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格闘競技大会9

元特Sランクの騎士団長のもとに 現在2人しかいない 特Sランクのうちの一人アプレイウスさんが来た 要件は私を仲間にする事だったらしいが 私が出したゴーレム君に気を取られている隙に 光魔法の改変を行って倒すことに成功した アプレイウスさんは私が自分より弱いと思って誘いに来ていたのだが 実は私の方が強かったので 自分が足を引っ張るのは嫌だと私を特Sランクにするのを諦めた だがヴィヴィアンさんと言うもう一人の特Sランクである人にも 絶対に目を付けられるというのだ ヴィヴィアンさんはかなり病的なほどの寂しがり屋らしく なるべく誰かと組んでクエストをこなしているらしいが その病的な寂しがり方が相手には重荷らしく すぐにパーティを解消されてしまうそうだ そして騎士団長とアプレイウスさんの話だと 私が錬成したゴーレムを見た冒険者や 格闘競技大会に参加する人たちの口から噂が洩れるだろうとの事だ どれくらいで話がヴィヴィアンさんの耳に入るかを聞いてみたら 早くて1週間 遅くても1ヶ月だそうだ 私は噂がヴィヴィアンさんの耳に入らないことを祈りつつ 格闘競技大会の予選をイメージ魔法でトレースしていくのだった 


昨年は予選は見ずに本選だけをトレースしたのだが あまりにもゴーレム君が強く成ってしまったので 参加者が去年より少なかった 仕方ないので格闘競技大会の予選をトレースする事にした 予選も賭けの対象になっているのでちゃんと名前が書かれたトーナメント表が渡される これは助かるトレース魔法を使うのに名前は必須だからだ 誰がどこで戦っていて名前が分かる物が必要なのだ 賭けの対称なだけあって誰がどこで戦うのかもしっかり書かれている 予選を見に来るような仲間はいなかった 皆本選から見に来るのだ だから今居るメンツは龍聖 ガヴァンライフドラゴンの子供達 リュードさんとカテナさんだけだ ローナも筋肉男子を見に来るかと思ったが 実家の鍛冶屋の手伝いで来れなかった 格闘競技前は冒険者競技大会参加者なども集まりお客が増えるのだ うちも忙しいのだがママンが折角の機会なんだから行っておいでと言ってくれた そのおかげで予選からゴーレム君を鍛える事が出来る 勿論強い人もいれば弱い人もいるのだが それは 予選前に賞金付き闘技場でゴーレム君を鍛えるのでも同じことだ 予選で大体強い人と弱いけど運で勝った人の振り分けも出来た だけど運も勝負を左右する大事な要因だ でもゴーレム君に運はトレースできないその時の動きをトレースするだけだ だから 二度とあるか分からない運的要素の高い動きもゴーレム君は覚えるのだった まぁゴーレム君が直接覚える訳では無く剣術魔法が覚えるのだが 


元々は私が剣術の授業をサボりたくて始めたのに もう私の手には負えないような強さになってしまった 私の身長が大きく成れば体格的に使いこなせるかもしれないが 今の私の身長では上手い事使えない気がする もう戦う時はゴーレム君を大量に出して 敵を倒していった方が良い気がする 剣術の授業はまともに受けるしかないのかなぁ それとも 剣術魔法のランクを下げて戦えるようにするしかないかな? 剣術の授業をまともに受けるのは無理だな 魔法ばっかり使っていたから体がついて行かない これからは剣術魔法のランクを下げて使って行こうかとも思ったが・・・・ 駄目だ 私ドワーフだった・・・ 背が伸びてもたかが知れてるや どうしよう? 背が大きくなる魔法を考えるか? それとも剣術魔法を無理やり小さいサイズでも使えるようにするか? それとも体が大きくなる防具を作るか?・・・・ そうだな折角ドワーフなんだし防具で行くか どうせだから体に負担のかからないパワードスーツでも作ろう 外から見たら鎧を付けているように見えて 中身は体を守る為にクッション性の高い素材で保護できるようにして あとは簡単な動きは出来るように操縦も出来るようにして・・・ っとっとっと予選会の途中だった つい考えごとに夢中になってしまった ちゃんとトレース魔法を使わないと・・・ 良かった 丁度さっきトレースした試合が終わったところだった 次の試合の準備をしなくちゃ いそいそと準備をして行く そして準備を終わらせると龍聖たちと試合に集中していくのだった 


