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ローナの幸せはいつ訪れるのか?

剣術の授業で剣術魔法解禁のお陰で、剣術の授業でおくれを取ることが無くなった。だが剣術魔法を強くし過ぎてしまった為、戦う相手がリフレッド先生意外には出来なくて毎回キツイ戦いを強いられるのだった。何事もやり過ぎは良くない・・・でもトレース魔法は必ず使う、これでリフレッド先生は毎回少し強くなった自分と戦っていることになる。


剣術魔法は自動で体が動くので『身体強化 素早さ強化 剣術魔法付与』この3セットで毎回かける。身体強化やら素早さ強化やらをしないと、翌日もしくは当日体に負担がかかる。1度忘れたことがあって翌日の筋肉痛がトンデモナイことになった。ローナの光魔法で事なきを得たがあれは酷い目にあった。そのローナが最近構ってくれないと拗ねている。でも子供だけで王都を歩いたら悪い人に声を掛けられる『確実にぶちのめす』事は可能だけどできれば楽しくお買い物とかしたい。


なので、Sクラスのお姉さま方に声を掛けて一緒に来てもらうことにした。リフレッド先生も来るそうだ。これで安全に買い物が出来る、そして買い物したもので翌日の休みにSクラス全員でピクニックに行く事にした。この二日間で少しでもローナの不満が解消されると良いのだけれど。因みに出資者は私だ、今回はわがままを言わしてもらっているので私が全部出す事にした。翌日の食事はできたての屋台のご飯だ、ゆっくり遊ぶために、ご飯を作ったりデザートを作ったりはしない事に決めた。全部無限収納にしまって持って行く。


そして更に、今回はあまりある魔力で、2階建てバスのオープンカー仕様を作った。しかも雨が降ってきたら屋根が自動で開閉するように作った。馬車が通る街道なら問題なく走れるように足回りもいじった。それでも、もしわだちにはまったら、一回みんなに降りてもらって1回無限収納にしまって数歩移動してから、また無限収納から出せば問題も無い。この前リフレッド先生とドライブした時に綺麗なお花畑を見つけておいたので、そこでローナといちゃつこう、花で冠を作ったり草の香りの中でお昼寝したりと色々しよう。Sクラスの人たちが遊べるように、バドミントンやフリスビーも作って持ってきた勿論説明書付きだ。ボール投げは説明書いらないだろう。


翌日皆が集まるとバスのオープンカーを見て驚いていた。特にリフレッド先生がやばかった。『ふぉおおおおおおおおおおお』とか騒いでいた・・・面白い人だ、そして引率なのに一番最初にバスの2階に上がっていった。そして『うほぉおおおおおおおおおおおおおおお』と更に叫んでいた大丈夫か?


そしてそんな落ち着きのない引率の先生のもと花畑に着いた。やはり私は馬車より車が良い!!!それは決して馬が怖いとか、操縦できないとかじゃぁ無いからな絶対に違うんだからな・・・・ごめんなさい嘘つきました、馬怖いっす5歳児の大きさからしたら軽くモンスターです。しかもこの世界の馬は、サラブレッドよりばんえい競馬のペルシュロンの様な大きさです。性格は大きさと反比例して優しいらしいのですが、どこの世紀末覇者が乗っているんだよと言う大きさです。そんな馬に鞭を入れるなんて怖くてできますか?私には出来ませんでした。そんなわけでこれからも車を作り続けます。そのうち馬とも仲良くなれればいいなぁ。


そんなことよりローナです、私は運転だったのでその間のローナはリフレッド先生に任せきりです。さっきのテンションから放置されている可能性も考えられます。2階に上がっていくと皆と仲よく遊んでましたボッチは逆に私でした・・・・別にいいけど車の運転楽しいし・・・・涙なんか流れてないもん汗だもん!!そんなアウェイ感半端ない場所に明るく声を掛けます。ローナは楽しそうに返事をしてくれました良かったクラスには打ち解けているみたいだ。


「みなさぁん目的地に着きましたよぉ。ローナも一緒に遊ぼう」


「うん、皆と一緒に遊ぶ」


「はぃ、ヤッパリ私がボッチになるのですね?」


「リーサも一緒に遊ぼ」


「うん」


ローナはやっぱりいい子やぁ、私の友達だけの事はあるわぁごめんね寂しい思いさせて。


「今日はいっぱい遊ぼうねぇ、何して遊ぶ?何でもいいよ?」


「ローナ何しようか?花を摘んで冠でも作る?」


「それも良いけど、リーサが作ってきた物で遊びたい」


「そっかぁじゃぁ何しようか?バドミントン?フリスビー?ボール投げ?」


「バドミントンってやつから」


「そっか遊び方は、このネットの付いた棒で、羽をどれだけ落とさないように相手とつなげることが出来るかだよ」


「そっか分かった、先に私が打つね、ほら」


「おっ上手上手、行くよ~、ほら」


「おぉ、リーサもやるね~、ほら」


暫くこのやり取りが続き、疲れてきた頃にお昼の時間になった。無限収納から机と椅子やお昼を出していく。勿論デザートや飲み物もたっぷり買ってある。余ればまた無限収納に入れれば良いだけの事だし。


