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ドラゴンの成長

教頭先生のお友達が学校に来て 授業風景を見て行った だが教頭先生は生徒の自慢がしたくて 在校生を水増しして友達に報告していた そこでリーサが教頭先生に貸しを一つという事で 修練場に細工をして 生徒の水増しを図った 近くで見るとただのガラスだが遠くから見ると人が動いているように見える そんなプロジェクターを作って問題はクリアした 観覧席から見える部分にもSクラスの仲間に模擬戦をやってもらい存在感を出した そして教頭先生の友達は納得して帰って行った 


さてガヴァンライフドラゴンの赤ちゃん達だが もうかなり成長してきた 魔力が多いせいか 生命を司る龍だからか 龍聖の時より成長が早い 今2歳後半くらいだ 龍聖が3歳後半くらいだからあっという間に追いつかれた感じだ でも龍聖にあげてるご飯と一緒なんだけどなぁ 食べる量も龍聖の方が多いし何でだろう? って言うか私もすぐに抜かれそうな感じがする・・・・ 成長は喜ばしい事なんだけど身長は抜かれたくないなぁ 無理かドワーフだし 


「ママぁ わたしお腹空いた ママの魔力頂戴」


「ロゼリア お腹空いたの? さっき食べたばかりじゃない」


「だって食べたいんだもん」


「分かったわ食べたら遊びに行きましょうね 龍聖 レミーラ フィリア リデル ロゼリア アレス ガデッサ クロウみんなご飯よ~」


「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」


「アリーナたちもご飯にしましょう」


「もうそんな時間なのか?」


「違うのよアリーナ ロゼリアがお腹空いたんだって」


「そう言う事か では 次の成長も早いな」


「何 次の成長って?」


「ドラゴンは 何段階かに分けて成長していくんだが その時に食欲が増してくるんだよ」


「そうなんだ? じゃぁ龍聖もそろそろそんな時期が来るのかな?」


「さぁ それはどうだろう ドラゴンも種によって成長速度も生きる年数も違うから どうなるかは分からないな」


「だけど龍聖は ドラゴンの鱗も飲んでるから 生きる年数はかなり増えてるはずだよね?」


「そうだね 龍聖は他のホーリードラゴンより長生きするね」


「そういえばリュード 貴方もリーサから ドラゴンの鱗を貰ったって言ってたわね?」


「そう言えばそうだな カテナも飲まないと同じ時を生きれんな」


「リーサ私にもリュードに飲ませた鱗を飲ませて頂戴」


「わかりました リュードもそれでいい?」


「別に構わんがどうしてだ? 駄目な理由があったか?」


「夫婦間のパワーバランスが元に戻るよ?」


「あぁカテナが強いのは元々だから 今更だな リーサが良ければ鱗をあげてくれ 俺もカテナと一緒の時を生きたいしな」


「あぁ リュード愛してるわ そんなに私の事を思っていてくれるのね」


「はいはい そういうのは二人っきりの時にやって下さい 子供たちの精神衛生上良くありませんから」


「あぁ 失礼しました つい感極まって愛の言葉を・・・・」


「分かりました これがリュードさんに 飲んでもらったのと同じドラゴンの鱗です ちゃんとファイヤードラゴンの鱗も入れてますからね」


「そうか ファイヤードラゴンだけ 半年ほど先に飲んでいたな」


「ママ ロゼリア達お腹空いたって言ってるよ」


「あぁごめんごめん 龍聖みんなを呼んで来て」


「うん分かった ロゼリア クロウ ガデッサ アレス リデル レミーラ フィリアみんなおいで~」


「「「「「「「は~い」」」」」」」


「お姉ちゃんありがとう もうお腹ペコペコだったけど ママがお話してるから声がかけづらかったんだ」


「気にしなくていいんだよ ママはたまにお話に夢中になっちゃうときがあるから こっちから声をかけないとずっと忘れられちゃうよ」


「龍聖そこまで言わなくても・・・・」


「だって 私も何回かご飯忘れられたことあったもん」


「そうだっけ? あれれ~? おかしいな~?」


「でもね ママは優しいから お話の途中でもちゃんとご飯くれるからね」


「そうね 先にご飯にしましょう みんなお待たせしました いっぱい食べてね」


「「「「「「「「は~い」」」」」」」


「アリーナ達も食べるでしょ? 魔力入れとく?」


「魔力大盛りで頼む」


「私も大盛でお願いします」


「すまんが私も魔力大盛りで」


「はいはい ご飯の種類は希望がありますか?」


「それは任せるから 魔力大盛りで」


「私も魔力さえ大盛であれば・・・」


「私もだなリーサの魔力が大盛なら食事は何でも構わん」


「私の魔力食べたいだけじゃん」


「しょうがないだろ 美味しいんだから」


「リュードさん開き直らないで・・・・ わかりました では今日はラーメンに魔力大盛りで」


「ねぇママ 私もそれ食べてみたい」


「僕も~」


「ロゼリアにガデッサもラーメン食べたいの?」


「「うん」」


「他のみんなは?」


「食べてみたいかも」


「私も試してみたい」


「じゃぁみんな食べる? 龍聖は?」


「私も食べる!!」


「そんな『負けられない!!』みたいな感じで食べなくても良いんだよ?」


「そうじゃないの食べてみたいの 美味しそうなの」


「龍聖は何回か食べてるから大人用で良いとして ロゼリア達は小さい器に移し替える?」


「大丈夫 お腹減ってるから大人用で食べる」


「分かったわ じゃぁみんなの分も大人用で出すね 食べきれなかったら無理しないでね お腹壊すから」


「「「「「「「「は~い」」」」」」」


「はい じゃぁ用意したから 仲良く食べてね」


みんな用意したラーメンをどんどん食べていく そして全部食べ切ってお代わりを要求してきた それじゃぁとカレーライスに魔力大盛りで出してみた まだ食べ方が上手じゃないので お口の周りが凄い事になっているが カレーライスも全部食べ切った その時だった 龍聖が大きくなり始め私と同じくらいの背になった そして他のみんなも大きくなり始め 3歳後半の大きさ 以前の龍聖くらいの大きさになった


