水着シーンよりお風呂シーンの方が長かった
海のリゾート地に来たら、クラーケンの大量発生で海水浴禁止。そのうえ討伐依頼も完了されないまま放置されている。そうしたら私の出番でしょって事で冒険者登録、そして大型輸送ヘリでクラーケン退治をすることに。銛にはでかいかえしと鎖を付けてミサイルで打ち込む事に、勿論鎖の先はヘリに付いている、クラーケンの素材はしっかりと無限収納にしまわれることになっている、そして討伐完了報酬は皆で山分けだ。
さぁ準備は万端だ大型輸送ヘリ離陸、そうするとすぐにクラーケンの発生場所が見えてきた、確かに大量にいるこれは釣り放題だ、まずはお試しで小さいのに狙いを定めて銛発射。するといとも簡単に銛がクラーケンに突き刺さる、そのまま引き上げてみるが問題ない、このまま何匹も行ってみよう。
重なっているところを狙い一気に2匹引き上げに成功、暴れているがそれくらいではビクともしない。しかも墨を吐いて軽くなってくれている。そのまま4匹釣り上げたあたりで重くなってきた。サイズにより何回来るか分からないが、ピストン輸送でどんどん捕まえよう、陸では皆が解体準備をして待っている早く戻らねば、戻ってきたところで鎖を外し銛を一気に引き抜く、まだ生きているクラーケンもいるが復讐に燃えた漁師がとどめを刺している。何とも助かる事だ、最後に漁師たちには1匹くらいクラーケンをプレゼントしても良いだろう。さぁ鎖を付けなおしてまた漁に出かけよう、大型輸送ヘリが海岸を飛び立つと砂煙が凄いが勘弁してくれ、漁場にはまだまだクラーケンが泳いでいる逃げ出したりはしないのだろうか?それともこの下に何かあるのか?それは全てを狩ってからじゃないと分からない。
さぁ続きだ今度は10匹連れたこのまま陸に戻る。だがクラーケンが移動する気配はない。それから5度海に繰り出し、56匹のクラーケンを仕留めたところでクラーケンが海域に居なくなった。
確認の為に、ギルド職員にヘリの操縦席の横に乗って貰い。クラーケンが1匹もいなくなったことを確認してもらう。居なくなったお墨付きを貰って討伐依頼完了だ。そして皆の冒険者ランクがGランクからDランクまで一気に上がった。それだけ今回の討伐は大変だったという事だ。最後にとどめを刺してくれていた漁師たちにクラーケンを1匹あげたらかなり喜ばれた、素材はもとより、クラーケンの肉はかなりの珍味らしい、それは良い事を聞いた、今日の夜はホテルでクラーケンの料理を出してもらおう。
皆必死に解体したせいで体力が無くなっていた。私は素材を全て無限収納にしまうと、今日は海で遊ぶのは無理だなと思い。私は龍聖と2人でクラーケンが居た海域をサーチで調べてみることにした。すると海底に神殿があることが分かった。これは何か面白いものが見つかるかもしれない。クラーケンが居たせいで他の生物は食い荒らされたのか何もいなかった、私と龍聖は陸に戻りヘリをしまって今度は船を練成した。船で先ほどまでの海域に戻り龍聖に命綱を託して、イメージ魔法で海の中で息が出来るようにし、私は海底神殿を探索することにした。
神殿の作りは簡単で扉も開いていた。そしてそこからかなりの魔力が流れ出していた、クラーケンは魔力に引き寄せられていたのかな?私もその魔力に導かれるように奥に進んでいく・・・そうしたら宝物庫があり、金銀財宝の他に1本の剣があった、魔力はそこから漏れ出している。私は金銀財宝を全て無限収納にしまってから。その剣に触れてみたすると頭の中に言葉が流れ込んできた『我を手にする者は この世の神羅万象を切り伏せることが出来る それでも我を手にするか?』と聞こえてきた。
