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凄い色の装甲車だ

隣国エルドーラの姫様エンディアにも携帯を渡していた。そして連絡を取って遊びに行ってもいいかと聞いたら、喜んでとの返事を貰えた。勿論ローナも連れてきてねとの事だった、優しい姫様だ。姫様の所に行くのに何か手土産はっと考えていたら車くらいしか思いつかない。オートマでも練習が必要だし、エルドーラで馬車の操縦が上手い人にラファージャに来てもらい研修をしてもらうか?そうだなそれしかないなエンディアにも相談してみよう。


そんなことを考えながらヘリを操縦していたらエルドーラに着いてしまった。いつものように噴水脇にヘリを降ろすと中から兵士とエンディアが出てきた。 


「エンディア久しぶり」


「リーサとローナも久しぶり」


「今回は急に遊びに来ちゃってごめんね」


「携帯の件でチョットストレスのたまることがあって・・・」


「あんな便利なものでストレスがたまるの?」


「あれを王様に持ってもらうのに苦労したのよ」


「王様なら進んで持ちそうなものだけどね」


「うちの王様は縛られるのが大っ嫌いなの、だから持ってもらうまでが大変だったの」


「そうなんだ、お父様は進んで持っていたけどね」


「羨ましい限りです・・・・」


「リーサはいつも大変みたいね」


「学校に入学してから揉め事に巻き込まれ過ぎだと思うの?」


「ごめんなさいね」


「あぁそういう意味じゃないの」


「この国以外の揉め事が多すぎたの」


「アルファシリーズもそうだし、ローナング遺跡もそうだし、実家に帰ったら何とアルファシリーズが4本もあったのよ。しかもみんな死にかけてたし、魔力は底をつきそうになるし、クラーケンと戦ったり、龍聖の特訓にも付き合って私もドラゴンになれるようになったしと、とにかく色々あったのよ・・・・」


「本当に色々あったみたいね」


「ところで、話は変わるんだけどエンディアの国でクルマに乗らない?もう盗賊に襲われることが無くなるわよ」


「それはステキね」


「盗賊が使う武器、弓や剣なんて歯が立たない固さの車だけど、運転手が必要だからラファージャの国で少し研修を受けて貰うようだけど。冒険者とか雇わなくてよくなるわよ?エンディアとハイドア王の分と2台だから、休みも考えて4人研修に来てもらえば交替で休みも出せるし。盗賊は怖くないしモンスターもひき殺せるわ、どう?」


