王様カッコいい
王様をトラックに乗せて運転しまくった。王様は大喜びでした。王様が運転したいと言い出したので少し運転を変わりました。
「まず、進むには右足側にあるアクセルを右足でゆっくり踏んでください。止まるには、左足側にあるブレーキを踏みます。手元にあるハンドルをゆっくり左右に動すと進む方向を変えられます。」
王様は言った通り、ゆっくり運転してくれました。
「もう少しアクセルを踏み込んでスピードを出しても大丈夫す。でも左足のブレーキには足を乗せて置いて下さい。」
「おぉ、これは楽しいな。スピードも馬とは比べ物にならん、確かに援助物資を送るのに時間の短縮が出来そうだ。」
「これに武器や兵士を積むのだけは、止めてくださいね。」
「分かっておる。我が国は平和じゃ、気にせんでも戦争にはならん。じゃが、魔物の進行の際には約束の限りではないがな。」
「まぁ、魔物の進行は仕方がありません、国民の命には代えられませんから。因みにその時は武器も提供しますので一声かけてください。」
「なんと武器も作れるのか?」
「えぇ大量殺戮兵器が作れます。戦争に使わないと約束いただけるなら、作ります。国民の命を守る為なら何でもします。」
「見上げた心意気だ。やはり王家に仕えぬか?」
「ええっとぉ、王様用の車を1台進呈します。なのでご勘弁ください。まだまだ学ぶことが沢山ある5歳児なのです。」
「はっはっはっ。気にするな。金は払うぞ。」
「そうですか。ではご要望はありますか?敵の攻撃を全てはじき返すような装備の車とか、どんな悪路も走破する車とか、その両方を兼ね備えたものも可能です。あとは豪華絢爛な内装の車など、どの様なものが良いでしょうか?う~ん、あとはご自身で運転する遊び車ですかね。」
「どんな悪路も走破して、敵の攻撃もはじき返せて、自分で運転する車じゃな。」
「因みに、どんな悪路も走破する車は運転が難しいです。まぁ慣れれば問題ありませんが・・・。」
因みに全部オートマです。決して私が説明が面倒だったわけではないのです!!前世の工場内でフォークリフトも運転してたしマニュアル車も運転は出来るが、こっちの世界の人に説明は面倒なのです!!
あっ・・・
「暫くは私と一緒に乗ってください。安全に運転できることが確認出来たら王様お一人で運転されるってことでよろしいでしょうか。」
これだけは、守ってもらわないとね。疑問形で聞いてますが、王様に拒否権は有りません。
「車とは、とても危ない乗り物なのです。車のすごいスピードでぶつかったら、車は壊れますし、中に乗っている人も死んでしまいます。それに、車で生身の人にぶつかれば、ぶつかった人も死んでしまいます。さすがに私の作ったもので、王様が車で殺人とか嫌ですよね?ちゃんと練習しましょうね。もちろんシートベルトは必須です。死亡まっしぐらです。因みに国にはトラックを何台納車すれば良いでしょうか。それと納車台数と、その倍の人数の車を運転する人の部署を作成してください。運転の講習もそうですが、一人での長時間の運転も事故の元です。運転する方々には、運転は交代制で行うように指導をお願いします。」
「そうか、わかった。やはり王家に来ぬか?」
「王様、納車はとりやめますか?」
「分かった、分かった。もう言わん。」
「では、何台納車しますか?」
「取りあえず、10台くらいかのう?」
「承知いたしました。では5日後に納車します。それまでに部署の設立をお願いします。あと、ハンドルを持つと性格が変わる人とゆう呪われた方がたまに存在するので、性格の良い方々で構成してください。あとは、王様の車ですが何色が良いですか?」
「そうじゃのう。ワシの名前にもレッドと入っているから、赤にするか。」
「赤ですね。承知いたしました。後の装備はこちらで適当につけておきます。」
『攻撃無属性・悪路走行・絶対防御・スピード重視・イメージ魔法固定、『練成』』
修練場に眩い光が走り1台の真っ赤なスポーツカーが出現する
「おお、これがわしの車か。先端にエルフのエンブレムとは、分かっておるのぉ。」
「中は白のレザーで仕上げてます。この車で若い方でもナンパしてください。こっちのボタンで冷たい空気が、こっちのボタンで暖かい空気が出ます。」
「おお、凄いな。」
「あと魔力石だけは切らさないようにして下さい。切れたらただの箱です。」
「大丈夫じゃろう。魔力石が切れたらわしの魔力で作るまでじゃ。」
赤い車体に白のレザーシート。。。なんともエロイ車を作ってしまったが・・・気にしない。
「なんと良い心配り、これでまた子孫繁栄出来るな!」
「王様、クーデターで殺されないようにして下さいね。平和が一番です。」
それから数日、王様にミッチリ安全運転を仕込みました。これで事故が起きたら奇跡です。
あとはコツコツ作ったトラックの納車の日です。
これからまた数日安全運転講習を皆さんに行います。私の学校の出席日数は大丈夫でしょうか。相談した日からずっと王城に泊まっています。ローナは寂しくて泣いてないかな?王様に確認を取ったら、フラウ先生が何とかしてくれているとの事でした。
「さぁ今日も安全運転講習会、がんばろう!!」
今日は安全運転講習の最終日。王様の部屋にエアコンを付ける事になりました。広さも結構広いので数台のエアコンを1台のリモコンで操作できるようにします。これの魔力石については執事の方に伝えました。これで王城での仕事は終わりかな?王様の車とトラック10台納品、エアコン数台の設置について、かなりのお金を貰えることになった。っというか、思っていたより多くのお金が手に入りました。さすが王様、太っ腹!!
