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各種ドラゴンの鱗の恩恵

アリーナの所に聞きたいことがあって 聞きに行ったら 今すぐに私の記憶を覗いて転移をかけてくれと言う 余程慌てているのか内容は教えてくれない 現地に着いたらガヴァンライフドラゴン(生命を司る龍)の里が 脳を食い破る寄生虫に襲われているとの事だ 


アリーナと龍聖のドラゴン二人は危ないので アパッチロングボウのハッチは決して開けないと誓って 里に向かう 里は寄生虫で空が真っ黒の状態だった 近づいて行きながらファイヤートルネードを連発して 寄生虫を巻き込みながら焼き殺していく アリーナには空から逃げられないように 風魔法で風の結界を作ってもらう そして村の現状が見えてきた暴れまわるドラゴンたち アリーナの呼びかけにも返事が無い もう全てのガヴァンライフドラゴンの脳が 食い破られていっているのだ しょうがないので全てのドラゴン達の脳を焼き切り楽にしてやる それが今できる最善策だった 


そして里には卵が7個あった このままでは卵が焼けてしまうのでファイヤートルネードを止めて トルネードに変更する トルネードでも寄生虫は巻き込まれて死んでいく 最後は『収集』で半径20キロの寄生虫を集めてファイヤートルネードで燃やして終わりだ 付近にいた寄生虫は全滅した そして卵を回収する アリーナの魔力だと強すぎると言う事で リーサのイメージ魔法で育てる事に成った だがそれだと親認定される可能性もあると言う事だった だが龍聖も助けてあげてとの事だったので 卵はリーサが育てる事に成った 子沢山だ・・・・


そして 寄生虫が嫌う匂いを出す植物を神様からもらった 燃やせば殺虫成分も出るものらしい それを龍種全体に配る準備をして リーサは眠くて力尽きた アリーナの家で龍聖と共に寝るのだった


「ママ ママ起きてママの携帯が鳴っているよ」


「やばい!! 寝過ごした!!」


携帯に出て ローナに謝る そして今すぐ行くからと言って アリーナに挨拶をして 転移でギルド前に行く みんな待っていた ごめんなさいと謝って 今日のクエストのくじ引きをする 今日は眠いし引きたくないなぁと思っていると 当たりを引くものである しょうがないのでクエストボードの前に行く 私が遅れたせいで 良いクエストは粗方持って行かれている しょうがないと思っていると ツインヘッドスネークの依頼がまた出ている この前のアイアンドラゴンの長が言っていた他の狩場の事だろう これはラッキーと思い受付カウンターに持って行くと げんなりされるまた数えるのか・・・ っという顔だ まぁそれが仕事だから頑張って下さい 


「これ受けられますよね?」


「はぃ大丈夫ですよ でも買い付けカウンターに出すのは 少し間を置いた方が良いですよ この前のツインヘッドスネークの買取で市場が荒れて買取価格が下がっているので 勿体ないですよ」


「そうなんですね それは教えてくれてありがとうございます」


「いえいえ これも仕事ですから この前の成果を見る限り問題は無いと思いますが 気を付けて下さいね」


「はい ありがとうございます」


場所は遠いが近くの村まで転移で行けばいいやと思い 皆のもとに戻って説明する


「ツインヘッドスネークの依頼がまた出てたよ」


「この前の長が言っていた別の狩場か?」


「多分そうだと思おう チョット遠いけどね」


「でも 転移で近くの町か村まで行くんでしょ?」


「バレたか・・・ 流石に遅刻したしね~」


「遅刻するなんて初めてじゃないかい? 最初から来ないことはあったけど」


「うっ 昔の古傷が・・・・ 最近はちゃんと出てるもん」


「でも どうして 遅刻したの?」


「あっ そうだドラゴンの鱗の恩恵聞き忘れた・・・・」


「ん? それを聞きに行ったんだよな?」


「そうだったんだけど 色々あって聞きそびれちゃった」


「色々って どうしたんだ?」


「それが ガヴァンライフドラゴンの里が例の寄生虫に襲われて 助けて欲しいって連絡がアリーナの所にあったみたいで 着いた早々転移させられて その里に行き寄生虫で真っ黒になった空を焼き尽くし 手遅れだった里のドラゴンの脳を焼き尽くして それを神様に伝えたらおかしいってことで調べ始めたら 寄生虫の天敵がモンスターに襲われて全滅してて それで数が増えちゃったんだって っでその対処とかしてたら真夜中になっちゃって 遅刻したわけですよ」


