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アルファシリーズ

リーサの体に異変が起きていた、魔剣を聖剣にした際リーサの魔力が枯渇しかけたのだ。幸い回復魔法の使い手達と、ローナの必死の回復によりリーサは一命を取り留めた。 


だが、リーサの魔力は中々復活しない・・・・リーサは神様に連絡を取る為「体調がすぐれないから一人にして」と言い、一人になった。そして無限収納から対のオーブを出し神様に連絡をする、神様は又着替え中だった。なんで毎回着替え中何だろう?そう思いながら今回は事情もあったので声を掛ける。


『ひゃぁ』


「毎回着替え中にすみません、昨日魔力を枯渇しそうになってから魔力の回復が遅くなっているんですが、何かわかりますか?」


『本当に毎回毎回着替え中に・・・まぁそれは良いとして魔力が復活しないんですか?リーサさんはホーリードラゴンの恩恵も受けていましたよね?魔力枯渇しそうになった原因は何ですか?』


「魔剣を聖剣にしようとして聖剣にはできたんですが、そのあと意識を失いました。そして回復魔法をかけて貰って今に至ります」


『魔剣を聖剣にしたのは今回が初めてですか?』


「いえ、少し前にも一回だけ魔剣を聖剣に変えました。でもその時は何もなかったのですが」


『その聖剣は今持っていますか?』


「はい、この子達です」


無限収納から、聖剣達をすべて出す。


『アルファシリーズですか・・・』


「アルファシリーズ?確かに最初に手に入れた剣はアルファって名前ですが」


『その剣は神々が造りしシリーズとして世に出回った物です。そしてその剣は魔を切り裂くのに適しているとして大切にされていました。ですが、いつの頃からか魔力に覚えのある者たちが手に入れ、悪い事に使い始めたのです。そしてその剣たちは魔剣として世に出回ったのです。聖剣としての機能が凄かっただけに魔剣になっても機能は落ちなく、魔剣達は危険な存在として封印されていきました。リーサの魔力があれば魔剣を聖剣に変える事も可能ですが、そう立て続けに聖剣に変えていては精神が持ちません。今回魔力枯渇にならなかったのは偶然だったのでしょう、本来なら魔力枯渇で死んでいてもおかしくなかったのです』


「そうだったんですか・・・ですが世の中には封印を解こうとしている魔剣もいます。今回の剣も中から封印を解こうとしていました。魔剣が世の中に出回れば危険な存在があちこちに存在することになります。このまま魔剣を世の中に存在させておくことはできません。神様の力で何とかなりませんか?」


『私としても何とかしたいのですが、下界に直接干渉することはできないのです。そこでリーサさんに魔剣を聖剣にしても大丈夫な力を授けますので、それで世の中に出回っている魔剣アルファシリーズを聖剣に変えて行ってくれませんか?』


「それは構いませんが・・・ 私はまだ学生なので、そして5歳児なので何年かかるか分かりませんよ?」


『それはしょうがありません、私は直接手を出せませんし、他の人に恩恵を授けるわけにも信用できる人がいません。人は欲に溺れやすいのです、その点リーサさんは対のオーブで常に私と連絡が取れます、欲に捕らわれそうになったら私が止めることが出来ます。ですのでお願いします。アルファシリーズを止めてください!!今、全てのアルファシリーズが魔剣になっているわけではありません。ですがいつ魔剣になるか分かりません、封印されている魔剣も、いつ封印を解くかもしくは人間に封印を解かれるか分かりません。そして世の中に魔剣が解き放たれるかもわかりません、宜しくお願いします』


