表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/248

ストーカージョルジュ登場

領地見学も終わり 学校に戻ってきた 戻ってきて1発目の授業は音楽だった 冒険者を失敗して吟遊詩人になれる様に音楽の授業があるそうだ そうは言っても音楽は全くの素人 歌さえ歌った記憶がない 幼稚園のお遊戯以来だ 


まったく なんでこんな授業ばっかりあるんだよ もっとこう冒険者って言う授業は無いものかねぇ 洞窟探検とか 地下道探検とか モンスター退治とかやりたいねぇ  何で音楽なのかねぇ・・・・ 嘆いても 始まらないか どんな授業何だろう まさか即興で歌を作れとかは無いだろうし 実際の吟遊詩人がきて歌を聞くだけとか? 先生来た はぃ 今日の音楽の授業は実際の吟遊詩人がきてくれました まずは本物の歌を聞きましょう


「吟遊詩人のジョルジュです よろしくで~すでは エルドーラに現れた二人の少女を歌います」


「ちょっとまったぁ それ私とローナですよね? やめて下さい本人の前で歌うの」


「本人?じゃぁ貴女が紅蓮の少女で貴女が癒しの少女? おお まさか本物に出会えるとは思ってもみなかった 握手してくださ~い おうそんなに怒らないで下さ~い純粋なファンで~す」


