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リーサとローナ、実家への帰省

シフォンさんとハリーさんが付き合う事になって数日、二人は仲良くやっているみたいです。実はシフォンさん結構乙女ですからねぇ、告白されてかなり嬉しかったんだと思いますよ。ハリーさんも最近元気だし、告白して胸のつかえが取れたんですかね?やっぱり学生は授業に出たり青春しなくちゃいけませんね。あっ、今そこでリア充爆ぜろって思った人。私も思ってます。同学年に同じ年の子はローナしかいないし、年上も自分より弱いとなると選択肢が・・・


まぁ、子供はそんな事考えちゃいけません。パパンと結婚するんだって言っておけばお小遣いが貰えますし。最近はパパンより稼いでいる気もしますが。あっ、もしかしたら家に聖剣とか魔剣ってあるかもしれない、パパン一応S級冒険者だし、もしかしたら持ってるかも今度連絡してみようっと。それとも週末にローナを連れて一回家に帰省するか?ああ、その前にヘリの運転の出来る人探さなきゃいけないんだ。でも、王城から人をいつ集めるかって連絡が無いですね?こっちから行ってみますか。


ギルドへの納品は、シフォンさん達が付き合い始めた頃に終わらせたし。今残ってる仕事はアルファシリーズ探しと、ヘリの操縦者探しくらいのものなんだよな、結局王城の宝物庫にアルファシリーズは無かったのに、操縦者は探さなきゃいけないなんて分が悪かったかな?でも普通は宝物庫見せて?で見せてくれるわけは無いし、見せて貰って、アルファシリーズが有ったら頂戴なんて条件飲んでもらえないもんなしょうがないか。


さて、王城に着いたけど王様は居るかな? 


「大型輸送ヘリチヌークの事で、王様に会いたいのですが居ますか?」


「いませんねぇ」


「どこに行ったかは・・・聞かなくても分かりました」


「はははは、困ったものです」


「他に誰か、大型輸送ヘリの面接の件を分かる方いませんかね?」


「ジョルジュ大臣ならわかるかと?」


「会う事は出来ますか?」


「出来ますよ、今伝令に走らせます」


暫く待つと、ジョルジュさんの仕事部屋で待っているとの事でした。場所が分からないので案内してもらい。着いたら扉をノックして部屋に入る。


「はじめまして、リーサと申します。今回は貴重なお時間を取って頂きありがとうございます」


「大臣のジョルジュです、そんなに固くならなくて良いですよ」


「ありがとうございます。それで大型輸送ヘリの操縦者の件なのですが、その後の進展はどうなっているかなと思いまして、来てみたんですが、進捗状況はいかがな感じですか?」


「それがかなり悪いですな。まず風魔法で空を飛んだ者がいません」


「あぁ、それじゃヘリは飛ばせませんね。しかも魔力石を大量に使うので、その扱いも出来ないと無理ですね」


「そうなんです、それが問題で・・・」


「空を飛ぶこともそうなんですが、大量の魔力石を制御する事がまず普通の魔法使いにはできません」


「そこからですか・・・・じゃぁ今回の話は無かったって事で」


「それは困ります、王が楽しみにしていますのでそれを反故にするなどできません」


「でも現状無理ですよね?もし仮に他国から、凄腕の魔法使いを引き抜いても問題になるでしょうし。まず信用が出来ません。王の命を預けるのですからせめて自国民でなければ」


「そこなのです、その自国民に空を飛んだり。大量の魔力石を自在に扱える者がいないのです」


「そこで、風魔法の使い手をリーサ殿に鍛えていただくというのはいかがでしょう?」


「えええええ!?それなら私が操縦した方が早いですよ」


「そうなんですよねぇ、リーサ殿が王宮に勤めてくれるのであれば問題ないのですが」


「それこそ無理ですよ、そうしたらこうしましょう?もっと操縦が簡単なヘリを作りますから、王自ら操縦していただいて、我慢してもらうというのはどうでしょう?大きさはかなり小さくなりますが。王と彼女が乗れれば問題ないですよね?しかも王は自らの操縦で好きなところに行けますし、彼女にも自慢できます」


「そんなものが作れるのですか?」


「王が望めばですが、作るしかないでしょう?」


「そうですね王が戻り次第代案として提案してみます。ありがとうございます」


「因みにですが、王は魔力の方は強いのですか?」


「それはもう、伊達に長く生きておられませんので強いですなぁ」


「じゃぁもう、王自ら大型輸送ヘリを操縦なさっては?王が操縦なさるのであれば、操縦席も綺麗に改装しますよ?エルフだし風は友達ですよね?」


「それも提案してみます。王がどちらを希望されるかはわかりませんが」 


「そうですね、まぁどちらか決まったら連絡してください」


「はい、分かりました。では学校の方に連絡を入れます」


「分かりました、お待ちしてます。ちなみに今週末は、実家に帰省するかもしれないので居ないかもしれません」


「ご実家ですか良いですね、ゆっくりなさってくださいね」


「ありがとうございます」


今日はしょうがないので寮に戻る事にする、寮に戻ると龍聖が『ママお腹空いた』というのでご飯を上げた。今日は随分魔力を吸うなと?思ったがあまり気にしなかった、部屋に戻りローナを夕食に誘った、そして今週末実家に帰ってみるのはどうだろうと提案してみた。ローナは寂しかったのか二つ返事で了解した。それからリフレッド先生に「週末実家に帰ります」と伝えておいた。