「それで 鱗の恩恵も聞く暇がなかったと」


「そう言う訳です」


「しかも新しいドラゴンの鱗も手に入れたと」


「そんな感じです」


「まぁ それじゃしょうがないね」


「あっ まだ詳しく聞いてないんですけど 今度の鱗は寿命を長くしたり短くしたりできるみたいですよ」


「それは良いな 長生きが辛くなったら短くできる訳か」


「まぁ そうですね でも 単位が500年ですから あとチョット長生きしたいとか 寿命をチョット短くしたりとかは それこそ匙加減ってところですかね? スプーンにチョットとかで 調整できるのかも分からないですから」


「そっか 色々あったんだな でも今日はそろそろ行かないと いけないんじゃないかな?」


「おお そうですね 転移しますそばに寄って下さい『転移』着きました」


「前から思ってたんだけど 転移する時にそばに寄るじゃん? あれって意味あるの? 100人は転移できるんでしょ? 結構広い範囲まで転移できるよね? いちいちそばに寄らなくても良いんじゃないの?」


「あぁ それはですね 転移の範囲を決めないで転移すると 関係ない人まで転移させちゃうからです」


「そう言う事ね だからそばに寄って範囲指定して 転移してるって事か」


「そうです 近寄るの恥ずかしいですか?」


「そっ そう言う訳じゃねぇよ ただなんでかなぁって思っただけだよ」


「おっ 顔が真っ赤になってるぞ 私達に色気を感じ始めたか?」


「何言ってるんだよ 俺らまだ11歳だろそんなの関係ないよ」


「それこそ何言ってるんだよ11歳だからお年頃なんだろ?」


「もう クエスト行くぞ ここからは何で行くんだ?ヘリか?96式か?」


「そうですね そろそろ行きましょう 早くしないとお昼になっちゃいます ヘリを出しますよ」


そうして朝はバタバタしながら過ぎていくのだった ハインドDで現場に着くと凄い量のツインヘッドスネークがいた 


「これは凄いですね倒し放題です でももう少し戻らないと全滅はできませんね」


「全滅させないでまた依頼が来るの待つとか駄目?」


「それはみんな考えた事でしょうけど それをするとわざとやってるんじゃないかと疑われますよ?」


「だよな~」 


「大丈夫ですよ 狩場はいくつもあるって言ってましたし またどこかで繁殖しまくって大変な事に成りますよ その時にお呼びがかかるように全力で倒しておきましょう」

 

「じゃぁこの辺りから始めるかい?」


「そうですね サーチでも ここら辺から集まりだしてますから」


「じゃぁ 始めますか」


そうして前回と同じように背負い籠を背負ってみんなで歩いていくのだった その日は結局6000匹以上を倒した 確かに繁殖能力が高すぎるようだ あのドラゴンが 調整してくれてたんだろうな 生態系が狂っちゃったかな? まぁしょうがない 他のアイアンドラゴンが食べてくれるのに期待しましょう


冒険者ギルドに戻って討伐証明とギルドカードの更新をする それとガヴァンライフドラゴンの討伐証明も欲しい所だ受付に話をして 皆でまた裏に行く ガヴァンライフドラゴンを1匹出して 確認してもらったら みんなギルドカードにガヴァンライフドラゴンキラーと書かれた そして討伐料金を貰ってギルドを後にする 


