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アの国の最後

以前 リーサはある王国に命を狙われたことがあった その王城はリーサの怒りのままに潰されたのだが 王様がいなくなって困ったのは住民と貴族だった 今迄は王様の言う事をただ何も考えずに聞いていれば生きていけた住民も タガの外れた貴族が自分たちの好き放題に住民から税金と称して今までに無い搾取を始めるのであった それを知ったリーサと神であるベルッドは貴族たちの記憶操作をして 性格の良い貴族に変えるのだった だが今度は住民の番だ今までの無茶な締め付けが無くなり 性格の変わった貴族たちに今までの仕返しをすることにした そしてあっという間に貴族はやられてしまった それはそうだ記憶操作で悪い事ができなくなっているのだ 自分達を守るためとはいえ民の命を奪う事は出来なかったのである そうして貴族の命を奪った反乱軍の指揮官たちは 今度は自分の番だとばかりに住民から無謀ともいえる税の搾取に走るのであった それを知ったリーサはその国の善良な民を救うためにベルッドと共に奔走するのであった(主に神様が・・・・)そしてベルッドにフラウ先生の元へ送ってもらったリーサはフラウ先生との再会を果たす


「フラウ先生大丈夫ですか?」


「リーサさんどうやってここまで?」


「神様に特別に送ってもらいました 旦那さんも無事ですか?」


「えぇ無事よ たださっきまで一緒にいた子供がいきなり消えてしまったの・・・・」


「先生が捕まるきっかけになった 貴族の馬車を横切った子供ですね?その子はラファージャの神殿に送ったので大丈夫です」


「そう 良かったいきなり消えてしまったので心配していたのよ」


「それより王様とヴィヴィアンさんが心配しています すぐに王城に帰りましょう」


「お父様は分かるけど 何故ヴィヴィアンさんがいるの?」


「色々あったんです 帰ったら説明しますから早く帰りましょう 私は先生を連れ帰ったらこの国の貴族を滅ぼさないといけないから忙しいんです」


「なんでリーサさんがそんな事をするの・・・」


「神様と決めたんです この国の貴族は腐っているから滅ぼすと 何度記憶操作をしても変わらないだろうと・・・・」


「そうですか神様も御納得されているんですね では仕方ありませんね私も捕まっている間に考えましたが この国は腐っています早く滅ぼしてください」


「先生も過激ですね まぁその辺は安心してください先生たちを助け出したらすぐに滅ぼしに来ます とにかく王城に転移しますよみんな待ってますから『転移』王様フラウ先生を助けてきました」


「おお待っていたぞリーサ まさか神様のもとに向かってそのまま助けて来てくれるとは思ってもみなかったぞ フラウ怪我はないか? 腹は減っておらぬか?」


「怪我はありませんが お腹が少し・・・・」


「分かったすぐ何かつまめるものを用意させよう」


「フラウさんお久し振りです 本当にお怪我はございませんの?」


「ヴィヴィアンさん本当にお久し振りです 大丈夫です怪我はありませんわ」


「そうですか良かったですわ リーサさんが神様のもとに向かってから時間が結構かかっていたので心配していたんですよ」


「それは申し訳ないです 神様との打ち合わせであの国は滅ぼす事になったのでバタバタしていたんです ですからそのままフラウ先生を助けに行ってしまいました 助ける準備をしていたヴィヴィアンさんには申し訳なかったです」


「良いのよフラウさんさえ無事なら」


「ありがとうヴィヴィアンさん 私は無事だからもうこれ以上心配しないで」


「それよりリーサ国を滅ぼすと言っていたが 何があったのだ」


「それが以前王国に私の命が狙われた時に王城を破壊したら 今度はそこの貴族がはばをきかせるようになってしまって ベルッド様に頼んで貴族の頭の記憶操作をして善良な貴族にしたら 今迄弾圧を受けていた住民と反乱分子が貴族を滅ぼしてしまい その反乱分子の指揮官たちが今度は貴族になって圧政を敷くようになってしまったのです そこで善良な住民はラファージャに送りそれ以外はその国に置き去りにして 私が滅ぼしに行く事になったのです」


