格闘競技大会5(中休み)
格闘競技大会前のお祭りが始まって二日目 ヴィアンネと言う女性がやってきた 女性は自分もSランク冒険者だと言う そしてリフレッド先生とは仲が良いとも言うので 食事会を開く事にした そしてリフレッド先生が食事会の場所に来たら ヴィアンネとリフレッド先生が姉妹だと分かった 1度は揉めた二人だったが話し合いの結果 仲直りをして今日は一緒に寝るそうだ・・・・・・・・ 狭いと思うんだが・・・・
まぁ仲良きことは美しきかな・・・なのかな? そして仲直りした二人は 一緒の職場で働きたいと言い出した 一緒の職場とは学校の教師しかない しょうがないので王様に直接お願いに行った 何とか校長先生への紹介状を手にして 寮の中にあるリフレッド先生の部屋に行く
「リフレッド先生 ヴィアンネさんの校長先生宛の手紙を貰ってきましたよ」
「ありがとうリーサ これで姉さんも同じ学校に通えるよ」
「そんな事より 寿命の違いはどうします?」
「あぁ それもあったか それにナックルも紹介しなくちゃ」
「何? ナックルってあんた男まで出来たの? 姉の私ですらまだだって言うのに」
「軽く寿命の違いはスルーされましたけど どうします?」
「一応説明しない訳にはいかないでしょ?」
「あぁ 寿命の事も何か言ってたわね なにそれ?」
「まず初めに 姉さんが気になってるナックルですが将来を誓い合った仲です」
「っく あっ改めて聞くと衝撃が凄いよ」
「ナックルは恋愛の神様に 一生を誓い合える人を紹介してもらったら その日のお昼には告白されたの・・・っきゃ 恥ずかしい・・・・・ 姉さんも 恋愛の神様に紹介してもらう?」
「勿論!! 姉が妹に負けるわけにはいかないのよ」
「それで 寿命なんだけど私もナックルもリーサも 寿命があと5000年あるの しかも若さはそのままに 姉さんはどうする?」
「それは将来を誓い合った人と決めるわ でも若さはそのままにってのがキーポイントね」
「意外と現実を見つめてますね では光学迷彩解除 それでは神様達ご紹介 鍛冶師の神【ドルトン様】 商人の神【シンラ様】 冒険者の神【フォトン様】戦人の神【ファイタン様】豊穣の神【ベルモット様】 商売繁盛の神【レモット様】 恋愛の神【レイニー様】 勉強の神【スターディ様】です 皆さんご挨拶~」
「「「「「「「「よろしく~」」」」」」」」
「そんなわけで 神様達聞いていたと思うのですが 今回はレイニー様の出番です レイニー様どうぞ~」
【そんな訳でぇ 私が選ばれたんだけどぉ 一生を誓い合える相手が良いのよね?」
「そうです 一生を共に過ごせる相手が良いです!!」
【チョット待ちなさいよぉ 鼻息荒いわぁ 今恩恵を授けるからぁ そんなに近づかないでぇ】
「申し訳ありません あまりにも皆さん可愛くて しかも自分の欲求にも歯止めがきかず 近づいてしまいました」
【まぁ 良いんだけどぉ 可愛いのは本当の事だしぃ まずはヴィアンネさんの好みを教えてぇ】
「私は真面目で清廉潔白でイケメンが良いです」
【中々に贅沢ねぇ まぁ良いわぁ 『神の御業』 これで明日の朝からお昼の間に告白されるわよぉ】
「おおおお ありがとうございます お礼には何を差し上げれば」
【祈りで良いわ 感謝の祈りが私のエネルギーの源なの】
「わかりました 祈らせてもらいます 祈らせてもらいます 絶対に祈らせてもらいます だから宜しくお願いします」
【すっごい必死ね チョット引くわよ・・・・・】
「あぁ 失礼しました 私今までに男性とお付き合いしたことが無くて・・・ つい必死に」
「そうなの 姉さん それは知らなかったわ」
「それはそうよ 必死に隠したり ごまかしたりしていたもの」
【まぁ これからは 隠したり ごまかしたりしなくて良くなるわよぉ】
「ありがとうございます それとさっき気になる神様がいたのですが 冒険者の神様と戦人の神様が凄い気になるのですが」
【我らに気づくとは中々に 見どころのある 女子だのう】
「それはもう Sランク冒険者ですから 冒険とか戦うとかには敏感でして」
【それでどうして欲しいのだ 恩恵が欲しいのか?】
「授けていただけるので?」
【別に構わんが 我らへの祈りも忘れるでないぞ】
「勿論です勿論です 絶対に忘れません」
【では私の恩恵は冒険者の神の恩恵よ 『神の御業』 これでお主は冒険者が必要とする技は全て覚えた上に お主の潜在能力としてあったスキルをいくつか身に着けたはずじゃ今度調べてみるとよい】
【今度は俺の番だな 戦人の神の恩恵だ受け取りな 『神の御業』これでお前は戦人という事だ戦場が主な舞台なのだが 今は戦場は無いようだな なので騎士や戦士や剣士のレベルアップや本人の気づかない 戦いのスキルを発掘しそれを育てたぞ今度スキルを調べてみると良い】
「分かりました神様の言う通りにします ありがとうございました リーサなぜあなたは神様を連れ歩いているの?」
「それはですね 可愛いからです!!」
【違うじゃろ!! ワシらは魔王を封じておったんだがリーサが封印を開けて 魔王を退治してしまったんじゃが チョットした事情で天界に帰る事が出来なくてな それでリーサとともにいるのだ】
「チョットリーサ? あなた魔王を倒したの? 世界中が恐怖していた魔王を?」
「えぇ 簡単でしたよ 人質を取ってきたりその人質に変身したりと 汚い技を使ってきましたが 基本馬鹿だったので簡単に倒せました」
