ベルモット様のパワーアップ作戦
この前は酷い目にあった 巨人の脳みそは美味しかったのだが その副作用で全身の毛が伸びるという 副作用があった 本当にひどい目にあった 女の子にあってはならない 副作用だった だがまた食べたい欲求に駆られているのも事実だ なんて食べ物だ しかもそれがまだ大量にあるのだ・・・・ ダイエットをしている気分だ 食べたいけど食べれない ふう もう考えるのをやめよう
そうだ明日は土曜日だし前から約束していた ベルモット様の神殿を町に建てに行こう 町に建てて村の人は町まで来てもらおう 駄目か 村からの移動が危ないな それに賽銭箱も置けないしな 僧侶を町や村に置くのも無理があるだろうし ん? そんなこともないか? 自炊ができる僧侶なら
でも僧侶の給金の受け渡しとお布施の集金があるしな・・・・毎回村を回るのは大変だし 転移装置か・・・・僧侶の部屋の隅に置かせてお貰うか それで給金の受け渡しとお布施の集金だな 多分 給金の方が高くなって赤字になるだろうけど 神様のパワーアップの為に祈りは必要だ それと他の神様の神像も建てれば そこで暮らす商売人や恋愛したい子や 村の警備員なんかも祈りに来るかもしれない それにクワやスキを直す鍛冶師もいるだろうしもしかしたらチョットはプラスになるかも知れない
でも僧侶を置くのはベルッド様の力を借りないと無理だ あと僧侶の住む家をその村で建てないといけない 神殿を村の真ん中に建ててその横に僧侶の家を建てよう ベルッド様と 打ち合わせをしよう いつもの草原に来た 今日は装甲車の中だ 対のオーブを出し 神様に声をかける
「神様 神様いますか?」
『しーっしーっ今寝たところだから静かにして』
「あっ 失礼授乳中でしたか? 失礼しました また今度にします」
『あっ 良いわよ静かに話しましょう どちらにしろいつでも静かにしてないと いけないんだから』
「やっぱり人妻路線で行くんですね」
『よくわからないけど 静かに話してね』
「わかりました では静かに 実はですね ベルモット様のパワーアップが遅くてですね 王都の近くに農村などが 無いのが原因なんですが 王都まで祈りに来れないんです それでですね王都の周りの町と村に小さな神殿と僧侶が住める家を作ってほしいんですが大丈夫ですか?」
『それだけじゃなくて 僧侶も集めて欲しいんでしょ?』
「流石神様わかってらっしゃる 村の真ん中に小さめの神殿を建て 神様全員の神像を建ててお布施用の賽銭箱も用意して それの管理を僧侶にしてもらいたいのです それで 給金は転移装置を作りますので それに毎週決まった日に乗せて渡します それでお布施も毎週決まった日に 転移装置に乗せてもらって 神殿の賽銭箱に入るようにします 祈りがメインですので赤字になるとは思うのですが 毎日祈りができる場所に神殿があるだけで違うはずです」
『でっ それを夢のお告げで知らせろと?』
「流石ベルッド様 よくわかってる」
『それは付き合い長いしね』
「まぁできれば赤字にならないくらいには 信仰心が高くなってくれると嬉しいのですが」
『それはそうよね 赤字ってことは信仰心も薄いって事だもんね』
「その為に全部の神様の神像を建てるんですけどね ベルモット様だけだと祈りが限られてしまうので 僧侶を置く意味がなくなってしまうのです 僧侶には神像を綺麗にしたり神殿を掃除したり信者に祈りの仕方を教えたりと色々な仕事があるので 一人は必ず神殿に居て欲しいのです 勿論休みも取ってもらいますが 1週間のうち1日くらいしか休みが取れないので 勤勉な方が良いなぁなんて思ってたりします」
『それもお願いされてるのね?』
「そうなんです なにぶん1人でやるので大変だと思うのです 勤勉で明るい性格の人だと 信者から食べ物の差し入れもあると思いますし その差し入れは自分で使って構わないので それ以外は転移装置で送ってもらえれば 赤字も解消できるはずです 何しろ村単位の所に神殿と僧侶を一人置くというのは他の村から見ても羨ましいような状況だと思いますし 少しでも赤字の解消ができるように頑張ってほしいのです」
『わかったわ 私の方で出来ることはやっておくわ 転移装置はできないからお願いね』
「はい その時は王都近隣の町や村を回ります それにしてもクラリス可愛く育ってますね」
『そりゃそうよ 私達二人で愛情込めて育ててるんだから ほくろが体の別の部分にできないかの チェックもお風呂のたびにしてるしね』
「徹底してますね それだけ愛情注がれてれば 良い子に育ちますね」
『でも 元が魔王だからいつ何が起こるかわからないから不安で不安んで・・・・』
「大丈夫ですよ 私も飲んだ 例の母乳で育ってるんですから・・・・」
『なんで? 最後に不安な感じなのよ?』
「いや 不安じゃなくて あの時の事を思い出してしまって 確かにホッとしたけど母乳かぁ っと 思いまして 神様の母乳なんて飲めることは無いですから 名誉な事なんでしょうけど 微妙な思いが・・・・」
『まぁ いいけどね・・・・ でも私はリーサを助けたい一心でシクシク』
