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踏破されてない迷宮内部・・・・

ドワーフ王国にやってきたリーサは、早速誰も踏破したことのない迷宮へとチャレンジするのだった。迷宮にチャレンジしている間にドワーフ王国の国王であるウルグは、町に神殿を建てる為の場所の確保を約束した。それを確認したリーサは家族である子龍や、護衛である暴風龍の二人、それに今回最大のパートナーである聖剣達と迷宮へと潜っていくのだった。


「迷宮の入り口までは馬車で送ってもらったから良いとして。この中の事は全然情報が無いのよね」


「やはり冒険者ギルドで、地図でも貰ってきた方が良かったのではないか?」


暴風龍の長であるリュードに基本的な事を言われてしまった・・・・・


「でも今更戻れないし、このままいくしかないよね。まぁサーチもあるし、最悪何かアクシデントがあったとしても転移で戻ればいいだけだから大丈夫か、さぁ聖剣達出ておいで」


アルファからオメガまでの24本?24人?の聖剣達が無限収納から飛び出してくる。それを近くで見ていた冒険者たちは、いきなり現れたアルファ達に驚いている。


「リーサ、お前たちの事は俺達聖剣が確実に守ってやるから安心しな」


「ありがとうアルファ、それにしてもこの人数はかなりの大規模パーティだねぇ」


擬人化した聖剣24人に、擬人化したドラゴンが10人、更にリーサの総勢35名だ、普通の冒険者がこれだけいたらワイバーンの巣ぐらいは壊滅できそうだ。まぁ戦力的にはワイバーンの巣なんて簡単に壊滅できるだろうけど・・・それにガヴァンライフドラゴンの子龍達もスキルを使いこなせる様になっている、さらに暴風龍、そして今回のかなめであるホーリードラゴンの龍聖だ、これは魔王を倒した時より過剰戦力になっている、今の弱体化しているクラリス(元魔王)を救出するのには問題ないだろう。


「さぁリーサ行くぞ、俺とゼータが露払いだバンバン敵を倒していくからついて来いよ」


「はぁい、お任せします」


そうして、前衛をアルファとゼータが務め、中衛をリーサを含め子龍と女子たちと末っ子でまだ小さいオメガが務める そしてそれを守るようにガンマ・デルタ・イプシロン・イオタ・カッパ・ラムダが周りに付き、後衛は暴風龍のリュードとグザイ・ロー・シグマが務める。


「兄貴とこうして二人で戦うのは久しぶりだな」


「そうだな、魔王討伐の時は全員一緒だったし、いつ以来だ?」


「まぁ良いさ、俺たちは久しぶりに暴れさせてもらおう、何と言ってもリーサの魔力が源だいくら戦ったところでゼータが又魔剣に戻る事は無いって事だっ!!」


「そうだな、魔剣はもうこりごりだ!!」



迷宮の中は思ったよりも魔物の数が多かった、やはりクラリスの力が影響しているのだろう。だがアルファとゼータの戦いは見事なものだった、並み居る敵を次々に倒していく「これは私の出番はないかな?」っと思った時に奥からギガントオーガが続々と現われた、二人は任せろと言っていたが他にもゴブリン・ホブゴブリン・オークなどが周りを固めてきた、私は風の精霊にお願いして暴風龍のトルネードを増幅してもらった。そして両端からトルネードを中央に向けて放っていく、これに巻き込まれた魔物達はお互いの体がぶつかり合い、骨が粉々に砕かれて行くさながら洗濯機の中に入れられた洗濯物のようだ。そして辺り一帯から魔物の動きが無くなったのを確認したら無限収納にしまっていく、それをアルファとゼータが見て二人で呟いていた。


「「俺達いらないんじゃないか?」」


「そんな事無いよ、二人が守ってくれるから安心して魔法が放てるんだよ、ありがとね」


「まぁいいか、ご主人様がそう言うならそうなんだろう」


「そうだな、そう言う事にしておこう、そうじゃないと俺たちの心が折れてしまいそうだ」


「さぁゼータ、ドンドン先に進もう俺たちの目的はクラリスの救出だ、少しでも早く龍聖ちゃんにホーリートルネードをかけてもらい、クラリスを正気に戻し、神様達の為に少しでも早くリーサに神殿を建ててもらう事だ」


「了解だ!!神様の負担を少しでも減らし、心の安寧を取れるように俺たちが頑張らなきゃな」


「みんなも気を引き締めて行けよ!」


「「「「「「「「おう!!」」」」」」」


そして皆で迷宮の奥に進み、時には隠し部屋などを見つけ財宝を手に入れたりしながら先に進み、階下への階段を見つけ覗いてみると、むわっとした空気と共に異臭と腐臭がする。階下はアンデット系の魔物が守っているようだ、すると聖剣の女性人たちが口々にこう叫ぶ。


「やっと私達の出番のようね」


「そうね、ここから先は光魔法の使える私達が先頭に立つわ」


と言って、陣形を組み替えだした、それに続くように龍聖も先頭に立つ、どうやらホーリートルネードを放ってアンデットを浄化するつもりのようだ。そのまま前衛と中衛は交代して持ち場につく、私も光魔法の使い手だし魔力も人外の様にある、ここで私が手を出さない理由は無い、女性陣が前衛に立ってドンドン階下へ降りていく。階下へ降りながらも見えてきたアンデットをドンドン浄化していく、ある者は弓を打つように、ある者は全体魔法で、そして龍聖はホーリートルネードを辺りに放ちまくる、するとホーリートルネードに巻き込まれたアンデットがドンドン浄化されて粉々になっていく。私も負けていられない、フロア全体に光魔法をかけてみた、すると全てのアンデットが強制浄化されて行く、そしてここでも私はみんなに言われる事になる。


