王様の性格が変わっちゃった
ブックマーク100件記念で、今日はこの前にも1話更新されています。間違って飛ばし読みしない様にして下さい。いつも読んでくださってありがとうございます。この小説は皆さんの優しさで出来ています。
あれから帰って皆でご飯に行って、勿論龍聖のご飯には私の魔力入りで食べて貰い。部屋に戻ってアルファシリーズを全部出して。皆にチョットずつ魔力を吸わせて、それから収納ボックスを300個作った。
ローナはそんなに毎週ギルドに卸すのと?チョット驚いていたが、売り上げを教えたらもっと驚いていた。これからは欲しいものがあったらリーサにおねだりしようとも言っていた。まぁローナだし構わないけどね。そして余った魔力で他の商品も作ってしまう、もう鉄鉱石が無くてもイメージ魔法と練成だけで剣も作れるようになった。
最近鍛冶スキルを使っていない、早く卒業して冒険者になって、仲間の装備を作りたいなぁ・・・最近はずっとイメージ魔法を使っているおかげでイメージ魔法はかなりスキルアップしている。イメージさえしっかり固まっていれば。作れないものは無さそうだ。さすが神様がくれたスキルだけのことはある。
そして翌日勿論授業があります。いくらお金を稼いでいても授業はあるのです。そして今日の授業は古語の授業です。はっきり言って古語とか全然勉強してない、それに今までの授業であったのかもしれないけど、私その授業出てない。絶対にヤバイ、皆の前で恥をかくの決定だ。
いっそアルファを出して読ませるか?あいつなら読めそうな気がする。駄目だいきなり授業中に帯剣するなんておかしすぎる。どうしましょ?ローナの方を見る、ローナは普通に教科書を広げている。今までに授業としてあったんだ・・・私が出てないだけだ・・・
古語の先生らしき人がきて教科書の10ページを開くように言う。あれ?日本語が書いてある?それとも私の幻覚?って言うか私、今までもこの世界の文字読めてたな?なんでだ?特別勉強した覚えはないが小さい時から読めてた。これも神様がくれた力のお陰か?!!!神様ありがとういつも着替えを見てごめんね。
そして、古語の先生は意地が悪かった。1回も授業に出てこなかった私に恨みでもあるのか。10ページの内容を読んで見なさいと言う。何て性格が悪いんだ今度王様経由で虐めてやる。でも私には日本語に見えているので問題なく読めた。更に先生の間違えた文法も指摘してやったら、顔を真っ赤にして黒板の文字を消していた。因果応報ってやつだ。
そしてそして、さらに意地の悪い先生は黒板にもっと難しいであろう古語を書き出した。皆も読めないのか頭をひねっている。これは目立つが私が目立つのは今に始まった事じゃない。読んでしまおう、そして。全てを読み解くと先生は諦めたのか『よく勉強してますね』と言った。その後も授業は進むが私には日本語が書いてあるだけだ。難しい文字も漢字になっているだけだし、これは古語のテストは100点が取れるな。
そんな感じで数日が過ぎた。今日はギルドに納品に行く日だ、授業が終わり、龍聖とアリーナをトラックに乗せてギルドに向かうと長蛇の列ができていた。何の列かは分からないが皆豪華な洋服を着ている。中には執事さんのような人もいるその人を囲うように騎士のような人たちがいる。皆そんな感じだ、お金持ちが集まってる感じがしていやな予感がした、トラックを店の前に着けるとギルド長が走ってきた。
「こんにちはリーサさん。お客様が商品を待っているので店の中へ早く」
と急かされると、店の中も外と同じ状況だこれはあれだな、ギルドが宣伝したんだな?
「リーサさん収納ボックスは何個作ってくれました?」
「予定通り300ですよ?」
「ありがとうございます。でも、それでも足りない・・・」
「ってか、この列は皆収納ボックスですか?」
「ええ、そうです」
「事前に宣伝でもしたんですか?」
「そうなんですよ。そうしたらこの状況で」
「今現在で何個足りないんですか?」
「あと300個ほど足りません・・・」
「また来週来てもらう事は?」
「皆さま、王家や貴族の方たちなのでそういう分けにも・・・・」
「ふぅ・・・分かりました、あと300個追加しましょう」
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「裏の敷地借りますね。それと、シャンプーや冷蔵庫やエアコンの宣伝もしてください。この人達なら買っていきます」
「わかりました。そうさせてもらいます」
「取りあえず今日の分です。全部裏の敷地に出しますよ、あと魔力が切れるので今日の追加は300個までです」
「わかりました。次からはこんなことが無いように整理券を配ります」
「そうしてください、じゃぁ職員の人付いて来て下さい。量が多いからここじゃ出せません」
ギルドの裏の敷地に商品をすべて出した。職員が出した先から持って行く、そして私はイメージ魔法と練成で追加の300個を作り出す。職員がもう最初の300が無くなったのか、追加分に手を出していく、そしてギルド長を呼んでもらう。今日の売り上げを貰わなければ。
「リーサさんありがとうございました。これで今日は乗り切れそうです」
「それは良いんですが今日の売り上げを下さい」
「わかりました。今すぐに用意します」
「かぞえ間違えないでねぇ」
「分かってます。今後の取引に関わりますので絶対に間違いません」
「冷蔵庫とかもあるからねぇ」
「大丈夫で~す」
そして、売上金およそ43億円を手にした白金貨にして4千3百枚である。本当に金貨100枚で売れちゃったよ。しかも600個、来週は最初から多く作ってこようっと。そうしてトラックに乗って帰って行くのでした。そして、そのトラックを見た王家や貴族が、あれは何だとギルド職員に詰め寄るのであった。
そして私は大金を無限収納の中にしまったまま王様のもとへ来た。あれからどうなったのかが心配だったからだ、王城の門の前にいつものようにトラックを停め、王様に会いに来ましたと言ったそうすると騎士の様子が変だ、まるで腫れ物に触るような感じだ。これは王城中に私の存在がバレているな、まぁ気にしても仕方ない。自分で神様にお願いしたんだし。
丁度いい騎士に王様の様子を聞こう。
「最近王様はどうされていますか?」
「はい!!ナンパにも行かず城に籠っております」
へ?あの王様がナンパをやめた?何の冗談だ?ってか、神様効果あり過ぎだろ。
そして王様は王城に小さな神殿を建て、毎日お祈りを欠かさないそうだ。ヤバイ!王様の性格が変わった。これはつまらなくなる奴だ、王様が遊んでくれなくなる。フラウ先生辺りは帰ってきたら困惑しながら喜びそうだけど。私はつまらなくなる、遊び相手が減るではないか、急いで王様に会わねば。
「王様どうなされたのですか?最近は城に籠りっぱなしだと聞いておりますよ」
「おぅ、リーサ殿か最近は神殿でのお祈りが趣味になっての。お祈りをすると身が清められるのだ」
あぁ、神様も自分が御祈りされてるからサービスしてるな?