「それには私も参加させてちょうだい! フラウさんが酷い目にあったんですもの きっちりと仕返しをしなくてはいけないわ」


「リーサさん私も参加させてちょうだい あの国は無くなった方が世の中の為だわ」


「ヴィヴィアンさんにフラウ先生まで 確かにあの国は腐ってます 貴族を倒して国を良くしようとしていた反乱軍の指揮官たちまで 結局は貴族と同じことをしているのですから 今迄に王族や貴族に余程虐げられていたのでしょう 一度偉くなってしまうと自分が同じことをしていても気づかなくなってしまったんです あの国は私が滅ぼします!もう住民はラファージャに来ているはずです 王様!神様からのお告げはありましたか?」


「今ちょうど聞き終わったところだ まったくあの国は腐りきっているな」


「すみませんチョット聞きたいことがあるんですがあの国って何処の事なんですか?」


「そうかランスロットさんは知らないんですね 私達が言ってるのは「ア」と言う国で元々評判の良くない国だったので「あの国」と適当に呼ばれていたんです だから正式には「アの国」ですね」


「そうだったんですか・・・・ 私はてっきり皆さんだけが理解しているのかと思ってましたが発音が少し違うだけで「アの国」であってたんですね」


「そうです「アの国」なんて「あの国」で良いんです さて私はあの国を殲滅しに行きますが一緒に見に行く人はいますか?」


「私とランスロットは行きます!」


「私とウエインも行きます」


「分かりました じゃぁヴィヴィアンさんランスロットさん フラウ先生ウエインさんと私達リーサ一行ですね 本来は乗員5名なのでみんなが乗れるように少し改造しましょう」


「何かに乗って行くのですか? リーサさんなら転移で行って一ヶ所ずつ破壊していくのかと思っていましたが・・・」


「ヴィヴィアンさんそれだと一ヶ所 一ヶ所破壊するのに時間がかかって元反乱軍の指揮官を逃がしてしまいますので 一気に空から破壊しに行きます」


「空から?何か特別な魔法でも使うのですか?」


「違いますよ まぁ一緒に行きましょう そうすればわかりますから」


「分かりましたわ 「アの国」の元指揮官達が逃げ出す前に行きましょう」


「大丈夫ですよ まだ自分たちに何が起きたか分からずにうろたえてるでしょうから いきなり周りにいた使用人達がラファージャに送られて消えてるはずですから 自分だけじゃ何もできませんよ でもこちらも準備に時間がかかりますそろそろ行きますか ヴィヴィアンさんフラウ先生達もそばに寄ってきてください では王様行ってきます『転移』着きましたよ」


「何ですかこの荒野は? 草の一本も生えていないではないですか?」


「ここは土の精霊にお願いして草も木も生えないくらい硬い地面にしてもらったんです」


「何でそんな事を・・・」


無限収納から死の鳥ストラトフォートレスを出しながら説明する


「これの重量に耐える地面が欲しかったからですね」


「何ですか?この大きな鳥のようなものは?」


「その通りです これは死の鳥ストラトフォートレスと言います さぁこれに乗りますよ『転移』さぁ中に入りました好きな席に座って下さい あっヴィヴィアンさんとフラウ先生は私の横に来て下さい」


「わかったわ」


「リーサさんの横ね?」


「龍聖 兄弟達を宜しくね 大人しく外を見てるようにさせておいて」


「分かったわママ みんなも良いわね?」


「「「「「「「「は~い」」」」」」」」


「リュードさんとカテナさんも子供達をお願いします」


「任しとけリーサの護衛と言ってもやる事はほとんど無いしな」


「そうねアリーナ様から護衛を任されたけど 最近はやる事ないからちょうどいいわ」


「そう言ってもらえると助かります では子供達をお願いします」


「えぇ良いわよ子供達可愛いし ねぇリュード私達も子供を作らない?」


「どうした?いきなり・・・」


「何?私との子供はいらないって言うの?」


「そんな事言ってないだろう 今迄そんな事を言い出さなかったから ただ気になっただけだ」


「だって子龍達があまりにも可愛くてね 私もリュードとの間に子龍が欲しくなっちゃったの」


「そうか じゃぁ折を見て子作りに励むか?」


「えぇ そうしたいわ」


「その時は わたくしリーサに言っていただければ子宝の神の恩恵を授けますよ」


「その時はお願いするわ」


「分かりましたお任せください さてそろそろ出発しますよ皆席について下さい」


「リーサさん 空からってさっき言ってたけどこの大きな鳥みたいなのが本当に飛ぶの?」


「大丈夫ですよ羽ばたいたりはしませんから チョット音がうるさいだけです」


「そうなのね とにかく私には分からないことだらけだから リーサさんに任せますわ」


「はい じゃぁとにかく座って下さい じゃないと飛行出来ないので・・・」


「あぁ ごめんなさい今座るわ」


「じゃぁ行きますよ GO!!」


そしてアの国に向かってストラトフォートレスは飛んで行くのだった そしてものの数分でアの国上空に到着した そこでリーサはサーチを広範囲に使い逃げたものがいないかを確認しを得るとヴィヴィアンさんとフラウ先生にミサイルの投下スイッチを押してもらう説明をするのだった