「分かりました、ではアルファシリーズの場所は神様の方で探してください、行けるときに対のオーブで確認します」


『そうですね、それくらいはさせて貰いましょう。なるべく危険状態が酷い物からお願いします』


「はい、危険な物からで構いません。では魔剣に負けない力を下さい」


『いいでしょう『魔剣耐性』『魔剣屈服』これで大丈夫でしょう、あとリーサさんの魔力と体力の増加と回復をあげておきましょう。『魔力増加』『体力増加』『魔力回復量増加』『体力回復量増加』これで大抵の戦いには問題なく勝てるでしょう。あとは魔剣の使用者がいた場合その力次第ですね、あと魔剣も聖剣もある程度魔力が溜まったら人化できます、探すのが大変になりますが頑張って下さい』


「アルファ達から、神様に何か言う事は無いの?」


【恐れ多くてありません】


「やたら静かだと思ったらそう言う事か」


『まぁ我々が造りし物たちですからね、私が作った子達はまだいないみたいですがね』


「それにしても、神様が造った物が暴走するなんて・・・・」


『面目ない、しかも今まで放置してしまいました。いつ人間の封印が解かれるか分かりません。気を付けて下さい』


「分かりました。又危険な状態になったら連絡します」


『それではその子達を守ってやってください。ではまた』


無限収納に対のオーブをしまう


そうしたら聖剣達が話し始めた


【リーサやっぱり、普通の人間じゃないじゃない】


「静かに!!!あなたたちの声は外にも聞こえるから止めて」


【大丈夫よ、最近は一部屋限定にしてるから】


「ゼータはまだ違うでしょ」


【そっか、ゼータ、色々あってこの子、リーサって言うんだけど、私達この子をマスターに認識してるから言う事聞いてあげて】


「ゼータも話すときはこの部屋限定にしてね」


【分かった、魔剣から助けて貰ったのに礼も出来ないしな。それくらいはさせて貰おう】


【で、リーサやっぱり普通じゃないじゃん。普通は神様とお話しできません~】


「それは認めましょう。でも、それ以外は普通よ」


【まぁ、普通の持ち主に持たれるより、特別な人がマスターの方が私は嬉しいからいいや】


【そうだな、私達の兄妹の場所も探してくださるみたいだし。特別な人がマスターで助かったと言うべきか】


【どうだ?ゼータもリーサ様をマスターにしては?魔剣に戻る事は無くなるぞ】


【そうだな、もう魔剣はコリゴリだ。リーサ殿我のマスターになってくれぬか?】


「いいよ、もう24本全部のマスターになってあげる」


【では、先ほどの魔力を登録するぞ。宜しく頼むマスター】


「はい、じゃぁこれで神様の話はおしまい。皆が心配してるだろうから中に入って貰うね」


「お待たせしました。調子も良くなりました。魔力の増加と魔力回復量もアップしました、瀕死になると魔力が大幅にアップするみたいです。今は魔力も全開ですご心配かけました」


「リーサ、本当に大丈夫?」


「大丈夫よ、ローナにも迷惑かけたわね。意識が全部飛んでたわけじゃないから何となく聞こえてたよ」


「本当に?なんか恥ずかしい事を言わなかったかしら?」


「ローナの優しさが伝わってきたよ」


 「ハイドア王やエンディア姫にもご迷惑をおかけしました。回復系の魔法使いを多数回かけてもらったみたいで・・・しかもその人達が倒れる寸前まで働かせてしまって。本当に申し訳ありません」


「気にするでない。救国の英雄が死んでしまっては寝ざめが悪い。それと例の魔剣は我らには扱いきれぬものだ、良ければリーサ殿が持って行ってくれ。なに、聖剣を復活させてくれたお礼だと思ってくれればいい。さてリーサ殿も元気になったようだから、ワシは公務に戻るとしよう」