「王様、趣味のナンパはどうなされたのですか?車でのドライブは?」
「今はそういう穢れたものは触っておらん。食事も質素にし、毎日生きている喜びに満ち溢れておるよ」
「えぇ!?じゃぁもう私とも遊んでくれないのですか?」
「それは別だ、しかし遊ぶと言っても今までのようなものではなく。民の為になるようなことをしようと思う」
「ジョルジュ大臣、王様はどうなってしまわれたのですか?」
「リーサ様、王様は今は民の事しか考えない良き王になられたのです。私達も少し張り合いがありませんが、民の事を考える王、当たり前の事ではござらんか?」
「そうなんですけどね・・・・私は寂しい・・・あの破天荒な王様が好きでした」
「私が存在を明かさねばこんな事には・・・・」
「リーサ様。私達はリーサ様に感謝しているのです。今までの王ではありませんが。これこそが最高の王だと」
私は子供の必殺技泣いてみることにした。ワンワンと泣いてこんなの私の大好きな王様じゃないと。泣いて泣いて周りを困らせて見た。すると、王様の態度が少し変わった。
「私はリーサ殿を泣かしてまで、神の巫女を泣かしてまで、今の自分を貫こうとは思わん。だが民の事も気になる。今までのようにとまでは行かないが、たまには羽目を外す日があっても良いかもしれん。その時はリーサ殿一緒に遊んでくれますかな?」
「ヒックヒック・・・本当に遊んでくれますか?また海に行ったりしてくれますか?」
「勿論です。リーサ殿と遊んだ日は忘れようもないほど楽しいものでしたから」
勝った!!やっぱり子供は泣くに限る。これで王様はまた一緒に遊んでくれるだろう。多少性格は固くなってそうだけど、まぁそこまで贅沢は言えないな。
「ありがとうございます。王様大好きです。チュッ」
ほっぺにチューしてあげた。王様は巫女様にチューされたと喜んでいた。喜ぶポイントそこなんだ?まぁいいか、目的も果たしたし今日は帰ろう。
と門の前に行くと長蛇の列だ、トラックを見たさっきの列がそのままこっちに並んだのだ。トラックは王家の許しが必要で、講習もあるからと聞き。説明を求めてここに集まったのだ。騎士はトラックの説明に大わらわだ。
私はここで10台の色の違う装甲車を用意した。エンディア姫やハイドア王に作ったものだ。1度作った物だから簡単だった、そして拡声器で説明を始めた。
「トラックは騎士や物資を運ぶための物です。この装甲車は、王族や貴族の方が乗るものですそれはなぜか?盗賊やモンスターの攻撃を物ともしないからです。さすがに4メートルを超えるモンスターには耐えられませんが。オークなどは物ともしません。むしろひき殺せます。盗賊も同様です、見た目は武骨ですが中身は高級馬車より高級です、一度中を見て下さい。ちなみに値段は白金貨100枚です。一度ご自分の領地に帰り当主の方と話してみて下さい。ちなみに運転に関しては王家の許可が必要なのは一緒です。勿論講習もあります、ですが魔力石で動き、馬の何倍も速いです。あと周りの硬さが気になる方はご自分の剣で切り付けて見て下さい。それと、色はご自分の好きな色に仕上げます。考えてみて下さい。今まで馬車で盗賊に襲われる危険を抱えていた走行が、その危険が無くなるんですよ?その代わり完全オーダーになるので少しお時間は頂きます。その間は王都でゆっくりして行ってください。まぁ王の許可証と講習の終了証が無ければ作れませんが、ご自分の目で中は確認されましたか?硬さが気になる方はご自身の剣で切り付けて見ましたか?いかがでしたか?ご自分と家族の命が白金貨100枚で買えるのですよ?それではこの辺で試乗会は終わりにさせていただきます。何かご質問のある方は今すぐ私のもとに来てください。ちなみに私はこんな年齢ですが紅蓮の少女と言う二つ名を持ち。隣国エルドーラで3万匹のモンスターを一人で焼き殺した魔法使いです。逆らわれると何をするか分かりませんのでお気を付けを。質問者はいませんか?いないのなら装甲車は全部しまいます。ご清聴ありがとうございました」
こうして少し長かったが装甲車の宣伝も終わった。1億円だからそうそう売れないだろうけど。興味を持った人たちは居たはずだ。そうして私は大型輸送ヘリに乗って帰ってゆくのだった。又その場の人たちに謎を残して・・・・