「お願いしようかしら」


「分かった、見た目は武骨だけど中身は高級車に仕上げておくね」


「ありがとう、お金はどれくらいかかるの?」


「ああいいのいいの。今回は私の我がままに付き合って貰っちゃったから。ただで良いわ、あっ運転の研修費用だけ掛かるわ微々たるものだけど」


「何かね最近変な物ばかり作っていて、ストレスが溜まってるみたい。1回発散の為に凄いの作りたいの」


「そうなんだ?余程ストレス溜まってるんだね?じゃぁ今日は夕食期待していてね」


「ありがとう、期待しとくね」


「リーサったら」


「いいのよローナ、リーサにもいろいろあるんでしょ?私も姫様なんて呼ばれていると色々溜まるときがあるわ」


「うぅ、エンディアも大変なんだねぇ・・・ああそうだエンディアの車の中は何色が良い?」


「色が選べるの!?」


「大丈夫、作るの私だから色も内装も選び放題だよ」


「じゃぁピンクでフワフワした感じがいいなぁ」


「分かった、でも外装はモンスターや盗賊もひき殺せるように武骨だよ?まぁ外の色も決める事は出来るけどちなみに何色が良い?」


「外もピンクで」


「わぉ!分かった、凄い車が出来上がりそうなことは分かった」


「ハイドア王は白で良いかな?」


「良いと思うよ」


「じゃぁ中も外も白1色で 本当は外は緑がかった色なんだけど 今回は特別にピンクと白で行きましょう」


「分かった、ありがとね」


「いえいえ」


「あっ夕食なんだけど、龍聖も食べられるようになったから龍聖の分もお願いして良い?」


「もちろん」


「食べる前に私の魔力だけ入れないといけないんだけどね」


「あっ、その辺はまだ駄目なんだ?」


「そうねぇ、でも自分で獲物を仕留められる様になったんだよ」


「おぉ、凄い進歩だ頑張ったね龍聖ちゃん」


「うん、ママがいっぱい手伝ってくれたけど。一人でも倒せるようになったよ」


「おぉ、そうかそうかぁ、えらいなぁ」


「えへへへへぇ」


「おお照れとる照れとる」


「ママ!!そんな事言わないの!!」


「はぁい、ごめんなさい」


「もう!ママわぁ」


「龍聖ちゃんの尻に敷かれてるね?」


「そうなんです・・・よよよ」


「はははは」


「さて、ご飯の前にエンディアとハイドア王の車仕上げちゃおうかな?」


「えっそんなに簡単に出来るの?」


「私を誰だと思っているんだい?天才ドワーフだよ」


「リーサが天才だとは思うけど、自分で言うかね?」


「自分で言わないと、誰も言ってくれないんだもん・・・・」


「その天才リーサ様が造ったとして。車はどれくらいで出来るの?」


「1台10分?細部にこだわれば20分?」


「化け物か?」


「天才じゃなくて、化け物言われた・・・・」


「まぁ見ててよ、淡いピンクとショッキングピンクどっちが良い?」


「どう違うの?」


「淡い色か?濃い色か?くらいの違いかな?」


「じゃぁ濃いピンクで」


「目立つ車になるねぇ」


「駄目?」


「そんな事ないよ、自然界にない色だから目立つだけ」


「じゃぁいきます4WDでオートマで超絶装甲で『イメージ魔法 鍛冶 練成』外装ができた。じゃぁ中造ってきます。フワフワでレースでショッキングピンクでクッションとかあって。犬のぬいぐるみとかあって『イメージ魔法 鍛冶 練成』こんなものか?エンディア~中見て見て」


「おおおお凄いねぇ、こんなに可愛く出来るんだ?」


「チョット目がチカチカするかもね」


まぁこれでショッキングピンクの装甲車が出来上がった。凄い色だ!!!!これでモンスターとかはねたら血肉が装甲車にべったりと・・・・・凄い光景だろう


「まぁ、これと同じ感じでハイドア王の車も作りましょう『イメージ魔法 鍛冶 練成』今度は真っ白な装甲車の出来上がり。中も作ってくるね、中は高級車のイメージで『イメージ魔法 鍛冶 練成』これで良し出来たよぉ」


「中見て見る?」


「うん、見て見たい」


「おお、こっちは高級な部屋のイメージだね」


「でしょ?」


「ラファージャで研修受ける人たちが決まるようなら 私達が帰るときに一緒に連れて行くよ?それで研修が終わったら連れてきてあげる」


「そこまでお願いして良いの?」


「いいのいいの。たいして時間かからないから」


「でも、宿に泊まるようだから滞在費は出してあげてね。だいたい1週間で終わるはず」


「わかった準備しておく」 


「馬車とかの扱いが上手い人が良いよ、あっそうそう馬みたいに飼い葉は食べないけど、魔力石は使うから大量に用意しておいてね」


「魔力石が無くなったらただの箱だからね。常に魔力石は満タンにしておいてね」


「分かったわ、気を付けるね」 


「まぁエンディアが気を付けるよりも。運転手と執事さんが気を付ければ済む話なんだけど」

 

「それもそうね」


「取りあえず、執事さんに言っておいたら?」


「魔力石入れる場所は魔力石って書いてあるから分かると思うよ」


「まぁ最悪何かあったら、携帯に連絡頂戴助けに来るわ」


「分かったわ、その時は宜しくお願いします」


「食事の時にハイドア王の携帯に私も登録してもらわないと。何かあっても助けられない」


「姫様、夕食の準備が整いました」


「夕食出来たって、行きましょう」


「やったぁ龍聖行こう」


「うん」


確かに夕食は豪勢だった品数も多いし。食材も新鮮だし、何より美味しかった。これに慣れると普通の食事が出来なくなる。危険な食事だ、でも美味しい、龍聖もいつもより食べている。余程美味しいのだろう。そして食事が終わったらハイドア王に装甲車の件を話して。そうしたらハイドア王も装甲車を見てみたいというので装甲車が置いてあるところに行った。そこには真っ白な装甲車、そして内装は高級車の物だ装甲車はかなり喜んでもらえたみたいだ。そして魔力石が無くなったり何か問題が有ったら、連絡が欲しいのでお互い携帯の登録をした。 


