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今回のリーサは、リーサ、セルさんの籠手を作る。ハリーさんの恋の行方は!?の2本です。じゃんけんぽん、また明日

エゼルレッド王が魔剣をどのように使うのかは疑問の残るところだったが、使い道があるというのだからあるのだろう、あまり深く詮索しない事にした。いくら戦争が無い国とはいえ、人には言えない裏の顔くらいあってもおかしくない。それが国と言うものだろう、私達子供が出入りして良い部分ではない。 


さて、ラーファジャにアルファシリーズが無いと分かったら、今度は暫く授業に真面目に出ますか、正直に言って、色々なイベントごとがあってまともに授業に出ていない。授業に出てない間のノートなどはセルさんが取ってくれていた、正直助かった、実技の授業も図解入りで事細かに書いてくれていた。今度お礼に格闘家用の籠手を作ってあげよう。ローナの常時回復70%か、籠手に火属性か風属性を付けるのとどれが良いだろう。ローナの常時回復のスキルが50%から70%に上がっている、やはり実践は授業の何倍も勉強になる、かと言ってそうそう回復魔法を使わなきゃいけないような事件が起きるのも問題だが。


そうそうAクラスの反乱から、Aクラスは立ち直ったが、やはりSクラスへの恐怖心は抜けないらしく、今年は余程の強者が出ない限りクラスの入れ替えは無さそうである。ローナがやり過ぎたのだ、あの後、恐怖心を抜く魔法もちゃんと掛けたらしいが。それでも深層心理に残った恐怖は消えず、学校でローナを見るとAクラスの担任の教師まで逃げ出す始末だ。なので今年は、AクラスとBクラスの間で戦いが行われることになりそうだ。まぁBクラスからSクラスに移動できるほどの成長を見せる者がいれば、話は別なんだろうが、まぁとにかくセルさんにお礼をしなくちゃ。


「セルさん、ノートのお礼に格闘家用の籠手をプレゼントしようと思うんですが。ローナの常時回復70%の籠手と、私の火属性か風属性の付いた籠手とどっちが良いですか?因みに手袋の部分は伸縮性にとんだ素材で作りますので、付けたままドラゴンになっても壊れませんよ」


「そうだなぁ、そんなつもりでノートを取っていてあげたわけじゃないんだけど。くれるって言うなら・・・しかもドラゴンになっても使えるなら常時回復70%かなぁ?」


「分かりました、じゃぁ籠手は私が作って、魔法の付与はローナにやって貰います。因みに精霊魔法は上達しましたか?上達したなら常時回復の他に、精霊の加護で、火の精霊と風の精霊と水の精霊と土の精霊が籠手に着けることが出来ますが?」


「精霊魔法は、火と風とは仲良くなれたんだけど、水と土とはまだ仲良く慣れていないんだ」


「そうですか、じゃぁ火属性と風属性は付けますか?」


「勿論付けてくれ、かなり戦闘の幅が広がるよ」


「ではでは『イメージ魔法 鍛冶 練成』これで一応もとになる部分が完成です。1回装備してもらえますか?それでドラゴンに変身しても問題無ければ魔法の付与をします」


「ここじゃドラゴンにはなれないから、修練場に行こうか」


「はい、了解しました、行こう龍聖、ローナ」


「そうだ、僕ドラゴンになると性格がチョット荒っぽくなるから、気を付けてね」


「大丈夫です、籠手の伸縮性を見るだけなので、すぐにドラゴンモード解除してくださいね」


「分かった、じゃぁ籠手を装備するね、そしてチョット離れてて、ドラゴンモード開放」


「おお、大きいですね、籠手を握ったり閉じたりしてみて下さい」


「あぁ、分かった。問題ないな!!ドラゴンモード終了」


「問題ないようなので、まずはローナの常時回復70%の付与をします、お願いローナ」


「任せて『常時回復付与』これで常時70%回復です」


「じゃぁ今度は私の番ね『おいでサラマンダー』久しぶりね」


『ああ、久しぶりだな、今回の用はなんだ?』


「この籠手に貴方の眷族の力を貸して欲しいの、そしてこの後シルフィードもこの籠手に宿るから、喧嘩しない優しくて力の強い子をお願い」


『あぁ分かった、リーサの魔力石は貰えるんだろうな?』


「もちろんあげるわ、このサイズで良い?」


『良いぞ、それでは『我が眷族よこの籠手に宿りたまえ』これでこの籠手には火の精霊が住み着いたぞ、たまに魔力石をあげてくれ。ではリーサまたな』


「ええまたね」


「驚いたね、今のはサラマンダーの精霊本体かい?」


「そうよ、次はシルフィードの本体を呼び出すわ『おいでシルフィード』久しぶりね」


『今、要件はサラマンダーから聞いたわ、この籠手に私の眷族を宿らせれば良いのね?たまに魔力石をあげるのを忘れないでね『おいで我が眷族よこの籠手に宿りたまえ』これで良いかしら?』