これはファンタジーな剣が手に入ったと無限収納にしまった。宝物庫は空になったサーチで探したが他に隠し部屋も無かった。私が船に戻ると辺りは暗くなり始めていた、龍聖は私が中々戻ってこないので心配だったらしい、だけど命綱は引っ張られていくので生きてはいるのだと思い、一人静かに待っていたらしい。なので戻ったら寂しかったのか、かなり長い時間抱き締められていた。
本当に不安だったのだろう、私は『ごめんね』と謝り、中で何があったのかを龍聖に話しながら陸を目指して船を動かすのだった。皆も私が居ない事に気づき、何処に行ったのか探してくれていたらしい。申し訳ない事をした。私はクラーケンが居たところに疑問を持ち、そこを探索していたと伝えた。そこには海底神殿があって、さらには財宝があったことを伝えた。皆に羨ましがられたが、私以外海に潜ることが出来ないのでしょうがないと諦めた。そうして夜は私が無限収納から出したクラーケンの肉でパーティを開いて貰った。クラーケンの肉はモチモチとしていて歯ごたえがあり甘かった。嫌な甘さではなく旨味たっぷりの甘さだった。
そして翌日やっと海に入ることが出来た、皆それぞれの体形に合った、可愛いのやカッコいいのやきわどい水着を着ていた。男子の水着はどうでもいいが女子の水着はやはり作りが違う、これも海辺ならではなのだろう、リフレッド先生はマイクロビキニと呼ばれる、非常に生地の少ない水着を着ていた、なぜそんなビキニを選んだのだろう。
カナタは、バンドゥビキニと呼ばれる、ブラの部分が三角ではなくチューブトップになっているビキニを着ていた。カナタの体形にあった綺麗な水着だ。
ベルウッドとエリーゼはクロスホルタービキニだ。紐を首の前で交差させた後首の後ろで結ぶタイプだ、これもスタイルの良い(薄い)二人に似合っている。
シフォンはローライズに上はビキニだ、ローライズは股上が浅く非常にセクシーだ。
私とローナはモノキニだ、後ろから見るとビキニだが前から見るとワンピースに見える大人しめの物だ。やはりお子様用はそんなに数が置いていなかった。そしてお王様の彼女はTバックだった。さすが王様を落としに来ているだけのことはあるやる気が違う。王様はホクホク顔だった騎士達は何処を見て良いのか分からない顔をしていた。そして一通り泳いだ後皆で帰ることにした。そして着替えの際に人族のジョンとナムサンが着替えをのぞこうとしたのを、セルとハリーに止められるという一幕もあった。
王様はもう一日居たかったみたいだが。帰るのに五日掛かるのを考えると今日帰るしかなかった。そしてまた連れて来てくれと頼まれた。次は別の女性と来るのだろう・・・さて帰ったら王様の新しい車リムジンも作らなきゃいけない、やはり帰りも騎士団長が横に座ってくれたそして色々な話をしてくれた。騎士団長になるまでの経緯やなってからの大変だった事など。話を聞いているうちに王城に付いた。そしてホテル代とかは王様が出してくれたので、私達はお金を一切出していないさすがにお礼くらいは言わないと。
「王様、今回は旅費を全部出していただきありがとうございます」
「なに気にするなワシも楽しかったし。何よりヘリの内装は見事であったワシの部屋もあんな感じにしたいのう」
「さすがに王様の部屋はまともな方が良いと思いますよ」
「今度作る車の内装は、あんな感じにしておきますのでそれで我慢してください」
「そうか分かった、楽しみにしているぞ」
「はい、なるべく早く仕上げます。運転技術の高い人の選別もお願いします。運転に特別な技術が必要ですので」
「わかった。トラックの運転技術の高い者だな?」
「ええ、この国には王様の車とトラックしかありませんので、トラックの運転手しか資格のある者がおりませんゆえ」
「よしそれでは、明日にでも試験をして運転技術の上級者を選別しておこう」
「はいそれでは、また後日」