「リーサおめでとう 丁度みんな成長期だったんだね だからあんなに食事を取ったんだよ」


「あっ ありがとうアリーナ って言うかまだ状況が飲み込めてないけどね 龍聖の時はこんな事無かったから ってか今なったけど これはやっぱり種族の違い?」


「そうだね やっぱりホーリードラゴンと ガヴァンライフドラゴンでは成長速度が違うんだね」


「おっと それより口の周り拭かなくちゃ みんなのお口すごい事になってるよ 鏡で見てみる? 面白い顔になってるから 見終わった子から 順番に並んでね」


「「「「「「「「は~い」」」」」」」」


「クロウの顔すごーい」 


「ガデッサだってすごいよ」 


「ほんとだ~」 


「鏡早く貸してよ~」


「アレスはそんなでもないね? 食べるのが上手なのかな?」 


「リデルもレミーラすごいよ」 


「何言ってるんだよ フィリアやロゼリアだって お口の周りがカレー色だぞ」 


「「ほんとだね~」」 


「龍聖お姉ちゃんのお口の周りはそんなに汚れてないね」


「「「「「「「「やっぱりお姉ちゃんは凄いね!!」」」」」」」」


「ありがとうみんな みんなもすぐに上手になるから 心配しなくても大丈夫だよ」


「は~い じゃぁ 龍聖お姉ちゃんから並んで下さ~い お口の周りを綺麗にしましょうね~」


「「「「「「「「は~い」」」」」」」


「龍聖も私と同じくらいの背になって 本当にお姉ちゃんになった感じだね おめでとう」


「ありがとうママ 私もっと大きくなってママを守ってあげるからね」


「ありがとう でも無理はしないでね」


「うん!」


「さぁ みんなお口出して横に並んで下さ~い このままだとお口の周りが痒くなっちゃうから一気に拭いていくぞ~」


「「「「きゃー」」」」


・・・・・・・・・・・・・・


「良し良し みんな良い子にできました お口の周りは綺麗になりましたよ 鏡で確認してね」


「さてさて アリーナさん達はご飯足りましたか?」


「えっとね 足りたんだけど 今のカレーライスってのが良い香りで 食べてみたいなぁなんて」


「カテナさんとリュードさんは?」


「私達も今のカレーライスってのを食べてみたいです」


「やはりドラゴンでも カレーの魔力には勝てませんか」


「何と! 魔力がやどった食べ物なのですか?」


「ふっふっふ~ 本当の魔力はやどっていませんが カレーライスにはドラゴンをも引き付ける魅力があるのですよ」


「そうなのですね? 確かにあの香りには抗えない魅力がありました」


「リーサ前置きは良いから早く食べさせてくれ」


「わかりましたアリーナ もう待ちきれないのですね?」


「そうだ あの香りが忘れられないんだ」


「ではどうぞ 皆さん食べて下さい 大人用は少し辛めの味付けです」


「いただきます おぉこれはピリッと辛くて癖になる味だな いくらでも食べれそうだ」


「アリーナ あまり食べ過ぎると太りますよ?」


「大丈夫だ 少し太ったくらいは ドラゴンになって動けばすぐに痩せる」


「便利な体ですね・・・ リュードさんとカテナさんはどうですか?」


