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王都のカレー店

皆さんおはよう こんにちは こんばんは 今日も楽しく小説読んでいますか?おなかすいた・・・ぽんです 前話でも書きましたが今日はブックマークがキリ番になったので2話投稿の2話目ですこの前にも投稿してますので飛ばさないように気を付けて下さい これからもドワーフに転生しちゃった・・・を宜しくお願いします

ガヴァンライフドラゴンの里を訪れて 無事に子供達が仲良くなって 里にいた病人達も治し 次も遊びに来て下さいと言われるまでは成功した ガヴァンライフドラゴンの里はこれで問題ないだろう 翌日ホーリードラゴンの里にも行ってみた 個人差なのか私の魔力のせいなのか 龍聖の友達はまだ龍聖ほど成長していなかった 龍聖はみんなに羨ましがられていた 里の長に聞いたら龍聖と同じ年だと思っていた子達は もう生まれて2年になるそうだ 生まれて1年経っていない龍聖が今の身長という事は やはり私の魔力のせいなんだろう まぁ大きくなるのが早いだけで寿命が短くなったわけじゃない それに龍聖は色んなドラゴンの鱗を飲んで寿命も延びているし 多少寿命が短くなった所であまり変わりはしない それに寿命が短くなるならベルッド様が流石に教えてくれるはずだ それも無いという事は私の魔力は美味しくて栄養満点と言う事だな


それにしても1年経たないで 普通のホーリードラゴンより成長が早いという事は 今後はどうなるのだろう? 一つ確定したことは私の背は龍聖に抜かれるという事だ セルさんみたいになるのかなぁ アリーナも高身長でスタイル良いし そんな感じになるのかなぁ羨ましい話だ あっ そうそう 移動遊園地はホーリードラゴンの里でも大人気でした こっちでは特に大人に人気がありましたドラゴンも種族によっていろいろですね


さてアリーナとカレー屋さんを巡る約束ですが 毎週金曜の夜から日曜の夜までカレー漬けです うちとローナの家は金曜の夜から土曜の昼でダウンです 私はお金も払うのでダウンするわけにはいきません そして月曜日 私はスパイスの香りを体中からさせながら登校するのでしょう シクシク こんなにハードな予定が組まれるとは思っても見なかった・・・・ アリーナは自慢の嗅覚で的確に王都にあるカレー屋を見つけていく 今王都は移民の関係もあって数百万人規模の都市になっている そのおかげで店を経営する人も多い 飲食店は余程不味くなければ潰れない そのせいで不味いカレー屋もいっぱいあるのだ それを一軒一軒確かめていくのだから大変だ


「アリーナぁ そろそろ匂いだけで 美味しいか美味しくないか分からない?」


「何を言うんだリーサ 美味しくない店にも光るものがあるんだ だから潰れないで経営が成り立っているのだろう? それを確かめずに 店を通り過ぎるなどできないよ」


「そっかぁ アリーナがそこまで言うなら 付き合いましょう・・・」


「リーサはお腹がいっぱいなのか?」


「それは光魔法の改変でどうにかなるんだけど もう頭が匂いを拒否してるの・・・」


「それは困ったな出資者はリーサだから 私だけでなく リーサも納得した店じゃないと買い取れないしな」


「そうなんだよね~ 匂いも光魔法の改変でシャットダウンしてしまえば問題ないんだけど そうすると味が分からなくなっちゃうし 困ったね」


「リーサには我慢して食べてもらうしかないな その代わり全部食べろとは言わない 一口食べて 味を判断してくれ 残りは私が食べよう」


「何を言ってるんですかアリーナ様 残りは私が食べますよ」


「何を言い出すんだカテナ 残りは俺が食べるぞ」


「リュードさんもカテナさんもアリーナも 誰でもいいから 順番で食べて 私はもう一口を食べるのもきついのよ」


「じゃぁママ 私が食べてあげようか?」


「えっ? 龍聖まだ食べられるの?」


「うん! 成長期だからね」


「ねぇ アリーナ? そういう問題なの?」


「そうだな 龍聖の言う通りだ 成長期のドラゴンは物凄く食べるぞ それこそ何でも食べるな 食べる物が周りに無くなったら木でも食べ始める者もいるぞ」


「それは凄い じゃぁ ママの分は龍聖に食べてもらおうかな?」


「やったぁ じゃぁママの分は私が残さず食べます!」


「「「ちっ!」」」


「こらこら そこの大人げない3人! 私がオーナーになったら好きなだけ食べられるんだから 喧嘩しないの」


「あの~ すいませんが」


「あっ! すみません うるさかったですか?」


「いえいえ 違うんです 立ち聞きするつもりはなかったんですが 偶然聞こえまして オーナーになったらとかなんとか話をしていましたよね?」


「あぁ そうですね 美味しいお店があったら 買い取ってオーナーになろうかと思っています」


「うちの店はどうでしたか?」


「アリーナどうだった?」


「ふむ 良くも悪くも普通だな それ以外のなにものでもない」


「そうですか~ だからうちの店は はやらないんですね・・・・」


「改善点がいっぱいあるぞ」 


「それはお聞きしても構いませんか?」


「それは店からか? カレーの味からか?」


「では 肝心のカレーから」


「カレーはスパイスを炒め過ぎだな 折角の香りが飛んであまつさえ苦みを感じるほどだ もっとスパイスを炒める時間と火加減に注意して作るべきだな あとは肉も煮込みが足りないのか硬いんだ もっと下準備をして肉を柔らかくする努力をしないとな 最高なのは口に入れた時にほぐれる位がベストだ」


