また戦闘シーンより お風呂の方が長かった
翌週ギルドへは通常納品数の倍の数を持って行った そしてパールホワイトのオープンカーでギルドに乗り付けた もう色々吹っ切れた感じだ ボタンを押すとオープンカーの屋根が自動で出てくるその車を無限収納にしまいギルド長に挨拶する
今回は整理券を配ると言っていたのでそこまで並んでいない良かった ギルド長と中に入ると待ちくたびれた感じの人たちがいた 学校が終わってから来るからしょうがない そしてギルドの裏で納品する
「来週来れないので倍の数持ってきました」
「なぜ来週は来れないのですか?」
「そろそろ冒険者ギルドの依頼を受けておかないとギルドの冒険者証がはく奪されてしまうんです」
「それじゃぁしょうがないですね 私達は商品の数さえそろっていれば問題ありません」
「2回分ですが料金は払えますか?」
「問題ありませんよ 白金貨4400枚ですね」
「そうですね 今回はエアコンなども数分用意しましたから」
白金貨4400枚を貰って無限収納にしまう
「では再来週に又来ます」
「はい お待ちしてます」
その後は鍛冶師ギルドに行き同じ内容を伝える 鍛冶師ギルドも数さえ納品してくれれば問題ないとの事
鍛冶師ギルドを後にして 王城に向かう かすかな希望に胸を躍らせ装甲車に興味を持った人がいるかを確認しに行った 王城には王様の許可を求める人の列ができていた 王様に会いに行かなくては 門の前に車を停め 王様に会いに来た旨を伝える 王様は今謁見の最中で会えるかどうかと騎士が言うのでじゃぁ ジョルジュ大臣に会います と伝える 分かりましたという事で 中に入る ジョルジュ大臣にはすぐ会えた
「ジョルジュ大臣 今王の車の許可はどれくらい出ていますか?」
「おぅリーサ様今は30台ほどでしょうか?講習の順番待ちですね」
「困りましたね 私来週居ないんですよ 講習って何日でしたっけ」
「10日間ですね」
「ギリギリですか 分かりました講習が終わる10日間の間に戻ります」
「宜しくお願いいたします 皆さまリーサ様の車が欲しいみたいですので」
「はい では急いで戻ります」
急いで学校に戻り皆に申し訳ないが私の都合で 10日間しか冒険者が出来ない事を伝えた それで今すぐにでも冒険者ギルドに行きたいから 付いて来てくれとその代わり10日間の食費はこちらで持ちますと伝え 急ぎ大型輸送ヘリで冒険者ギルドに行く
ギルドに着きヘリをしまうと 受付嬢に10人で出来るDランクの仕事が無いか聞いた もしくはCランクでも構わないと伝えた オークの巣の殲滅作戦があるらしい
助かった 大型輸送ヘリを少し改造して古定銃座を取り付ける そこに機関銃を取り付け弾は打った端から補充されるように魔力石で改造した それを左右5機ずつ取り付けるそして今回のかなめだ 金は払うからギルド職員に1人ついて来てほしい と伝えた 殲滅したかの証を取って欲しいのだ
こちらはギルドカードの延長の為だけの仕事だから 金は要らない 証だけ欲しいからと頼み込む 私のCランクの冒険者証が効いたのか 何とか1人付いて来てくれることになった
場所はここから馬車で3日の距離だ 全然問題ない 今日は出発しないで明日の朝一に出発する その空いた時間に皆に機関銃の使い方をレクチャーする
草原に移動し草原の上空からモンスターを探していく見つけたら即時打って行く あっという間にハチの巣だ 皆が一通り練習したらギルド近くの宿に職員と共に泊まった 職員を喜ばせるために食事は最高の物を取った 部屋も同じだ最高の部屋を用意した
翌日の朝も最高の食事をし オークの殲滅場所に向かう ギルドでもらった地図を元に空を飛んで行く1時間もしないで目的地に着いた 職員は驚いていたが これから もっと驚いて貰う事になる
オークの巣に着くとスピーカーからワーグナーのワルキューレの騎行を大音量で流す オーク達が何事かと出てくる そこに機関銃の一整掃射だ 私はヘリを風魔法の魔力で空中に固定させ
私用に固定した オートマチックグレネードランチャーを使う 手りゅう弾のような弾を連射するものだそれをオークの巣穴に打ち込んでいく オークが住んでいた洞窟の岩盤は固く 私が打った弾ぐらいじゃ崩れてこない 助かった これで中まで被害が行く暫くして オークが出てこなくなった
ここからが本番だ ヘリを降ろし武装したSクラスの仲間が洞窟に入っていく オークが殲滅されたか確認するためだ 中にオークは居なかった そして人が捕まっていたので助けた 精神を病んでいる人などはローナの光魔法で直した
女性たちはお腹にオークの子がいないかを光魔法の改変で探って貰った 全員連れてこられたばかりでまだ無事だった そこまでをギルドの職員に確認してもらい 素材の剥ぎ取りなども終わらせ 捕まって居た人達を近くの村の住人だという事で そこまで送り 攫われた人たち全員が無事であったことを確認する
それも ギルド職員に確認してもらい オークの巣の殲滅完了のお墨付きを貰う
ここまでギルドに来てから2日だ そして帰りも1時間もしないで帰って行くことになる 私がギルド職員にどうしてもついて来てもらったのは この為だ馬車で3日の工程をわずか2日実質1日だがで完了しましたと言っても信用してもらえないからだ