「ありがとうシルフィード、これはお礼の魔力石ね」


『ありがとうリーサ、リーサの魔力石好きよ」


「こちらこそありがとう、又何かお願い事が有ったら呼ぶわね」


『たまには用が無くても呼んで、遊んで頂戴』


「分かったわ、また遊びましょうね」


『じゃぁ、またねリーサ』 

 

「えぇ、またね」


「セルさんこれで精霊は宿りました、絶対忘れちゃダメなのが魔力石です、たまに籠手の精霊を呼び出して魔力石を上げて下さい。使用頻度が高ければなるべく早めにあげて下さい。さてせっかく修練場ですし、的当てでもしましょうか?」


「籠手を装備したまま、火属性を使ってみて下さい、的に当たれって思いながらやれば大丈夫です」


「分かった おぉ、的の中心に当たった、しかも的が消し炭に、これは風属性も期待できるね」


「じゃぁ今度は、風属性で的を狙って下さい、的に何発か当てるイメージでお願いします」


「分かった、やってみるね、おぉ今度は的がボロボロになった、これは凄いね」


「ドラゴンになっても使えますし、ドラゴンの魔力で放てばその分大きな精霊魔法が放たれます、魔力切れだけは気を付けて下さいね」


「あぁ魔力切れはシャレにならないね、でも授業で魔力もかなり増えたから大丈夫だと思うよ」


「それなら良いんですが、セルさんのドラゴン魔法は全魔力の半分持って行かれるんでしたよね?」


「あっ、それなら大丈夫、今は1/4で大丈夫になったから魔力に余裕が出来たんだ」


「そうなんですね、おめでとうございます、それなら魔力切れの心配はかなり減りましたね」


「それでは、籠手を大事にしてやって下さい」


「もちろん大事にするよ、ありがとう」


そうしてセルさんの籠手を作り終わったら、シフォンさんの訓練を覗いている、ハリーさんの姿が・・・本人はコッソリ覗いているつもりなんだろうけど、体が大きすぎてチョット角度を変えると丸見えである・・・・ 

クマの獣人のハリーさんは、変身前も結構な大きさである。


「ハリーさん、何してるんですか?」


(うわわわあああ、しーしーしーしー静かにして)


(わかりました、静かにします、そこで何してるんですか?)


(えーっと、その、なんだ、これが・・・・)


(シフォンさんの姿を、陰ながら見守っていたのですね?)


(えっ、なんで?、そんなのしてないし・・・)


(ちなみにクラスのシフォンさんとハリーさん以外は、ハリーさんがシフォンさんに片思いなの皆知っていますからね)


(えっ?えっ?ええええええええええ)


(あのセルさんですら知ってます)


(あのセルさん、ってのは心外ですね)


(あっ、セルさん、失礼しました、恋愛ごとには興味が無いかと)


(まぁ、確かに興味はありませんが、同じクラスの者同士、応援くらいはしたいと思っています)


(そして、ここに5人もいるのに気づかない、シフォンさんも凄い神経ですね」


(シフォンは、練習を始めると周りが見えなくなるから・・・・)


(だから、覗き放題だと)


(そういうわけじゃないけど)


(じゃぁ、どういう分けで覗いてるんですか?)


(えーっと、そうっ、怪我したら困るなぁって)


(好きな人だから、怪我されたく無いんですよね?)


(ええ、そうですそうですとも、好きな人に怪我はしてもらいたくないじゃないですか?)


(やっと、白状したか)


(そうですね、やっと認めました)


「そして私にも聞こえたね、ハリー影から見ていたのは知っていたけど、そんな理由だったのかい」


「シフォン・・・・、実はシフォンが好きで、ずっと影から見てましたごめんなさい」


「なんで謝るんだい?悪い事でも考えてたのかい?」


「そんなことは考えてないけど、でも、内緒でシフォンの事見ていたから」


「あああああああ、うじうじと情けない男だね?」


「ごめんなさい」


「でっ?」


「はっ?」


「何で私を見てたんだい?」


「えーと、それは・・・」


「何で隠れてまで私を見てたのか、聞いてるんだよ?」


「それは、シフォンが好きだからです」


「やっと白状したかい、それで、どうしたいんだい?」


「好きです、付き合って下さい」


「やれば、出来るじゃないかい」


「いいよ付き合ってやる、その代わり今後は隠れて見るのは禁止だからな?」


「分かりました!!!」


「それと皆もだ、ハリーをからかうな!!ハリーは純情だから傷つくだろ!!でもきっかけをくれたのには感謝してる、ありがとう」


「おおお、これで二人はカップルに!!」


「おめでとうハリー」


「ありがとうみんな」


「おめでとうございます、ハリー、シフォン」


「あああもう、恥ずかしいからおしまい!!ハリーもそんなところに居ないで組み手でも手伝え」


「ああ、うんがんばるね」


「二人とも頑張ってね~」


「いや~良かった良かった、これでハリーさんの片思いも終わりました。クラス全員でヤキモキしなくて済みます」


「そうだね~、長かったもんね?」


「さて、クラスの皆にも報告しなくては!!」


そうして、二人は恥ずかしさからか、寮への帰宅時間いっぱいまで訓練するのでした。

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