仲間との語らい
教師候補が全員受かって 安心したのもつかの間 龍聖たちが乗ったヘリがドラゴンに追われている 空飛ぶ乗り物なのに神の巫女が乗って無いのはおかしいって事で ご立腹の様子だ そして説明している龍聖を泣かしてしまったことで 私がキレた 携帯で状況を説明してくれていたローナに言って そのドラゴンの翼の付け根の関節を外させた そしてハリアーにアリーナを乗せ一気に目的地に着いた ドラゴン達は私に会いたかっただけらしいがそんなことは知らない 龍聖が泣かされたのだ それだけで私がキレるには十分だった
マァタァスタァシィスドラゴン 長いから転移ドラゴンは鱗を剥がされ龍聖に詫びを入れる それで留飲を下げた私は転移ドラゴンの話を聞いた 結局悪い奴らでは無かったのだが 若さゆえに暴走してしまったのだろう そして仲直りをすると別れを告げた
「リーサ」
「なぁにローナ」
「あなた マァタァスタァシィスドラゴンの鱗が欲しかったから 必要以上に怒ったでしょう?」
「おう バレたか でもこの鱗は使い道が無いな無限収納に塩漬け決定」
本音を言うと 私以外には使い道が無いってのが本当の所だ 神様から異世界転移のスキルも貰ったが燃費が悪そうなのと 時間軸もいじれるって話だったから 興味がわいたのだ 今度神様に相談してみよう
「それよりも龍聖よく頑張ったね チョット泣いちゃったけど良くやったよ えらいえらい」
「へへへへ~ ママの娘だからね 頑張らなくっちゃ」
「そっか 本当にえらいぞ~」
「皆も良く反撃をこらえたね 怒らせてたら 違う世界に送られてたかもしれないよ」
「危なかったよ あと少しで攻撃するところだったよ」
「リーサからローナに電話が無かったら危ない所だった」
「リーサから電話が無かったら首の骨を折ってたかも」
「まぁ首の骨を折る分には攻撃されなかっただろうけどね・・・・」
「それもそうだね 殺してたら攻撃はされないね」
「それはともかく聞いて聞いて こっちもうまくいったんだよ 教師候補が全員合格しました~」
「おぉ それは良かった リーサ頑張ってたもんね」
「うん 良かったよ~ これで来年度の特Sクラスの先生も足りる事になりました ローナ達の方は?」
「こっちも無事に全て終わりました 多少家畜の被害は出たけど人的被害は無しでした」
「良かったね~ やっぱり人的被害が出るとへこむもんね」
「そうなんだよねぇ でも今回は何も問題なかったから 良かったよ」
「ねぇリーサ あなた門番さんにすぐ戻るって言ってたけど大丈夫?」
「あっヤバイすぐ戻らなきゃ ローナ達も門の所にハインドDを降ろすでしょ?」
「うん そうする」
「じゃぁそこで待ってる じゃぁね」
アリーナと二人ハリアーに乗って 門番さんが待っているところまで戻る 戻ると 遅いよと愚痴を言われてしまった そして タイミングを失った花火をしまっていく・・・・ そうしてちゃんとしまい終わってから ローナ達は帰ってきた まるで見ていたようだ
「どうしたの? リーサそんな気まずそうな顔をして」
「何でもないよ 気にしないで さあ王都に戻ろう」
「そうだね 門番さんギルドカードのチェックをお願いします」
「はい 皆さん問題ないですね 入って下さい」
「じゃぁ転移で戻りますか」
「チョット待って やっぱりさっきの転移ドラゴンの鱗って便利じゃない? 異世界とか時間軸がとかは使わないで 純粋に転移だけ使う分には凄い便利な気がするんだけど」
「絶対に異世界と時間軸は使わないって約束できます?」
「何で? 使うとヤバいのかい?」
「異世界に行って 自分達と価値観の違う世界に行ったら 殺される可能性もありますし 要は私が作る兵器の用な物がたくさんある世界だとすぐに殺されるか 実験動物にされますよ」
「それは怖いな使わないでおこう」
「あと 時間軸ですけど例えば過去に行って 誰かの親を殺してしまったらその子供達 ようは私達の誰かが生まれなくなります 世界が変わってしまうのです そして このパーティも組めなくなります 出会いが変わりますので なので時間軸も使っちゃ駄目です」
「分かった それも使わない 因みに未来は?」
「同じ時間軸に同じ人間は存在できないので どちらかが消滅します」
「そうか じゃぁ 転移しか使っちゃ駄目なんだな? リーサは何でそんなことまで詳しいんだ?」
前世の記憶のせいとも言えないし ここはやっぱり
「スターディ様の記憶のおかげです やっぱりスターディ様は凄いですね」
「そうだなぁ スターディ様は凄いな」
『リーサぁ褒められて悪い気はしないけど僕そんな事むぐぐぐぐぐぐ』
(スターディ様お口にチャックです)
『あかっらあかっら らからやめへ(わかったわかった だからやめて)』
(チョット静かにしててくださいね)
「何してるんだい?」
「別に何でもないですよ」
「そうかい? 何か声が聞こえた気がするんだけど」
