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アヤメ再び、副題、リーサは龍聖のご飯?

「リーサ殿、リーサ殿、もう朝でござるよ」


「う~ん、アヤメさん?何でここにアヤメさんが居るの?」


「もしかして刀が折れたの?そんなに簡単に折れるようには作らなかったけど」


「違います、リーサ殿。今日からリーサ殿の身辺警護をすることになり申した」


「あれ?アヤメさん武者修行の途中じゃなかったの?」


「この王都には強者が多くいるとの事だったので。暫く此処に腰を落ち着けることになり申した」


「そうなんだぁ、ふぁ~あまだ眠いよ」


「まぁそうおっしゃらずに、われら3姉妹のご挨拶だけでも」


「3姉妹?3人で武者修行してたの?」


「そうでござる、皆ここに居るでござる」


辺りを見渡すと忍者が3人いつのまに・・・・


「拙者が姉のアヤメ、次が次女のキク、そして三女のカエデでござる」


アヤメさんはスレンダー、キクさんはスタイル抜群。楓さんは肉感的な感じだけど、引き締まるところは引き締まってる感じだ。皆覆面をしてるから顔までは分からないが。


「ってか、何でまた忍者が騎士に」


「拙者たちが、路銀稼ぎに酒場で働いていた時の話です。ある冒険者が酒に酔って暴れていたので鎮静化したのでござるが、それがあまりに見事だと言われ、その場にいた騎士団長に『騎士にならんか』と誘われ、あれよあれよという間に騎士になっていたでござる」


「そうなんだぁ」


「まぁ、騎士団長も酔った勢いで誘ったものの引き際を見失ったのでござろう、我らにとっては渡りに船だったのでそのままお受けした形で御座います。しかし我らは忍者。隠密行動が得意なので、今回のリーサ殿の護衛の任に着くことになり申した」


「分かりました、皆さん宜しくお願いします」


「普段は見えないように隠れて行動していますので、何か御用があればお呼びください」


「交代の時は誰に交代したか教えてくださいね、誰が警護しているか分からないと、呼びようも無いので」


「分かり申した、本日は拙者アヤメが身辺警護をいたします。宜しくでござる」


「はい、宜しくお願いします」


「あっローナ、ローナ起きて紹介したい人たちがいるの」


「おはよう・・リーサ・・・わっ誰?」


「今日から私の身辺警護をしてくれる、私のってか龍聖のかもしれないけど。アヤメさんとキクさんとカエデさんの3人の忍者さんだよ。普段は隠れて守ってくれるんだって」


「ああ、確か前に刀って剣を直した時の人?」


「そうそう、よく覚えてたね」


「アヤメさん、キクさん、カエデさん私の友達のローナです。この子も守ってあげてください。宜しくお願いします」


「分かり申した、それではお二人ともそろそろ朝食の時間ゆえ、起きられた方がよろしいぞ」


「龍聖はこれだけ騒いでも起きないねぇ、『龍聖 龍聖』朝ごはんだよぅ」


「ピィ?」


「あっ起きた、朝ごはんだよおいで」


小さな羽で必死に飛んでくる。超可愛い。


「イメージ魔法の魔力を注ぎ込んでっと、朝食終わり」


「ピィッピィ」


「えっ足りないの?」


「ピイィ」


「じゃぁあと一回ね、おいで」


パタパタパタ


「集中集中」


「はぃ終わり。後は又お昼ね」


「大変で御座るな、村に伝わる疲労回復の丸薬でござる。飲むと多少なりとも回復いたしますぞ」


「ありがとう、いただきます」


ゴクン


「にが~い」


「良薬は口に苦しで御座る」


「リーサ、もう行かないと」


「アッ、時間だ。いってきまーす」


「行ってらっしゃいでござる」


■ ■ ■ ■


「おはようございます。おばちゃん朝ごはん頂戴」


「あいよ、今日は遅いね」


「朝チョット忙しかったの・・・」


「まぁいいけど、遅刻しないようにね」


「はぃおまち」


「ありがとう」


「ローナ、早く食べて行こう。どうした?」 


「龍聖くん大きくなってない?」


「んっ、そうかな?」


「気のせいかな?」


「多分ね」


いや、多分気のせいじゃない、最初ダンジョンで見つけた時はもっと小さかった。今は確実に大きくなってる。魔力のせい?ご飯のあげすぎ?それとも聖なる龍って成長早いの?ともかく今は時間が無いや、食事も終わったし、学校に行かないと。龍聖はただでさえ飛ぶの遅いし、そうだ。学校に着いたらセルさんに少し聞いてみよう。


「セルさぁん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」


「ホーリードラゴンに龍聖って名前つけたんだけど。大きくなるのが早い気がするんだよね?何かわかる?色々名前の候補あげて、龍聖ってのに反応したからその名前にしたんだけど」