週末、ローナと実家に帰る為にヘリに乗っていた。大型輸送ヘリは止める場所が村の外になるので、家の前に止められる。攻撃用ヘリで帰ることにした、1時間ちょっとで帰れた。家の前にヘリを降ろすと武装したパパンが出てきた。ヘリから私が下りると安心したのか武装を解いた。チョットびっくりさせてしまったみたいだ。


「パパン、ママン、ただいま学校の休みに帰ってきちゃった」


「休みにって、土日の二日間しかないだろどうやって?ってさっきの空飛ぶ乗り物か、あれだとここまでどれくらいだ」


「1時間チョットかな?」


「何?そんなに早いのか?誰が作ったんだ?リーサか?」


「うん、私が作った。それよりローナが困ってるから、家に帰らせてあげて。ローナまた明日ね」


「それにしても、あんな乗り物王都にも無いだろ。どうやったんだ?」


「イメージ魔法と鍛冶と練成で」


「まったくリーサは何でもありだな、それと、後ろの子はどうした?」


「ママの子供の龍聖です」


「こっこっ子供?」


「あぁ私の子だけど違うの、ホーリードラゴンの赤ちゃんなの、ダンジョンで死にそうな卵を見つけて、私の魔力で孵化したから私の子って事」


「そう言う事か、まったくびっくりしたぞ」


ゴン


「イタ!何するんだママ」


「普通に考えてリーサにまだ産めるわけがないでしょ?!!!っで、リーサ学校はしめたの?」


「ん~学校はローナがしめたかな?私は隣国エルドーラでモンスター3万匹仕留めてきた。それで姫様とも友達になったよ、あっ、あと王都の王様とも仲良くなったよ、王様の車も作ったし」


「3万匹仕留めて来たってのはなんだ?」


「エルドーラでモンスターの氾濫スタンピードがあって、それを一人でほぼ鎮圧してきた。ローナは国ごと光魔法で癒してた」


「お前たち?学校は勉強するところだぞ?勉強はどうした?」


「勉強もしてるけど、揉め事に巻き込まれることが多くて・・・ああクラーケン大量に倒したり、あとローナング遺跡の封印も解除したりした。今聖剣5本持ってたり揉め事が多いの・・・」


「揉め事が多いって量か?まだ家を出て一ヶ月チョットだぞ」


「そうなんだけどねぇ・・・ところで家に聖剣か魔剣無い?」


「何本かあるが、それがどうした?」


「確認させて、今アルファシリーズって聖剣を探してるんだけど、それがあと19本必要なんだ」


「聖剣19本探すって本気か?」


「S級冒険者のワシでも数本がやっとだったのに」


「私も今C級冒険者だよ」


「だから、まだ家を出て一ヶ月チョットだぞ?どんな事すればそんなにランク上がるんだ?」


「クラーケン50匹以上倒して、ローナング遺跡の封印解除して、モンスターの氾濫を押さえたら上がるの」


「あっ、モンスターの氾濫の時は冒険者に成ってないから、関係ないや恩賞は貰ったけど」


「自分の娘の先行きが不安になる・・・」


「でも、毎日充実してるよ」


「パパもう諦めましょう。リーサは1人前の冒険者に成ったのよ」


「ママン、諦めないで?まだママンとパパンの娘だよ!!!」


「だって学校しめるより先に、何か大変な事してるんだもん」


「それは、学校占めるとかの前にAクラスから宣戦布告されて。舐められちゃいけないって、じゃぁSクラスで一番弱いのを1人出そうって事になって。それで光魔法が得意なローナが選ばれたんだけど、ローナが修練場でAクラス全員の骨を外して、最後は全員の首の骨を折るって事をやったから。学校でのイメージがローナの方が強いんだよ」


「あのローナちゃんがそんな事するわけありません」


「いやいや、笑いながらやってたから、挑発しながらやってたから、最後は私に回されて。首謀者の名前吐かせて貴族の家を潰して。それから、王様にたてついた貴族の家を全部燃やして、全員牢屋に送り込んだけども、その前は全部ローナだから」


「ローナちゃんも酷いけど、リーサも大概だと思うよ?何で、一ヶ月の間に貴族の屋敷燃やして一族郎党 牢屋おくりにしてんの」


「てへ」


「『てへ』じゃないの、ママはそんな子に育てた覚えはありませんよ」


「ママンも学校占めろとか言ってたから、気合入っちゃって。気づいたら貴族の屋敷があちこちで燃えてたの」


「おい、もういいだろう、何があっても無事に顔を見せに帰ってきたんだ。ところでリーサ、お前が返ってきてからもう一つ気配があるんだが知っているか?」


「あぁ、王様が付けてくれた護衛の忍者さんだよ、今日はキクさんかな?キクさん出てきて家族に紹介します」


すたっ、たたたたた


「忍者のキクさんです、いつもはアヤメさん、キクさん、カエデさんの三人交代で見守ってくれてます」


「キクです、リーサ殿の父上、母上にはお初にお目にかかります」


「はぁリーサに護衛まで付いてんのかい?あんた王都でよっぽど派手にやってるね?」


「1回トラックって大量輸送が出来て、魔力石で動く乗り物を作って王様に売ったのね。そしたら商人が自分にも売ってくれって言ってきて、それを断ったら、攫われそうになって、それから護衛が付いてるの。まぁ攫いに来た商人の手先は全員自分で捕まえて騎士団に渡したけどね」


そんな近況を話しながら、夜は更けて行くのでした。

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