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龍聖の特訓

翌日、皆の朝食を作り、ママンはベッドだがみんな朝食を取った。アルファ達も一晩中話をしていたみたいでお疲れモードだ。皆に少しずつ魔力をあげて無限収納に入って貰う。そして、龍聖とパパンとローナの家へ行く事になった。


ローナの家に行くと何故か歓迎モードだった。ローナに何があったのか聞くとローナの寿命が延びた事、お父さんとお母さんはどうする?って聞いたらお父さんが、「300年も鍛冶師が出来たら余程凄いものが作れるようになる」と喜んだそうだ、そして、龍聖の話は内緒でって話したらドワーフは義理堅いから大丈夫だと言われた。もちろんお母さんも飲むそうだ、一人だけ先に死にたくないからと。


そうしてローナのうちも、皆がホーリードラゴンの恩恵を受ける事になった。そしてローナの家にも白物家電を置いていく、ローナのお母さんはかなり喜んでいた。全自動洗濯機には水の魔力石を入れるのを忘れずにと伝えた。


気持ちも落ち着いたところで、クラーケンの肉が余っているが居るか聞くと。それより先に吸盤が余ってないか聞かれた。もちろんありますよと言ったら、罠を作るのに必要だから分けてくれとの事 そうかクラーケンの吸盤には歯が付いてるから、罠を作るのに使うのか一つ勉強になった。そして吸盤を10個ほど渡して、改めて肉はどうするか聞くとそれも珍味だからいるとの答え、やはりクラーケンは珍味なのだな、イカフライとか作ったら美味しそうだ作ってみるか。ローナの家だがローナと一緒に台所でクラーケンのフライを作った。中々に好評だった、龍聖も美味しそうに食べていた龍聖はもう普通の食べ物が食べれるんだ。


って事は、そろそろ狩りの仕方も教えないといけない。ここはセルさんの出番だな、やはり龍の事はセルさんしかいない、でもセルさんドラゴンになると性格が変わるらしいからチョット心配だ。 普段のセルさんは知的なお兄さんなのだが、ドラゴンセルさんは性格が荒くなるのだ、龍聖耐えられるかな?でもここは耐えてもらわないといけない。自分で獲物を捕らえられないとドラゴンとして生きていけない。


でも心配だなぁ、親バカかなぁ?私が龍化出来ればいいのに。イメージ魔法で何とかならないかな?セルさんに龍化するときの気持ちを聞いてイメージ魔法で変化を使えるようになればいいんだ。そうすれば私も一緒に狩りが出来る、これは頑張って研究しなくては。 


そうそうもう一つセルさんに聞くことがあった。ホーリードラゴンの攻撃方法だ、どんな攻撃が出来るのか想像も出来ない。最悪セルさんに作った籠手をもう一個作るようだ。っていうか龍聖が魔法を使ってるところを見た事が無い、これはいかん龍聖に魔法を教えていなかった。でも、もしかしたら私のイメージ魔法を食べてるから、イメージ魔法が使えるかもしれない。それならそれで最高なんだけど。あっ!ここは人の家だこんなに考え込んでる場合じゃない。ローナもリーサどうしたのって顔でのぞき込んでいる、これはいかん。


「チョット考え事しちゃった」


「リーサがいきなり静かになるから何かと思ったよ」


「ごめんごめん、それとローナ夕方には帰るから、今のうちにお父さんとお母さんに甘えておきなね」


「そうだね、次はいつ来るか分からないもんね?」


「まぁリーサが寂しかったら、今週末又来るけど」


「そんな事ないもん!」

 

「じゃぁ私達そろそろ帰るね、じゃぁね」


「うん、また夕方に」


そうしてローナの家を後にして。可愛い妹の部屋に行くとママンがおっぱいをあげているところだった。


「ママン、赤ちゃんて可愛いねぇ」


「リーサもこんなだったのよ」


「そうなんだ~」


「龍聖は最初ドラゴンの赤ちゃんだったから、おっぱいあげるとかなかったしなぁ。まぁ出ないけど・・・その代わりに抱っこして魔力あげてたけどね」


「それでママの魔力吸いすぎちゃったんだよね・・・」


「あれはしょうがないよ。龍聖のせいじゃないもん、私が際限なく魔力あげすぎちゃったからだし。龍聖は何も気にしなくて良いんだよ」


「リーサも、龍聖ちゃんのお陰でママみたいね」


「ママン違うよ。みたいなんじゃなくてママなの!!」


「そうか、ごめんね」


「龍聖ちゃん、これからもリーサママを宜しくね」


「はいわかりました。いっぱい甘えます」


「龍聖良い返事です!!いっぱい甘えなさい!ママはいっぱい甘やかしちゃいます!!!」

 

