神様の恩恵
エンシェントドラゴンのアリーナに 脳を寄生虫に食い破られる奇病にかかって 私が倒したエンシェントドラゴンの鱗を飲んで良いか聞きに行った 色々な条件もあったがOKを出してくれた
そしてSクラスのみんなの説得もSクラスの女子の協力で無事に終わった それも エンシェントドラゴンの鱗を飲むと副次作用で エルフの成人くらいまで若返ることができ老いる事がないと聞いてだ
そして Sクラスのみんなの家族も老いる事がないと聞いて 主にお母様達が主導で集まった そして鱗を飲んだ時お母様達やお父様たちは若返っていったが 一瞬 2~3分くらいか? 私達子供が未来の姿になった エルフの成人くらいの姿になったのだ そして私とローナの体形は子供の体形のままだったのだ このままではいけないとローナと一緒に 光魔法の改変で美容外科のお店を開くことを誓い合った
そして若返ったお母様達を見て惚れ直したお父様たち これは安産の神出動か?出動なのか? Sクラスのみんなには年の離れた兄弟が出来るのか? まぁそんなこんなで 皆さんを自宅まで転移で送って行って
今日からは授業の一週間だ 私がSランク みんながAランク 指名依頼は断っているが いつ王族や貴族などから緊急依頼が来るか分からない その際 謁見があった時に困らないように作法の練習だ 挨拶の仕方から 食事のマナーに 果てはダンスの踊り方までと色々大変だ それが一週間・・・考えただけで頭痛がする
しかも脳筋と根性だけだと思っていた リフレッド先生から習うのだ さすがSランク礼儀作法は完璧にこなして行く それを見て私達はリフレッド先生の見方を変える 今までは根性で何とかなると教え込まれていたのに これはずるい 礼儀作法は根性ではクリアできない 生徒たちから文句が出る
「リフレッド先生 これはずるいよ 今まで根性で何とかなるって 教えてたのに~」
「そうだよ 礼儀作法は根性でクリアできないじゃん?」
「何を言ってるんだ 礼儀作法も根性で覚えろ!!」
「そんな無茶な・・・・」
「無茶なもんか 私は根性で一週間で全て覚えたぞ!!」
「それは 先生の記憶力が良いんだよ 根性じゃないよ」
「記憶力が良いのは認めよう だが 覚える気が無いと覚えないのも事実だ だから根性だ!!」
「やっぱり記憶力も良いんじゃん それじゃ 私達何日かかるか分からないよ」
「わかった 言いかたを変えよう 気合いだ!!!! 精神を集中して取り組むんだ!!」
「そんなぁ・・・」
そしてリフレッド先生に指導を受けて一週間 みんな根性と気合だけで・・・あとはチョットの補習で何とか礼儀作法の基本だけでも覚えられた
「奇跡だ 何で根性と気合だけで礼儀作法が学べるんだよ?おかしいだろ!」
「まぁ 何とか触りだけでも覚えられたんだから いいじゃないか」
「来週は冒険者ギルドの依頼を受ける週だから 再来週までは今週の事を忘れないようにな」
「うぅ 絶対忘れそう」
「うんうん 忘れる自信がある」
「変な自信を持つな!! 再来週は言葉遣いだからな 王族や貴族で話し方は変わる 貴族の中でも階級があるからそれでも 話し方は変わってくるからな!!」
「もう!今から頭痛の種が蒔かれた感じだわ」
「確かに今は聞きたくなかった 胃が痛い」
『のうリーサよ お主は神の巫女なんだから 結構偉いんじゃろ そんなに畏まらんでも ええじゃろうに』
「神様達の言い分も分かるけど 神の巫女を信じていない国もあるから そんな分けにもいかないのよ むしろ神の巫女だからこそ 完璧じゃないといけなかったりするのよ 困ったものだわ」
『そういうもんかのう 大変そうじゃが それでは仕方ない 頑張るのじゃぞ 神の巫女が完璧だと 神への信仰も上がるかも知れんしのう』