そして帰るとき王様が夜に晩餐会を開くから、まだ帰るなと言われましたが、友達が待っているからと言うと、クラス全員招待されました。勿論フラウ先生も一緒です。招待されたクラスメイト達から混乱と困惑の質問攻めに合いました。まぁ、色々あったけど、良い王様で良かった。
あっフラウ先生からは、あんな派手な車をお父様にプレゼントして・・・また家族が増えたらどうするんですか、と怒られました。う~ん、あのセンスについてこれる人がいるか疑問だが、あやまっておきました。
夜は馬車ではなくトラックの荷台で送られました。馬車より早いけどね・・・・荷台って。。。
数日後フラウ先生と一緒に商人ギルドにシャンプーや化粧水などのお試しを受付嬢に渡しに行きました。納品するに値するなら後日学校に連絡をくださいと伝え、その日は帰りました。
そのまた数日後、耳の早い商人が直接学校に来てシャンプーや化粧水、更にはトラックの交渉までしようとしたので、シャンプー等は、ギルドを通してトラックは王様に話が通らないと売れないとお伝えしました。
その日の晩、夜も遅い時間に数人の賊が部屋に入ってきました。金で動かないなら直接私をさらって言う事をきかせるつもりらしいです。ローナと一緒にベットにいたため、ローナには私の後ろに下がってもらい風魔法で賊達を徹底的に上に下に叩きつけて、骨を折り身動き不能にしました。その後フラウ先生に連絡をし、ローナの事をお願いし、賊の雇い主を確認しました。やはり昼に来た商人でした。行動が短絡的で分かり易すぎ。
私は召喚魔法で鳥を召喚し、足に王様への手紙を付けて飛ばしました。
そして昼に来た商人の商会に乗り込み、サラマンダーを大量に召喚。人と金蔵に被害が出ないように建物だけ全焼させるようにサラマンダーにお願いしました。すぐに建物は全焼しました。商人たちが怒りで私に襲いかかろうとしましたが、後ろでサラマンダー達が大量の火柱をあげ、それを見た商人達は逃げ出そうとしたました。そこに颯爽と真っ赤な車にサングラス姿の王様が、大量の兵士をトラックに乗せ駆けつけてくれました。
ある意味格好良かった。商人たちは全員兵士に捕まり、王様に金蔵には火を付けていない事を伝えたところ、それはリーサへの慰謝料だよ、と投げキッスをされました。
王様は車に乗ったらどこかに頭をぶつけたのか、かなり壊れた性格になってました。う~ん、またフラウ先生に怒られそう。
サラマンダー達には、火属性の魔力石をあげてまた来てね。と約束をして帰って貰っいました。美味しそうに魔力石を食べていたのでまた来てくれるといいな。
無茶をした商人の話は瞬く間に広まって、あの娘に手を出すならまっとうに商売相手になって貰った方がマシだという事で、シャンプーや化粧水はギルドを通し、トラックは王様の許可のとれた商人だけが買える事になりました。乗り方はトラック部隊の方たちに講習を受けています。今度運転のマニュアルでも作って持って行こうかな。
あっ、ライトとワイパーの使い方教えるの忘れてた!!今度と言わずに早くマニュアル作って教えに行かなきゃ。またフラウ先生に付いて来てもらわないと駄目だ。最近先生が普通に保護者のようになっている気がする。
「仕方がありませんね。マリアお姉様の娘さんだからって、こんなに贔屓していたらさすがに怒られてしまいます。今度他の職員も紹介しますね。その先生にも頼んでくださいね。勿論王城に行く際は私が行きますが。」
「いつもすみません。大事な事を伝え忘れていて、あの車夜も走れるように明かりがつくんです。そのスイッチと雨の日の走行が快適に出来るようにするスイッチがあることを伝え忘れていて・・・。それを王様とトラック部隊の人に伝えれば要は済みますので、今回もお願いします。」
それからトラック部隊の人にライトのスイッチと、ワイパーのスイッチやウォッシャーについて教え、ウォッシャーが出なくなったら水を入れる場所を教え、王様にも伝えて貰う様お願いしました。
あと運転のマニュアルを100部作成し、渡しました。これでクルマの件はすべて問題なし、暫くは真面目に授業に出れるかなぁ。