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新たなる試練(3)

皆さんおはよう、こんにちは、こんばんは、今日も元気に小説読んでいますか?私はコレラ何かを題材にしたせいか、腸炎にかかって三日ほど何も食べれませんでした。しかも小説も進まないという悪循環でした。これからはコレラは小説に書かないと硬く決めたのでした。そんな訳で来週の更新が怪しいですが、頑張ってみます。それでは皆さんこれからもドワーフに転生しちゃった・・・をよろしくお願いいたします。

チェスター王国のはやり病を治す依頼を受けたら、なぜだか、チェスター王国の王子が王位を奪取することを手伝う事になった。それは現在の王様が民を人間だと思っていないからだ、王子によると、今の王様は国民を税を取るだけの生き物だとしか思っていないとの事。これなら王子の願いで、神の巫女がはやり病を治しましたと大々的に宣伝しさえすれば、はやり病に一切手を出さなかった現国王の人気は下がり、王子の人気は上がるいっぽうだろう、そんな訳で、魔法騎士団長マルクスの一件で頭に来ていた私達は王子の話に乗っかってみる事にした。


まずは、王子達を王子の信頼のおける貴族の屋敷に移動させる事にした、そしてそこで王子に冒険者ギルドへの依頼を出してもらう事にした。内容はこうだ。


 1 最初に出した依頼の破棄、国から出された依頼は王族と貴族に移らなければあとは構わないと言うものだった為。(そしてそれを国民に周知させる事)


 2新たな依頼は、はやり病の完治を国民全体にいきわたらせる事、(そしてそれが王子の願いだという事を周知させる事)


 3 王子の身の安全を守る事。(その際に敵に成る者の排除・生死は問わない)


この3つだ、そして私はこの依頼書を持ってチェスター王国の冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドに着くと手近な職員に、


「王子様からの緊急依頼を預かって参りました、ギルドマスターへの面会をお願いします」


すると職員は「分かりました」と言って走って行った、ギルド職員が走って行ったのと、王子様からの依頼と言う事でギルドマスターはすぐに出てきた。


「王子様からの依頼ですとか聞きましたが本当ですか?」


「嘘を言ってもしょうがないですよね?これを確認してください」


「確かに王家の家紋で蝋の封がされていますね、そして王子様のサインも・・・ですが良いのですか?」


「何がですか?」


「この内容です、これでは王家を敵に回す事になりかねませんよ」


「恐らく王子はそれが狙いです、元々王家や貴族のやり方には問題ありと思い、タイミングを待っていたようです」


「そうですか、それであれば私達国民にとっては救世主のような方ですね。王家と貴族には今まで辛酸を舐めさせられていましたから」


「ですが、これをおこなうと暫くは国の内情が不安定になります。勿論王子様もそれを懸念していましたがそれでも今をしてそれをおこなうタイミングが無いのでしょう?何せ特Sランクが3人も自分の味方になるのですから」


「そうですね、それこそこれ以上のタイミングは無いでしょうね、そして我ら各ギルドもお手伝いをさせていただきます。できる事は何でも言って下さい」


「それでは、冒険者ギルドは健康なギルドメンバーを集めて、王家や貴族の暴走に備えて下さい。商人ギルドは王城への物資の搬入をストップしてください。鍛冶師ギルドも王城への武器や回復薬の搬入を止めて下さい。私達は王子様とその側近たちを王城から逃がします」


「逃がす場所は決まっているのですか?」


「それはお教えできませんが、かなり安全なところです。では、王子様に依頼が受けてもらえたことを伝えてきます」


そして王子様の元へ戻った、戻った時には王子様の親衛隊がいた、リーサが依頼を出しに転移する前、部屋にいた人たちの記憶を読みとって、王子にとって不都合のある者達は処分されていた。それで残ったのが親衛隊だったのだが、一応と言う事で全員の記憶を見させてもらった。残念な事に王子様の親衛隊とはいえ王様の息がかかった者達も数名いた、しょうがないのでその場で処分させてもらう。王子は自分の親衛隊に、王様の息がかかった者がいたのがショックだったようだが、これも仕方のない事だろう。そして最初の予定では王子をラファージャに連れて行き匿ってもらう予定だったが。これだと王子の命を狙う者を抹殺できない、しょうがないので王子様には悪いが囮になってもらう事になった、これには王子様も賛同してくれた。


