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エゼルレッド王の子供達

エゼルレッド王と教師試験協会を後にして 王城に行き騎士団長の前に 王様の暗殺を企てていた者たちを出していく 皆一様に関節が外れているため ぐにゃぐにゃだ 騎士団の者でも目を背けるものがいるほどだ だがそこまでしないと何をしでかすかわからない 


「騎士団長 この者達は王のエゼルレッド王の暗殺を企んでいた者達です 拷問にかけるなりなんなりして 背後関係を調べて下さい」


「わかりました でも リーサ殿の記憶を覗くのでもわからなかったのですよね?」


「えぇ 多分大した情報は出てこないと思いますが 見せしめは必要かな?っと思いまして」


「まぁ 確かにそうなんですけど もうすでに拷問にあったような状況ですからね」


「あぁ 見た目はそう見えますけど 痛みは関節が外れてる痛みだけですよ しかも綺麗に外してるから そんなに痛みは感じてないはずです その証拠にみんな大人しいでしょ?」


「まぁ 確かに それはこの後の拷問が怖くて静かなんじゃないかと思いますがね」


「それでも痛ければ 騒いでいますよ」


「そうですね 拷問にかけるか このまま処刑するかは 会議で決めようと思います」


「それと こいつらのアジトの場所の地図です 簡単に書いたものですけど 使ってください」


「ありがとうございます」


「あとこれが こいつらの資金源です 回収してきました置いていきますね」


「助かります アジトに行ったら荒らされた後だったとかでは 話になりませんので」


「一応戸締りはしてきましたけど 荒らされる可能性はあるので 早めに行って下さい」


「私ができるのはこれくらいですかね?」


「いつも助かります リーサ殿のおかげで王様の命が助かったのかと思うと 感謝の念しかありません」


「いえ 丁度一緒にいただけですから まぁ私と仲が良いから 私と一緒の所を狙おうとしていたみたいですけど 馬鹿ですよね 神の巫女に敵うわけないのに」


「そうですな 私もそう思います」


「あぁ 後ですね 今年の教師選定試験に不正があった可能性が出てきました 教師試験協会に行って 今年の受験者の記録と合格者の記録を確認して不正があったと思われる者達は こいつらの仲間の可能性があります そのへんもチェックお願いします まぁほとんどが普通の受験生だとは思うので あまりきついことはしないで上げて下さいね」


「わかりました ではこれで大丈夫ですかな? 我らもこいつらを牢にぶち込んで アジトに行かなければいけないので」


「あぁ 失礼しました 長々と時間を取ってしまって では私も王様の元に向かいます 気を付けて行ってきてくださいね」


「はい わかりました では」


そうして 王様暗殺未遂事件は騎士団に任せる事になった 後はアヤメさんとリュードさんの賞金を貰ってこよう そしていつものように王様の執務室に向かう 


「王様 アヤメさんとリュードさんの賞金を貰いに来ました」


「おう そうだったな 二人には金貨10枚(100万円)ずつを渡そう」


「わかりました 今呼びます アヤメさん」


「はっ ここに」


「リュードさんはいつもそばにいるので呼ぶ必要もありませんね」


「では 二人に金貨10枚ずつじゃ 二人には助かったぞ 今後もリーサの事を頼むぞ」


「「畏まりました」」


「ところで王様 私の学校の件はどうなりました」


「ワシの方から 校長に手紙を出しておいた 授業出席の免除と教師としての特別枠を用意するようにとな」


「ありがとうございます 授業に出なくて良くなるのはかなり助かります」


「そのかわり Sクラスだけでなく 他のクラスも見なければならんのだぞ?」


「それはもう 授業を受けているより教えている方が 楽しそうなので良いです ですがSクラスが冒険者ギルドのクエストを受ける週は そちらに同行しますので 授業ができませんが」 


「大丈夫だそれも書いてある 今のSクラスはまだAランクの実力が無いのであろう? 校長から報告が上がっておる 流石に皆1年生だからな その年でAランクだと言う方がおかしいのだ まぁこれもリーサのせいだろうが・・・」


「反論の余地がありません ですので SクラスがAランク以上の力を得るまでは私が同行しないといけません 勿論リフレッド先生もSランクなのですが なぜかSクラスはドラゴンとの遭遇率が高くて」