翌日帰る時間になった、帰るときは7人だ、運転手の4人も連れて帰る。ヘリは大型輸送ヘリだ「これはすごい」「何だこの内装は」「これだけ綺麗ならヘリの方が良いんじゃないか?」などと言っている。ヘリは風魔法で空を飛んだことがあって。大きな魔力が無いと運転できないんですよ。車は魔力石で動くので問題ありませんが。ヘリはそれでも動かないので大変ですよ?


「そうなんですか~」「じゃぁ無理ですよね」「そうだなぁ」などと諦めていた。 


「だけどこれから運転する車も良い車ですから、何と言ってもモンスターを物ともせずにひき殺せます」


「それは凄いな」「ってことは盗賊も?」「ああそうだろうな」「これで姫様を守れる」


「そんな車ですから、頑張って運転技術を磨いて来て下さい」


「「「「はい」」」」


「まずは騎士団の運転課に連れて行きます。それから登録して、町で宿を探してもらうようですね」


「わかりました、いろいろご迷惑をおかけします」


「良いんですよ、もとはと言えば私がハイドア王とエンディア姫に、車をいるか聞いたのが原因ですから」


「そうだったんですか?」「しらなかった」「俺は知っていたぞ」「教えろよ」など緊張はあまりしてないみたいだ。 


「さて、着きましたよ王城です。騎士団の元に参りましょう」


「はい。宜しくお願いします」


「騎士団長~、隣国のエルドーラから車の運転技術を学びに来た方たちがいるので。騎士団の運転課に紹介してもらえますか?」


「おぉ、わかった。それじゃ君たち付いて来てくれたまえ。ここが運転課だ、此処に毎日通い運転技術の向上に努めて貰う。入り口で出入りの証明書を作ってから帰ってくれたまえ。ちなみに君たちが運転する車はどんなものだ?」


「何でもモンスターもひき殺せるような車らしいです」「盗賊の攻撃も通じないとか」


「リーサよ、我が国でも作ったことのない車を先に他国で作らないでくれ。王様がまた欲しがるだろ?」


「じゃぁ、ハイドア王にプレゼントした、車をここに再現していきますね『イメージ魔法 鍛冶 練成』真っ白な装甲車です形は武骨ですが、中身と性能は信用できますよ、中身は豪華でタイヤは8本全部が動くのでパワーがあります。これで大丈夫ですか?」


「あぁ、もし王様が欲しがったら献上してしまっても良いかな?」


「良いですよ」


「騎士団でも欲しければ販売いたしますよ?」


「分かった、乗ってみてから検討しよう」


「因みに騎士団で使うなら中身も武骨で、人を乗せるスペースを多くとりますよ」


「分かった、その方が使い勝手が良いからな」


「まぁいくらモンスターもひき殺せるとはいえ。ドラゴンのような巨大なのは逃げて下さいね。いけてオークキングくらいまでです、しかも当たった時は衝撃もあるので気を付けて下さい。王様の事を考えるなら、ゴブリンか盗賊程度にしていた方が無難でしょう」


「じゃぁ出入り口に行って、証明書作っちゃいましょう?」


「「「「はい」」」」


証明書も作りトラックに乗って。街中を走り宿を見つけそこで解散だ。


「じゃぁ、明日から頑張って下さい」


「色々ありがとうございました」


「また、帰りに送っていくので挨拶はその時で良いですよ」


そして、無事に研修をクリアした4人はエルドーラに帰る事になった。そこでまた大型輸送ヘリを出し エルドーラまで送っていくのだった。エンディアに会い少し挨拶を交わしたら、また明日も学校だからと、急いで帰る、エンディアは少し寂しそうだったが、もう夜だ食堂が閉まってしまう。無限収納に入っている食料は非常食なので普段は食べない。4人も少し寂しそうだったが頑張って下さいと声を掛け帰りも大型輸送ヘリで龍聖と帰るのであった。その帰りにまさかあんな事に巻き込まれるとは思わずに・・・

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