「気のせいですよ 気のせい」
「それにしても 来週の授業の準備は大丈夫なんですか?」
「ヤバッ やって無いや 早く寮に戻らないと リーサ取りあえず転移して」
「はぁい『転移』着きましたよ」
「ママ 皆に依頼料は皆で分けなきゃって言って リフレッド先生と私も依頼料 貰ったんだけど どうしよう?」
「誰に言われたの?」
「シフォンさん」
「じゃぁ 貰っておきなさい 今更返しても受け取らないだろうから」
「でも金額が・・・・」
「いくらもらったの?」
「白金貨11枚と金貨12枚です」
「ん~チョットもらい過ぎな気もするけど 引き取らないだろうしなぁ リフレッド先生も貰ってるんだったら 下手に返すとリフレッド先生も返さなきゃいけなくなるしなぁ 今回は貰っておきなさい 龍聖の好きな物買っていいから その代わり危ないからママを連れて行きなさいよ」
「わかった ママとお買い物に行く 前から欲しいものあったんだ」
「欲しいものあったら ママに言いなさい 買ってあげるから 我慢しなくていいのよ」
「駄目だよ~ ママにあげたいものだから 自分で買わなきゃいけないの!」
「もう 龍聖は可愛いなぁ ママの事気にしないで自分の物買いなさい」
「いいの ママに買ってあげるの!」
「分かったわ じゃぁ今度買いに行こうね」
「うん 私一人だと危ないから ママも一緒に行ってね」
「良いわよ 任せなさい絶対に守ってあげるから」
「龍聖ちゃんを見てると ほのぼのするねぇ」
「そうだねぇ かわいいねぇ」
「みんな まだいたの?」
「まだ 解散って言ってないじゃん」
「うんもう 解散解散 恥ずかしいなぁ 親子の語らいを覗かないで!」
「勝手に見せてたんじゃんか! まったく解散もする前から親子でいちゃつかないで」
「そうは言っても白金貨11枚も貰ってたら 家族会議ものですよ 龍聖見た目は3歳くらいだけど 実年齢は1歳になって無いからね」
「そっか 去年の初めてのダンジョンで 龍聖ちゃんと会ったのか って事はあと数か月で誕生日だ 盛大にお祝いしてあげなくちゃね」
「ありがとうございます 期待して待っちゃいます」
「ははは 期待しててね なぁみんな 龍聖ちゃんの誕生日は盛大にやろうな 今日もあんなに頑張ってくれたんだし」
「そうだな 盛大にやらなけりゃな どこかの店を貸し切るかなんかして 皆の家族も呼んで騒ごうぜ」
「そうだな Sランクになって 稼ぎもかなり上がったしな まず依頼料が違うもんな Aランクに上がった時は依頼料が5倍になるって言ってたから Sランクでも何かあるかと思ったら 最初から依頼料が高かったもんな Aランクの時にやった Sランクの依頼より 普通にSランクの依頼をこなした方が高いもんな さすがSランクだな」
「SランクでAランクの依頼をこなしても依頼料高いのかな? それなら説明を聞いてない事になるけど・・・」
「あぁ それはあそこのギルドなら ありそうな話です 今までにも似たようなことが多かったですから」
「リーサは結構怒ってたもんね」
「だって 伝え忘れとか 認識不足とか 調査不足とか多すぎるんだもん」
「リフレッド先生その辺どうなんですか?」
「伝え忘れね Sランクになるとどの依頼でも 依頼料が上がるわ 勿論限度があるけど Aランクのクエストをこなしても依頼料が上がるし でもFとかGのクエストじゃ 依頼料を上げようがないから そのままだね だから Sランクでもなりたての時はAランクのクエストをこなしてたよ でもすぐにSランクの方が依頼料が高いから 一人で出来る依頼を探してやってたけどね Aランクの人とパーティを組んでやる時は大規模なパーティを組んで やってたかな じゃないとAランクの人が死んじゃうから でもみんなは仲間がそのままSランクに上がったから 良いわよね Sランクだけでパーティを組んで戦いに挑めるんだから」
「そうですね~ かなり恵まれてますよね これもリーサのお陰だけど ありがとねリーサ」
「何ですか急に 照れるじゃないですか」
「いやなんとなくね リーサがドラゴンを倒しまくったおかげだなぁっと しみじみと思ったわけですよ」
「何ですかそれ 照れて損した気分ですよ ドラゴンだけじゃなくて 他にも協力してるでしょ 武器とかヘリとか」
「あぁ そんなのもあったねぇ」
「いや 覚えておいてよ どれだけ高い機械だと思ってるんですか?」
「高いって言ってもリーサの匙加減でしょ?」
「まぁそれはそうなんですが でもこの世界に無い物を開発してるんですよ 技術料ですよ」
「技術って言っても想像力でしょ?」
「その想像が大事なんですよ 他の人にはない物なんですから それにこれ以上言うなら お風呂セットなどの商品の供給をストップしますよ」
「「「「「すみませんでしたー」」」」」」
こんな会話をしながら みんなで仲間意識を高めつつ? その日は過ぎていくのでした