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不死の実アンブロシアを求めて4

ダニーデンで遺跡の封印を解除し魔剣を 叩き折る前にベルウッドから携帯に連絡があった ケルベロスに ヒュドラに キメラ それにオーガが里の奥にある森に出たと言うのだ リーサは一旦ダニーデンの町を離れ ベルウッドにエルフの里にある森の奥深くに連れてこられた するとそこにはケルベロスに ヒュドラに キメラ それにオーガなど強力なモンスターがいたのだった それをリーサはお得意の光魔法の改変で何とか倒した そしてそこあった遺跡の封印も解除し 魔装をゼータで叩き割るのだった


ダニーデンの町に戻ったリーサは 冒険者ギルドのマスターであるロミーから 早くここにある魔剣も破壊してくれと頼まれるの事になる そしてそれを実行するには先程の場所に戻らないといけない だが転移で戻り先程の場所に またモンスターが集まっていたら流石のリーサも苦戦を強いられる なので先程と同じようにヘリで現場に向かい モンスターがいればモンスターを殲滅し いなければヘリを降ろして遺跡の中にある魔剣を破壊するのだ 


「ママ 私を置いて行こうとしても無駄だからね 絶対に付いていくから」


「最近は 龍聖にママの考えが読まれているわね」


「何回もおいていかれたからね!」


「でも危ないんだよ? ママは龍聖が怪我をするのを見たくないなぁ」


「そ・れ・で・も・い・く・の!!」


「わかった 分かりました 一緒に行きましょう」


「他のみんなは待っててね」


「待てよリーサそれは無いんじゃないか? さっきはいきなり転移で行かれたから 跡を追えなかったけど みんな仲間だ連れて行くのがすじだろう?」


「シフォンさん でも・・・・」


「デモもへったくれも無いんだよ 連れて行け!! 何かできることがあるかも知れないだろう?」


「分かりました みんな仲間です 一緒に行きましょう」


「そうと決まればすぐに行くぞちんたらしてたら 何が起こるか分からないからな」


「そうですね シフォンさん じゃぁ行きましょう ヘリに乗り込んで下さい」


そうしてさっきの遺跡の場所まで来た ベータの封印が完璧なせいか 新たなモンスターはいなかった だが 遺跡が壊れそうだ 新たに強力な封印をしたせいで 遺跡の方に負担がかかっているみたいだ シフォンさんの言う通り早く来てよかった 大型輸送ヘリチヌークを降ろしみんなも降りていく そして何かがあっても大丈夫なように遺跡を囲む そして先程と同じように アルファを呼び出し人型になってもらい ゼータを握りしめ準備を整える 『魔力増加』『体力増加』『魔力回復量増加』『体力回復量増加』『反応速度超過付与』 『絶対防御』 『精神感応防御』 これらの魔法を念の為みんなにかける 準備はOKだ アルファに頼んで封印を解こうとしたとき 遺跡が崩れ始めた そして魔剣が飛び出してくる だがそこは『反応速度超過付与』をかけているだけあって 間に合った ゼータで魔剣を叩き折る事に成功したのだ だが ゼータが魔剣の魔力を吸おうとした瞬間 魔剣は最後のあがきを見せた 龍聖の体に入ったのだ


【はははは 我を斬った技は見事であった だが 詰めが甘かったな こいつはお前の大事な娘なのだろう どうあっても斬れまい 封印から解けた上に 体まで手に入るとは僥倖であった それではここから立ち去らさせてもらおうか】


「ママ ごめんね 私足手まといになっちゃった 私の意識があるうちにこいつを斬って!!」


【娘 我の動きを邪魔するとは 何者だ? 普通の娘にそんな事は出来ないはずだ!!】


「私はホーリードラゴンでママの娘だ そんなに簡単に意識は乗っ取らせないぞ!!」


(リーサ聞こえるか? ゼータだ 今はお前にだけ話しかけている 龍聖ごと魔剣の魂を斬れ 龍聖には傷ひとつ付けないと誓おう 奴の 魔剣の魂だけを吸い取ってやる 躊躇するなよ絶対に龍聖は助ける だから一気に奴ごと斬るんだ)