「さて、そろそろ帰る時間だ、ママンまた来るね。妹の名前決まったら手紙頂戴ね」


「パパンも元気でね。聖剣大事にしてあげて、たまに魔力あげてね」


「分かった大事にするよ。リーサは財宝売るときはパパに連絡だぞ!!」


「はぁい、わかりましたぁ」


「龍聖、ローナを呼びに行こう」


「パパン、ヘリを出すのは家の前だから、もう一度帰ってくるけどまたね」


「おう!気を付けてな」


「じゃぁ龍聖、今度こそ行こう」


「はいママ」


それからローナの家に行き、迎えに来たことを伝え、ローナと一緒に私の家の前まで来た。ローナの両親も一緒だ、パパンとママンも家から出てきてくれた。私は無限収納から攻撃ヘリを出し龍聖とローナと一緒に乗った。中から手を振ると皆が手を振り返してくれた。 


じゃぁ行きますかと、ヘリを動かすと風と共に土ぼこりが・・・・赤ちゃんは家の中で良かった。そのまま高度を上げて王都に向かって飛んで行く。馬車で三日の工程を1時間チョットだ、これなら帰りたくなった時にすぐ帰れる。


学校に着いて寮に戻ると、リフレッド先生に帰ってきたことを伝える。いっぱい楽しんできたか?と聞かれ2人で『はい』と答えた。色々盛沢山だったが楽しかったのも確かである。それにアルファシリーズも手に入った、これは大収穫だ、まさか自分の家に4本もあるとは・・・・さすがパパンS級冒険者だ、寿命も延びたし長くS級冒険者として君臨するのだろう。


寮でお風呂に入り食堂でご飯も食べ、もちろん龍聖も私の魔力を入れたのを食べてくれた。食堂のご飯も美味しいけど、ママが作った方が美味しいと嬉しい事も言ってくれた。そしてSクラス用の休憩室でくつろいでいるとセルさんがやってきた。なんてタイミングの良い人なんだ?


「セルさんセルさん、チョット聞きたい事があるんですがお時間宜しいですか?」


「別に構いませんが」 


「龍聖の事でご相談が」


「龍聖ちゃんの事?」


「はい、龍聖がやっと普通のご飯が食べれるようになったのですが。これはそろそろ狩りの仕方を教えないといけないって事ですかね?」


「あぁ、そう言う事ですか、そうですねぇ・・・そろそろ自分で獲物を取れるようになった方が良いかもしれませんね」


「そうですか、そうなると私じゃ教えられないのですが、セルさん狩りの仕方を龍聖に教えてくれませんか?勿論報酬は払いますから」


「ふむ、報酬は魅力的ですが、私はドラゴンになると性格が荒くなるのでお勧めしませんが」


「そうですかぁ、それでしたらホーリードラゴンの攻撃方法何てご存知ですか?」


「そうですね~、ライトニング、ドラゴンブレス、ホーリートルネードなどでしょうか?」


「色々あるんですね。ライトニングは雷ですか?」


「そうです、ドラゴンブレスはそのままドラゴンの吐く息の事ですね。威力は強力ですが」


「ほうほう。強力な風が巻き起こると思っても大丈夫ですか?」


「そうですね、最後にホーリートルネードですが、これは聖なる竜巻です。モンスターなどの負の塊を聖なる竜巻で浄化する技ですね。浄化されたモンスターは人間が食べる事も可能ですよ。まぁ好んで食べる人はいませんが」