「ヴィヴィアンさんもフラウ先生も良いですね? 私が「投下」っと言ったらそこの赤いボタンを押してくださいね 二人で一緒に押すんですよ?」


「わかったわ このボタンね?」


「そうですフラウ先生も分かりましたか?」


「大丈夫よ!」


「では準備をお願いします やり直しは出来ませんから二人でタイミングを合わせて下さいね」


「「わかったわ」」


「じゃぁ良いですか? 投下・・・って言ったらボタン押してくださいね?」


「リーサ?・・・・もう押しちゃったわよ」


「良いんです良いんです お約束ってやつですから 別にボタンはいつ押しても大丈夫だったんです」


「そう? それなら良かったんだけど 失敗したかと思ってドキドキしちゃったわよ」


「まぁあとは窓から下を見ていてください 建物が粉砕されて行きますから 私はサーチをかけて動く者がいないか確認しながらストラトフォートレスを操縦するだけです」


「凄いわね 黒い筒が落ちて行ったところから火の手が上がっているわ」


「ヴィヴィアンさん それは爆発って言うんですよ」


「爆発ね 覚えたわでも本当に凄いわ その爆発って言うのが起きたところは建物が無くなって行くわ」


「そうねヴィヴィアンさん リーサさんは私達の結婚前から桁外れでしたけどここまでとは・・・・」


「フラウ先生それは誉め言葉と思って良いんですよね?」


「勿論よ! こんなすごい乗り物を作ってしまうんですもの」


「ちなみにストラトフォートレスは超空の要塞って意味でもあるんですよ 空に浮く砦ですからねこれくらいの攻撃力が無いと意味が無いんですよ さて生き物の動きは無くなったので戻りますか さっきからフラウ先生のお腹も鳴っていることですし」


「リーサさん! そういうのは分かっていても黙っておくものですよ・・・・・ 恥ずかしいじゃないですか」


「良いじゃないですか 生きている証拠ですよ」


「そうよフラウさん さっきの場所にいた貴族気取りの指揮官たちはもう食べる事も息する事さえできないんだから お腹がすくなんて幸せな証拠よ」


「じゃぁ帰りますよ」


「分かったわ 早く帰ってみんなで何か食べましょう」


「そうですね王様にも結果を報告しないといけませんし 子供達もそろそろお腹がすく頃ですしね」


こうして死の鳥ストラトフォートレスは本来の役目を果たし リーサの無限収納にしまわれ 荒野に降り立った皆もリーサの転移で王城に戻るのでした 


「王様! アの国は完璧に潰してきましたよ そして神様にお願いして人が踏み入れない土地にしてもらいました 近隣の国が領土を広げるのも問題になりますからね」


「リーサよご苦労だった これからアの国の住民の受け入れや 孤児院の建設などやる事は山ほどあるが その辺も含めてリーサにはこれからも頼る事もあるかも知れんがよろしく頼むぞ」


「は~い 元々私が言い出した事ですしね頑張りますよ それより何か食べる物を用意してもらっても構いませんか? フラウ先生のお腹が限界のようで」


「リーサさん!! お父様これはですね・・・」


「良い良い 捕らわれの身であったのだ ろくなものも食べていなかっただろう料理長に言って腕を振るわせよう」


「あっ ありがとうございます・・・・」


そして料理ができるまで少し先生と話をした フラウ先生が旅に出ていた間に家族そろって王都に移住してきた話やヴィヴィアンさんとの出会いや 私が教師になり学校に特Sクラスができた事など色々話したが フラウ先生が一番食いついてきたのは家族そろっての移住の件だった フラウ先生はこれでいつでもお姉様に会えるのねと言いつつも ヴィヴィアンさんがうちに泊まっていることにやきもちを焼いていた そしてできた料理を食べながら先生の旅がどんなものだったのかをみんなで聞くのだった

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