「ああ、気をつけてな」
そして色々あった、海での二日間はあっという間に過ぎた、少し気になるのはあの話せる剣だ、あれはいったい何だったのだろう?まぁ古代のアーティファクトだとしても、暫くは使い道がなさそうだから無限収納で塩漬けだな。まぁ昨日今日で色々あったし今日は早く寝よう。おっとその前にお風呂に行って塩を落としてこなきゃ。時間は大丈夫だなローナを誘ってお風呂に行こう。お風呂に行くと先生から生徒までみんなお風呂に浸かっていた私達は出遅れた感じだ。皆早く塩と砂を落としたかったのだろう。
「皆さん早いですね、私達出遅れましたね」
「そんなことないですよ、皆、今来たところです」
「ところで、皆さんにお配りしたヘアマスクの調子はどうですかね?」
「良いわよ~、今はあれが無いと駄目だわ」
「そうねぇ、ヘアマスクをしないと、髪がパサパサした気がするわ」
「そうですか、今度はポロポロクリアジェルってのを、出してみようと思うのですが。試してみてくれますか?」
「効果は顔や体に溜まった。老廃物を綺麗にとって、お肌をスベスベにするってものなんですが・・・」
「今あるのか?」
「今はありませんがこれから練成します『イメージ魔法 練成』これです。手に少し取って、体や顔に刷り込むようになでると。体に溜まった垢なんかが綺麗に取れます」
「試しに先生からどうぞ」
「いいのか?では遠慮なく、おおこれは凄いな何だこのポロポロ出てくるものは」
「それが、お肌に溜まった老廃物です。それをこのクリアジェルで落としているのです」
「洗い流した後はお肌がツルツルですよ、どうです?」
「おお、これはいいな、本当に肌がツルツルして若返ったようだ」
「肌は毎日入れ替わって新しくなっているので、これで古い肌を落としていくのです」
「さぁ、皆さんの分も練成したので、使ってみてください」
「おぉ、これは肌につやが出てきた気がするぞ」
「だな、お肌がツヤツヤしている。しかもポロポロ取れてくるのが気持ちいいな。綺麗になっている気がする」
「これは週に3回くらいの割合で使って下さい。それとまた感想を聞かせてください」
「わかった、私達は幸せだな、こんな珍しいものが誰よりも先に使える」
「因みに花の香りのする石鹸と言うのもありますが。使いますか?」
「勿論使う使う」
「今はバラとジャスミンとラベンダーがありますが。全部出しますか?」
「そうだな、全部出してくれ香りを嗅いでみて。良い香りの石鹸を使ってみたい」
「では、ここに全部出しますね」
「本当に花の香りだ、中々に良いな」
「これで洗うと、お風呂上りに体から良い香りがしますよ」
「それはいいな、この香りに包まれて布団に入れるのか」
「そうです。そしてほのかな香りに男性もメロメロですよ」
「おお、そんな効果もそれはしっかりと洗わねばな」
「先生は誰か落としたい人でもいるんですか?」
「いや、そんなわけではないんだがな・・・でもモテてみたいかな」
「ははは、先生でもそんなことを思うんだな?」
「シフォンさん、私も女ですからね男性から声を掛けて貰いたいです。酔っ払いとかは勘弁ですけど」
「それは同意します。酔っぱらった男性は最低です」
「もっと紳士的に声を掛けていただきたいですね」
「そうだね~」
「私、そろそろのぼせて来たので先に上がりますね。石鹸の効果も今度聞かせてくださいね」
「わかったわ、今度と言わず明日教えるわ。今日は気持ちよく眠れそうよ」
「ありがとう、肌もスベスベになったよ」
「いえいえ、こちらも新商品のお試しをして頂いて助かっています」
そして、お風呂を上がって部屋でゆっくりと寝た。明日の午後はリムジンを作って王様に納車だ。王様はかなり待ち遠しくしているみたいだったので早く仕上げよう。