何試合目が始まった頃だろう 競技場の反対側から一つの影がこちらに迫ってくる リュードさんとカテナさんに言って警戒態勢をとるようにする その影は段々とスピードを上げて私達の所に向かってくる 最後に競技場の壁を蹴って私達の所にジャンプするとその影は私達に挨拶をした 影だと思っていたのは黒のゴシックロリータ風の服を着て 片目に黒の眼帯を付けた女性だった 全身黒づくめだったのと凄いスピードだったので影に見えていただけだった 


「私ヴィヴィアンって言うの貴女がリーサでしょう? 私とお友達になって下さらない・・・・?」


アプレイウスさんの嘘つき1日でバレたじゃん 何が早くて1週間よ・・・・ それに私の顔が一発でバレたってどういう事? 手配書でも出回ってるの?


「初めましてヴィヴィアンさん 貴女のお話はアプレイウスさんとハーフェズさんから聞いています 何でも女性でただ一人の特Sランクだとか? 凄いですね私も見習いたいです」


アプレイウスさんと騎士団長の名前を出したら 明らかに嫌な顔をした だけど私が見習いたいですと言った瞬間に笑顔になった これはかなり癖のありそうな性格だおだてている分には問題なさそうだけど 性格の事を言った瞬間に怒り狂いそうだ 


「リーサも凄いわ 遠くから見ても分かるくらいの魔力を発していたもの すぐに分かったわ」


「魔力が分かるんですか?」


「以前遺跡を調査した時に 古代文明の古語の解読に成功して 片目が何でも見通せるようになったの でも普段は見たくないものも見えちゃうから眼帯をしているけどね」


「わぁ 凄いですね 私もその遺跡を調べに行こうかなぁ」


「やめておいたほうが良いわ 見ようと思えば 人が考えてることまで見えちゃうから精神的に辛いわよ」


「あぁ それは見る方も見られる方も辛いですねぇ」


「これのせいで 随分と友達も減ったわ・・・・」


それだけのせいじゃないと思うけど・・・・念の為 心にブロックをかけておこう


「それは辛かったですね・・・ 私もお友達になるのは構いませんが 私は学生なので特Sランクのクエストは厳しいかと」


「違うのよ パーティを組んで欲しいのじゃなくて 本当にお友達になってほしいのよ」


「そうなんですか? アプレイウスさんはパーティを組みたがっていたので ヴィヴィアンさんもそうなのかと」


「違うのよ純粋に強いお友達が欲しかったのよ 弱い方だと話が合わなくて・・・ でもリーサさんのさっきの魔力を見てこの人ならって思ったわ それにドラゴンのお友達もいるようだし」