「え?それって一人でやっつけたの? 私と聖剣達ですね アルファ出ておいで」
〈何か用か?〉
「あらイケメンこれが聖剣なの?」
「神様が打ちし聖剣ですね全部で24本?24人? まぁとにかくいっぱいの仲間と一緒に倒しました」
「皆こんなにイケメンなの?」
「女性もいますし子供もいますよ まぁみんな顔立ちは整ってますね」
「いいわねぇ そんな聖剣に囲まれて戦えるなんて」
〈何言ってるんだ リーサは俺たちをちっとも使わないぞ 本当はもっと活躍したいのだがな〉
「そうなんですね リーサちゃんと使ってあげないと可哀そうよ?」
「はい分かりました ヴィアンネさん アルファもごめんね さて夜も遅くなってきたので私は家に帰ります あとは姉妹二人で語り合って下さい 明日の朝いちばんで 校長先生の所に行って 王様からの手紙を渡しましょう そして二人で教師に成っちゃってください」
「ありがとね リーサ リーサには感謝してもしきれないわ このお礼はリーサが困ってる時に返すわ」
「姉さん下手な事言わないで リーサが困ってることって 普通の人には解決できないような事だから・・・・」
「えっ? そうなの?」
「そうなんです たいていの人には解決出来ない問題ばかりです だから気にしなくていいですよ」
「うぅ そう言われるとSランク冒険者の血が騒ぐ 解決できないかもしれないけどアドバイス位ならできるかもしれないから 相談はしてちょうだい」
「はい 分かりました お気持ちありがとうございます では今日は帰ります 皆行くよ~」
【あっ 待って待って 今戻るから】
「神様早く早く」
【ああ 間に合った 良かったぁ】
「まぁ 置いていくようなことはしませんけどね」
〈おれは久しぶりに出てても良いか?〉
「別に良いよ 家に帰ったらみんな出してあげるから お話でもしたら?」
〈たまにはいいな そうさせてもらおう〉
「魔力は明日しまう前に補充してあげる」
〈いつも悪いな 最近はあまり活躍もしていないのに〉
「いいのいいの 気にしない そのうち必要とされる時が来るから それまで待ってて」
〈わかった それまで大人しくしていよう〉
「では 本当に帰ります おやすみなさい『転移』」
「リフレッド あなたの生徒は凄いわね? ところで寿命ってどうなったの?」
「ドラゴンの鱗を削って飲むと寿命が伸びたり 強く成れたりするんだよ」
「何人飲んでるの?」
「私とナックルとSクラスのみんなと 王様は飲んでるよ」
「王様も飲んでるの? 何で?」
「この王都を長く繁栄させるために 飲んだみたいよ」
「そうかぁ そんなに飲んでる人がいるのかぁ」
「あっ そうそう Sクラスの生徒の家族も飲んでるよ やっぱり死ぬときは一緒が良いって」
「そうなんだ? じゃぁかなりの人数が飲んでるんだね」
「そうだねぇ 姉さんも飲む? そうすると私と同じ時を生きれるよ」
「さっき言ったでしょ? 愛する人と決めるって」
「そうだったね 早く意中の人が現われると良いね!」
「そうだね じゃぁ ソロソロ寝ようか 明日も朝早いし」
「そうだねぇ おやすみ」
翌朝 顔を洗っているとリーサが来た 校長室に行きましょう との事だった 急いで身支度を整えて 校長室に行く 王様の手紙には封がしてあったので 中身は確認できない 校長先生がいるか確認して校長室に入って行く 校長先生は元冒険者らしく しっかりとした体をしていた そしてリーサが 王様から手紙を預かってきましたと言って 校長先生に手紙を渡す
「校長先生に 王様から手紙を預かってきました これです 読んで下さい」
校長先生は レターナイフを使い慣れた手つきで手紙を開ける そして内容を読んだ
「これを王様が?」
「はい そうですが 何か問題でも?」
「リーサさんも読んでください」
「良いのですか?」
「大丈夫ですから 読んで下さい そうしないと話が前に進みません」
手紙にはこうあった 「校長へ そこにいるSランク冒険者を教師にしてやってくれ あとは任せた」
「何ですかこの手紙は 短いにもほどがあるじゃないですか!!」
「王様のご命令だから教師にするのは構いませんが 何処にとか何をとかが全て抜け落ちた手紙なので どうしようか悩んでしまいまして まぁ Sランク冒険者なので Sクラス もしくは 特Sクラスの担任もしくは副担任という形で 学んでもらってから普通の教師に成るのが ベストだとは思うのですが・・・・ あぁ自己紹介がまだでしたね わたくし校長のバディウと申します」
「あぁ こちらこそ失礼しました わたくしヴィアンネと申します 私も学校で何を教えればいいのか分からないので 副担任から入って 教師という形が良いと思います」
「それでは 姉妹という事もありますし 色々聞きやすいと思いますので リフレッド先生のクラスの副担任という事でいかがでしょう?」
「校長先生 フラウ先生もソロソロ帰ってきますがどうしますか」
「そういえばそうですね リーサさんそれはその時に考えましょう 今年の入学者で教師不足には変わりがないので 大丈夫でしょう それより 格闘競技大会の間は学校も休みですし 楽しんできてください」
「校長先生は行かないのですか?」
「私は こうやって何かあった時の為に学校で待機です」
「失礼しました 校長先生がいて助かりました ではイベントを開いてきます」
そうしてヴィアンネさんの就職も決まると いつものステージに行くのでした