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私に妹が出来ました

結局パパンの知らないところで、パパンのコレクションから4本のアルファシリーズを見つけた。あと15本だ、先は長いな。そしてパパンはママンからコレクションが死にかけていた事を聞かされショックを受け、更にリーサに4本の剣を持って行かれたことに更にショックを受ける。 


でもリーサがいないと、全部のコレクションが死蔵していた事を聞かされ、2本だけでも聖剣が残ったことに安堵する。しかも完璧な状態になった聖剣だ、今度からはちゃんと管理しようと決めるのであった。


そして更なるショックが・・・娘の寿命が300年になっていることに驚かされる。ワシも寿命を延ばすべきか、天寿を全うすべきか悩むところである。だが娘を300年も1人にはしておけないし、ママと相談だな。


そしてリーサが持ってきた財宝は凄い物ばかりだった。1個で一生遊んで暮らせるものもあった。何処からあんなもの見つけて来たのか、気になって仕方がない。


さて、此処で問題がある。この財宝をどこで売るかだ?確かに馴染みの商人たちもいる高く買い取ってくれるだろう。だがこれだけの量を売りに出すと買いたたかれる可能性もある。リーサに相談し、どれを売りたいかも聞かなければいけない。


それに今は売らないって可能性もある。正直なところこれだけのお宝は今までに見た事が無い。っというのがS級冒険者であるパパンの感想である。自分でも見た事の無い財宝の数々、冒険者魂に火がついてしかたがない。 


娘の言っている、アルファシリーズと言う聖剣も気になる。それを探せばあれだけの財宝が手に入るのか?娘は1ヵ月と言う短い時間で、どれだけ濃い内容の経験を積んだのか?自分はそれだけのことをしたのか?正直やきもちである、自分が出来なかった事をいとも簡単に成し遂げた娘にやきもちを焼いているのである。もう悩んでも仕方がない、何処の遺跡で手に入れたのか聞いてみよう。きっと娘は教えてくれる。そう思いながら財宝を片付けて行くのであった。


パパンが1人悩んでいるなど考えもせず、リーサは自分の部屋でアルファシリーズを出してあげていた そして兄妹の会話が始まった。懐かいしなから始まり何処に言ってたんだ?なぜ魔剣になったんだ?良くあんなマスターを見つけたなと、話題は尽きない。 


流石に、頭の中に9本の会話が流れ込んでくるのは雑音でしかない。みんなでごゆっくり、と言って部屋を出て行くリーサ。そして1人悩んでいるパパンのもとへ。


「パパン財宝どうだった?何か面白い物でもあった?」


「リーサよ、面白い物どころの騒ぎではない。1個の財宝で一生遊んで暮らせるような財宝も多数あったぞ」


「そうなんだ~」


「『そうなんだ~』ってそんな軽い、いったいどこであんな財宝を見つけて来たんだ?」


「ローナング遺跡とか、海底神殿とかかな?」


「ローナング遺跡の封印はどうやって解いたんだ?あそこは何百年も封印が破られなかった場所だぞ」


「さっきアルファ見せたよね?あの子で封印を解いたの、簡単だったよ。『えい』って切ったら封印解けちゃった」


「解けちゃったって。リーサ封印はそんなに簡単に解けないから。封印なんだぞ、印を結んで封をしてあるんだぞ?」


「アルファは封印を解くのが得意なんだって。それ以外の子達もそれぞれ個性があるみたいだけど、まだ全員とちゃんとお話しした事無いから。わからないや」


「そうか、アルファシリーズと言うのは凄い物なんだな」


「そうみたいだねぇ、でパパン財宝はどれが価値があったの?」


「全てだ。その中でも更に価値が有るものもあるがどれも王族が持つような物ばかりだ。パパも見つけた事無いような物ばかりだった。少しリーサにやきもちを焼いたぞ、あんな凄いお宝を発見した時はどんな気持ちになるんだろうとな」


「私は価値が分からないから、取りあえず無限収納にしまっておけばいいやって考えてた。目当てはアルファシリーズのコンプリートだったから。しかもアルファシリーズは剣として最高なのに、魔剣にもなりやすいから、早く見つけないと被害が出るかもしれないでしょ?」


「それはそうだが、そんな無造作に扱う代物ではないのだが・・・・」


「そうなんだ?でもいいや、今お金に困って無いし売るのはまた今度で」


「分かった、リーサがそう決めたのなら、それで構わないが売るときは絶対にパパに相談しなさい。リーサの年齢だと絶対に足元を見られるからな。ワシの馴染みの商人に売れば問題なく買い取ってくれる。分かったな?」


「はぁい、全部パパンに任せるよ。それとパパンの聖剣コレクションから4本アルファシリーズ貰っちゃったから。必要な財宝があったら持って行っていいよ?」


「いや、かまわんよ。ワシのコレクションと言ってもほとんど手をかけていなかったからな。リーサが有効に使ってくれ」


「パパンありがとう。私が王都で作ってる物置いていくね。これが冷蔵庫、食品が腐りにくくなります。そしてこれが全自動洗濯機、洗濯物と洗剤を少し入れてボタンを押すと洗濯物が勝手に始まって。後は干すだけになります、どれも魔力石が必要だけど、パパンの魔力なら問題ないよね?」


