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元いた世界へ1

商人ギルドに呼び出され 納品数を今までの10倍に増やしてくれとの事だが 月の収入額が白金貨1200万枚になる事になった 更には商人ランクが特Sになった 今わかっている特典は納品さえすれば 商品の数や質は確認されないって事らしい それだけ信用されてるって事だ 今までの商品に問題が無かった証だ そしてそれが あと2年チョット続くという事だ 日本円で300兆近くが入ってくることになる 凄い事だだけど困ったことに使い道が食費と旅行費用くらいの物なのだ 旅行費用と言っても滞在費とその間の食費だ 


結局イメージ魔法で何でもかたが付くのでお金はほとんど使われないのだ 以前集めた財宝も手つかずだし しかも鍛冶師(物作り)の神ドルトン様の 恩恵のおかげで洋服などのデザインも可愛くできるのだ さすが物作りの神でもあるドルトン様だ そこにイメージ魔法と錬成で洋服を作れば衣食住の衣は魔法で何とかなるし 衣食住の住も前に作ってしまったからこれ以上お金はかからないし やはりお金を使うのは食のみである それも限度があるし・・・・ 家にお金を入れようにも 商売繁盛の神レモット様の恩恵で パパンがやっている工房は儲かっている ここでもお金は必要が無い 


そして王都とその領地内は神殿パワーで潤っているので 孤児院などを作る必要もない 他国は知らないが・・・・ 流石に他国のことまでは面倒見切れない どうせ孤児院などを作ったら 更に税率を上げるような奴らばかりだ そんな国の面倒までは見切れない ベゼルレッド王のように 神を信仰してくれるのなら 手助けもしようというものだが それがあったとしても神の恩恵で国は潤うので 私のお金は必要ない まぁ良いか 貯めるだけ貯めておこう 何かに使うことがあるかも知れないし 


さて今日は金曜だ明日から土日で休みなのだ そしてここはいつもの平原だ 子供達や神様にリュード夫婦がいるが 主神であるベルッド様に確認しておきたいことがあった マァタァスタァシィスドラゴン(転移龍)の鱗の恩恵を聞いておきたかったのだ 勿論本人達から聞いたので間違いはないが 異世界転移の事や 時間軸での転移の事を確認しておきたかった そんなわけで無限収納から 対のオーブを取り出す そして