(わかった ゼータ貴方を信じるわ 絶対に龍聖を救ってね)


「ママ早く 私を斬って このままこいつを野放しにしたら大変な事になる 私の意識があるうちに早く!!」


「ごめんね 龍聖 あなたに何かあったら ママもすぐに後を追うからね でもママを信じて頂戴 絶対に助けるから」


「おい リーサまさか龍聖を斬るつもりじゃないよな?」


「大丈夫です シフォンさん 私が龍聖を絶対に助けます」


「魔剣覚悟しろ 今お前をたたっ斬ってやる 私の大事な娘の体に入ったことを後悔しろ やあぁ!!!」


【娘ごと斬るとは 馬鹿なのか・・・・? 気でも触れたか・・・・ ぐ ぐおおおおお魂が引きずられる 何だこれは力が強くて抗えない!! うわああああぁぁぁぁぁ】


「リーサあんた なんてことを 親としてやっちゃいけない事だろう!!」


「大丈夫です シフォンさん 龍聖を見て下さい」


「あれ? 傷一つ付いてない どういうこった?」


「ゼータが魔剣の魂だけを吸い取るから 龍聖は大丈夫だから斬れって言ってくれたんです 龍聖おいで ごめんね怖い思いさせて」


「ママ 私こそごめんね 足を引っ張ってしまって」


「龍聖が無事なら何でもいいのよ もう忘れましょう 魔剣の脅威は去ったのよ」


【おいおいリーサ 感動のシーンに水を差すようで悪いが 俺も何とかしてくれ こいつ俺の中でも暴れまくってやがる】


「あぁ ゼータごめんね 今魔力送るからいっぱい吸ってね」


そしてしばらくリーサの魔力を吸ったゼータは やっと虹色の輝きを取り戻した そのあとにアルファにも魔力をあげて 魔剣騒動は幕を閉じた だが エルドーラの件もそうだが もしかしたら こんな遺跡があちこちにあるのかもしれない ベルッド様に相談しなくては それか過去に行って こんな魔剣や魔装を打った奴を倒してこなくてはいけない でも過去に行って世界を変えて来ると 今の世界に影響が出る可能性がある どうしよう? 過去にはいかずに地道に遺跡を探していくかな? 取りあえず今日は疲れた ギルドで事の顛末を話して 宿に戻ってゆっくりしよう


「そんなわけで 遺跡の中の魔剣は叩き折りました そして穢れた魂も浄化しました 更にエルフの里にも同じものがありました もしかしたらまだあるかも知れないので 油断はしないで下さい 何かあったら王都の冒険者ギルド経由で私に連絡ください」


「分かりました ありがとうございます これで少しは安心できます でもなぜそんな遺跡があったんでしょう?」


「こればかりはどうにも・・・・・ 過去に素行の良くない 魔法使いか鍛冶師がいたのか それとも国に依頼されたはいいが手に負えなくなったか・・・・ わからないですね」


「そうですよね エルフの里にもあったという事は かなり昔の事でしょうし」


「ですね それは良いんですが 今日はチョット疲れてしまいました 宿に戻って休みたいのですがいいですか?」


「えぇ 勿論です ゆっくりとお休みください 明日の朝には 依頼料などもすぐに渡せる準備をしておきます」


「申し訳ないです 魔剣がチョット手ごわかったみたいで 眠くなってしまって」


「いえいえ 気にしないで下さい 問題はありませんから」


「それでは失礼します 皆行こう・・・・」


「リーサ大丈夫? 顔色悪いよ」


「ありがとうローナ う~ん 魔剣の消化不良かなぁ 取りあえず自分に『神の御業』これでいいかな? 顔色どう? 元に戻った?」


「一応さっきよりは良くなったよ」


「そっか それなら大丈夫かな? 本当にヤバかったら 神様のお告げがあるだろうし」


「そうだね 神の巫女だもんね 神様も見てくれてるよね?」


「きっとね・・・・・」


「さて この宿はお風呂も無いし もう寝るね」


「うん おやすみ 私達はもう少したってから寝るよ」


「おやすみ~」

 


