出生率低下の原因
おはよう、こんにちは、こんばんは、今日も楽しく小説を読んでいますか?突然ですが更新時間を夜の10時に変更します。チョット様子を見て10時の方が読んでくれる方が多いなら、更新時間を10時に変更します。これからもドワーフに転生しちゃった・・・をよろしくお願いします。
大規模魔法の準備をしていた、隣国シャセリの魔法使い達を無限収納にしまい、私はパレードの列に戻った王様は「何があった?」と聞いてきたのでありのままを説明しておいた。すると王様は、「パレードが終わったら一度シャセリに行ってこい」と言ってくれた。「良いんですか?」と聞くと、「このままじゃ腹の虫がおさまらんだろう?」確かにその通りだ、このままじゃ納得がいかない。罪のない王国の民迄巻き込んでの大規模魔法を行使しようとしたのだ、このままにはできない、舐められっぱなしって訳にはいかないのだ。
私はシャセリの冒険者ギルドに転移すると、王宮の位置を聞いた。聞かれた職員は何があったのか分からずに答えるだけ答えていた。あまりにも心配そうにしていたのでラファージャでの出来事を伝えた。これから交渉に行ってくると伝えると「あまり無理はしないで下さい」と言われた、無理を通してきたのはシャセリの王族なんだが・・・・まぁここで言っても始まらない、王宮に急襲をかけようとギルドの外に出ると、無限収納からハインドDを出して龍聖たちと乗り込む、今回はかなり怒っているのでいつものおちゃらけた雰囲気は無しだ。サーチライトもワルキューレの騎行も無く、そのままハインドDを飛ばしていく、魔法使い達を無限収納にしまう時に記憶を読んでいるので、今回の犯行がシャセリの王族によるものなのは確定していた。
王宮の庭園に着くと辺り一面を、30mm連装機関砲で打ち壊した、それからスピーカーでシャセリの王族に出て来ることを要求、出てこないのなら王宮ごと破壊すると言ってみたが、出てきたのは弓を持った騎士達だった。騎士達に弓を好きなだけ打てば良いと言い格の違いを見せつけた、ありったけの矢を打ち込んでもハインドDはビクともしない、むしろローターの巻き起こす風で矢が機体に当たる事さえなかった。そこでもう一度王族に出て来ることを要求し、反応が無いのでサーチで人がいないことを確認した建物をロケット弾で破壊した、「これ以上籠城を続けるつもりなら今破壊した建物と同じ運命をたどる事になるぞ」と脅しをかけてようやく王子や姫が出てきた、まだ王様は籠城を続けるらしい、っというか怖くて出てこれないのだろう。
出てきた王子が「何故このような事をするのだ」と叫んでいるので、王様が魔法使い達に命じてラファージャに大規模魔法をかけて、私と王様それと無関係な民を殺そうとした魔法使いの記憶を空中に映し出してやった、しかもそれが「ラファージャだけ恵まれていて妬ましい」からだと言った王様の幼稚な発言も全て見せてやった。すると王子は王宮の中に戻り王様を引きずり出してきた、そして「此度の事はこの者の命で償わせていただくので、これ以上は交渉をさせて下さい」と言ってきた、余程王様は無能だったのだろう、それか王子が謀反の良い機会と思ったか・・・別に王様の命はいらなかったので王様を退位させる事とラファージャの属国になる事を約束させた。まぁ属国と言っても、そんなに酷い事は無くラファージャの恩恵を受けられる事の方が大きいだろう。結果として前王はシャセリを豊かにしたことになるのかな?まぁやり方には問題があったが・・・・まぁ正式な取り決めはエゼルレッド王と大臣に丸投げしよう、っという事で「後日ラファージャから正式に特使が来るだろうから、準備をしておくように。それを怠ったら・・・・」とだけ伝えてシャセリを後にした。後には破壊されつくした王宮と、王子に怒られている王様がいるだけだった
ラファージャに戻ると主役不在で祝賀会が始まっていた、そこにハインドDで登場したものだから目立つ目立つ・・・・あっという間に私達は囲まれて質問攻めにあった、それからしばらくして私達は王様に助けを求めて何とかその場から脱出することに成功した。
「王様!もっと早く助けてくれても良かったじゃないですか」
「リーサもこれから特Sランクになると、こういう場にちょくちょく呼ばれるようになるからな、今のうちに慣らしておこうと思ったのだよ」
「それにしても、もう少し何とか・・・・・・って言うか、特Sランクってこんな目にちょくちょく合うんですか?」
「ちょくちょくは言い過ぎたかもしれんが、確実にこのような目にあうぞ」
「そんなぁ・・・・・何とか回避する手立てはないんですか?」
「無いな!まぁあるとすれば特Sランクの先輩に聞くのが一番じゃろう」
「あれ?そう言えば、ビビアンさん達どうしたろう・・・・・嫌な予感がする、すいません王様、急用を思い出したので少し席を外します。あ、あとシャセリは現王を退位させ、ラファージャの属国にしてきましたので後から特使を送って下さい。では少し席を外します」
「あ、リーサよ主役がそう簡単にいなくなるな!!それにシャセリを属国とはどういうことだ?」
「王様、時間が無いのでまた後で、ではまた!」
「行ってしまいましたね・・・・」
「騎士団長のハーフェズか、まったくリーサときたら一か所に落ち着けないものかな・・・・」
「リーサさんは一か所にいることがありませんからな、王の気苦労も分かりますが、もう諦めるしかないのでは?」
「ハーフェズは諦めたのか・・・・ワシも諦めるかのう・・・・」