「ファンって他の吟遊詩人にもファンがいるの?」


「おぅいますよ~ 紅蓮の少女ファンと 癒しの少女ファンと両方のファンで~す」


「この国の大公権限でこの歌を禁止します」


「おぅ紅蓮の少女はこの国の大公まで上り詰めたですか これは いい歌のネタで~す」


「や~め~ろ~!!!」


「ちなみに どうやって大公になったんですか」


「この前他国の侯爵が順番を守らずに 割り込んでいるのを見て 怒った私が王様に頼み込んで大公の爵位を貰ったの」


「普通は頼み込んでも貰えませ~ん どんな深い事情があったのですか?」


「何私も説明してるのよ もうこれ以上はおしまいです 今日の授業はおしまい って言うかジョルジュの授業がおしまいです」


「おぉ横暴で~す 抗議しま~す」


「じゃあ 今まで私達を勝手に歌にした分のお金取るわよ ジョルジュのせいでって事で 王都中の吟遊詩人から私達の出演料貰うわよ?」


「私のせいでって そんなことされたら私王都に居られませ~ん」


「じゃぁ今すぐに私達の事調べるのをやめなさい!!!」


「しょうがありませ~ん 違う歌で~す 商人ギルドに現れた期待の超新星リーサの歌を」


「こらこらこら それも私じゃないか!!!」


「そうなんですか 握手してくださ~い」


「お前わざとやってるだろ?」


「じゃぁ別の歌で~す あの開かずの封印ローナング遺跡の封印を解いた冒険者ギルド期待のルーキーの歌を」


「こらこらこらこらこら それも私だ!!!!」


「おぅ 握手して下さ~い」


「お前ストーカーか?どこかで見てるのか?何でそんなに詳しいんだよ?」


「私リーサさんのファンで~す何でも知りたいで~す」


「副担任の先生この人変態です追い返してください」


「分かりました 今日の授業はここまでです ジョルジュさんこっちに来てください」


「おう リーサさんお別れで~す 寂しいで~す また今度で~す」


「今度は無いよ まったく 学校に変態が来るなんて」


「それにしても 改めて聞くとリーサ凄いよな」


「そういう問題じゃないですから」


「でもさぁ リーサのやってきたことが歌になるのもしょうがないよな?」


「ジョンさんまで・・・」


「だってさぁ それだけ凄い事してるんだぜ 5歳で 5歳でかぁ・・・俺5歳の頃鼻水垂らして遊んでたな」


「俺は魔法の練習してたけどリーサ見てると 自信無くすわ~」


そんなこんなでストーカーは 2度と学校の敷地をまたぐことが禁止された だが街中では待ち伏せされるんだろう・・・・サーチで探知して消すかな・・・・ホントやだ




今日は鍛冶師ギルドから呼び出しがあった 鍛冶師ギルドに来てみると 偉い人の部屋に通された


「こんにちは リーサです」


「こんにちは 鍛冶師ギルド長のアルフレッドです」


「今日は何の呼び出しですか?」


「それは鍛冶師ギルドでも画期的な装備を作ってもらいたくて お呼びしました」


「はぁ ウオーターソードとかシルフソードは画期的だと思うんですが?」


「それはそうなんですが 商人ギルドのような何か目玉になるものが欲しくて」


「要は儲けたいと・・・・」


「そう言う事ですな・・・・」


「帰らせていただきます」


「待って下さい 何か何かできませんか?」


「えぇえぇ 例えば火の眷族を剣に纏わせてファイヤーソードとか?魔力石を定期的に上げないと いなくなりますけど」


「後は出来るかどうかは微妙ですが聖剣を打つくらいですか リーサ印の聖剣ってとこですかはっはっは」


「良いじゃないですか 聖剣が打てるなら聖剣でも目玉商品になりますよ」


「ええっと打てたとしても数は打てないですよ?それにそんなに聖剣があってもおかしいですし」


「打てて2週に1本が限界ですよ?」


「良いです良いです それで行きましょう」


「でも聖剣て魔を払うんだから魔属性の物にしか効かないですよ?そんな剣が売れるんですか?」


「大丈夫ですよ 買われるお客様はお金持ちの方が観賞用に買われるくらいです」


「それじゃ 装飾も華美にしないと駄目ですね?」


「その方が喜ばれますね 金額も高く出来ますし それに普通の冒険者じゃ買えない金額を付けます」


「それにしても 聖剣としての定義って何ですか?」


「魔を打ち払い その剣に聖なるものを宿すってところですか?」


「それは 誰が確認出来るんですか?」


「私どもで出来ますよ さすがにプロですから 聖剣や魔剣にも何度も触れてきました それくらいは分かりますよ」


「じゃぁ お願いします ちなみに聖剣が打てるように成ったらSランクになりますか?」


「なりますなります」


「本当ですか?それなら頑張って打ってきますけど ちなみに鍛冶師ギルドでSランクになるメリットって何ですか?」


「世界中の鍛冶師ギルドで買い取り額7割です それと世界中の都市に税金無しで入れます さらに露店で店を出しても税金がかかりません」


「えっと私商人ギルドでSランクなので今の条件だと完全に一緒でメリットが無いんですよね・・・」


「そんな事言われても・・・」


「むしろ鍛冶師ギルドに剣を卸さないで 商人ギルドに卸した方が 現状高く買い取ってくれるんですよ 

何か鍛冶師ギルドに卸すメリットはありませんか?」


「鍛冶師 商人 冒険者のギルドでSランクになると国の偉い人になれます!!!」


「私 今王都の大公何ですけどこれ以上の肩書って 皇帝くらいですよね?王様は無理だし」


「リーサさんて大公何ですか?」


「そうですよ 実は偉いんです領地もあるんです だからこれ以上の肩書って言われてもピンと来なくて」


「5歳で大公閣下・・・・今までの無礼の数々平にご容赦を」


「いえ 表向きにしていない事なので かまわないのですが 鍛冶師ギルドに商品を卸すメリットを教えて下さい」


「いえ 先ほど申し上げた物以上はありません・・・・」


「そうですかぁ まぁでも 聖剣打ってくれば Sランクにはしてくれるんですよね?」


「はい それはもちろん」


「じゃぁ 何本かリーサ印の聖剣を世に生み出しますか」

 


正直今までに何本も 魔剣から聖剣に戻してきているから イメージは出来る そして鍛冶スキルも問題ない 練成は言わずもがな あとはアルファ達に聞いてみるか 世にも珍しい意志を持った聖剣を作りたいなぁ 学校に戻って工房に行く


そしてアルファ達を出す そして魔力を皆にあげる それから会話を皆と私の頭の中だけに聞こえるようにしてもらう そして私が聖剣を打つ事になったことを話す その上で皆の意見を聞いてみる 聖剣達は 意志を持った聖剣は難しい事を聞かされる それでもやると言うなら 協力すると言ってくれた


試しに1本打ってみる その上で『イメージ魔法 練成』だこのイメージ魔法の段階で 意思を持った聖剣に仕上げるつもりだった だが出来上がったのは綺麗な装飾の施されたただの聖剣だった 聖剣が出来上がったのだから それで成功と言えば成功何だが Sランクになるにはもう一声欲しい 今夜は徹夜かな?そう思いつつ 次の1本を打っていく だが出来上がったのは先ほどと一緒の綺麗なだけの聖剣だ 


アルファ達に どんなイメージが足りないのか聞いていく そして足りないのは人としてのイメージだといわれ 剣ではなく人を作り上げるイメージで打てと教わる 今度は騎士団長ハーフェズのイメージだ騎士としての剣 そんなイメージで打ち込んでいく そして仕上げの『イメージ魔法 練成』の工程も 騎士団長をイメージした そして出来上がった剣は光輝いていた 


アルファ達に聞いてみると成功だそうだ だがまだ意識が無い 魔力を注ぎ込んで起こしてやってくれと頼まれる 私は全力で魔力を注ぎ込み無理やりに起こす そうすると 1本の剣が虹色に光輝き起きていく 