「僕が囮にならなければ、他の人に迷惑が掛かりますからね」


と、思いつめた様子もなく、当たり前の事だと言わんばかりだった。そして時間も無いのでリーサが王国内にスピーカーを付けて回り、今回のはやり病を治すのは王子様の神への信仰があったからで、王様や貴族は自分達さえ助かれば良いと思って、王城の門、全てを閉ざしていたことを暴露した。そして勿論王城から冒険者ギルドに出された依頼内容も暴露させてもらった。通常なら依頼内容は極秘事項だが、最初に依頼を反故にしてきたのはこの国の魔法騎士団長マルクスだ、そしてそんな人物を自由にさせてきたのは他ならぬ国王だ。依頼内容がどうとか言われる筋合いわない、それはギルドでも、私が嘘をついていないかユーディキウムの人に確認されている。ようは今回は王様が契約不履行の為問題が無いという事だ、


だがそれで王様が黙っているわけがない、冒険者ギルドに騎士を向かわせギルド長を捕まえるつもりだ。だけどそれを黙ってみている私達では無いのだが、今回は状況が悪かったみたいだ、勿論王様にとってだが、あれだけのことが暴露されて冒険者も病気にかからなかった者達も大人しくはしていなかった。冒険者ギルドの前に、手持ちの武器に成りそうなものを持って立ちふさがる国民と、自前の武器を構える冒険者達がいたのだった。しかもその数は時間を置くにつれて増えていく、冒険者ギルドのギルド長を捕まえに来ただけの10数人の騎士では対処しきれない数だ。だが所詮は下賤の者の集まりと思っていた騎士たちは、国民を切り捨てようとした。そのシーンはしっかりとビデオで録画させてもらった、そしてそのビデオは国民全員

が見れるように、チェスター王国の上空にスクリーンを配置し。しっかりと上映させてもらった。そして国民の怒りが王様と貴族に向かったところで、王子とリーサが一緒にスクリーンに映り、王子が王族として謝罪した、そしてこれからの国の在り方を語りだした。


「今の王と貴族では、この国での国民の生活は豊かにはならない、そこで私は神の巫女に頼み皆の病気を治し、さらにそれが成功した暁には現王を倒し新たな王になり、この国を建て直すつもりだ、暫くの間皆にも迷惑をかけるかもしれんが許して欲しい。では神の巫女よお願い致します。国民の病をお救い下さいませ」


「分かりました、皆さんが聞いた通り、王子様の願いが神に聞き届けられたので私は現われました。王子様は病をと言っていましたが、神の力はそれ以上の事を成すでしょう、それははやり病だけでなく、その他の病気や怪我なども治る事でしょう。では行います『神の御業!!』」


リーサの体が光り輝き、上空に配置したスクリーンが光に包まれた時、国民たちから歓声が沸き起こる。それはそうだ今まで苦しんでいたのが嘘のように体が軽いのだ、看病に疲れていた者達まで全回復しているのだから歓声も起こるだろう。


だがそれを良しとしない人間達もいた、勿論国王と貴族の者達だ、スクリーンの背景からどこの建物に潜んでいるのかを確認し、湖畔にある王子の別邸だとわかると。王子が謀反を起こしたとして、そこに全勢力を差し向けてきた。だが王子の意見に賛同した貴族も何名かいた。その者達は王の命令を聞かずに急いで王子の下へと駆け付け王子に「私達も王子の意見に賛成です、王子の下で戦わせてください」と言っていた。王子は快くその者達を屋敷に向かえ入れると。


