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特Sランクは私だけ?

結局、パパンやママンと話をして、ラファージャの冒険者ギルドから特Sランクの申請を出す事になった。そしてラファージャでの祝賀会や、パレードなどをラファージャの全ギルドとエゼルレッド王で話し合う事に。そして祝賀会は王都をあげてのお祭りになる事になったので、もう場所取りや出品する商品の申請が上がってきているらしい。その事がクラスでも話題になって、「これってリーサの事だよな?」って話になった、まぁ絶対にばれるよね・・・そして最近あった事柄を皆に説明した。各地の冒険者ギルドに追いかけられたこと、祖父がドワーフ王国の王様だったこと、そしてパパンが跡継ぎに決まった事。(今までは逃げ回っていたらしい事)私がドワーフ王国のお姫様になった事、「でも今まで通り接してね」とお願いしたことなど色々あったが「私は私自由に生きます」と言って「それがリーサらしいね」とみんなに言われた事などだ。



そして時間は少しさかのぼりエゼルレッド王とパレードの打ち合わせから


「エゼルレッド王、パレードで本当にこんなドレスを着るんですか?」


「それはそうだろう?一応ドワーフ王国の姫でもある訳だから」


「かと言って、私は冒険者の特Sランクになったからパレードに出るんですよ?」


「それはそうだが・・・ドレスは嫌か?」


「はい、何かあった時に動きが取れませんから」


「そうか、折角リーサのドレス姿が見れると思ったのだがな・・・」


「私のドレス姿なんて見てどうするんですか?」


「孫のドレス姿を見るようなものだよ」


「孫って・・・・そうか、王様はエルフでしたね。見た目より年齢が行っているんでした」


「リーサよ・・・いくら年を取るのが遅いエルフでもその言われ方は傷付くぞ・・・」


「良いじゃないですか、共に数千年の時を過ごす仲なのですから」


「確かにそうだが・・・・何か上手く丸め込まれた気がするのう、まぁ良いか確かに、リーサ達とは数千年の時を同じくする仲だからな」


「そうです、そうです家族ぐるみで行きましょう」


「そうだなフラウ達も長生きする事になったしな」


「それなんですがフラウ先生は妊娠してました?」


「おお、見事に3ヶ月だったぞ」


「それは良かったです、おめでとうございます」


「ありがとう、素直に嬉しく思うぞ」


「それで家臣の方たちの反応はどうです?王様と一生を共に生きてくれる方は見つかりましたか?」


「そうだな数名の者が我と共に生きてくれると言ってくれた。だがやはり家族には負担が大きいと断る者の方が多いのも現状だ」


「そうですよね、やっぱり難しいですよね・・・・」


「そうだな、だが数名とはいえ我と共に生きる事を選んだものがいたのだ、これから長い人生。他にも我と共に生きる事を選ぶ者も出て来るだろう」


「そうですね、それに期待しましょう」


「それよりだ!今日はリーサの祝賀会の話だったろ、リーサはどれくらいの規模の祝賀会が良いんだ?いや駄目だな・・・リーサに決めさせると規模の小さいものになる今回は王都をあげての祝賀会にしよう!!」


「本気ですか?私はもっと規模の小さい方が良いんですが・・・」


「何を言っているんだ、神の巫女の祝賀会でもあるんだぞ?そんなに規模の小さい事をしたら他国に笑われるわ!!」


(ちっ!上手く話をそらせたと思ったのに・・・)


「じゃぁしょうがないですね、あまり目立ちたくないのですが、頑張ります」


「何をいまさら言っているんだ、ベルッド様とサイフォン様の恩恵の際に空に浮かんで目立っておったではないか。しかも神の巫女として神殿にも出入りしているであろう?その上商人ギルドでも鍛冶師ギルドでも有名人ではないか、そこに更に冒険者ギルドが加わるのだぞ、目立たないとか無理であろう?」


「うっ、それを言われると・・・・確かにそうなんですよね・・・」


「では、派手に!豪華に!!そして煌びやかに!!!やる事で異論は無いな?」


「はぃ・・・・わかりました」


「本当に分かっておるのか?これだけの偉業を成した者は過去にもおらんのだぞ」


「本当にいなかったのですか?せめて一人くらいはいたんじゃないですか?」


「本当にいなかったのだよ、Sランクを3つ取った者は何人かいるが、流石に特Sランクを3つ取った者は皆無だ。リーサだけじゃ、だからこれだけ盛大に祝賀会を開こうと提案しているのだよ」


「わかりました、観念します・・・」


「分かってくれたようで良かったよ、さてリーサの許可も取れたことだしギルドとの打ち合わせもせねばな。ギルドではリーサの功績を称えるようなイベントを行ってもらわんとな」


「もう好きにしてください」


「あぁ任せておけ、盛大な祝賀会にするからな、そして町中もお祭り騒ぎだパレードも派手にやらんとな」


「本当にもう好きにしてください」


私は諦めてドワーフ王国に帰った、するとお爺様がやってきて「ドワーフ王国でもパレードをするからな」と息巻いていた、国民もお酒が飲める機会が増えるので喜んでいるそうだ・・・・困ったものだ