大型輸送ヘリに着けていた銃器を取り外し元の移動専用機に変えていく そしてギルドに戻りギルド職員に事情を説明してもらい 依頼達成の書類を貰う そして冒険者証の更新も全員分終わらせるこれでまたしばらくは 冒険者を続けられる せっかく上がったランクを期限執行などで失うのはもったいない
オークの皮などの素材をギルドで売り その金をみんなで分配した 私の分は皆で分けて貰った 今回は完璧に私の我がままだったからだ だけど 皆も簡単に冒険者証の更新が出来て喜んでいた
そして皆を学校に送り届けると王城に向かい ジョルジュ大臣に帰ってきたことを伝えておく まだ講習が終わった人はいないらしいので一安心だ 最短で何日で講習が終わるかを聞いて 学校に帰って行く
疲れたとにかく疲れた 最初は2週間かけてやろうとしていた事を2日間で終わらせたのだ ギルド職員に気を遣うのも疲れたし 風魔法でのヘリの固定 王城への連絡もうクタクタだ 今日はお風呂に入ってゆっくり寝よう
「皆お風呂にいこ~う もう疲れちゃったよ」
「いいね 慌ただしかったもんね」
「見てるだけとはいえ 中々にハードなスケジュールじゃったぞ」
「私はママといれれば何でもいいや」
「もぅ 龍聖はかわいいなぁ!」
そしてお風呂に移動する そうしてお風呂に着くとクラス全員の女子が集まっていた」
「おっこれで 全員揃ったな」
「さすがにハードだったので今日はご飯よりお風呂が先です」
「だなぁ あの機関銃?ってのは楽でいいけど耳が痛かったな」
「ですわね でもリーサさんの戦いに慣れたら私達 普通の冒険者に成れませんわ」
「だよね~楽なんだけど あれでランクだけ上がったら 他の冒険者に誤解されるわね」
「おっ今日はシフォンさんもこの時間なんですね?」
「さすがに疲れたからな やっぱりまだまだ初心者だからしょうがないな」
「そうですねぇ ランクの高い冒険者は皆体力があるんですねぇ」
「そうだな~ うちらももっと筋トレと持久走がんばって体力付けないとな~」
「ふぅ でもお風呂は良いですねぇ 癒されます なんならバラのお風呂とかにしてみますか?」
「おっなんだそれ? 興味あるぞ!」
「やっぱりシフォンさんが先に乗ってきましたね さすが乙女」
「なんだそりゃ まぁいい早くやってくれ」
「わかりました イメージ魔法 バラの花びら」
ひらひらと空中からバラの花びらが舞って来るそして湯舟はバラの花びらでいっぱいになった
「おぉ いいなこれ かすかな花の香りと花びらが最高じゃねぇか」
「贅沢なお風呂ですぅ」
「中々いいですわね」
「そうね お姉様」
「けど 掃除が大変そうね」
「そこは 出るときに魔法を解除すれば問題ありません」
「それなら 怒られませんわね」
「そうだ 今度バスボムでも用意しますか」
「なんだそりゃ?」
「お風呂に入れるとしゅわーっと溶けて良い香りと肌へのしっとり感を出すものなのです」
「また明日皆でお風呂に入って 1人1個持ってお風呂に入れましょう お風呂が大きいからそれくらい入れないと効果が出なさそうです」
「あれだな~私達女子の風呂は華やかだけど 男子の風呂はむさ苦しそうだな?」
「こちらにはリーサさんがいますしね」
「そうだな リーサのイメージ魔法は最高だな 今日もこんな豪華な風呂には入れてるしな」
「明日のバスボム?だっけ?それも気になるな」
「肌がしっとりするんですよね」
「えぇ 肌がしっとりするだけじゃなくて肌がキラキラ輝くのもありますよ」
「それは 魅力的ですわね」
「あぁそうなってくるとジェットバスや シャワーも作りたくなりますねぇ」
「何だそのジェットバス?ってのは」
「試しに水の中に風魔法で小さな竜巻を起こします そうすると泡が出てそれを体に当てると 血行が良くなり ダイエットにも効果があります 皆の近くに風魔法で竜巻を作りますから 試してください」
「おっおっおっこれはやばいな気持ちいいぞ」
「そうですわね 体がマッサージされている見たいですわ」
「本格的にやるならお風呂の改造が必要ですけどね まぁイメージ魔法で簡単です」
昔銭湯で見たから仕組みも分かってるし作るのも問題ないな
「そうだ あとシャワーってのも言ってたな」
「あぁそれはお湯が出てくるところから小さなお湯の滝のようにして出すものです」
「へ~それは何が良いんだい?」
「お湯の玉が体に当たりこちらもマッサージ効果ありです そして広範囲にお湯を掛けられるので石鹸の泡を流すのに便利です 勿論シャンプーも流しやすいです」
「それは良いな それも作ってくれよ」
「シャワーは簡単だから今やっちゃいますか」
『イメージ魔法 練成』
「皆さんこっちに来てください ここを右に回すとシャワーが出ます左に回すとしたからお湯が出ます どちらか使いやすい方で使って下さい」
「ついでだからジェットバスも作りますか みんなで8人だから空気の吸い込み口を3か所作ってと空気の吹き出し口を8か所作ろう 『イメージ魔法 鍛冶 練成』 これで完成です 穴の前に行きスイッチを押してみて下さい」
「おおぉ これはさっきのとは違い良いな ちゃんと空気が出てくる感じがする」
「そうですね~ これはいいですね~」
「ワシもこれは気に入ったぞ」
「ママ私もこれ好き」
「そうかそうか龍聖も好きか 良かった良かった」
「さてそろそろ出るかい?」
「じゃぁバラを消さないと『イメージ魔法 バラ消滅』これでよし」
「後は食堂に行って 寝るだけだな」
「そうですね 今日はゆっくり寝ます」
そうして夜は更けていくのであった