「やっぱり私達って必要なかったんじゃないの?」


「そっそんな事無いよ・・・・みんながいるから私も安心して階下に降りていけるんだもん、一人じゃ怖いじゃん?」


「そう?本当にそう思ってる?」


「思ってる思ってる、ねっ龍聖?私怖がりだもんね?っね?」


「ん~ママは怖がりじゃないと思うな・・・・」


「龍聖の裏切り者~!!」


「違うよママ、ママは怖がりなんじゃなくて、寂しがりなんだよ」


「そっか、そうなんだよみんな、私は寂しがりだから皆がいないと駄目なんだよ」


「まぁ龍聖ちゃんが言うなら本当なんでしょ?」


「なんで?私が言うと信じないのに龍聖は信じるの?」


「え~、だってホーリードラゴンは嘘がつけないんだもん!」


「え?そうだったの?初耳なんだけど・・・・」


「そうだよママ、私は嘘がつけないの」


「そうだったんだぁママ知らなかったよ、龍聖が嘘つくとどうなるの?」


「知らない・・・ついたことが無いしつこうと思った事もないもん」


「ちなみにホーリードラゴンが嘘をつくと、スキルが全部使えなくなるよ」


「そっか龍聖嘘ついちゃ駄目だよ!」


「大丈夫だよ、嘘つこうとすると体が拒否反応起こすはずだから」


「みんながそう言うなら大丈夫だろうけど気を付けてね」


「分かったよママ」


「話は終わったか?そろそろ下の階に行こう!」


「分かったよアルファ、そう急かさないでよ」


「そういうが神様が待っているのだろう?早くいかねば」


「そうだね、早く行こう」


その後ドンドンと迷宮を下っていくと前衛、中衛、後衛を入れ替えながら迷宮を探索していった。そして迷宮の中で休憩などもしながら、階下へと降りて行くとドンドン魔物の強さが強く成ってくる、この先にクラリスがいるのだろう・・・実際問題ドワーフの王ウルグには2日で戻ると言っている、っという事はこの迷宮は2日でクリアしないといけない訳だ。神様に光を示してもらいますと言ったがそんなものはありはしない。とにかくこの迷宮を2日でクリアして、ドワーフ王国に神殿を建て王国で神様のデモンストレーションを私一人でおこなって、信仰を集めて神様の体に蔓延した魔素を取り除かなければいけない。その為にもクラリスを早く止めなければ・・・・・


だがリーサの体は寝ないと2日は持たない、迷宮内でキャンプを張るしかない、聖剣達は暫く眠らなくても大丈夫なので周りを守ってもらう。そうしてリーサがテントの中で寝ていると外では戦いの音が聞こえる、翌朝起きてテントから出てみると、山盛りになったモンスターの死骸が凄い事になっていた。みんなに聞くと寝ている所を襲おうと凄い数の魔物が襲ってきたそうだ、だがそこは神々が創りし聖剣魔物などものともせずに倒してしまったそうだ。聖剣達に魔力供与し龍種達と食事にする、魔力供与が始まると聖剣達が口々に話し始める。


「ん~やっぱりリーサの魔力は美味しいわ~、私このまま大剣になってもいいからもっと魔力頂戴」


「ミュー姉様駄目だって言ってるでしょ、私達聖剣が魔力の取り過ぎで太って大剣になるなんて恥ずかしいでしょ!!」


「ニューってば、ちょっとくらい良いじゃない?プサイだってちょっと大きいんだし」


「ニューさん私は元々大きく作られたんです!!決して魔力の取り過ぎで太ったわけではありません!!」


「ミューもニューも双子なんだからもう少し仲良くしろよ、それとミューは痩せている方が可愛いと思うぞ?」



「は~い、アルファが言うんだから押さえておきますよ~だ。」


「もう、ミュー姉様ってばアルファ兄さんの言う事は素直に聞くんだから・・・」


「いやでもミューの気持ちも分からなくもないぞ、俺は元々魔力量が多いから沢山魔力が食べられるから我慢できるが、ミューやニューの様に細い体だとそんなに魔力を食べられないからな。」


「もう!ゼータ兄さんミュー姉様をそそのかさないで下さい」


「わかった分かった、悪かったよ」


「みんな、頑張って働いた分は魔力供与するんだからいっぱい魔物を倒してね、そしたらその分魔力が食べれるんだから」


「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」


「リュードにカテナもしっかり食べてる?」


「あぁ大丈夫だ、基本聖剣達が戦ってくれるので俺たちはあまり動いてないしな、そんなに食べれないさ」


「そうね、私も基本的にガヴァンライフドラゴンの子供達の面倒を見る位で、聖剣とリーサが戦ってくれるので問題ないわ」


「そっかありがとね、龍聖は食べてる?レミーラやガデッサ達も食べてる?」


「ママ大丈夫だよ、みんな朝からいっぱい食べてるから、あぁクロウったらお口の周り汚しちゃって、今拭いてあげるね」


「ねぇねありがとう!」


「みんないっぱい食べて早く大きくなってね」


「「「「「「「「「は~いママ」」」」」」」」」


食事が終わったら、例の魔物の山を全て無限収納にしまい、迷宮最深部を目指してみんなで魔物を倒していくのだった。


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