく どんどん吸いこんでいく 


「これ以上吸い込むと大剣になっちゃうよ?」


【すいません 美味しくて つい】


「なんじゃリーサ 聖剣は魔力を吸い過ぎると大剣になるのか?」


「そうなんだよ パパン」


「悪い魔力を吸い過ぎると魔剣になるのか?」


「そうだよパパン 凄いね良くわかったね」


「そりゃリーサのパパだからな」


【それは良いのですが 私のマスターはどなたになるのでしょう?】


「それは これから決まるわ 貴女に最高の金額を付けてまで 欲しいと思った人が貴女のマスターよ」


【それは お金持ちに買われるのですね?】 


「そうね 大切にしてくれるわよ」


【そうですか】

 

「なにか 言いたそうね」


【マスターの傍を離れたくないなっと思いまして】


「鍛冶師は剣や装備を売って暮らしているのよ 人格を持っただけに辛いかもしれないけど 貴女もその一人よ」


【わかりました マスターの元を離れるのは辛いですが これも定めです 受け止めましょう】


そうしてその日は何とか喋る聖剣を4本作った パパンはそんなに魔力があるのかと驚いていたが これがリーサよと訳の分からない自慢をしていた それにしても 聖剣は皆私の元を離れたくないようだ 皆が寂しそうにする 最後は納得して 売られることに不満はないようだが 寂しさは残るようだ もう聖剣作るのやめようかな? ただの喋らない聖剣ならいいけど喋るのは別れがつらい 


まぁ そうも言ってられないか お客さんが待っている ドワーフわ剣打ってなんぼだ 剣を打たないドワーフは只の大酒飲みだ まだ私はお酒飲まないけど これからもガンガン作るぞ~ そして魔剣になったら ガンガン助けに行くぞぉ 


そして 今まで売ってた剣 ウオーターソードとシルフソードを300本ずつ 作って 商人ギルドに卸す商品も作って 夜の空を飛ぶ 王都ラファージャに着き学校の寮に降りる そしてそこから 『イメージ魔法光学迷彩』を使って 鍛冶師ギルドに行く 鍛冶師ギルドのドアが開き 風で閉まったかのようにドアが閉まる そして ぎし ぎし っと 音がしながら ギルド長の部屋に移動していく 周りは他の商人たちのうるささで 床のきしむ音は周りには聞こえない 


そして ギルド長の部屋にサーチを掛けて ギルド長しかいない事を確認して コンコンと扉を叩く 中からどうぞっと声が聞こえて 中に入っていく 中に入ってきた 私を見てギルド長は腰を抜かしそうになった すぐにリーサですと言うと 落ち着いてくれた カーテンを閉め切り 光学迷彩を切る 私が姿を現すとギルド長は ホッとした顔をしていた 


「こんな形で表れて 申し訳ありません 流石にあちこちで見張られてるので・・・・ 今日は商品をお持ちしました お待たせして申し訳ありません」 


「いやいや この状態で商品を持って来てくれたことを感謝します」 


「もう暫くは来れないので4本持ってきました それを 2週間に1本のペースでオークションにかけてください お金は後で良いです」


「それで 大丈夫ですか?幸いお金は前回の分もありますので」


それ以外にもウオーターソードとシルフソードを出していく これの販売もお願いしますと伝え また 『イメージ魔法 光学迷彩』を使いギルドから出て行く 今回は龍聖とアリーナは実家にお留守番だ でもきっと アヤメさんはそばに居てくれるはずだ 姿は消してても気配まで消しているわけではないので 見つけてくれているだろう 寮まで戻ると 光学迷彩を切った 


そして 商人ギルドに行く 収納ボックスの納品だ その他にも色々と納品があるが それも全部持って商人ギルドに行くそれは車だ 車で商人ギルドに行くと商人ギルドは商人ギルドで 人の列ができていた 今度は収納ボックスかぁ 中からギルド長が出てきて耳元で 大丈夫ですか?って聞いてくる こちらも小さい声で大丈夫ですよって 答えておく あまり大丈夫ではないが 取りあえず納品だ


「商品の買い取りをお願いします ちょっと 王都との行き来が出来ずらいので 商品を多めに持って来たんですが 買取できますか?」


「大丈夫です 収納ボックスが売れた物の差額を貯めておきましたので いくら持ってこられても大丈夫ですよ」


「そうですか ありがとうございます 助かります」


そして 商品の納品をして 売り上げを貰う こんな生活をいつまで続けるのだろう? 第一私を見つけてどうしようというのだ 攫うにしてもラファージャの大公を攫ったら 国際問題だ まぁ大公が剣を打ってるとは思わないだろうから仕方がないが 


もういっそのこと 公の場所に出てしまうかそして全てをさらけ出すか そうすれば 変な考えを持った者達もかなり減るはずだ そしてそれ以外は闇に葬り去ろう 無限収納にずっと入れておけばいいのだ 年も取らずにいきなり200年後とかに出してやればいいんだ それぐらいのことをしても 怒られないはずだ だって相手は悪党だし 


そうだな 王様にも相談して公けの事にしよう これで王様が公にしちゃ駄目って言ったら終わるんだが そうだな 今日は寮に泊って明日王様のところに行こう ママンや龍聖たちが心配するから召喚魔法で ワシを召喚足に手紙を結び付け今日は帰れない事を伝える 駄目だ 龍聖のご飯があった やっぱり 帰るか ヘリを出して実家に帰るのであった 

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