モルドギルド長との討伐依頼
冒険者ギルドから使者が来てモルドギルド長が 私とローナを呼んでいるとのことだ そして 私たちパーティメンバーが不正を行っていないかの確認が取りたいらしい そして 私とローナのランクが今までの状況にあっていないんじゃないかとも思ってくれているらしい
それで3人でオークの巣を討伐してくることになった 私たちが使う近代兵器も使ってもらったり 暴風龍のトルネードを使ったりしてトルネードは一番威力が弱いもので パーティメンバー全員が使える事等を説明した だが一番弱いと言ってもドラゴンの技だ 普通のオークなど一瞬で倒してしまう これより強い技をパーティメンバー全員があと2つ使える事も説明する そしてオークの巣に攫われた人たちがいることを知り 巣の中を探索するのであった
「どうですか?少しは私達の実力が分かってもらえましたか?」
「はい かなり強力な武器を使い 技も普通とは違いますが最高のものだと思います これをパーティメンバー全員が使えるとなると ランクの見直しが必要かもしれません」
「これ以上のペースでランクを上げるのは勘弁してください 皆戸惑ってしまいますよ」
「そうですか? レベルにあったランクが一番だとは思うのですが・・・」
「話はここまでです サーチ」
「今のは何です?」
「周りを探索する技ですね」
「そんな便利な技まで・・・」
「あぁ この奥にオークキングがいます 馬鹿なのかバレてるのも知らずに隠れて襲おうとしていますよ」
「オークキングをこの3人で倒すんですか? 流石にそれは無理でしょう?」
「何言ってるんですか? 1人で十分ですよ ローナ 指をパチンってやると格好いいよ?」
「私 あれで音が鳴らないのよ 練習はしてるんだけどね 今度コツを教えてよ」
「音が鳴ると何か関係があるんですか?」
「何もないですよ ただ単に格好いいかなぁってだけです」
「そんな オークキング相手に 格好とか気にしてる場合じゃないでしょ?」
「何をそんなに緊張してるんですか? たかがオークキングですよ さっきから倒しまくっているオークの王様ってだけですよ じゃぁ私がやりますか」
パチンと指を鳴らすとドサドサっという音と共にオークキングのうめき声が聞こえる
「もう大丈夫ですから モルドギルド長とどめを刺してきてくださいよ オークキングは動けませんから 頭にでも剣を刺してきてください 私たちは攫われた人達を助けてきます」
「待ってくださいよ 本当に大丈夫なんですか?」
「もう!! モルドギルド長も元冒険者でしょう? オークキングぐらい倒してますよね?」
「それはそうですが まだ オークキングの状態を見ていないので・・・」
「じゃぁ オークキングがいる場所まで一緒に行きますからとどめはお願いしますね 別に私がやってもいいんですけど モルドギルド長にも見せ場が欲しいところでしょ?」
「いらないですよ そんなもの」
「まぁ そういわずに」
そう言って3人で奥に入って行く そこには関節という関節が外れて動けなくなったオークキングがいた
「さぁモルドギルド長見せ場ですよ 一気にやっちゃって下さい さぁ さぁ」
「なんでこんな状況になっているんだ?関節が外れて動けなくなっているじゃないか?」
「動けないのが分かったら 止め刺しちゃって下さいよ あっちで待ってる攫われた人たちが可哀そうです」
「わかった 今やる ふん」
「おお 急所に一撃流石ギルド長 じゃぁ今度は攫われた人達を助け出しましょう」
「あぁ 今行く オークキングは回収しなくていいのか?」
「ギルド長欲しいですか? 欲しいなら回収しますけど 他のモンスターが餌を求めてここに来たら意味がないので 最後に焼き払いますが 欲しいなら今ですよ」
「欲しい せっかく倒した オークキングだ 素材もあるし欲しいに決まっている」
「じゃぁ 回収しましょう 無限収納にポイです さぁ今度こそ行きましょう 素材はギルドに戻ったら出しますからね 解体はそちらでお願いします」
「あぁ わかった ありがとう」
そして サーチをかけながら入り組んだ洞窟を進んでいく
「なんで こんな入り組んだ洞窟をスイスイと進んでいくんだ?道が分かってるのか?」
「わかってるんだと思いますよ 多分リーサはサーチを使ってますから 丁度迷路を上から見ている感じなんだと思いますよ」
「そんな便利なものも」
「だから 私たちは道に迷ったことが無いですよ」
「それはうらやましい 私が現役の頃は何度道に迷ったことか」
「さぁ着きますよ 驚かさないように優しくしてあげて下さいね」
「あぁ 分ってるこんな場面にも 何度も出くわしているからな」
「これは・・・・・ すでに妊娠させられた人までいる」
「ギルドに依頼が来るのがかなり遅かったみたいですね・・・」
「これは依頼を出した村を調べてみる必要があるな 依頼料がもったいなくて 領主が金を出さなかった可能性がある」
「とにかく妊娠してる人は今すぐ堕胎させます そしてここに居る人達の記憶を攫われる前まで消します さらに 神の御業で 怪我だけじゃなく病気も貰っている可能性があるので治します『神の御業』あとは意識を失ってもらってギルドに運びましょう 少し様子を見た方がいいですから」