【人が気持ちよく寝ていたのに 魔力注ぎこんで起こしたのはお前か?】


「そうよ 私よって言うより 貴方を打ったのも私よ」


【そうか 俺を作ったのもお前か】


「そうよ 気分はどう?」


【最高だな!! 良い目覚めの魔力だった 最高に美味かったぜ】


「そう?それは良かったわ! 私もあなたが出来た時 最高に気持ち良かったわ」


【で マスター 俺は何を切れば良いんだい?】


「今は切るものは 無いわ それは貴方の新しいマスターが決める事よ」


【そうか 俺は売られるのか】


「そうね その為に貴方を打ったのだから そうなるわね」


【俺はマスターの魔力が好きなんだがな?】


「そう?じゃぁ今のうちにいっぱい注ぎ込んであげるわ」


そう言って魔力を注ぎ込んでいく 


【待った待った もう腹がいっぱいだ】


「貴方はこの国の 騎士団長のイメージをモチーフにして 打たれたわ それにふさわしい態度で居て頂戴」


【わかったよ それにふさわしい態度を取れば良いんだろ】


「その口調じゃ無理ね!」


【わかりました これではいかがでしょう】


「それでいいわ」


アルファ達も問題ないと言っている これなら ギルドに持って行ける 皆を無限収納にしまい新しい聖剣達もしまっていく


翌日鍛冶師ギルドで ギルド長のアルフレッドに会い 聖剣が出来た事を伝える 


「リーサ様ギルドの依頼完遂ありがとうございます それで 聖剣は?」


「今出すわ」


無限収納から失敗作だが成功作の普通の聖剣を出す それを見てアルフレッドが


「おお素晴らしい聖剣だ煌びやかだし剣自体も美しい しかも2本もいくらでお売りいただけるので?」


「値段は分からないわ 聖剣だもの ギルドで決めてそれによって 今後の納品を考えるわ だから安すぎても駄目よ」


「ん~これだけの逸品になりますと値段が付けられませんな」


「でも 値段を付けないと売れないわよ?」


「1本 白金貨10枚でどうでしょう?」


「良いわよ これで私はSランクになったのよね?」


「ええ勿論ですこれだけの品物ですから」


「じゃぁギルドカードの更新をして頂戴」


「はい 分かりました」


「これで リーサ様はSランク鍛冶師です」


「そう じゃぁこれの鑑定もお願いするわ」


無限収納から成功作の聖剣を出す


「さっきのは失敗作よこれが成功した聖剣よ 人格を持っているわ」


「リーサ様もお人が悪い アレが失敗作などと こちらの剣の方が素晴らしいのですか?」


「見ればわかるわ そして声を聞いてあげて」


「それでは 拝見します おおおおこれは素晴らしい 先ほどまでの物とは比べ物にならない」


【褒めても何も出ねえぞ】



「はっ?今頭に声が」


「今のが聖剣の声よ 私はこれからこのシリーズを作っていくわ 切れ味はもちろんの事 戦いの指示も出してくれる聖剣よ」


「さぁこの剣をいくらで買う?」


【安く付けたらもう話さないぞ】


「リーサ様はもうSランクですので白金貨70枚でわたくし共では白金貨100枚で売りに出させていただきます」


【それじゃ安くないか?俺の価値はそんなものか?】


「これは困ったw聖剣自ら交渉とはわかりましたリーサ様には白金貨100枚お支払いしましょう」


【まぁそんなものだろうな】


「こらこら口調をもっと騎士らしくしなさい」


【はい 畏まりました】


「これは中々に面白いそしてギルドの目玉商品が出来ました ありがとうございます」


「因みにオークションって知ってる?」


「オークションですか?いえ知りません」


「この剣に一番高い値段を付けた人に売るのよ その方がこの子も幸せになるしね 最初は白金貨100枚から初めて どんどん高い値段を付けた人に売りますよって お客をどんどん煽っていくのよ それで最終的に一番高値を付けた人に売るの その方が儲かるわよ?そしてその差額も私に頂戴w この剣に白金貨100枚は安すぎるわ」


「なるほど ではギルドでも宣伝をしてお客をその日に集めればいいわけですな そして最低落札価格は私達が損をしない 金額で決めてそれも宣伝しておけばいいのですな」


「そう言う事 こんな聖剣は滅多に出回る物じゃないから 他のギルドにも宣伝してもらいなさい」


そして オークションは無事に終わり 最終的に白金貨1210枚の金額で売れた 日本円にして12億1千万円だお金を持ってる人は持っているってことだ そして私も差額を貰い 鍛冶師ギルドにコインカウンターおまけとしてあげるのだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