「はい 注意します そして店としては?」


「まず 外観がカレー屋と分からん かろうじて香ってくるスパイスの香りで カレー屋と分かる者もいるが 外観では何屋か全くわからなかったぞ あとは 席の配置も悪いし 前の客の汚れが丁寧に拭かれていないのもマイナス点だな 席の配置は店の形に合わせて動線を良くしないと駄目だな あと前の客の食べカスなどだが これは店を経営するうえで最低限の配慮だ 見たところ そんなに忙しい店でもないのだからしっかりと綺麗にすることだな! むしろ繁盛している店程綺麗にしているぞ あとはさっきの話とも被るが 折角のスパイスの香りを外まで漂わせることだな これだけでかなり客数が変わるはずだ」


「ありがとうございます できるところからすぐに変えていきます」


「うむ ではこの店はまた来ないと駄目だな 改善された味を確認しに来なければ」


「また来るのか・・・・ もうお腹いっぱいなんだけど」


「当たり前だろうリーサ 今改善点を上げたんだ その結果を見ずしてカレーの道は究められん」


「別に究めなくても・・・」


「それに今日は来ても意味がない 来るのは来週じゃ 店主期待しておるぞ」


「はい 分かりました!!」


そして その日はあと数軒回って終わった 買い取っても構わないと思う味の所もあったが アリーナは王都全部のカレー屋を食べてからでないと納得しないらしい がんばれ私 ファイトだ私 たとえみんなからカレー臭いと言われようと頑張るんだ!!


それから1週間 やっとカレーの匂いがしなくなってきた頃に また地獄のロードが始まるのだった だが今回からは一口で良いのだ あとは龍聖が食べてくれる ドラゴンは元々の体積が大きいせいか いくらカレーを食べてもカレー臭くならない 羨ましい話だ 私は体が小さいせいかすぐにスパイスの香りが体中からしてくるのだ まぁ食べ過ぎなせいもあるけど・・・ さて1週間たったら行くと言っていた店に来てみたら 行列ができていた 行列に並んでいると店から店主が出てきた ありがとうございます ありがとうございますと何度も頭を下げている そして中に入るように勧めるがアリーナが 他に並んでいる人に悪いからちゃんと並んでから入ると言って断った 店主は残念そうだったが アリーナが気にしないで頑張って中でお客さんをさばいてくれれば 早く中に入れるから頑張ってくれと声をかけると 元気よく返事をして店に戻っていく 


「アリーナの助言で これだけお客さんが集まるお店になったのかな?」


「それだけではないだろう 店主も相当努力をしたはずだ あれだけの助言では これだけの行列にはならんさ」


「確かにそうか アリーナが言った助言の他にも 気に成る所がいっぱいあったもんね」


「そうだな だが これだけ行列ができた所をみると その辺りも改善されたのかもしれんな」


そして30分ほど並んだだろうか? やっと私達の番が来た 並んでいた時から気に成っていたんだが 入り口からして前と違う 今は一目見てカレーを扱っている店だとはっきりわかる そして店内からスパイスの良い香りがしてくる これだけでカレーが食べたい人にはたまらないだろう 龍聖はさっきからお腹が鳴っている この香りに余程お腹が刺激されているのだろう 龍聖は恥ずかしそうにお腹を押さえている そして店主が良い顔で出迎える


「お待たせしました お陰様でお客様にも喜んでいただけています」


「まずは食べてみてからだな 以前とは比べ物にならない程 スパイスの香りは良くなったが・・・」


「ありがとうございます あれから寝ないで スパイスを炒める時間と火加減を研究しました」


「あれから寝てないんですか? 駄目ですよ寝ないと 健康じゃないと良い接客ができませんよ 今回は私の力で何とかしますけど『神の御業』これで大丈夫です」


「えっ? 体が軽くなりました 今のは?」


「王都で信仰している神様ベルッド様の御力です 私は神の巫女ですので」


「そんな偉い方が 私のお店に来て下さっていたのですね ありがとうございます」


「気にしないで下さい 私も食事はしますからね その時に寄ったのがこの店と言う訳です っというか護衛の者がカレーの魅力にとりつかれてしまって 王都中のカレー店を巡っている最中なのです そして美味しいお店があったら買い上げて いつでも美味しいカレーが食べたいそうなのです 勿論店主も従業員もそのままで 私達は資金援助してチェーン店を出すとかの手助けができればと思ってるんですけどね」