「ああ問題ない、リーサは今こんな物を売ってお金を稼いでいるのか?」


「それ以外にもちゃんと剣も売ってるよ。これとこれ、ウオーターソードとシルフソード。ウオーターソード水の魔力を流すと切れないものは無いくらいの威力を出すし。シルフソードは斬撃を遠くに飛ばすんだ。ギルドでも品薄状態なんだよ」


「そうか、ちゃんと剣も大切にしているか。ドワーフは装備を作ってなんぼだからな」


「ちゃんと装備は作ってるよ。この前も友達に龍人がいるんだけど、格闘家だから籠手をプレゼントしたし。しかもドラゴンに変化しても使える籠手なんだよぉ。あとは魔力使用量50%OFFのネックレスとか。色んな装備を作ってる」


「そうかそうかっでママから聞いたんだが、リーサの寿命が300年になったそうだが本当か?」


「うん、本当だよ。龍聖の鱗を削って飲んで。MPやHPの大幅なアップや寿命が延びたりしたの。でもここだけの話にしてね、龍聖が冒険者に狙われちゃうから」


「分かったここだけの話にしよう、それでリーサはパパ達にどうして欲しい?」


「正直長生きしてほしいけど、こればっかりは長生きしすぎるから本人たちが決める事だと思う」


「そうか、そうだな。一人で長生きはつらいよな?よし、パパ達も長生きしよう!龍聖ちゃんも良いかい?」


「良いですよ、ママの悲しい顔は見たくないし、私の鱗を少し削るだけだから」


「龍聖。多分ローナの家も同じ結果になると思うからね」


「大丈夫です ドラゴンに戻った時の鱗を少し削るだけだから。だからママ夜のうちに町の外に出て、ドラゴンになるから鱗を削って下さい」


「わかった、もう少し遅い時間になったらね。取りあえずママンにも話をして、了解を貰おう。そして夕食を食べよう、ママンの作るご飯は美味しいから龍聖にも食べて欲しいな。ちゃんとママの魔力も入れておくから心配しなくて大丈夫だよ」


「はい。ママのママンのご飯も食べて見たいです」


「そうかそうか、ママのご飯は美味しいからな」


「そうだ、ママを呼んでこよう。もう夕飯時だからな、ママは何処だ?」


「私さがしてくる、龍聖も行こう」


「うん、ママ行こう」


そしてしばらく探したら。納屋でお腹を抱えてうずくまっているママンを発見した。調子が悪そうだ・・・ 


「ママン大丈夫?」

 

「ちょっと無理かも・・・赤ちゃん生まれそう。パパとお医者さん呼んできて」


「分かった、龍聖行くよ」


「パパン!!ママンが納屋でお腹抱えてうずくまってる。赤ちゃん生まれそうだって私お医者さん呼んでくる」


「分かった宜しく頼むぞ。待ってろママ」


結局私達は、お医者さんの所に行って赤ちゃんが生まれそうだから。「早く来てと!!」お医者さんを連れてきた。連れてきたときには、もう生まれる寸前で何とかお医者さんが間に合ったかたちだ。お医者さんの話だと。まだ生まれるにはチョット早いとの事、このままだと母子共に危険だと言われた。 


私と龍聖は町の外に出て、森に入り人が来ないかサーチで探索も掛けて。龍聖にドラゴンに戻って貰った。そして龍聖の鱗を削って袋に入れて帰ってきた。そして、お医者さんがパパンと話をしてるすきにママンに話をして、鱗を飲んでもらった。 


流石ホーリードラゴンの恩恵。MPもHPも母子共に回復して元気に生まれてきた。お医者さんはびっくりしていたが、無事に生まれたなら問題ないなと言って帰って行った。そしてパパンに事情を説明する。パパンは全て納得がいって、じゃぁパパも飲むかと言って鱗を飲んでいた。 


時間は無かったが、何度も鱗を削りに行くわけにもいかないので、龍聖には悪いが一回に全員分削らせてもらった。龍聖は問題ないと言っていたが本当だろうか?まぁ、素直な子だし嘘はつかないだろう。 


これでうちは家族全員龍聖の鱗を飲んだことになる。そして赤ちゃんもママン経由で摂取したことになる。赤ちゃんは元気な女の子だった、私に妹が出来たことになる。可愛い・・・龍聖も可愛いが、赤ちゃんはまた別の可愛さがある。龍聖も赤ちゃんを見て可愛いと言っている。赤ちゃんの可愛さは種別を超えるのかな?


あわただしくてご飯を食べ損ねたが。お手柄の龍聖にはちゃんとご飯を作ってあげた。ママンにはおかゆを作ってあげた。明日からは普通のご飯が食べられるだろうが今はおかゆだ、さすがに胃に優しいものにした。パパンと私は干し肉だ、時間が無かった・・・明日は早く起きて皆の分を作ろう。 


そして明日はローナの家に寿命をどうするか聞きに行かなくてはいけない。ローナの両親はどうするのだろう?

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