「貴殿たちの忠誠心、誠にありがたい、だがここは少し抑えてくれるか?実は冒険者ギルドに依頼を出していてね、その依頼の中に私の護衛が入っているのだよ、しかも敵に成る者の排除と生死を問わずと条件を付けてね。だから此処にいる貴殿たちは安全だが、それ以外の私に弓引く者達は全員殺される事になっているのだよ。そこからの国の立て直しはかなり大変なものになるだろうから、貴殿たちにはそこで存分に働いてもらいたい」


「畏まりました王子、いえ新たなる王よ、私達は新たなる王と共に身命を賭して、この国の為に働きましょう」


そして王子が新たなる臣下を迎えている頃、リーサ達は怒りを抑えつつ敵を迎え撃つ準備をしていた。


「ねぇリーサどうする?精霊魔法で倒すしかないんだけど、数が数だから結構大変よ?」


「そうですか?敵は1万にも満たない田舎者の雑兵ですよ。どうにでも出来ますよ、もしよかったら今回は私に任せてもらっても良いですか?神の巫女を怒らせると怖いってのを見せておきたいので」


「見せておきたいって事は、あの空に浮かんでる動く絵に映し出すの?」


「そうです、そうすれば吟遊詩人や冒険者に商人何かが、勝手に噂を広めてくれますよ。そうすれば神の巫女で、特Sランクの少女は危険だと分かってもらえるでしょうから変な依頼は来ないかなって、思いまして、駄目ですかね?」


「そんな事無いわよ、いい案だと思うわ、このランクになると王族からの変な依頼を断るのが大変だから・・・」


「なんか実感が籠っていますね・・・・」


「リーサ本当に大変なのよ」


「そうなんですね、じゃぁ今回は私一人で対応させてもらいます」


「そうねリーサの年齢を考えたらそれが良いわね、下手な貴族や王族は手出しができなくなるはずよ」


そして騎士と貴族達が攻め込んできた、勿論あちこちにカメラを仕掛けてある。そのカメラの目的は神の巫女一人に対して騎士と貴族が襲い掛かるというものだ、貴族や騎士の誇りなど皆無の映像が取りたかったのだ、リーサの思惑の通り湖畔に佇むリーサに向かって騎士や貴族は襲い掛かってきた。これを見ていた国民は悲鳴を上げたり怒号の声をあげたりしている、それもそうだ、先ほど自分や自分の身内を助けてくれた神の巫女が、無慈悲な攻撃に身を晒されようとしているのだ、だが閃光一閃、騎士や貴族の目の前に雷が落ちた、狼狽える騎士や貴族をしり目に、リーサはスピーカーに聞こえるように神のいかずちと言い、騎士や貴族を黒焦げにしていく。そしてそれを見ていた国民は神を怒らせてはいけないと思うようになっていく、神の巫女でさえ国民全員を治せる治癒能力の他に、これだけの戦闘力まで持っているのだから・・・・全てが終わるとリーサは王子の別邸に戻って来た、念の為龍聖達やヴィヴィアンさん達には王子様を守って貰っていた。


「さて、襲ってきた騎士と貴族は全滅させましたよ。あとは命令を出した王様ですが、どうしますか?王子が直接手を下しますか?護衛の騎士などは私達で倒しますよ?」


「そうだね、国がここまでになるのを黙って見ていた私にも責任があります。最後は私の手で終止符を打ちましょう」


「分かりました、では急ぎ王城に転移します、逃げられたではすみませんから、それと王子はこの剣をお使いください通常の物より軽くて強度もあります。余程の事が無い限り討ち負ける事は無いでしょう」