「みなさぁん、お昼ですよぉ」


この声に一番に反応したのがリフレッド先生だった。生徒より先に反応するってどうよ?そして皆集まっていくワイワイガヤガヤと食事は和やかに進んでいる。そんな時サーチに何か引っかかったモンスターでも野生動物でもなく人だ・・・数は一人・・・・・・・こんな場所に人がいるなんて変だ?ここは町からも遠いし馬車で入ってくるような場所でもない。バスをしまって少し歩いた場所なのだ・・・・ 


盗賊か?できれば邪魔しないで欲しいなぁ!!!今はまだ一人だから偵察の可能性もある。可能性としては低いけど、盗賊に襲われて命からがら逃げてきた人かもしれない。それならば助けなければいけないし、どっちにしろ確認するしかないよね。皆には探索魔法に何か引っかかったから見てくると告げる。皆に緊張が走る、先生は付いていくと聞かない、先生は皆を見ていてくださいと言い。私は風魔法で相手のところまで一気に飛んで行った。見れば綺麗な洋服を着た18歳くらいの女性だった。なるべくびっくりさせないように近づいて何があったのか聞いた。この先で盗賊に襲われて逃げて来たと言う、いやな予感は当たるのだ生存者は分からないらしい。取りあえずその人を連れて皆の元に戻り、盗賊に襲われた場所に向かう。先生には、基本魔法で最悪先生と同じくらい強い剣術魔法を使いますと言って納得させた。 


盗賊に襲われた場所は今も戦いが続いていた、どっちが盗賊かは分かり易いくらい綺麗な装備の騎士たちと従者であろう人達。まだ誰も死ぬ事なく生き延びているみたいだ、さっきの彼女は何とか逃げ出す事に成功したのだろう。まぁ状況が分かればこのまま放置しておくわけには行かない。


『風魔法トルネード』風の魔法で一人ずつ小型の竜巻に巻き込んでいく、この魔法を使えば骨は折れるが命は取らない勿論首の骨が折れれば別だが。それは盗賊相手に関係の無い事だ盗賊全員を『トルネード』にからめとったら少しそのまま放置しておく。下手に意識があると面倒だからだ、その間に騎士たちに声を掛ける。 


「大丈夫ですか?逃げた女性は仲間が保護しています。他にも逃げた人が居ますか?」


「いやいないよ、ありがとう助かった姫さえ無事なら問題ない」


「姫様は今どこにいらっしゃるのですか?」 


「あの人はお姫様だったのですね、それでしたら大丈夫です、ここから少し離れた場所で、安全は問題ありませんが急ぎます?」


「勿論、一目でも早く姫の無事を確認しなければ」


「分かりました、馬車と馬は私の無限収納にしまわせてもらいます。それと一応盗賊もそしてこちらの荷台に乗って下さい」


「あっ、誰か状況の説明が出来る人はこっちの運転席に乗って下さい。これは魔力石で動くので心配しないで下さい」


「これはトラック?」


「そうですよ、良く知っていましたね」


「似たような物を旅の商人が乗っているのを見た事がある」


「あぁそう言う事ですか、これは私が作ったオリジナルで、同じトラックでも性能が違いますよ」


「これを君の様な少女が作ったと言うのか?」


「そうですよ、今王都でブームな物は大抵私が作ってます」


「なんと・・・・それに先ほどの魔法。君は一体?」


「王都の冒険者育成学校の、Sクラスの生徒です」


「それであの強さか」


「姫様はSクラス全員で保護しています。担任もいますので大丈夫ですよ」


「助かる、それで姫様に怪我などは?」


「洋服が少し破れていましたけど、体に傷は無さそうでしたね。光魔法の使い手もいますので安心してください。精神的にまいっているようなら少し寝て貰った方が良いかもしれませんし」


「そうだな、確かにそうだ」


「着きましたよ、あそこに姫様が居ます」


「姫様~姫様~」


「あぁ、ジョルジュも無事だったのね、他のみんなは?」


「皆無事です。この少女に助けられました」


「そうですか、私は隣国の王の娘『エンディア』と申します。危ないところを助けて戴きありがとうございます」


「それは構わないんですが、隣国の御姫様がどちらまで行くところだったんですか?」


「王都ラファージャまで行き、王様にお会いして、願いをかなえて欲しくてまいりました」


「姫様!!!」


「良いのです、この方たちは悪い人ではありません、全てを打ち明けても構いません」


「じゃぁ王城に行くんですね?じゃぁ車は乗り換えないと姫様少し歩くことは可能ですか?街道に出るまでなんですが」


「大丈夫です!!」


「それは良かった、じゃぁ少しだけ歩きますよ」


それからウニモグをしまって、街道に出たら2階建てバスオープンカー使用を出す


「これに皆さん乗れますので、今度はこっちに乗って下さい。上の階ではしゃぐと木の枝とかに当たりますからね」


そして王都に向かう途中で、姫様にはバスに備え付けのシャワールームで着替えて貰った。それから少しして王都に着き王城に向かった。皆を乗せたままだったが姫様の状況を考えると少しでも早く王様に合わせた方が良さそうだった・・・・

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