リーサの魔力
フラウ先生の赤ちゃんの今後やアの国の孤児や移民の今後を王様と打ち合わせして それが終わると龍聖やヴィヴィアンさん達と家に帰る事にした 家に帰るとヴィヴィアンさんからお願い事をされた
「リーサさん さっきは王様の前だったから料理に魔力を入れてって言えなかったけどここなら大丈夫よね?」
「えっ?まだ食べるんですか?」
「違うわよ飲み物に魔力を入れて欲しいのよ それもランスロットと二人分」
「あぁそう言う事ですか・・・ でも飲み物でも大丈夫なんですかね?」
「大丈夫でしょ 回復薬なんかと一緒よきっと・・・」
「その辺はヴィヴィアンさんも分からないんですね?」
「それはそうよ あんな経験初めてだったもの」
「ヴィヴィアンさっきから何を言ってるんだい?」
「ランスロット聞いてくれる?」
「あぁヴィヴィアンの言う事なら何でも聞くぞ」
「あぁランスロット貴方はやっぱり優しいわ」
「ヴィヴィアンの為だからな」
「だからそういうのは他でやって下さい!!まったく・・・ヴィヴィアンさんに任せると話が進まないので私が説明します 先日ヴィヴィアンさんが私の作った魔力入りの料理を食べたら魔力総量が上がったんです それでこれから暫くの間私の魔力入りの料理を食べたいという事だったのですが 先程は王城での料理でしたので表だってそう言う事をしなかったんです(子龍達の料理にはこっそり入れましたが)それでもうお腹もいっぱいだし飲み物に入れて試してみようという事になったんです」
「食べ物や飲み物で魔力総量が増えるというのは凄い事だな だがそれは一時的なものではないのか?」
「ランスロット・・・それが分からないから試してるのよ」
「今日私が飲み物で試したら1週間はリーサさんの魔力を食べないわ それで一時的なものかずっと続くものなのか分かるでしょ?」
「そうだな・・・ 面白そうだな! リーサちゃん僕にも魔力入りの飲み物を貰えるかい?」
「いいですけどね 他の人には内緒にしてくださいね 面倒な事には巻き込まれたくはないので・・・」
「大丈夫だよ リーサちゃんが困る事をするとヴィヴィアンに怒られてしまうからね」
「ランスロット? 私はそんなに怖い存在だったかしら・・・?」
「いや・・・違うよヴィヴィアンを悲しませたくないからだよ リーサちゃんが困ったらヴィヴィアンの大好きなお姉様に怒られてしまうだろ?」
「なんかうまく丸め込まれたような気がするけどいいわ その通りよリーサさんが悲しむことをするとお姉様に嫌われてしまうからしないわよ」
「ママンに嫌われなければ 私はどうでも良さそうな気になるものの言い方ですが・・・ まぁいいです私が困らなければ問題ないですから」
「リーサさんそんな訳じゃないのよ リーサさんも大事よ!」
「いいです 今更言っても言い訳っぽいですから・・・」
「拗ねちゃったわ・・・・ 困ったわね今日は魔力頂戴って雰囲気じゃないわね」
「あぁ それはやりますよ約束は約束ですから ちゃんと守らないと商人として失格ですからね」
「そうかリーサさんは商人として特Sだったわね」
「そうです だから約束は守ります さぁどんな飲み物を用意しましょうか?無限収納に色んな種類の飲み物が入っていますから 何でも言ってみてください」
「じゃぁ私はパインジュースでお願いするわ」
「じゃぁ僕はアイスココアで」
「あら ランスロットは意外に甘いものが好きなのね」
「別にいいだろ普段甘い物は男一人じゃ買いずらいんだよ」
「分かったわ これからは私が一緒に行ってあげるわ」
「ヴィヴィアン助かるよ 本当は甘い物が大好きだけど買いずらいから 人がいないタイミングを見計らって買っていたんだよ」
「これからは私がいるから気にしなくていいわね」
「そうだな でも太らないように気を付けなくちゃな」
「大丈夫よその分特Sランクは動くから 太っている暇なんかないわよ仮に太っても一時的なものよ」
「それでも気を付けるよ ヴィヴィアンに太っている姿なんか見せたくないからな」
「あらっ? 私はランスロットがどんな姿になっても愛している自信があるわよ」
「僕もヴィヴィアンがどんな姿になっても愛している自信があるさ」
「は~いストップーこれ以上は駄目です また愛の語らいが始まっちゃいます 飲み物に魔力を入れたものを用意したので飲んでみてください 今回は少し多めに魔力を込めてみたので試してみてください そして鑑定ボードはここに置いておくので使って下さい」
「さぁさぁランスロット飲んでみて」
「分かった飲んでみよう ゴクゴク・・・プハー何だこれは? ココアも凄くおいしくなっているぞ! そして何より元々魔力は強い方ではなかったんだが体の奥から湧き上がるような魔力は? このまま鑑定してみていいかい?」
「どうぞどうぞ 試してみてください」
「ヴィヴィアン悪いが先に試させてもらうよ?」
「えぇどうぞ きっとびっくりするわよ」
「さて どんな結果が出るかな・・・・ おいおい魔力総量が5000も上がってるじゃないか? どうなってるんだ?」
「でしょでしょ? 凄いでしょ? リーサは凄いのよこの前私も同じ気持ちになったもの!!」
「あんまり持ち上げないで下さい 照れちゃいますからでも本当にこの件は内緒ですよ!!」