「それはSクラスではなくリーサが高いのではないのか?」


「それも反論できませんが・・・でも同じクラスの仲間をこのままにはしておけませんので」


「だから大丈夫じゃと言っておろうが ちゃんと校長宛の手紙にもそう書いてあると」


「すみませんあまりに心配でつい・・・」


「では これで問題は無いな?」


「はい ありがとうございました」


「そうだ もう ドラゴンの鱗はいらんからな?」


「それまでにしっかりとした お世継ぎをお願いいたします」


「うっ わかっておる 今教育中じゃ もしかしたら今回の件もそれが原因かもしれんがな」


「なんで 帰ろうとした時に そんな大事な話をしてくるんですか?」


「すまんすまん だが 今回はワシとリーサの仲を知っている者の犯行だ 基本ワシとリーサが合うのは城の中じゃろ」


「そうですね 基本会ったとしても王城の入り口付近で 一般人は近寄れませんね 騎士団やメイドなど城で働く者に裏切り者がいれば別ですが」


「それは どうだろうな? 可能性としてはあるが それでも誰かの指示があっての事だろう」


「そうですね 個人で王様に恨みを持ったとしても城の者なら 外の者をあれだけの人数集めて復讐するより 直接自分で食事に毒でも盛った方が早いですもんね」


「怖い事言わないで 今日からご飯食べれなくなるから・・・・」


「まぁ例えばですよ例えば でもそうなると 世継ぎの候補の中にいる事に成りますが 候補者は何人いるのですか?」 


「それは わからん・・・・ 世継ぎを作り過ぎた」


「基本エルフって妊娠しにくいのでは? 噂ですか?」


「噂じゃない 妊娠しにくいのは本当だ だが王家の血筋は違う ワシの血は濃いのじゃ だから妊娠させやすいのじゃ」


「自慢にはなりませんが 凄いですね 私と出会った頃が最高潮ですか? それとももっと前に何人も?」


「あの頃が最高潮だが かなり前から暴れていたからのう」


「あの時も言いましたが 本当に刺されますよ」


「世継ぎには気を付けておったんだがのう」


「でも今回狙われてますしね まぁ毒や失血死でも無ければ殺せませんけどね 魔法は効きませんし」


「いっそのこと粛清でもかけますか?」


「流石にそこまではのう・・・一応血の繋がった者達だしな でもこのままだとあと数百年狙われる事になるしのう」


「1つの部屋に世継ぎを全部集めて 眠らせてから私が記憶を全員分覗きますか?」


「やってくれるか?」


「良いですけど金曜の夜にしてくださいね それと 世継ぎの世話係か親も同行するようにしてください 世継ぎ本人ではなく周りが画策している場合もありますので」


「そんなに大量のエルフの記憶を見れるのか?」


「親と子供はエルフでも他は普通の人もいますよね? まぁ エルフだけだったとしてもあまり関係ありませんが 一か所の部屋に集められたことで 心に良からぬ事を思う者がいる場合 すぐに記憶に現れますから」


「すまんが 宜しく頼む 出来れば良からぬことを企んでいる者が 1人であることを祈るのみだな」


そして 金曜の夜 一室に集められたエルフたち みんながみんな 疑心暗鬼になっていた なぜ呼ばれたのだろう? 何かあったのか? それともこのまま殺されるのか?と 別室の覗き穴から表情を見るだけで皆が不安になっているのが良くわかる それでは皆さんに寝てもらいましょう 光魔法の改変で皆を眠らせる 


部屋に入って行くと 皆良く寝ている 端からドンドン記憶をあさって行く ヒット 当たりがいた 個人的に王様を殺して 自分の息子が王になることを狙っている者がいた あれ?でもこいつの息子王位継承権が低すぎるな 何人殺すつもりだ? 念のため 他も見ていく ヒット またまたヒット王位継承権が低いものほど上を狙っている 本当に何人殺すつもりだ? 最終的に全員の記憶を見る事に成ったが 


15人が王様の暗殺を企てていた 母親だけではなく 母親と子供が共謀して暗殺を企てている者もいた それを王様に報告すると 王様は困ってしまっていた 起きたら牢獄ってのも可哀そうだしと 自分の命が狙われているのに そんなことを言っていた 


「王様 自分の命だけなら そんな甘い事を言っていても構いませんが 王様を殺した後はその次の王位継承権を持った人が狙われるんですよ?」


「それなんだよなぁ 結局自分が蒔いた種だし かといってこのままにする訳にもいかないし リーサよワシを殺そうとして 直接動いている者達を捕まえられるか?」 


「出来ますけどね 今度は高いですよ? 範囲も広いですし」


「構わん 金なら出す そして 直接動いている者と 向かい合った牢獄にその親子を入れてくれ それで今後を決める事にする」


「では 他の者達は 少し離れた場所の牢獄に入れるという事で良いですか? 話が聞こえて自分たちは助かろうと何か画策しても困りますし」


「そうだな そうしてくれ すまんな迷惑をかけて」


「本当ですね これは 本来王様が話をして納める問題ですよ? それでなければ寝ているうちに粛清です まだ寝ているうちなら痛みも恐怖もありません その代わり 親だけではなく子供も一緒にですが・・・確実に恨みをもって王様を狙いに来ますから それかこれが確実かも知れませんが 今いる王位継承権を持った者達の継承権を全員はく奪するのです そして権力も無くしてしまうのです 独裁政権になってしまいますが 王様は5000年生きるのです その間に王位継承権をはく奪された者達は死にます それから新たな子をもうけて下さい どうしますか? 可哀そうだと思うのなら 権力と財力を剥奪後王城か王都に隠居できる施設を作り そこに住まわせるんですね」


「そうだな ワシのせいでこうなったのだから 最後の隠居生活が無難か・・・・ それでも外部との接触は一切なしだが・・・・」


「説明は本人がしてくださいね」


「わかっておる」


そうして 眠りから覚めた者達は自分たちが まだ生きていることを確かめ合う 確実に殺されると思っていたのだろう 確かに王様の命を狙った者は15人だが 兄弟の命を狙っていないものはいなかったのだから そして王様から皆に伝える事があると聞き 皆聞き入った


「ワシは『新命の玉』を飲んだ 今後5000年の長きにわたりこの国を治めていく 子供達にはすまないが王位継承権は剥奪させてもらう そして 王城の管理下の元 外の世界と関わりを持つことを禁止する それは皆が自分の胸に手を当て 自分のおこないを考えてみれば分かるはずだ 因みに脱走しようとした者は即処刑するから そのつもりでいろ ワシの子供に生まれた不幸を呪ってくれ 以上だ」


それから その部屋は 軟禁状態になった 酷い話だとも思うかもしれないが 王様の命や兄弟の命を狙う者達の巣窟だったのだ それから1日と経たずして王様の子供たちの住む場所ができた 勿論リーサが作ったのだが リーサの中にも多少の引け目があったのかもしれない あのナンパ車を作らなければもっと少ない人数だったかもしれないと 因みに王様と会ってまだ1年たっていないから これから発覚する子供たちもその施設の中に入るのだが・・・   因みに王様が『新命の玉』と言ったのは 龍の鱗であるが龍の鱗を入手する者が出て来ると 困るので『新命の玉』と言ったのである

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