「我らもアリーナ様と同じ意見だ っというか食べるのに集中させてくれ!」


「凄いなカレーマジック ドラゴンをここまで引き付けるとは」


「リーサおかわりを下さい」


「カテナさん そんなに食べて大丈夫ですか?」


「大丈夫です 早くおかわりを!!」


「俺もおかわりだ」


「私もだ次はもっと大盛でくれ」


「あっアリーナ様ずるい 私も大盛で」


「俺も大盛・・・・ いや特盛で」


「わかりました みんな特盛で出しましょう」


「「「おぉぉ!!」」」


「おかわりです どうぞ食べて下さい でも私の無限収納に入っていたカレーライスはこれでおしまいですからね また今度仕入れておきますけど カレーは色々な種類があるので 次からは自分で選んだ方が良いですよ お金は私が出してあげますからカレーの専門店に行きましょうね」


「カレーの専門店? 何だその魅惑的な店は」


「カレーライスの上に色々なものを乗せて食べる店や ナンと言う薄いパンの様なものを付けて食べるカレーもあります だから今度みんなで行きましょう うちの家族やローナの家族も誘って貸し切りで食べても良いですよ」


「おお それは良いな 店全体がこの香りなのだろう? なんて幸せな空間なんだ・・・」


「アリーナ そんな事で幸せを感じないで もっと別の幸せをつかんで!!」


「良いじゃないか 結婚だけが人生の幸せじゃないぞ」


「そうじゃないのリュードさん! 跡取りがいないと エンシェントドラゴンの長としての立場が無いじゃない それがカレーに負けたなんて 周りが納得するわけないでしょ!!」


「そうは言うがリーサ 私はカレーの魅力にやられてしまった 今はカレーの事しか考えられないぞ!!」


「分かった 今度飽きるほどカレーを食べさせてあげるから 普通の女の子の幸せも考えて」


「そうか それなら話は別だ 女としての幸せも考えよう そしてカレーの作り方を覚えて愛する人にも振舞うのだ きっとカレーの魅力を語り合える事だろう」


「まぁ ドラゴンにはドラゴンの幸せがあるんだろうから これ以上口出しはしないけど カレーが好きなドラゴンが居れば良いね」


「リーサよ カレーがあれば ドラゴンの種族間の問題が解決するかもしれんぞ」


「そんなに? まぁその辺もドラゴンに任せるよ スパイスと作り方はその都度勉強してください 何ならお店ごと買い取ってあげても良いから」


「リーサ!! 本当か!? 本当にか? 良いのか?」


「良いよ アリーナにはいつもお世話になってるし 私達がSランクになったのもアリーナのおかげの様なものだし 私お金を稼いではいるけどお金の使い道がないんだよね・・・・ でも下手するとお店の経営だから更に儲かるのか? まぁ良いか 取りあえずアリーナが気に入ったお店があったら教えてよ 片っ端から買い占めるから」


「ありがとうリーサ これからもリーサの事を助けをさせてもらうよ」 


「そんな事関係なく助けてよ・・・・」


そしてこの後もドラゴンのカレー談義を聞かされるのでした

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