Sランクは定期依頼受けなくてもいいの?
ギルドにパーティメンバーのランク詐欺を疑われて それを解消し その事がママンにばれてママンがギルドに殴り込みに行きそうになり それを止めて ふと 疑問に思うことができた Sランクのパパンもリフレッド先生もギルドの定期依頼を受けている様子はない そしてママンも依頼を受けている様子は見たことがない それがどういうことなのか ママンに聞こうと思ったが もうすでにお酒を飲んでおり 怒りもまだ静まっていない その状況でギルドの事を聞くのは危険だ (私の身が・・・)そうして 翌日にリフレッド先生に聞くのが一番早いなと思い 次の日の朝早く学校に行き職員室でリフレッド先生に聞くことにする なので今日は早く寝ようと決める だがその前にローナにも伝えておかないといけない 夜も遅くなってきたので いくら隣同士が仲が良くても 声をかけに行く時間じゃない 携帯を取り出すとローナに電話する
「ローナぁ ごめんね遅くに まだ起きてた?」
「大丈夫だよ まだ起きてたから ベッドの中ではあるけどね」
「そっか ごめん早めに用件だけ話すね」
「気にしなくて いいよ まだ眠れないから」
「わかった えっとね ギルドのランクの事なんだけど うちのパパンもママンも暫くっと言うか 私が生まれてから ギルドの依頼を受けてない気がするんだ」
「そういえば 依頼を受けている感じはしないね」
「それでね 私たちが まだ知らないギルドの情報があるのかと思って 明日リフレッド先生に聞こうと思うんだ」
「そうだね そう言えばリフレッド先生も依頼を受けていないね?」
「そうなんだよ 多分私たちが知らない何かが あるんだと思うんだ それでリフレッド先生に聞こうと思って」
「どうして リーサのパパとママには聞かないの?」
「今日の朝ママンに出かけることを伝えずに ギルドに行っちゃったから 怒られちゃって しかもギルドの対応にも怒ってて 今はお酒でごまかしてるんだけど 聞ける雰囲気じゃないんだよ」
「そっかぁ 大変だね 私は出かけるときに ママに一声かけたから 怒られなかったけど」
「いいなぁ うちは ママがご飯を作る前にお酒飲み始めちゃったから 近所のレストランから出前を取ったよ しかもママンの機嫌を取るために お酒のつまみも一緒に・・・・」
「かなり 大変だったんだね・・・・ ぷぷっ」
「あっ 今笑ったでしょ?」
「だってぇ 出かけるときに 家の人に声をかけるなんて当たり前じゃん 私たち強くてもまだ6歳なんだし」
そうなんだよねぇ 前世の記憶が邪魔をしてたまに忘れるけど まだ6歳なんだよね・・・ 普通は親に一声かけるか
「そうだよねぇ 普通は声をかけるよねぇ 何で声かけなかったんだろうねぇ ふぅ・・・」
「まぁ そう落ち込まないで 明日朝早く出て リフレッド先生に聞こう?」
「うん その電話だったんだ 先に言われちゃった だから明日は早く学校に行きたいので付き合って下さい」
「うむ 良いぞ 付き合ってしんぜよう」
「ははぁ ありがとうございます」
「さて では寝ますか?」
「うん 明日は早いみたいだしね」
「うん ごめんね付き合わせちゃって」
「いいよ 私も気になるし」
「じゃぁおやすみぃ」
「おやすみぃ」
携帯を切ると神様達が話しかけてくる
「明日は早くいくの?」
「うん 神様達も大変だろうけど 明日は宜しくね」
「いいぞ 俺は鍛錬もあるから朝が早いしな」
「そっかファイタン様は 朝から鍛錬してるんだ?」
「おう 毎日やってるぞ」
「部屋でやってるから朝からうるさいのよね」
「しょうがないだろ 部屋中走り回るわけにもいかないんだから」
「まぁとにかく明日は早いからね」
「「「「「「「「はーい」」」」」」」
「みんな優しい神様で助かるわ」
「じゃぁ今日は寝ましょう 明かり消すね~」
そしてあたりは暗くなり 神様達の部屋からは小さな寝息が聞こえるのでした そして翌日約束通り ローナと早く学校に行く リフレッド先生はいつも早いので 今日も学校にいるだろう そして 職員室を目指す
「おはようございます リフレッド先生はいますか?」
「いるぞ~ どうした?二人そろって」
「実は先生に聞きたい事があったのです 先生Sランクですよね うちのパパンもSランク何ですけど 依頼をここ何年もこなした雰囲気が無いんですよ リフレッド先生もSランクですよね その辺はどうなってるんですか?」
「リーサのパパって事はドワーフのヘンデルさんか?」
「そうです 良く知ってますね」
「強くて有名だったからな ある時からぱったりと 依頼を受けなくなったと聞いたが元気か?」
「はい 元気です 今は実家で鍛冶師をやってます」
「そうか それは良かった 元気かどうか心配していたんだ」
「それで リフレッド先生もここ一年近く依頼を受けていないですよね 大丈夫なんですか?」
「Sランクになると自分の好きな時に 好きな依頼を受ける事が出来るんだよ」
「そうなんですか?私そんな話聞いてないです!!」
「それはあれだな 伝え忘れだな・・・・」
「いい加減にあのギルド潰してやろうかな・・・・ 仕事のミスが多すぎ」
「まぁ そういうな Sランクなどそうそうなる者などいないんだ ギルド員も知らなかった可能性もある」
「わかりました それでママンはAランク冒険者なんですが 私が生まれてから今まで 依頼を受けているのを 見たことが無いんです それは何でしょう?」