「分かった、ありがとうリーサよ」


「いえいえ、王子様の決意に心を打たれたまでです、では行きますよ『転移』着きました、ここは王子の部屋です、ここから先露払いはしますので道案内だけお願いします」


「分かった、迷惑をかけるが宜しく頼む」


王子の部屋を出ると城内は騒然としていた、それはそうだ王子の謀反だからと出て行った騎士と貴族が全滅したのだ、しかもそれをリアルタイムで見せられたのだ空中に浮かぶ謎の物体で(まぁただのスクリーンだが)そんな訳で城内は自分だけでも助かろうとする大臣や貴族の一部などが、大声をあげながら部下に命令を出している。だがそんな者達は自ら場所を教えてくれているのと一緒だ、リーサやヴィヴィアンとランスロットの良いカモだった。王子に弓引いた者達は徹底的に潰す事になっている、だからリーサ達は持てる力をすべて使い敵を掃討していった。そして玉座の間に着いたが中は静かだった、もしかしてもう逃げられた?この短時間に?リーサは待ち伏せが無いかサーチを使ってみた、すると中には数人の気配があった。だが待ち伏せをされているわけではなさそうだ、安全を確認して中に飛び込む、そして中にいた者達を取り押さえる。更に玉座を見ると一人の偉そうな人間が死んでいた。それを見守るように取り押さえられた人たちは静かにしていた。そして一人が静かに話し出した。


「王様は王子が謀反を起こしたと聞いて、最初は笑っておられました、あいつもやっと一国を守ろうという男に成長したかと。そして王子の政治の邪魔に成りそうな貴族や騎士達を集めて、王子を殺してきた者には褒美をやると言って戦地に送り出しました。王子には特Sランクの冒険者が3人も付いているから大丈夫だろうと言っておられました。まぁ実際は少女一人にこの国の騎士や貴族はなすすべもなく殺されましたが・・・そして王子の邪魔をする者達がいなくなったら、最後はワシの番だなと言って自決成されました」


「王様は、王子がこの国を良くしてくれると信じていましたよ。その為に「余計な膿はワシが出し切ってやらんとな」と常日頃から仰っていました。そしてついに王子が立ち上がられたので、自分の役目はこれで終わりだと言って自決なさいました。最後に親殺しの汚名は着せたくないからなとも言っておられました」


「そんな・・・・父上・・・・私はなぜ父上ともっと話す機会を作らなかったのだ・・・・そうしていればこんな事には・・・・」


「王子様きっとお父上は王子様の事を思って、王子様が治世を敷きやすいように以前からある、悪い習慣に手を染めてまで膿を探し出したのかもしれませんよ?」


「ヴィヴィアンさん、本当に父上はそんな事を考えていたのでしょうか?」


「そうですね、今の結果だけを見るならそう言う事ですね」


「なんて事だ、私の決断が父上の命を短くさせてしまったなんて。だがあそこで立たなければ国民に甚大な被害が出ていたはずだ。私はどうすれば良かったのだ」


「これで良かったんですよ・・・きっと・・・普通であれば騎士も貴族もあれだけの数がいたら普通の冒険者には対応しきれません。ですが今回は私達がいました、そのタイミングで王子様が内乱を起こしたのはベストのタイミングですよ、そう思われたから王様も、後の事を王子様に託されたんだと思いますよ」


「そうですね、そうでなければ、父上が自ら命を絶つ事なんてありませんものね。皆さんありがとうございました。冒険者ギルドにも依頼達成の早馬を出しておきます」


「では、今回の依頼はこれで達成という事で失礼させていただきます。王子様もこれから大変だとは思いおますが頑張って下さい」


「はい、ありがとうございました。ではこれで失礼します、やらなければならないことが山積みですから」


そうしてチェスター王国の王城を後にした、そして冒険者ギルドに向かうと、冒険者や国民から拍手で迎えられた。多少恥ずかしかったがやる事はやったのだ胸を張ろう、これでこの国も良くなっていけばいいのだが、これからだな・・・でもチェスター王国から依頼が来たらなるべく受けてあげよう。

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