ここのところ連続でドラゴンを倒している ギルドカードには6匹のドラゴンの名前が刻まれている まぁガヴァンライフドラゴンはしょうがなくてだが 後から数えたら83匹いた それだけの数のドラゴンが寄生虫にやられたのだ 可哀そうに だがもうどうしようもない 救えた卵を育てていくしかない どの個体が両親なのか分からないが大事にしよう とは言ったものの 今以上長生きしたくない人もいるかもしれない 黒い鱗は使う事に成るかもなぁ 取りあえず卵の事もあるし 恩恵の事もあるから アリーナの所に行こう


「アリーナ アリーナ?どこここ?あの植物育ち過ぎじゃない?」


「リーサか どこからか声が聞こえたから来てみれば 何でこんなところにいるんだ?」


「いや 家の中に突然転移とか失礼だから 外に転移したんだけど 家が見えないくらい育ってない?」


「そうだな これでうちの中は安心だ それに芽を取りに来る者達も後を絶たなくてな 忙しい悲鳴だ 皆寄生虫の恐怖には勝てないらしくて 順番を守って良い子にしてるよ」


「それは良かった それで昨日来た要件なんだけど 今時間ある?」


「大丈夫だよ 仕事は他の者に任せて 私は手薄になったからな」


「良かったよ アリーナと離れている間に ポイズンドラゴンとアイアンドラゴンに襲われて 全滅させたんだけど その恩恵が知りたくて 来たんだよ ついでにガヴァンライフドラゴンの恩恵も知りたいなって」


「ふむ リュードがいても戦闘は避けられなかったと言う事ですか?」


「ポイズンドラゴンの時は リュードさんが交渉してくれたんだけど 私達を食事としか見てなくて駄目だった それでアイアンドラゴンの時は リュードさんが縄張りの見回りに行ってていなかったんだ 龍聖が交渉して アイアンドラゴンが人型になって話してくれたんだけど これもダメだった そしてガヴァンライフドラゴンの話はしなくても分かるよね」


「そうか 一応交渉はしているんだね? ではしょうがない 無益な戦いを求めてきたのは相手なのだから それとポイズンドラゴンの時はリュードがいたんだよね? 説明はしてくれなかったの?」


「一応説明はしてくれたけど リュードさんはやっぱり心配で アリーナに聞こうと思ってきたの」


「ポイズンドラゴンはどんな説明をされた?」


「体内で毒を生成出来て それを呼気に混ぜて空気中に散布して相手を倒す もしくは血に混ぜて相手の飲み物に入れて相手を倒す ポイズントルネードと言う毒と竜巻で敵を倒す技と 飲めば飲むほど毒が強くなり毒の耐性も強くなるって言ってた」


「うん 間違っていないよ」


「そっかぁ リュードさんの事疑って悪かったなぁ」


「まぁしょうがないさ 私と比べたらいけないよ これでも龍種の長だからね」


「じゃぁアイアンドラゴンは?」


「まず 体を硬質化する為にMPが上がる それを維持するためにMP回復量も上がる そして殺気を感じると体が硬質化する 硬くはなるが自由に動くこともできるのが便利なところだ そして殺気を感じられない者は 常に硬質化させていることもできるがMPが少しずつ減る・・・んだが リーサ達には関係ないな」


「何よそれ~」


「これだけドラゴンの鱗を飲んだのだ 少しMPが減ったところで問題ないだろう?」


「うっ 否定できない・・・」


「あとはアイアンドラゴンの体には鱗の他に 巨大な太いトゲがある そのトゲを飛ばしアイアンタイフーンの中に入れて敵を倒すんだが 恩恵では空気中の水分を凍らせて太いトゲを作り出し アイアンタイフーンの中に入れて攻撃するってところかな?」