「そうね魔力が欲しくても少なくて困ってる冒険者や魔法使いはいっぱいいるものね そんな人たちはいくらお金を使っても魔力を欲しがるでしょうね」
「いや! そんな事なら良いがどこかの王国に攫われる可能性もあるぞ リーサちゃんさえいればいくらでも強力な魔法使いが育てられるんだからな 世界の均衡が崩れる可能性もあるぞ」
「そこ迄ですか? あぁでも前に普通の魔法使いとして攫われたことがありましたね・・・・」
「だろ?そう言う事をする国もあるんだよ だからこれは絶対にここだけの秘密だ」
「そうね そうしてちょうだいリーサが心配だから」
「お姉様! いつから聞いていらっしゃったのですか?」
「多分最初から最後までかしらね? 飲み物に魔力入れてってリーサに頼んでるところだから」
「そうだったんですね 私も興味本位で子龍達の魔力入りのご飯を食べた時に知ったのでリーサさんの魔力だからなのか 他の人の魔力でも大丈夫なのかは分からないのですが・・・」
「ヴィヴィアン まぁそんなに気に病む事じゃないさね これがリーサの魔力だけならここだけの話にしなければいけないけど そうじゃなければ大発見なんだからさ 試しにヴィヴィアンの魔力を飲み物に入れてランスロットさんに飲ませてみればいいさね」
「そうですねお姉様 ランスロット飲んでくれる?」
「勿論だとも愛する人の頼みだからね」
「分かったわ 準備するわね リーサさんココアってまだある?」
「ありますよ どうぞ使って下さい」
「ありがとう 使わせてもらうわね・・・・ さぁ魔力を込めてみたわランスロット飲んでみて」
「分かった有難く飲ませてもらうよ ゴクゴク・・・・・・ふむ ヴィヴィアンには悪いが味はさっきのリーサちゃんの方が美味しかったな それと魔力だけどさっきの湧き上がってくるような感じは無いな・・・試しに鑑定ボードを使ってみるか あぁ・・・・ヴィヴィアンすまないが魔力は上がっていなかったよ」
「そう・・・・ じゃぁやっぱりリーサさんだけ特別なのね?」
「そう言う事になりますかね それか魔力総量の違いかもしれませんし・・・私の魔力総量は今1兆を超えていますから」
「そんなに凄いのか? 流石神の巫女だけの事はある・・・・」
「そうねランスロットやはり神様のおかげなのかしらね?」
「そうかもしれないね とにかくこれから一週間リーサちゃんの魔力を摂取しないで魔力総量に変化が無ければ凄い事だな」
「二人ともあんまり無茶するんじゃないよ? リーサは特別なんだから まぁうちの子達はみんな特別だけどね・・・・・」
「ママンそれは言わない約束よ・・・」
「そうだったね ついね・・・・」
「どうしたんですかお姉様 何かあったんですか?」
「いや ヴィヴィアン大したことじゃないから気にしないで頂戴」
「いえいえお姉様?そんな雰囲気じゃありませんよ?」
「実は・・・」
「ママン! それは言っちゃいけません」
「そうね そうよね 言っちゃ駄目よね?」
「リーネとリーニャが大事なら言っちゃ駄目です」
「リーサさん益々気になるじゃない!」
「これだけは駄目です 妹達を危険にはさらせません」
「何かあったら特Sランクの私が守ってあげるわよ」
「ん~ママン ヴィヴィアンさんとランスロットさんだけですよ」
「良かった 一人で抱え込むには重すぎる話だったんだ リーサの後ろにはこの世界の主神ベルッド様がいるだろう? そしてリーサが何かしないように二人の娘に全世界の主神ミネルバ様とユースティティア様が降りてきているんだよ」
「えっ? じゃぁお姉様の娘さんは全員神様と繋がりがあるんですか?」
「そう言う事になるねぇ」
「お姉様!! お姉様はやっぱりすごい方だったんですね!そんな神々しい方たちを産むなんて普通じゃできませんわ」
「私が産んだというか後からついてきたというか・・・・」
「あ~どうしましょう? 私も聞かない方が良かったかもしれませんわ こんな重要な事他のお姉さま方や同級生に内緒にできるかしら?」
「そこはさっき約束したばっかりなんですから守って下さいよ きっと天罰が下りますよ?」
「天罰は怖いですね 黙っています あ~でもウズウズします どうしましょう?」
「ヴィヴィアンさんとランスロットさんの記憶を消しましょうか?」
「リーサさん何を怖い事言ってるんですか? 簡単に記憶を消しましょうかとか言わないで下さい」
「そうですか~? ヴィヴィアンさんが困っているみたいだったから言ったんですが・・・」
「ってか記憶の操作まで出来るんですか?」
「まぁできるかできないかだとできますね なので我慢できなくなったら言って下さい さっきの記憶だけ消しますから」
「分かりました でもそうならないように気を付けます ランスロットも良いわね?」
「勿論!!」
「まぁいいです取りあえず私の魔力の摂取は1週間お預けって事で良いですか?」
「えぇいいわ それで実験しましょう 私の予想はこのまま魔力総量が上がったままだと思うんだけど」
「多分ヴィヴィアンさんの言う通りになりますよ 何せ神様の力も入った魔力ですから」
そうしてヴィヴィアンさん達は1週間私の魔力を摂取しない生活を送るのだった