「そうですよ諦めましょう、それでも我らを見捨てる事は無いでしょうから。むしろしつこくした方が我らの元を去られてしまうのではないですか?」
「そうだな・・・・我らを見捨てる事はないだろうけどな、だが、我らも彼女の気持ちを考えねばな」
そんな王様達の気遣いも考えずに飛び出したリーサだが、何処に向かったかと言うとローナの隣りの家、ようは実家だ、なぜ実家に急いでいるかと言うと・・・・・・
「ビビアンさん!!生きていますか?」
「うぅうっぅ~良かったぁやっと外に出れる・・・・」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ビビアンさん達がはなれにいるのを忘れて結界張っちゃって・・・・・」
「気づかなかった私達も悪かったけど、まさか私が破れない結界があるとは思わなかったわ。ローナング遺跡にチャレンジした時は破れなくてもそういうものだと思っていたから諦めもついたけど・・・・・」
「本当にごめんなさい、最近色々なことがあったから完璧に忘れてました」
「母屋の食糧庫に買い置きの食料と、井戸があったから生活できたけど、あとちょっとで危なかったよホント」
「井戸・・・・・そう言えば井戸は調べてなかったな?鉱物資源が豊富で井戸か・・・・」
「何?井戸がどうかしたの?」
「いえ、ちょっと気になる事があったものですから」
「何よ、気になるじゃない?教えなさいよ」
「実は、ドワーフ王国でここ数年子供が生まれにくくなっているそうで、しかも人口減少が続いているのでその調査を神様から依頼されているんですけど。井戸水に不純物が混ざっているんじゃないかと・・・・」
「そう言う事ね、確か他の国でも似たような事例があったわよ。その国は子供が生まれなくなって、しかも病人が多くなって滅びてしまったけどね。今は不吉だからって誰も近寄らないわ」
「その方が良いですね、多分その国は放射能で汚染されています」
「何よその放射能って?」
「ウランって石から出る物質なんですけど、これを浴びると病気になったり、子供が出来なくなったりします」
「何?その怖い石・・・・・触らなければいいの?」
「いえ、そばに寄るだけで危険です、もうこれは神様に何とかしてもらうしかないですね」
「えぇー、私ギルドの依頼でその国に調査に行ったことがあるわよ。どうしよう?」
「それは危険ですね、今すぐに神の御業で治しましょう。『神の御業』これで大丈夫です、問題はドワーフ王国ですね、今すぐに戻らないと」
「戻らないとって、今はドワーフ王国に拠点を置いてるの?」
「あぁ、話せば長いんですが、実はパパンがドワーフ王国の王子だったみたいで。色々あって住む場所だけドワーフ王国になっています」
「じゃぁお姉様は王子様と結婚されていたの?」
「そう言う事になりますね・・・・」
「流石お姉様ね、王子様を射止めるなんて凄いわね・・・ああもう、又皆様にお教えしなくてはいけないことが増えてしまったわ」
「ヴィヴィアンさん、ほどほどにしておいてくださいね」
「大丈夫よ、お姉様が不利になるような事は言わないわ。むしろお姉様の株が上がるだけよ」
「それなら良いんですけどね、ママンへの来客も増えそうですね」
「そうねぇ、お姉様に会いたがっている人たちはいっぱいいるからねぇ、でも王妃様に合うとなると敷居が高いわね~」
「大丈夫ですよ、ママンをお酒に誘えば町の酒場でも出向きますよ。護衛も付いてくるかもしれませんが・・・」
「あははははは、お姉様らしいわね、でもそんなところが魅力的なのよね」
「あっ!そろそろ戻らないと、調べないといけないことが山積みだった。ヴィヴィアンさんはどうします?一緒に来ますか?」
「えぇ行くわ、王妃様になられたお姉様にも会いたいし。どんなドレスを着ているのでしょう・・・・」
「まだパパンが王位についていないので王太子妃ですよ、まぁそれでもドレスは着せられていますけど」
「それなら良いじゃない、ドレス姿のお姉様なんて!早く見たいわ」
「それじゃぁヴィヴィアンさんもランスロットさんも良いですね、『転移』ここがドワーフ王国の入り口です、転移で一気にお城に行っても良いんですが、それだとヴィヴィアンさんとランスロットさんが不法入国になった時面倒なので。一応ここから入りましょう」
「そうね一応ちゃんと入国した方が良いわね、しかもお姉様に会うんだししっかりと手順は踏まないとね」
そう言って早速入国しみんなでお城へと向かった、そしてヴィヴィアンさん達はママンに任せて私はお爺様の所に向かった
「お爺様!!お話があります、このような緑色の石が採掘場から出ていないですか?トーバーナイトもしくは燐銅ウラン石と言うんですが知りませんか?」
「名前は違うが知っておるぞ、緑光石と言って、加工していると体を壊す者が出る事から。採石場の近くに大量に打ち捨てられておるぞ。それと一緒に黄王石と言って、これも体を壊す者がいるから打ち捨てられておるぞ」
ヤバイ!多分どちらもウラン石だウランの鉱脈が近くにあるんだ、っという事はラドンガスが半永久的に出て肺がんや水質汚染でDNAの破壊も・・・・だから子供の出生率が下がっていたのか、ヤバイヤバイヤバイ、鉱山を閉山しても大量に打ち捨てられたウラン石がラドンガスを半永久的に出して肺がんになるし。土壌汚染に水質汚染も深刻だ。このままだとヴィヴィアンさんが言ってた滅びた国の二の舞だ、それだけは避けなくちゃ、ドワーフ族存亡の危機だ。