勉強の神様 えっ この話続くの?
ベリードさんと言う領主を熱中症から助けて その領主の土地を日照りから救い 小さめの神殿を建て 中にベルモット様の神像を建てて 日照りから助けたことによる祈りで ベルモット様がパワーアップして それらが終わり帰ろうとしたら 学校に行ってないことが判明し それはジョルジュ大臣のおかげで 何とかなって 今度こそ 帰ろうとしたらローナにこのままじゃ進級試験やばいよと 告げられるのでした
さぁ困った 龍聖にも話をしてチョットホーリードラゴンの里には行けないよ ごめんねと伝えるとちょっとだけさみしそうな顔をしたが ママが学校で困ってるなら我慢すると言ってくれた 優しい子だ それならとママは頑張らないといけない 幸い教科書はある 字も読める 内容も理解できる これも主神ベルッド様のおかげだろう 実技試験は問題なくパスできる いやむしろ最高点を叩き出せるだろう
残るは筆記試験だ どれだけ教科書の内容を頭に詰め込めるかだが 自信がない・・・ イメージ魔法で何とかしようともしたが イメージがわかないのだ こうなればベルッド様に泣きつくしかないな 久しぶりに草原に来て96式装輪装甲車に乗り換える 中が見えないようにだ そしてサーチをかける 頑張り方が間違っている気もするが もう神様に頼るしかないのだ 今まで助けた神様の中に勉学の神様はいなかった そうなるとやはり主神である ベルッド様しかいないだろう ベルッド様は全てを司る神様だきっと勉学も行けるだろう そう思い願いを込めつつ対のオーブに声をかける
「か~み~さ~ま~ た~す~け~て~」
『何々?何があったの?』
「今日は着替えてないんですね?」
『今はクラリスを育てるのでそんな時間もないのよね おっぱいに げっぷに オムツに お風呂に お部屋が汚れていたら 喘息になっても困るから掃除も大変だし 忙しくて で今日は何の用?』
「実はですね 学校の筆記試験がヤバくてですね 主神であるベルッド様に勉強を教えてもらえないかと 泣きつきに来たんです」
『確かに勉学なら 私でも教えられるけど 今忙しいからな~ サイフォンに代わってもらうこともできるけど 私がクラリスにべったりなのよね~』
「そんな~何とかなりませんか?」
『何とかはなるけど結構大変よ?』
「なんでですか?」
「一応勉強の神様もいるのよ っていうか封印されていなかった神様も山ほどいるのよ そのなかに勉強の神様もいるんだけど 自分の勉強に集中してて 他の人に教えてくれるかどうか?」
「それって 本当に勉強の神様なんですか?」
「だから 勉学の神様じゃなくて 勉強の神様なのよ 勉強大好き!」
「そこは違うんですか?同じ系統じゃないんですか? 自分の勉強しかしない神様って信者集まるんですか?」
「そこなのよね~ 中々信者が集まらなくて困っているみたい」
「じゃぁ信者集めを手伝ったら恩恵を授けてくれますかね?」
「相談だけしてみようか?」
「お願いしますお願いします 本当にこのままじゃヤバいんです」
『お~いスターディ ちょっと用があるんだけど』
『これは主神ベルッド様お久し振りで御座います しかし わたくし勉強が忙しいのでこれで』
『ちょっと待てコラ 主神の話をちゃんと聞け』
『しかし勉強が・・・・』
『あなた 信者がいなくて困っていたでしょ? それを助けてくれる神の巫女がいるんだけど 話を聞く?』
『聞きます聞きます 何ですか?』
『信者を増やしてくれる代わりに貴女の知識と恩恵を授けてほしいのよ』
『それくらいで 信者が増えるのですか?』
『その子に任せておけば増えるわよ!!』
『おお主神が自信満々にお答えになるとは 余程信頼のおける方なのですね どんな方なのですか?』
『この子よ リーサっていう6歳の少女よ 一応転生者だから もう実年齢22~23くらいだけど』
『びっくりしました最初6歳と聞いたときは駄目だと 思いましたが転生者ですか 異世界の知識があるのですね それにも興味がありますが 今は信者です 私信者がいなさ過ぎて そろそろこの世界から消えるところでしたから・・・』
『危ない真似してるわね ちゃんと信者を獲得しなさい 暫くは勉強禁止よ』
『そんな ベルッド様 私から勉強を取ったら何も残らないじゃないですか?』
『今何も残らずに消えそうだって 言ってたわよね 折角今までに得た知識を 使わずに消え去るつもり? チョットは我慢しなさい 今がチャンスの時でしょ?』
『わかりました 勉強できないのは痛いですが 信者獲得も必須の条件ではあります そのリーサと言う少女に託してみましょう』
『リーサとやらよろしく頼むぞ』
ベルッド様この人本当に大丈夫ですか? 信者いなさ過ぎて消える寸前なのに勉強してるとか 問題がありすぎな気がするんですけど?
大丈夫よ 勉強はできるから とにかく信者を獲得してあげて
それにはベルッド様のお告げも必要なんですけど 神殿に新しく神像を建てますから スターディ様の良い所だけを紹介してください お祈りすれば勉強が大好きになって記憶力もアップするとか・・・しますよね?