「そうなんですか?」


「はい、そしてどの技で倒しても、龍聖ちゃんはモンスターを食べれます」


「因みに、今まで龍聖が魔法を使っているところを見た事が無いのですが、大丈夫ですかね?」


「練習次第だと思いますよ」


「練習ですか、例えばどんな練習をすれば良いと思いますか?」


「ひたすら念じるしかないですね。ライトニングは雷が落ちるところをイメージして場所を決めて落とす練習です。ドラゴンブレスは強い風を巻き起こすイメージで思いっきり息を吐きます。そして最後にホーリートルネードは聖なる気持ちを意識して翼を思いっきり動かします。しかも飛びながら、最初は地面の上で練習しても良いかもしれませんが、飛びながら翼を大きく動かすのは中々に難しいので練習が必要です」


「ありがとうございます。勉強になりました」


「いえいえ、この前の籠手のお礼です」


「籠手の調子はどうですか?」


「中々に良いですよ。重宝してます」


「それは良かった」


「まずは冒険者の来ない場所で練習ですね。近くだと被害も酷いことになりますし」


「分かりました、ヘリで飛んで遠くに行きます。あっあと龍華するときの気持ちってどんな感じですか?」


「そうですねぇ。大いなる龍になる感じで強さもイメージします」


「分かりました、頑張ります」


「もしかして、イメージ魔法で変化するんですか?」


「はい、龍聖に教えるのに同じドラゴンの方が教えやすいかと」


「かなり大変だと思いますが、頑張ってください」


それから数日、夜遅くなるまで龍聖と2人で練習した。私は変化の術、龍聖はまずはドラゴンブレスから。ドラゴンブレスはそんなに日にちもかからずに覚えた。 


次はライトニングだ、まずは私がイメージ魔法で雷を落として、それを見て龍聖が雷をイメージする。落とす場所の的も作る。。これが出来たら次は移動する的だこれが大変だった。中々当たらない、ようやく当たるようになった頃には通常のライトニングがパワーアップしていた。やはり私の魔力は特別らしい。セルさんに聞いたところ、ライトニングのパワーアップは初めて聞いたとの事だった。 


さぁ最後はホーリートルネードだ。まずは地上で練習、因みにこの頃には私も変化の魔法でかなり大きなドラゴンになれていた。技はまだまだだったが空は飛べた。そして、トルネードも出来た、流石シルフィードに愛された女!風を操るのは得意なのね。 


さぁそうしたら当初の目的、龍聖に技を伝授だ。最初は地上でやっていたが空でやるのとイメージがかなり違ったので、今は空でやる練習をしている。まず私がやってみて、それを真似するように龍聖がやる、龍聖もドラゴンだから飛ぶのは生まれた時から問題なかったが、ホーリートルネードはかなり難易度が高いみたいだ。何度も墜落しかかっている。それから更に数日、ついにホーリートルネードが出来るようになった。試しに地上でもやってみたが問題なかった。問題があるとすれば『聖なる』の部分であるこればかりはモンスターを倒さないと分からない。


私はサーチでモンスターを探した、モンスターは見つかったがかなり大量にいる。しかも色々な種類がいる何でだ?通常モンスターが群れを成すときは1種類のモンスターが集まっているのだが。ここには何種類ものモンスターが大量にいる、もしかして氾濫スタンピードの前兆?これは止めないといけない私が魔法を行使しようとしたら。


龍聖が『ママここは私に任せて』と言うので任せてみることにした。覚えたてのホーリートルネードでモンスターを巻き込んで一か所に集めていく。そしてモンスターは全て浄化されていた。龍聖は初めての実践で結果を出したのだ、良かったこれで龍聖はドラゴンとしてもやっていける。あとは練習をひたすらして覚えた技を体に叩き込んでいくだけだ。そして龍聖に残った課題がもう一つ。 


モンスターを食べる事だ、これが出来ないと私に何かあった時にかなり困る。龍聖は恐る恐るドラゴンのままモンスターに食らいつく、そして飲み込んでいく。どうやら食べれるようだ、因みに美味しいか聞いたらママの魔力の方が何倍も美味しいとの事だった。まぁ美味しくない物を無理に食べる必要もないので、倒したモンスターは色々な種類がいたし素材に成る為無限収納にしまっておいた。

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