「それは 結婚したら1年間旅行に行くのが習慣なのは知っているな?」
「はい リフレッド先生の前任の フラウ先生も旅行に行ってしまいましたから」
「それで 女性は妊娠したら冒険者を休むことが出来るんだよ」
「それは何年でもですか?」
「そうだね 妊娠から子育ての間は休む事が出来る まぁその間に感覚が鈍って 冒険者に戻らない人も多いけどね」
「そうなんですね わかりました それでママンは依頼を受けていないんですね」
「それとヘンデルさんはSランクだから依頼を受けていないだけだね」
「Sランクに来る緊急依頼なんてそうそうないですもんね」
「前に隣国エルドーラのモンスターの氾濫の時は来たけどね」
「あぁ 私が殲滅しちゃったやつですね?」
「そうだよ こちらが準備をしている間に 空を飛んで行かれたら馬車じゃ追いつかないからね」
「それは失礼しました 王様からの勅命だったので 急ぎ対応しました」
「まぁ それは良いんだけどね まさか5歳の少女に 全部倒されるとは思っていなかったから ちょっとショックだったよ それがまさか 自分の教え子になるとは更に思っていなかったけどね」
「ははは まぁその辺は気にしないでください それに 私達もこの前まで リフレッド先生がSランクだなんて思ってませんでしたから 全然言ってくれないんだもん」
「私がSランクだと知ると みんなが委縮するかと思っていたんだよ だけど杞憂だったね まさか1年も経たずにAランクになるとは思ってもみなかったよ まぁリーサの影響が大きいのも確かだけどね」
「それは内緒です」
「はいはい まぁみんなもパワーアップしたから 要領さえよくなればAランクは問題なくなるでしょう」
「問題は私もナックルもパワーアップしてるんですけどね」
「あぁ 飲んだんですか?」
「えぇ それでナックルが無事になるのなら飲むわ そして一緒の時を過ごすわ」
「でも渡したのって ファイヤードラゴンの鱗だけでしたよね? 暴風龍とエンシェントドラゴンの鱗も飲めば完璧ですけど どうします 特にエンシェントドラゴンは効果抜群ですよ?」
「それは ナックルと相談して決めるわ」
「先生なら鱗を1枚ずつ上げますよ 家族も増えるでしょうし」
「そんな 家族が増えるだなんて まだしたこともないのに・・・・」
「・・・・・・・先生結婚すれば子供だけじゃなく親族も増えるんですよ?」
「やだ! 私ったらてっきり・・・・」
「まぁ 仲がよいのはいいことですけど」
「そろそろ授業が始まるわね 教室に急ぎましょう」
「あっ 逃げた! 追うぞローナ!」
「もう ゆっくり行こうよ~ 間に合うから」
「駄目だ 逃げた先生を追わねば!」
そうしてSランクの謎は解決して 授業も終わったので 王様をいじめに行くことにした 冒険者ギルドの件はほとんど王様のせいだ だから いじめちゃおう 王城に転移して 門をくぐり中に入って行く そして王様に会いに来ました と言って中に入って行く そして王様のいる執務室の前で
「お~う~さ~ま~ ドラゴンの鱗が手に入りましたよ~ 入りますよ~」
「いやじゃ~もういやじゃ~」
「駄々をこねてもダメです 昨日私達はギルドにあらぬ疑いをかけられて 大変だったんですから 王様にも大変な目にあってもらいます 今回の鱗は性能も良いですから 安心してください 王様が強くなっちゃいますよ スプーン1杯で1000年ですけど性能を十分にするために 2杯飲んでもらいます 王様が次の王様候補を育てていれば問題なかったんですけどね~ 間に合いませんでしたね~」
「なんでリーサはそんなにドラゴンに遭遇するんじゃ?」
「運命ですかね? だから王様も運命を受け入れて下さい ささぐい~っと 水も用意してありますよ」
「何でそんなに手際がいいんじゃ!!」
「慣れです慣れ ささ今回はスプーン2杯ですから早めに ぐいっと」
「わかった 飲む飲むから性能を教えてくれ」
「言ったじゃないですか スプーン1杯で1000年だと2杯だから2000年です ファイト!!」
「だから何でワシなんじゃ?」
「世継ぎを育てないでナンパばかりしていた 報いでしょうね~ そして今は真面目な王様だから頼ってしまうんでしょうね~ 大丈夫ですよ しっかりとした世継ぎが育てばその人にも飲ませますから その時に私が何匹のドラゴンを倒しているかは 謎ですが・・・・」
「神は私を見捨てたのですか?」
「見捨ててないから こんなに ドラゴンの恩恵を授けてくれるんじゃないですか?)
「何で最後が疑問形なんじゃ? 実は見捨てられてるのか?」
「見捨ててませんてば 神の巫女が証明です私はもう飲みました 一緒の時を生きましょう? それに特別任務に就いている ナックルさんも飲んでくれましたよ 王様をいつまでもお守りすると 王様がこれを飲めば ナックルさんにも勧めてきます」
「ナックルとはスペシャルナイトのナックルか?」
「スペシャルナイトかどうかは知りませんが 王様をお守りすると言ってファイヤードラゴンの鱗は飲みましたよ 今は暴風龍と今王様に飲ませようとしてる鱗を進めてます これを飲めば王様に護衛の任務もほとんどいらなくなりますがね あっでも毒殺は効かないか」
「サラッと怖いことを言うな そうか・・・・ナックルはワシと共に生きてくれるか では弱音を吐いてる場合では無いな ワシと共に生きてくれる臣下がいるのだ ワシが怖気づいてどうする 飲むぞ 飲むぞ」
そのあとも飲むぞと言いながら中々飲めない王様をローナと二人で元気づけるのでした