「その目はそんな事も分かるんですか?」


「そうよ~なんでも分かるのよ~」


「狩らないで下さいね?」


「狩らないわよ!! いくら何でも お友達になりましょうって言ってる人のお友達を討伐したら 嫌われちゃうじゃない」


「それなら良かったです でもお友達になるにはお互いの事を知らなさすぎるので もう少し遊んでからでも良いですか?」


「良いけど 私はリーサさんの事は何でも知ってるわよ」


「それはそれで怖いですってば ってか私の情報ってそんなに簡単に分かるくらい 漏洩してるんですか?」


「違うのよ 特Sランクになると 全部のギルドが持ってる情報は全て開示されるのよ」


「そうなんですか?」


「そうなの だからそこからリーサの情報をピックアップして 見てきたのよ」


「それは特Sランクの人の情報も開示されるんですか?」


「されるわね 全ての情報だから私やアプレイウスの情報も調べたい放題よ まぁギルドが分かってる情報だけだけどね」


「それはギルドには 知られていない情報もあるって事ですか?」


「そうね~ 流石に特Sともなるとね~ ギルドに馬鹿正直に全部は話さないわ」


「あっと チョット良いですか 試合が終わったので 次の試合に備えて準備をしないといけないので チョット待ってください」


「それが剣術魔法ね?強い人のデータを集めてるんでしょ?」


「そうです 今年は辻斬り大会にも参加者が減ってしまって 困ってたんです」


「私が協力しようか?」


「えっ? 本当ですか? アプレイウスさんや ハーフェズさんのデータも入ってるから強いですよ?」


「大丈夫よ 私あの二人より強いから」


その辺もあの二人から苦手意識を持たれた原因かな?


「じゃぁ 今日の試合が終わったら どこかで剣術魔法のテストに付き合ってもらえますか?」


「良いわよ良いわよ 嬉しいわ私リーサの役に立てるのね! 友達の役に立てるなんて最っ高!!」


まだ 友達じゃないですけどね・・・・ このへんが問題なんだな 一人で先走り過ぎだよなぁ せめて食事に行ったり 良く話をするようになったりしてからだよなぁ


「私はまだヴィヴィアンさんの事何も知らないので 剣術魔法のテストが終わったら 食事にでも行ってお話でもしますか?」



「良いわよ良いわよ 嬉しいわ私リーサと食事もできるのね! 友達と食事なんて最っ高!!」


さっきと会話が被ってますが・・・・?


「とりあえず今日の夕食はいらないって 携帯でママンに連絡しておきます チョット待ってくださいね」



そしてママンに特Sランクの人と友達になれそうだから 食事に行ってくると言い今日は夕食はいらないからと伝えたら ヴィヴィアンさんがお母さんにご挨拶したいから 携帯を代わってくれというので携帯を代わると ヴィヴィアンさんが驚いている 何かと思って聞いていると


『お姉様 お久し振りですヴィヴィアンです はぃそうです リーサさんはお姉様の娘さんだったのですね はぃリーサさんが強いと聞いてお友達になりたくて会いに来たんです はぃわかりました こちらこそよろしくお願いします はぃ 今代わります』


「リーサさん お姉様が いえ お母様が代わって下さいと」


「はい 分かりました」


『ママンどうしたの?』


『リーサかい? ヴィヴィアンは私の後輩だから色々教えてもらいなさい! チョット癖のある性格はしているけどいい子だから 優しくするんだよ』


『ママン年齢的に私が優しくされるのが普通なんですが・・・?』


『そう言えばそうだね ヴィヴィアンは何だか目が離せない子だったんだよ そのせいかねぇ まぁ仲良くしなさい』


『はぁい 分かりました じゃぁ今日はヴィヴィアンさんとご飯食べて そのあと家に連れて行こうか?』


『そうだね 久しぶりに話もしたいし 連れて来てくれるかい? って言うかうちで食事しなさい そうすれば私もヴィヴィアンと久しぶりに食事ができるから 良いわね?』


『はぁい じゃぁ試合終わったら帰るね』


『はい じゃぁヴィヴィアンにもよろしく言っといてちょうだい』


『はぁい じゃぁね』


「ヴィヴィアンさん今日と明日時間ありますか?」


「大丈夫ですけど どうしました?」



「ママンが ヴィヴィアンさんを家に招待しなさいって言っているので 剣術魔法のテストは明日って事で良いですか?」


「お姉様が家に招待してくださるのですか? 嬉しいです行きます!!」


「じゃぁ 今日は試合が終わったら うちにご招待という事で」


「分かりました 楽しみにしています ところでリーサさんにずっと付き纏う気配は何ですか?」


「あぁ 王様が私に付けてくれた護衛が3名いるので 気にしないで下さい 間違っても勝負しないように」 


「はい 気を付けます」


「気を付けますじゃなくて しないで下さい」


そんな会話をしながら 予選会場のトレースをして行くのだった

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