そして、私のホームグラウンドでもある、ラファージャでの祝賀会とパレードの日がやってきた。沿道には様々な屋台が軒を連ね王都の民もお祭りモード全開である。パレードは1日、祝賀会と称したお祭り騒ぎは3日間執り行われる事になっている。勿論主役である私はパレードに丸1日参加して、祝賀会は初日と最終日に民の前に数時間姿を現す事になっている、それ以外の時間は貴族達の接待攻めだ、主役であるはずの私に休息の時間は無いのである・・・・・悲しい・・・・


そして主役であるが為に人前に姿をさらさなければいけないのだ、だが王様の直属諜報部員でもありリフレッド先生の恋人でもあるスペシャルナイトのナックルから衝撃の事実が告げられていた。それは私の存在を妬んだ他国から私や王様の命が今回のパレードで狙われているというのだ、「どこの国だそんな事をするのは」と王様が聞くと隣国のシャセリだそうだ、シャセリは自国は神の恩恵も少ないし、リーサの様な特別な存在もいないことを妬み今回の行動を企んでいるらしい。「そんな子供のイタズラじゃないんですから」と言ったらナックルさんに真剣に心配されてしまった・・・どうするか・・・・?今からシャセリの国王や首脳陣を懲らしめに行っても、もう既に暗殺者は配置についていることであろう。因みに私と王様が心配しているのは自分達の事では無く巻き込まれる王都の民の事だ。自分達はドラゴンの鱗の恩恵で大抵の事にはビクともしない、だが、王都の民は違う、例えば精霊魔法で攻撃された場合私達はエンシェントドラゴンの恩恵で受けた攻撃の

60%ははじき返してしまう。だが相手に直接攻撃を返されるのか試したことは無かった、もし仮にどこか適当なところにはじき返してしまう事になると王都の民が危険だ。一応アリーナから相手にはじき返すとは聞いてはいるもののやはり心配だ。一応試してみよう、っという事で王城の修練場で試してみる事になった。流石に王様に魔法をかける訳にはいかないので、ナックルが私にサラマンダーの精霊魔法をかける事になった、威力は少なめにしておいてもらったのと、ナックルはファイヤードラゴンの鱗を飲んでいるので炎耐性50%があるのだ残りの10%は気合で何とかしてもらおう。



「リーサさん本当に大丈夫ですか?」とナックルが聞いてきたので「大丈夫最悪の事態でも自分で回復するから問題無いです」と言って精霊魔法でサラマンダーを呼んでもらった。最初は私に攻撃をすることを嫌がったサラマンダーだったが理由を説明して何とか攻撃してくれる事になった。「精霊が言う事を聞かないなんて初めてです」とナックルさんは驚いていた。「それを説明すると長いのでリフレッド先生に聞いて下さい」と言っておいた、まぁそんな事は置いておいて早く攻撃してもらわないとパレードの時間になってしまう「ナックルさんもう時間もありません、攻撃してきてください」するとナックルさんも時間が無いのに気付いたのかサラマンダーにお願いして攻撃してきた、だが出された炎は凄くしょぼかった・・・・よっぽどサラマンダーが攻撃したくなかったのだろう、なんか吹き消せそうな炎だったがそのまま受けてみた、すると炎が当たった瞬間に更に小さい炎がナックルさんに向かって飛んで行った「ナックルさん試しにその炎をから逃げ回ってみてください」と言うとナックルさんがもの凄いスピードで逃げ出した、すると小さな炎もそのスピードに合わせて攻撃をしに行った、そしてナックルさんが止まるとナックルさんの体に当たって消滅した。これはナックルさんが炎耐性があるから消えたが普通なら多少は火傷位しただろう、でもまぁその程度の火だったけど、攻撃してきた相手を追尾する能力は凄かったから大丈夫だろう、あと危険なのは空気中に毒を散布される事だがこれはこの世界では実現が難しいので大丈夫だろう。まず狙った相手に毒が届くかが分からない、風向きが悪ければ自分の方に飛んでくることもあるのだから使われないだろう。


あとは王都の民を巻き込んだ大規模魔法の行使が行われなければ大丈夫だ。流石に隣国シャセリもそこまではしないだろうと思いパレードに参加した。沿道は王都の民や移民などで埋め尽くされている、もしここに大規模魔法を落とされると思うと怖くてしょうがない。まぁその時は全力で民を守るけどね・・・・そしてパレードも終盤に差し掛かり王城に入ろうかと言う時に、近くで大規模魔法の魔力をサーチした、ここで仕掛けて来るか・・・・私は念のため辺り一帯に結界魔法を張り、その大規模魔法の魔力をサーチした場所に行く。すると数名の魔法使いが魔法陣に魔力を込めていた、魔法使いたちは魔法陣に集中するあまり私には気づいていない。それではという事でいつもの通り魔法使いたちを空に上げ地面に叩きつける。魔法使い達は全身の骨を折り痛みで気絶した、魔法陣に込められていた魔力も空に放ち事なきを得る。だがこのままでは終われない隣国シャセリに報復をしないといけない、さてどうしたものか。

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