するわよ大丈夫 安心して今日の夜のお告げで 世界中に伝えておくわ
宜しくお願いします
「こちらこそ宜しくお願いします スターディ様」
『うむ ではまずは私が今までに得た知識の全てを授けよう』
「え 全部? おおおおおおお頭がパンクしそうだ ベルッド様何とかして?」
『えっ?じゃぁ脳の容量を上げましょう』
「おお少し楽になってきた スターディ様今までどれだけ勉強していたんですか?」
『一日23時間をこの世界に誕生してからだが』
「そんなに溜め込んだ知識を普通の人にあげたら 頭がパンクして死んじゃいますよ・・・ 今はベルッド様がいたから良かったけど」
『そんなものか?』
「そっち方面は勉強してこなかったのですか?」
『礼儀作法などは勉強したが 人間の脳のサイズまでは勉強しなかったな』
「それにしても限度と言うものが 自分の常識世間の非常識って言葉もありますし もう少し周りに目を向けましょう それと恩恵何ですが どんな恩恵があるんですか?」
『勉強が好きになり 勉強の事しか考えられなくなり 勉強をしているとこの世の幸せを感じる事が出来るようになるぞ そして記憶力が抜群に良くなる』
「最後の記憶力が良くなる以外は 呪いでしかないですね・・・ 私が信者に恩恵を授けるときはもう少し抑えたものにします でも私は全ての恩恵を受けない訳には調整が効かないので全ての恩恵を受けます」
『いい心構えだ 勉強を大好きにしてあげよう』
ベルッド様あとから少し調整してくださいね じゃないと私死んじゃいますから・・・
わかったわかった スターディはチョット やり過ぎなところがあるから 気を付けてみてないと駄目ね やっぱり 私が教えた方が早かったかしら?
今更何言ってるんですか?もうすごい量の記憶が流れ込んできてますよ しかも すごい難しい勉強ばかりじゃないですか? これって試験で使えるんですか? もう一度ベルッド様に習う事に成りそうな気がするんですけど 私のやることは無駄にはなりませんよね?
多分だいじょ~ぶじゃないかな~?
何ですかそのあいまいな返事は?どうなっちゃうんですか私?
大丈夫だってば きっと大丈夫だってば きっと・・・・
だからどうなるの?私?
『リーサよ どうしたのだ もう恩恵は授けたぞ そろそろ勉強がしたくなってきたのではないか?』
「いやいや勉強始めちゃったら信者獲得できないじゃないですか?」
ベルッド様助けて!!!!!
『そうだな それもそうだ では恩恵の力を少し弱くしよう』
「助かりました 良かったですあのままだとスターディ様と同じ状態になるところでした」
『すまなかったな 私も加減を忘れていた 私と同じ状態になったら 食事もとれなくなるからな 人間だと死んでしまう』
「こわ 怖いですから 勉強は適度に記憶力は抜群にって恩恵に変えられますか?」
『あぁ 大丈夫だ そうしよう 人には少し過ぎた恩恵の様だ』
そっちの方で何とかなったようね?私の出番はなさそうだけど一応見てはおくわね
宜しくお願いします・・・
「ありがとうございます これで 人々にも恩恵を授けやすくなりました」
『そうか これで信者が集まればいいのだが』
「大丈夫ですよ 信者は集まりますよ 何といっても勉強が好きになって 記憶力が良くなるんですから 本人じゃなくて家族や親族が信者になって 勉強嫌いの子供を勉強すきにするっていうこともあります そうすれば本人より数は多くなりますから 信者の数も倍増です その辺の管理は大変ですが 信者がいなくなって 消えてしまうより ちょっと大変でも勉強ができる環境が残っている方が良いですよね?」
『それはそうなんだが 大変になるのか?』
「それは多少は我慢してもらわないと 何といっても恩恵が勉強が好きになり 勉強の事しか考えられなくなり 勉強をしているとこの世の幸せを感じる事が出来るが 売りの 神様なんですから 家族からうちのバカ息子やバカ娘を 勉強好きにって依頼は結構来ると思いますよ その時に私にやった恩恵の1/10くらいを授けてあげれば 世の中は勉強好きで溢れてきますってば 世の中に勉強好きが溢れるんですよスターディ様には最高の環境じゃないですか? そのうち神様と話をしてみたいって勉強好きも出てくるかもしれませんよ そうしたらいつまでも勉強の事を語り合えるじゃないですか?」
「だが 人間は早く死ぬだろう?』
「その辺は ベルッド様にお願いをして その珍しい人間の寿命を長くしてもらえばいいのですよ? それか悪いドラゴンがいたら討伐してその鱗でも飲ませればいいんですよ 寿命伸びますよ 私なんか鱗飲んで寿命5000年ありますから」
『ではリーサが話し相手になってくれればいいではないか?』
「わっ 私は色んな神様の恩恵を授かって それを信者に『神の御業』として授ける使命があるのでできません 申し訳ありません」
『そうなのか? そんなに色々な神々から恩恵を授かっているのか?』
「スターディ様でちょうど10人目です」
『そんなに神の恩恵を受けているのか 魔力はどうなっているのだ?』
「ベルッド様にあげてもらったり ドラゴンの鱗を飲んだり 魔王討伐の為に聖剣を復活させるためにもベルッド様に魔力を上げてもらいましたし 魔王を倒すためベルッド様にまた魔力を上げてもらったりしていました」
『ベルッド様はそんなにパワーアップしていらっしゃるのか?』
「していますね 今日の夜も全世界にスターディ様の 恩恵の話をしてもらうことになっております」
『そこまでの力が・・・ 私は何をしていたのだろう もっと信者にも目を向けなければいけなかった 神としての勉強が足りなかったようだ・・・』
「そんなことはありませんよ 今からでも十分です 頑張りましょう」
そんな話をしながらお告げの時間を待ちわびるのでした