「神様~ か~み~さ~ま~」


『はいはい リーサねそろそろ来る頃だと思ってたわ』


「そうなんですか? だから神様のいつもの格好なんですね?」


『そうよ リーサが来るのも分かっていたし これだと授乳も楽だし良いのよ』


「そうなんですか? 大いなる意思は無視するんですか?」


『原点回帰よ これはこれでセクシーでしょ?』


「まぁそうですけどね 因みになんで私が来ると?」


『マァタァスタァシィスドラゴンの鱗を手に入れたみたいだから そろそろ私の所に来るんじゃないかと思ったのよ』


「そうですか それなら話は早いです 以前ベルッド様に頂いた異世界転移と マァタァスタァシィスドラゴンの異世界転移どちらが便利ですか?」


『それは転移に特化した マァタァスタァシィスドラゴンの方ね』


「やはりそうなんですね? なぜマァタァスタァシィスドラゴン・・・ 長いのでこれからは転移龍と呼びますが なぜ転移龍の存在を教えてくれなかったのですか?」


『教えてリーサが罪もないドラゴンを襲うと思ったからよ』


「そんなことしませんよ」


『そうかしら? 転移龍の存在を知ったら 親に会いたい気持ちを抑えられたかしら?』


「そっ それは・・・・・ そうかもしれません もしかしたら1匹くらいならと殺していたかも・・・・」


『でしょ? だから教えなかったの ごめんね』


「いえ ありがとうございました もし私が暴走していたら ドラゴンの里がどうなっていたか・・・・」


『そうね まず転移龍を探すためにドラゴンの里全部に 攻撃を仕掛けたでしょうね』


「・・・・・・そうですね 多分そうなっていました 恐らく私が魔王の様な存在になっていたと思います」


『まぁ でも今回は向こうから喧嘩を吹っかけてきたんだし 良いんじゃない?』


「そう言ってもらえると気が楽になります」


『ふむ 余りイジメても可哀そうだから これくらいで終わりにしましょう』


「ありがとうございます」


『元気が無くなっちゃったわね また私の母乳飲む?』


「ははは 今なら飲んでしまいそうです」


『重症ね・・・ 明るい話題!!明るい話題!! 転移龍だけど リーサが思っているのとはチョット違うわよ』


「えっ? 私の思っているのと違うという事は 同じ時間軸にもう1人の自分がいても問題ないと?」


『そうね 問題無いわ これは転移龍独特な能力ね 私の授けた能力だと リーサの予想通りどちらかが消滅しているわ』


「そうだったんですね・・・・ 試さなくて良かったです」


『あと異世界転移 この場合並行世界も含まれるんだけど 言ってること分かる?』


「並行世界は時間軸が同じで 別の選択をした世界の事 要はパラレルワールドの事ですね」


『そうそう 流石リーサ 下手に私の異世界転移を使わなかっただけの事はあるわ』


「そんなに危険なスキルを授けないで下さい!!」


『まぁ使いそうになったら 止めに入ってたわよ』


「それならいいんですが・・・・」


『それとリーサ あなた異世界転移したら 親に新しい子供を授けるつもりだったでしょう?』


「そんな事も分かってたんですか?」


『そうね一応神様だからね でもそれ無駄だからね! それをしても並行世界で子供が作られなかった 世界が出来上がるだけだからね』


「うっ! それは分かっていたんですが それでも一つの世界だけでも 幸せになればいいかと思って・・・・・」


『それが分かっていて やるんであればそれは構わないわ でも今のあなたに 並行世界を全部幸せにする事は出来ないからね』


「ベルッド様 先程【今のあなたに】とおっしゃいましたね 私以外にはできるという事ですか?」


『そうね できる者がいるわ あなたのそばにね』


「へっ? 誰ですか?」


『恋愛の神レイニー聞いていたわね?』


【わたしぃ? 聞いてたけど もしかして全部に違う幸せな未来をとか 言わないわよねぇ?】


『そうよ! リーサが亡くなった世界の両親は 仕事中はバリバリ働いて 辛さをごまかしているけれど 家に帰ると寂しくて泣いているのよ リーサが亡くなってからずっとよ 今の貴女の能力なら 全ての世界に別々の幸せを与える事が出来るわね?』


「本当ですかレイニー様?」


【できるかできないかで言ったらできるわね でも無茶苦茶大変な作業だけどねぇ・・・・・】


「お願いしますレイニー様 私にできる事なら何でもします 両親を・・・・父と母を助けて下さい」


【そうは言うけどねぇ 本当に大変なのよ? しかも真実の愛で両親が別れるなんてことは しちゃいけないんでしょ?」


「それはしないで下さい 大変なのは分かります でもお願いします」


『レイニー 今貴女がそうして魔王の封印から解放してもらってるのは誰のおかげかしら?』


【うっ! わかった!! わかりましたよ!! やればいいんでしょやれば・・・・ ふぅ リーサ貸しひとつだからね】


「ありがとうございますレイニー様」


『じゃぁリーサ 前世の世界を思い描いて異世界転移してごらんなさい 元居た世界の今の時間に行けるから もし 自分が死んですぐの両親が見たかったら 自分が殺された時のことを思い出してごらんなさい でも注意してね そこで自分が殺されないようにはしないでね すでにあなたの魂はこちらの世界にあって 世界が無茶苦茶になるから とにかく同じ時間にいるのは構わないけど 人間には見られないようにね 今のあなたはドワーフなんだからカメラにも写っちゃ駄目よ』


「わかりました ここから光学迷彩をかけていきます 駄目って言っても皆付いてくるよね?」


「ママ私を置いていく気だったの? 絶対にママから離れないからね」


「「「「「「「マァマ マァマ」」」」」」」


「私達もです リーサ様に何かあったら大変です 絶対に付いて行きます」


【ワシらを忘れるなよ? レイニーだけじゃ不安じゃからな 一緒に付いて行くぞ】


【なによぉ 私だけじゃ不安だっての? 失礼しちゃうわぁ】


【まぁまぁレイニー 皆リーサが心配なんだよ】


【そうだぜ リーサの事も心配だし レイニーお前の事も心配なんだよ】


「ありがとうみんな じゃぁみんなに光学迷彩かけるね『光学迷彩』 これで良し ベルッド様準備できました」


『どうする? 今の時間軸で行く? それとも過去の時間軸に行く?』


「過去から現代までを見てきます 自分が殺されるのを見るのは変な気分でしょうけど それも受け止めて 両親に子供を授ける未来を作るかも決めてきます」


『分かったわ 私も見ているけど変な気は起こさないでね』


「それはイメージ魔法で 過去の自分を今の自分に重ね合わせて 両親に会うなよって事ですよね?」


『そういう事 直接会いたい気持ちも分かるけど その方がリーサがこっちに戻って来た時 両親が悲しむからね それにリーサ あなたにはこちらの世界にも待っている人達がいるのを忘れないでね』


「分かってます パパンも ママンも リーネも ローナも 大切な仲間達も 王様も 王城の人達も ギルドの人達も もう私には切っても切れない人達ですから」


『分かってるなら良いわ じゃぁ行ってらっしゃい・・・ あなたが殺されてしまい その後の辛く暗い世界を見てきなさい そして思いを断ち切って 強くなって帰ってきなさい』


「はい! 行ってきます そして又みんなに会う為に戻ってきます では私が殺される少し前に異世界転移します 『異世界転移』」


行ったか・・・ リーサよく見て来るのよ 自分も自分以外の人の事も・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「着いた? 何処だここ? 父と母がやってる会社の近くの公園?」


「ここが ママが元居た世界?」


「マァマ マァマ」


「あぁごめんねお腹空いたね 今あげるからね 他のみんなは?」


「私達の事は構いませんので リーサのやりたいことをやって下さい」


【俺らの事も気にすんな リーサのやらなくちゃならないことをやれ】


「ありがとうカテナさん フォトン様 龍聖もおいで 子供達はいっぺんにご飯あげちゃうから」


「ごめんねママ こんな時に」


「良いの良いの 気にしないで食べなさい これからいつ食べられるか分からないんだから」


そうして異世界 いや私が元々いた世界での1日目が始まるのだった

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