「そっかぁよくわかったよ そして最後に聞かなくちゃいけないのがあるんだけど・・・」


「あぁ 分かっているよ ガヴァンライフドラゴンの恩恵だろ?」


「うん この前少し聞いたけど 黒の鱗の方は使いたい人がいそうで・・・・」


「これも考えていた 人間にはあまりにも長い時間だから 耐えられない人が出て来るんじゃないかとね」


「そうなんだよ 使わないに越した事はないんだけど どうしても我慢できない人が出て来るんじゃないかと思って」


「まぁいいさ 説明しようガヴァンライフドラゴンの恩恵 別名 生命を司る龍は その名の通り生き物の命を左右する事が出来るドラゴンだ まずは生命力を上げたり下げたりできる これは相手だけでなく自分にも使える これはこの前も話したが 赤い鱗は長寿 黒い鱗は短命スプーン一杯で500年の長短が決められる そしてレッドシルフィードこれに包まれると癒し効果がある それに対してブラックシルフィードこれに包まれると 生命力を吸われていくのと同時に陰気な気分になる こんなところだ」


「あと 質問なんだけど スプーンにチョット舐めただけとかはどうなるの?」


「その少しの分の寿命が変わるな でも調整できないぞ」


「ありがとう 勉強になったよ あとさガヴァンライフドラゴンの里って他にもある?」


「もちろんあるが それがどうした?」


「例の卵の件で育ったら遊び相手が必要になるでしょ?」


「そうだな 近くの里に声をかけておこう 今卵は?」


「無限収納の中 移動中に割れても困るし 流石に7個あると持って歩けないし チョット困ってる」


「そうだな~何かいい案があればいいんだが もう既にリーサの魔力を覚えているだろうしな」


「他の里に頼むのも無理って事?」


「そうだ・・・」


「むぅ 難しいな 授業をしながらドラゴンを育てるのも 大変そうだし そうだ 私の魔力を供給する孵卵器を作ろう そしてイメージ魔法『光学迷彩』で隠して 風魔法で浮かしながら持って行こう 卵の向きも自動で変えられるようにして これで良し 出来上がった 無限収納から卵を出してっと孵卵器にセット 私の魔力をたっぷり注いで 定期的にあげられるようにしてっと 後は『光学迷彩』で隠してこれでOK あとは風魔法で運ぶだけだね」寝るときは私と龍聖で温めて寝ようね」


「うん ママ寝相悪いから気を付けてね」


「分かってるわよ 気を付けます」


「本当に仲がいいな 私は兄弟がいないから羨ましい関係だ」


「親子だけどね 見た目は兄弟かも知れないけど 親子だからね!!」


「悪い悪い ついな 見た目が兄弟と変わらない年だからな」


「アリーナも ブルワリーナさんとレサーガさんに ママ パパ私姉妹が欲しいのって言えばいいんですよ」


「言えるか!!」


「言えますよ~ 今からでも問題ないですよ~」


「聞いたわよ~アリーナ」


「ママ?」


「じゃぁ今晩は頑張っちゃおうかな!」


「ママ あの・・・行っちゃった」


「必殺子宝の恩恵 とお! ふうこれで大丈夫です」


「リーサなんてことをするんだ これって明日には3ヵ月です おめでとうございますって恩恵だろ?」


「そうですよ ブルワリーナさんが本当に今日の夜頑張っちゃったら 姉弟か姉妹が出来ますよ 良かったですね」


「まてリーサ今の恩恵を取り消せ」


「無理ですよ 恩恵を授けるのしか教わってないですもん」


「あああ こんなに年の離れた姉弟が出来るとは思ってなかった」


「あっ 明日赤ちゃんが出来てるかの確認に行って下さいね そして説明しないと ブルワリーナさんが不倫してた事に成っちゃいます それこそ大変です」


「わかった ママを病院に連れて行くよ」


「それにしてもアリーナ話し方が随分変わりましたね 長だけどパパが返ってきて落ち着いたからですか?」


「あぁ それはあるな 前は随分と片意地張ってた気がするよ」


「さて ドラゴンの恩恵も聞けたし 私はそろそろ帰ります」


「最後に引っ掻き回して行ったがな」


そうして アリーナの家を後にするのでした


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