「そうだったんですね 私はてっきり 乗っ取りの計画を立てているのかと思っていました」


「ははは 今は分からんが以前の店は乗っ取るには値しない店だったぞ」


「ははは そんなにはっきりと言わなくても・・・・ でも今の店は以前とは違うはずです 是非食べて行って下さい」


「そこ迄の自信があるのなら 試してみよう 自慢の一皿を用意してくれ」


「わかりました では この1週間で変わった味を試してみてください」


「うむ では席で待っているぞ」


「前と違って席もテーブルも綺麗になっているね」


「そうだなリーサ この1週間で随分と変わったな」


「そうだねアリーナ」


「お待たせしました どうぞ食べてみてください」


「ではいただくとするか」


「そうだね じゃあ私から・・・・ 美味しい!! アリーナも食べてみて」


「うむ ではいただくとするか・・・ 美味い!! 前回とは全然違うな お客が増えたのもうなずける美味さだ だが・・・・・」


「だが・・・・?」


「これでは美味過ぎて お客さんが来すぎてしまい 私達が食べれなくなってしまうではないか」


「あははは アリーナの心配はそこなんだ?」


「リーサよ これは大事な問題なんだぞ 折角美味い店を見つけたのに食べれなくなるとは・・・・・」


「それじゃぁ アリーナはここの店が王都で一番の店だと思う訳ね?」


「そうだな 現時点ではダントツでトップだ 私は一言進言をしただけで ここまで味を変えて来るとは思わなかった 店主は元々才能があったのだろうな」


「ありがとうございます でもあの一言が無かったら 店をここまで持ちこたえさせる事は出来ませんでした そこでどうでしょう 店の買取も良いですが うちの店に来たら食べ放題というのはどうでしょう?」


「あっ それは止めた方が良いです この人たちの食欲は底なしですから 店を買い取られるのが嫌なら ツケにさせてもらって月末にまとめて払いますよ それか月初にある程度お金を入れておくのでも構いません それくらい食べますよ 結局私達は 美味しいお店で自由に食べれればいいだけですから お店を買い取る買い取らないは二の次何ですよ でも もし2号店 3号店と増やしていきたいならお金は出しますよそうすれば我々も食べる場所が増えますから」


「いえ できればアリーナ様にオーナーになっていただければと・・・」


「ですってよ アリーナどうする?」


「私にオーナーと言っても私はお金も無いしな・・・・」


「そこは私が出資者になってあげますよ」  


「駄目ですか? アリーナ様」


「あぁ もうわかった オーナーでも何でもやってやる だからそんな顔をするな」


「ありがとうございます」


「リーサよ済まないが金を貸してくれ」


「わかった 良いよ~ 店主さん 2号店とか出します?」


「そうですね もう少ししてこの店が軌道に乗ったら出したいですね」


「じゃぁアリーナと話をして お店のコンセプトとかが決まったら 教えて下さいお金を用意します あっ! この店って借金あります?」


「恥ずかしい話ですが お店を出す時に王都から借りています」


「じゃぁ 低金利のローンですね まずはそれを返しちゃいましょう 私は金利は取らないので出資金だけ返してください」 


「ありがとうございます 助かります」


「あと従業員のお給料ですがどうしてますか? あっ勿論店主さんのも」


「従業員には儲かった時にはその分だけ 儲けの無いときには払わないです 因みに軌道に乗り始めたのはこの2~3日なので私は給料をもらっていません」


「それじゃ駄目ですね 折角育った従業員がいなくなってしまうので 毎月働いた時間に対して決まった額を給料として出して 決まった月にボーナスを出しましょう あと店主さんも同じ方法です でも最初は1週間に1回給料を出して 次は2週間と段々伸ばしていきましょう 今までが売り上げがある時は払う無いときは払わないでは 生活が落ち着きませんし 生活が慣れてきたら その方が安定しますから それまでは儲かった売り上げをしっかりと貯めておいてください あっ これじゃ私がオーナーみたいですね アリーナさん今ので良いですか?」


「あぁリーサの言う通りで頼む あと生活が苦しい者には 給料の中からお金を貸してやってくれ あくまで給料の中からだから・・・・ ん~っと 店主は名前を何というのだ? このまま店主では呼びづらい 私はアリーナだ そしてこっちがリーサ そしてリーサの隣にいるのが龍聖だ そして私と一緒にリーサの護衛をしている カテナとリュードだ あと小さい子達がいるが全員の紹介はまた今度なそれで店主の名前は?」


「失礼しました 私はモーランと申します 以後お見知りおきを」


「分かったモーラン では 私がオーナーになったからには 王都一のカレー店を目指すぞ」


「はい 分かりました」 


そしてアリーナはリーサにお金を借りてはいるものの 王都一のカレーチェーン店のオーナーになるのだった だがそれはまた別のお話

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