その晩 夢?を見た ある鍛冶師が必死に魔剣や魔装を作っているのだ 腕がいいと評判の鍛冶師だったのだが 仲間から妬まれ罠にかけられ 家族を失ったのです 愛する妻も可愛い子供達も失った男は 仲間も世の中も呪ったのでした そして憑りつかれるように魔剣と魔装を作り上げました 魔剣も魔装も意志を持ち男の言う事を聞いて動き 全てを壊してそして命を奪っていきました そしていつしか男は国から追われるようになっていました そして国の兵士の命を半分ほど奪った時でした 遂に男が捕まる時が来たのです 男は頭を落とされ四肢すらも切り落とされ 別々の場所に封印されたのでした 男が作った魔剣も魔装も別々の場所に封印されたのでした そしてその魔剣も魔装も 今日リーサによって壊されたのですが 男は笑っています 男は最初の目的を果たした時から 魔剣と魔装に意識を奪われていたのでした その呪われた装備を破壊してくれた リーサにお礼を言いに来たのでした ありがとう と・・・・・・・・・・・




「って夢を見たんですけど 本当の事だったんでしょうか?」


翌日 昨夜の夢の事を皆に話した そして一人 人目もはばからず ハリーさんに抱き着いて震えている人がいる シフォンさんだ


「シフォンさん 夢ですってば そんなに怖がらないで下さいよ」


「だってさ だってさ 奥さんと子供の事は可哀そうだけど 呪われた装備を付けて 人を殺しまくった人がリーサの夢の中に出てきたんだろ? って事は一緒に寝てた私達の所にも来てたって事だろ? 怖いじゃないか?」


「あっ そう言えば頭から下が無かった気がするな」


「キャーーーーー やめてやめてやめて もうゆるして~」


「リーサ もう止めてあげて シフォン可哀そうだから」


「分かりましたハリーさん もう止めます でもお礼を言いに来たんですよ?」


「それでもシフォンには 無理なんだよ」


「はぁい シフォンさん 気を取り直して ギルドに行きましょう」


「うん 行く」


それから 宿を引き払って 冒険者ギルドに向かい ギルドに付くとロミーさんが待っていました 白金貨100枚を持って


「面倒な手続きはこちらで終わらせておきましたので 依頼料だけお持ちください」


「良いんですか? ってかギルドカードの更新は?」


「あぁ それがありましたね じゃぁやはり一度中に入って下さい・・・・・・ では皆さんギルドカードを出してください 更新しますね 今回はランクアップの得点も高いですよ モンスターの氾濫を事前に止めたんですから」


「そうなんですか? それは知らなかった」


「モンスターの氾濫自体を止めれば即特Sランクなんですけどね」


「あの時に冒険者登録さえしておけば・・・・・」


「そうですね リーサ様は3万のモンスターの氾濫を 1人で止めたことがあるんですよね?」


「そうなんですよ それなのに 冒険者登録してなかったんですよね~ 勿体なかった・・・・ まぁ人が亡くなってる時に 冒険者登録している場合でもないですけどね」


「まぁ そうですよね そんな時間ありませんね」


「まぁしょうがないです 諦めます」


「はい 更新終わりましたよ 次も頑張って下さいね」


「はい ありがとうございました もう遺跡騒動は治まったはずですが また何かあったら 王都の冒険者ギルド経由でお願いします」


そうして ベルウッドとエリーゼを待つのだった

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