「わかりました ごめんなさい あの時は助かりました」
『わかればよろしい じゃぁまずはお告げと神殿と家を用意しておくわね 僧侶は旅をしてくるから時間がかかるわ それとも転移させちゃおうかしら そうねそうした方が良いわね危なくないし』
「それでお願いします でも 本人の旅の準備が終わってからにしてあげて下さいね」
『大丈夫よ それくらいの気使いはできるわ』
「じゃぁ宜しくお願いします 因みに私の家に転移装置をいっぱい作って置きますので それを僧侶の家に設置してもらうのも可能ですか? 説明書もつけておきますので」
『だんだんやることが増えてるわね リーサは時間が無いの?』
「私魔王を倒したり聖剣を復活させたり色々してたら学校の出席日数が足りなくなってしまったんです・・・・」
『それは しょうがないわね 私のせいだし今回は色々やっておくわ』
「お願いします もう 本当にヤバいので」
そんなことで 神様に結構なことを丸投げしてしまった でも助かった これで 村や町を回って説明する手間が省けた それだけでも日数がかなり省けた ベルッド様 ありがとう転移装置は作って置いたからね それから数日ベルモット様がパワーアップしてきたと喜んでいた やはり豊穣と天候の神だから農村にはかなりの効果があったのだろう 他の神様達も少しずつ パワーアップしているらしい やっぱり以前売りまくった 小さい神像に祈りを捧げるより少しでも大きな神像に 祈りをささげる方が効果も大きいのだろう
金曜日の夜にベルッド様にお願いをして数日たったのだから授業だ 今週は冒険者ギルドでクエストではなく クラスで授業を受けている スターディ様の記憶のおかげで授業は完璧だ せめてテストでもあれば実力を示せるのに と思いながらあくびをしていたら 先生に指された
「リーサさん あくびが出るくらいだからこれくらいの問題は解けますね」
「はい 前に出て解けばいいですか?ここで解けばいいですか?」
「暗算で解けるのであれば暗算でどうぞ」
と言われたので 暗算で解いて先生の問題の間違いも指摘したら 先生は真っ赤な顔して静かになった そして リフレッド先生からリーサの授業態度が悪いと職員室で問題になっていると言われた それではと言う事で 先生と問題の出し合いをして どちらが分かりやすい授業をしているかを評価してもらいましょう と言ったら リフレッド先生にそれがいけないんだと言われた もう少し先生を敬いなさいと怒られた
確かにそうなのだが 納得がいかない こうなってしまうと 学校に来ている意味が無い学校を自主退学しようかとも 思ったが学費を出してくれている両親に悪い気もする 最初も私の我がままで通わせてもらったのだし 何か方法を考えなくては
そこで名案?が閃いた私も先生になってしまおうと 立場さえ同じ土俵に立ってしまえば こちらは大公文句は言わせない まぁ今でも力ずくで言わせない方法もあるがそれも違う気がする 丁度あと少しで新学期だ その前に先生の試験があるはず 確か前に先生がそんなことを言っていた 私もこの時期に先生の試験を受けたんですよと そうなったら王様の所だ 王城に行きその先生の試験に強引に割り込ませてもらおう
「王様!お願いがあります」
「何だリーサいきなり・・・」
「今王都で先生になるための試験をやっていると思うのですが そこに割り込ませてほしいのです」
「何を言ってるんだ?リーサは先生ではなく学生だろう?」
「それがですね 今学校で問題になっているんです 私勉強の神様であるスターディ様の記憶を受け継いでいまして 学校レベルの問題は難なく解けるようになってしまったんです それで先生の出す問題を黒板に書きもせずに解いたり 先生の出した問題の間違いを指摘していたりしたら 学校で問題になりまして 『リーサさんの授業態度が悪い』と 私は間違った問題を出している先生に問題がある気がするんですがね それで問題になるのなら 同じ先生になってしまおうと 思ったわけです それに私の方が分かりやすい授業もできますし」
「まったくリーサは 毎回毎回とんでもない事ばかり言ってくるな だがタイミングはちょうどいいぞ まだその試験は始まっておらん これからだ 別に無理に割り込まなくても 申請さえすれば受けられるぞ ワシは細かいことまでは分からんから 大臣のジョルジュと今後の打ち合わせをするとよい 先生の試験に受かったら ワシの権限で学園の教師にしてやろう だが試験に受かったらだぞ」
「わかりました そこ迄してもらえるのなら 頑張りがいがあります 私は先生たちを敬えと言われたのですから 同じ先生になってやります まぁそうしたら先輩の先生を敬えとか言いそうですが そんなこと言わせない成績で 試験に合格してやります」
「面白い それだけ言うなら トップの成績で合格して見せろ」
「はい それでは ジョルジュ大臣に今後のスケジュールを聞いてきます 失礼します」
そして大臣の部屋に行き ジョルジュ大臣お話が・・・・と話し始めるのであった