「ありがとうございました、私の魔力でもいっぱいいっぱいの剣なんですけどね」


魔力は増えたらしいけどゼータは大丈夫だろうか?また倒れたらシャレにならない。


久々にステータスオープン。 


種族 ドワーフ

名前 リーサ

HP   214538/214538

MP  1903483/1903483

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大

ホーリードラゴンの恩恵 1 MPとHPが増加する

            2 MPとHPの回復量がアップする

            3 鱗を削り飲んだことにより寿命も延びた2~300年 エルフのように一定まで成長したら成長が止まりそのままゆっくりと年齢を重ねる

『魔剣耐性』『魔剣屈服』『魔力増加』『体力増加』『魔力回復量増加』『体力回復量増加』


あ これならいける、ってか上がり過ぎじゃない?これからそれくらいハードってこと?それともまだまだ上がり続けるのかな?上がり続けるんだろうなぁ・・・・24本だもんなぁ。龍聖の恩恵だけでも上がるのに、今回神様の付けてくれた増加効果だもんなぁ。


「どうしたのリーサ、ボーっとしちゃって、やっぱりまだ調子悪いの?」


「ごめんごめん、チョット考え事してただけ調子は良いよ」


「そっか、ならいいけど無理はしないでね」


「あっ、聖龍にご飯あげてないや、聖龍おいで、ごめんね?」


「ママもう大丈夫?わたしがご飯もらっても倒れない?」


「大丈夫大丈夫、皆のお陰で元気元気」


「じゃぁご飯もらうね、お腹すいちゃった」


「どうぞどうぞ、いっぱい食べてね。ところで何でドレス着てるの?」


「ママが倒れてるときにお姫様が気を使ってくれて。私にドレス着せてくれたの」


「お父様が私の成長の記録って言って、今までのドレス全部取ってあるの。それを着せてあげたの、やっぱり女の子はおしゃれしなくちゃね。そのドレスはあげるからそのまま着て帰ってね」


「ありがとうエンディア、私じゃドレスなんて買ってあげられないから嬉しいわ」


財宝は沢山あるんだけど、どんな魔道具が混じってるか分からないから下手に売れないしなぁ。あとは地道にお金を稼ぐのと、誰にも出来ない依頼を達成していくくらいか、学校もあるし大変だなぁ。


「ところでリーサ、聖龍ちゃんは何で抱っこでご飯なの?」


「あっ忘れてた、皆居たんだ。実はここだけの話、聖龍はホーリードラゴンの赤ちゃんなの。それで私の魔力だけがご飯なんだ」


「ホーリードラゴンって伝説の龍じゃない。何でその赤ちゃんをリーサが育ててるのよ?」


「実はダンジョンで死にかかってた卵を見つけて、魔力を注いだら聖龍が生まれたの、うちの国では知ってる人は知ってる有名な話なのよ。冒険者に襲われない様に普段は人間の姿になってるの。まぁ襲ってきても私が殲滅するから問題ないけどね、基本的に聖龍が私から離れる事は無いし、チョット今回は倒れてしまって離れたけどね」


「話は分かったけど、リーサって本当に規格外よね?」


「それは誉め言葉として受け取っておくよ。それにしてもエゼルレッド王は?」


「王城から召喚魔法の鳥が手紙を運んできて、それから部屋に籠ってるわ。何かあったのかしら」


「何かあったんでしょうね、急いで王の部屋に行ってくるわ。エンディア色々ありがとうね」


「いえいえ、気にしないでね、また遊びに来てね」


「えぇもちろん、エンディアも遊びにきてね。あ、これお土産の美容セット説明書通りに使ってね」


「あら、ありがとう。大事に使うわ」


「ローナ、エゼルレッド王の部屋に行きましょう」


「えぇ急ぎましょう。じゃぁねエンディア」


そして、王の部屋に行くと丁度良かったと言われ、部屋に入れて貰った。王都で何かあったらしい。エゼルレッド王の話によると、王都で辻斬りの被害が多いらしい、それだけなら騎士だけで何とかする話だが、騎士も何人か切られ副団長も重体らしい。副団長が重体という事はかなりの手練れだ、急ぎ騎士団長に戻ってきて欲しいとの事だった。ハイドア王に事情を説明し急ぎ王都に戻ることにした。エンディアにも別れを告げ、王都に向けて大型輸送ヘリチヌークは飛ぶのであった。

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