「わかった どちらにせよ ギルドから 依頼主の元に戻すから ギルドに連れて行こう」
「でも人数が多いため 申し訳ないですけど 無限収納に入ってもらいます」
「生きている人間を入れても 問題ないのか?」
「問題ありませんよ 中では時間も止まりますから 中で目覚めることもありません」
「まぁそれならいいが 大切にな」
「誰に言ってるんですか 神の巫女ですよ? 大切にするに決まっているじゃないですか?」
「さぁ急いでギルドに戻りましょう」
「駄目だよリーサその前にオークの死体を焼かないと」
「そっか ファイヤートルネードを連発しますか ローナも宜しく」
「はいはい 分ったわよ 外は私がやっておくから 洞窟の中は リーサ宜しく それとモルドギルド長は私から離れないでください」
「わ わかった 近くにいれば危険じゃないんだな?」
「えぇそうです じゃぁリーサは中の方宜しくね」
「はぁい 行ってきます」
リーサは洞窟の中にダッシュで入って行った そしてローナはこの技もパーティメンバー全員が使える事を説明し モルドギルド長を驚かすのであった しばらくして外が焼き終わったら 中からリーサも戻ってきた あちこち入り組んだ所にオークがいたので手間取ったらしい そして最後に
「うちのパーティメンバーの事を御疑いのようですけど さっきから言っている技が使えるのは本当です ですが 依頼受注量が圧倒的に少ないので いまだに手間取る時があるのも事実です ですからランクが上がったのはもう仕方がないですが 緊急依頼が来ても対処に困ることもあるかも知れません もちろん私やローナが対処すればすぐに片付きますが それだと仲間のレベルが上がらないのです 個人の技や攻撃力があるのに急な対応ができないんです 確かに私が作った武器を使えば敵は倒せます でもあれは弓矢と一緒で矢が無いと使えないのです その矢を作れるのはこの世界で私だけですし 私は学校の卒業まであと9年あります このままだと先に卒業する先輩は 攻撃力や防御力はあるけど 急な対応ができないAランクの冒険者の出来上がりです 時間さえあればこなせるんですが 敵はそれを待ってくれません だから今みんなでAランクの簡単な依頼をこなしているのです 私やローナのランクが上がるのは構いません ですがそれでも今のパーティで行動していいならと条件を付けないといけません 申し訳ありませんが さっき頭を軽く触れた時に昨日の王様との会話が見えてしまいました 王様が何を考えてあんな事を言ったのかわかりませんが 今の私たちはランクを上げるより 地道な活動を続けるほかないのです」
「確かにリーサさんは6人目のSランク冒険者で 特Sも目指せる可能性を秘めています はっきり言って特Sランクを目指してほしいです ですがこれからSランクになるであろう9人の学生もいます 今は我慢します ですがリーサさんの枷が外れた時は 特Sランクを目指してください」
「みんな仲間なので『かせが外れた時』と言うのは訂正してください 仲間は枷ではありません」
「申し訳ありません 配慮を欠いた発言でした 仲間が独り立ちしたときは 特Sランクを目指してください」
「はい その時は 特Sだろうが特SSSだろうが目指しますので 新たにランクを作る準備をしておいてください 因みに鍛冶師ギルドや商人ギルドにも特Sランクは存在するのですか?」
「一応存在はしますが成った者はいないはずです 狙ってみますか?」
「そうですね 正直今までにいなかったのなら 私くらいしか狙える者はいないと思います 商人ギルドは今思い描いてるもので特Sランクになれると思うのですが 鍛冶師が難しいですね 喋る聖剣を作ってもSランク止まりですからね この先何を作ればいいのやら 皆目見当もつきません」
「頑張ってください 私もリーサさん位しか狙えないと思っています」
「ありがとうございます がんばります」
そんな感じでギルドを後にすることになった ローナと一緒に家に帰るとお母さんが怒っている 朝知らない間に出かけたからだ しまった途中で携帯に連絡するんだった しょうがないから 朝から起きた内容を全部話す 朝ギルドの人間が来て そのまま連れていかれたと そして Sクラスの人間がランクを疑われていることも話した
そうしたら パパを連れて文句に行くわと 完璧に切れてしまった もう話は終わったから行かなくていいから やめてこれ以上ギルドとの状況を悪化させないで と頼み込んでやっと折れてくれた それでも飲まないとやってられないと言って 晩御飯の準備もせずにお酒を飲んでいる 今日は近所のレストランに出前を頼もう・・・・ 本当に最悪の一日だ
そうだ 私が6人目のSランクでパパンもSランク リフレッド先生もSランク Sランクになると依頼を定期的に受けなくてもいいのかな? パパンに聞いてみよう そう言えばママンも受けていないな なんでだろう? 今日はこれ以上刺激しない方がいいから 明日聞いてみようリフレッド先生に・・・・ 聞くか・・・・