「フム。反応した名前、魔力はどうしてます?」


「あ、今朝もご飯お替りしたよ、お陰で朝から魔力が少ない気がする。勿論回復も早くなっているんだけどね」


「魔力って。使えば使うほど回復が早くなるもん?」


「確かに使えば使うほど早くなりますが・・・・チョット異常です、龍聖さんを見せて戴けますか?」


「いいよぉ。龍聖おいでぇ」


パタパタパタ


「もう自分で飛んでるんですか?」


「うん、昨日からかな?、変なの?」


「流石に・・・・・孵化してそんなに日もたっていないのに飛ぶのは、あり得ないかと。よほど魔力が強力なのか?」


「ちょっと計測してみませんか?」


「うん、構わないけど、入学式で測ってからまだ一ヶ月くらいだよね?」


「はい、でもリーサさんのMPの上がり方は異常な気がして」


「異常って・・・」


まぁ、測る道具自体は教室にいつも置いてあるから、使っても文句は言われないだろうけど。


「じゃぁ測るね」


種族 ドワーフ

名前 リーサ

HP  4568/4568

MP  87453/104538

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大

ホーリードラゴンの恩恵 1 MPとHPが増加する

            2 MPとHPの回復量がアップする


「何これ?測定器壊れた?それとも龍聖のお陰?」


種族 ドワーフ

名前 リーサ  

HP  2349/2349

MP  9852/9852

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大


「入学当時の記録がこれだから・・・MPが10倍以上になってるね!!それにHPも倍くらいアップしてるね!」


「龍聖の恩恵のお陰かなぁ?」


ガラガラ


「はい、授業始めますよ・・・何騒いでるんですか?」


「先生、私のMPが異常になった・・・さっき測定器で測ったらこんな結果が出ました」


種族 ドワーフ

名前 リーサ

HP  4568/4568

MP  87453/104538

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大

ホーリードラゴンの恩恵 1 MPとHPが増加する

            2 MPとMPHPの回復量がアップする


「何これ?MP10倍以上になってるじゃないHPも上がってるけど。ドラゴンの恩恵って凄いわね~」


「先生『凄いわね~』ってそれでおしまい?もっと何か驚いて下さい」


「だって、ホーリードラゴンの恩恵って出てるじゃない?きっとドラゴンのご飯の関係だと思うわよ」


「確かに。朝ご飯もかなりMP持って行かれました」


「でしょ?母親が倒れないようにMP上げてるのよ」


「って事は、まだご飯足りてないの?・・・」


「ピィ~」


「足りてないのね・・・・おいで龍聖」


パタパタパタ


「イメージ魔法全開!!うぅ~どんどん吸われる」


魔力枯渇で死ぬのは勘弁だから、久しぶりに『ステータス』


種族 ドワーフ

名前 リーサ

HP  4568/4568

MP  37539/104538

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大

ホーリードラゴンの恩恵 1 MPとHPが増加する

            2 MPとHPの回復量がアップする


MPが凄い減ってる、これでストップこれ以上はヤバイ。あっでも回復している感じもする。これならお昼には全快かな?


「おい、ドラゴン大きくなってないか?」


「そんな簡単に大きくならないでしょ?って少し大きくなってる?」


「大きくなってるよな?」


「確かに大きくなっていますね。このままだと人型に変身も、早そうですね」


「ハイハイ、ドラゴンの事はここまで。授業を開始しますよ」


「あっ、リーサさんの席は一番後ろになって下さい。ドラゴンが邪魔で他の人が黒板が見えにくいので」


「はぁい、あっ先生。この子は龍聖って名前にしたのでそれでお願いします」


「はい、龍聖ですね覚えました。では後ろの席へ」


「行こう龍聖」


結局私の周りを龍聖がパタパタ飛んでいたので。黒板はよく見えなかった。アッ、お昼ご飯の時間だ龍聖にご飯あげなきゃ。その前に『ステータス』


種族 ドワーフ

名前 リーサ

HP  4568/4568

MP  114538/114538

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)※練成や鍛冶魔法と掛け合わせると効果大

ホーリードラゴンの恩恵 1 MPとHPが増加する

            2 MPとHPの回復量がアップする


MPがMAXになってる。やっぱり龍聖の恩恵は凄いな、ってMPがまた上がってる?もういいか・・・・おいで龍聖、パタパタ、イメージ魔法全開そして集中集中集中、これで限界かな?もうストップね。


「リーサ、ご飯に行こう」


「うん、ローナは今日何食べる」


「う~ん、チキン南蛮定食?」


「いいね、私もそれにしよう」


「なんかね、又MPが上がってた。龍聖のご飯で限界まで魔力使ってるとは言え上がるの早すぎ」


「う~ん、私が聞いてると贅沢な悩みだよ。だってMP上げるのもHP上げるのも大変なんだもん」


「そうなんだよねぇ、普通はそうなんだけど・・・・・自分が化け物になっていく気がして」


「その気持ちだけ何となく分かる。私今光魔法の改変の練習してるじゃん?皆を病気にして行くと、私は悪魔に魂を売ったんじゃないかって気分になるんだ。確かにすぐに皆の調子を前より良くもしてるんだけど、やっぱり悪いことをしているのは分かっているから、気分的に自分は悪魔なんじゃないかと」


「でもローナの場合、それが生き伸びる道だからねぇ、そうしないとクラス替えで誰かに殺されちゃうよ」


「そうなんだよね~。すぐに復活出来るとはいえ死にたくはないしね~」


「私の今の魔力なら。そこら辺の生徒には絶対に負けない自信がある」


「今のリーサは誰にも負けないでしょ?イメージ魔法で絶対防御ってやっただけで、誰も手出しができないもん」


「そうだねぇ、そのうえで攻撃魔法を放ったら一発だろうねぇ」


「あれだね、お互い人の道から外れないように注意しようね」


「そうだね」


「ところで、今日は午後の授業無かったよね?」


「うん」


「暫くギルドに納品に行くのも龍聖が居るから無理だから。今日大量に作って持って行って、値崩れしないように気を付けて売って貰おう」


「じゃぁ、私はまた寮で光魔法の改変をして、悪魔に魂を売りますかね」


「じゃぁ、お互い頑張りましょう」


そうして二人は別れて行くのだった。

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