「良く分かってるじゃないですか 私の行動一つで神様達の信仰は変化するのですよ もっと私に感謝してください」
『分かった分かった 感謝しておる 最近少しづつとは言え パワーアップしてきているしのう』
「パワーアップしてきているなら 恩恵を授けて下さいよ」
『そうは言ってもね 私達も最近やっと 昔の状態に戻ったくらいだから まだ 大したことしてあげられないのよ』
「うぅもどかしい 折角神様達と暮らしているのに その力が使えないなんて」
『リーサ あなたパワーアップした私達の力が使いたいのよね?』
「それは 勿論パワーアップした神様の力の方が良いですけど それでも今の現状で渡せるならそうして下さると嬉しいかなって 感じです 一週間とかで消える力なら要らないですけど そうじゃなくて 消えない力なら 今すぐにでも欲しいです そして パワーアップしたらそれも下さい」
『贅沢ねぇ そんなに力が欲しいの?』
「力が欲しいのは確かですけど それは神様達の為でもあるんですよ? 私が直接神の力の代行をすれば 自然とその神様への信仰が集まりますよね? それはイコール神様のパワーアップになるんですよ? 何より今の私の魔力は 全盛期の神様達より多いんですから!!」
『うっ それを言われると・・・』
「さぁ 誰から私に恩恵を授けてくれるのかな~?」
『それはワシかあぷ 誰じゃ今殴ったの?』
『やっぱり私って誰足踏んだの?』
『ここわやっぱりわらわからでしょぐふっ だっ・・だれお腹に肘内入れたの?』
わーわーきゃーきゃーと順番争いをしている 可愛い・・・やってる事はえぐいけど このままじゃいつまで待っても恩恵を受けられないから 私が順番を決めちゃおう ひょいひょいっと一人ずつ掴んで フィギュアケースから出していく
「このままじゃ いつまでたっても順番が決まらないので 一番捕まえやすい人から選びました 素早く逃げた人は最後です」
『っく そういう事だったの 最後まで逃げてしまったわ』
「っと言う訳でこの順番です 良いですね? 鍛冶師(物作り)の神【ドルトン様】男神 商人(旅)の神【シンラ様】女神 冒険者(すべての技)の神【フォトン様】女神 戦人(騎士戦う者)の神【ファイタン様】男神 豊穣(天候)の神【ベルモット様】女神 商売繁盛(害虫駆除)の神【レモット様】女神 恋愛(真の恋愛)の神【レイニー様】女神 それでは一人ずつ恩恵の紹介をお願いします まずはドルトン様からですね」
『ワシは鍛冶師と物作りの神じゃ 鍛冶師は読んだままじゃな 鍛冶の技術向上やレア素材が何処に有るか等が分かるんじゃ 物作りは何でもじゃ裁縫や料理等もそうだし 眼鏡や洋服等もそうじゃな 人が作る物なら全てじゃ まぁ 分からない事があったら聞けばよい』
「わかりました 汎用性が高くて便利な恩恵ですね 次はシンラ様お願いします」
『私は商人と旅の神です 鍛冶師と一緒で商人は読んだままですね 商品の見極めや 値切りの交渉 高値での販売交渉などです 旅は旅人全てに言えるのですが 盗賊に襲われなくなったり 天候に恵まれたり モンスターや獣にも襲われなくなります あとは 旅の移動速度が上がり 野営の時の準備や料理が得意になります あと野営の時に危険察知が早くなります』
「シンラ様も商人や旅人には無くてはならない 恩恵ですね 次はフォトン様お願いします」
『やっと俺の番か?待ちくたびれたぜ 俺は冒険者の神だ 冒険者の旅の無事や モンスター等を倒す時でも怪我などをしなくなるぜ あと魔法攻撃をされた場合でもそれをはじき返すな あと全ての技ってやつだが本人が習得している技がレベルアップし 習得していなくても本人に特性があれば 習得するっていうお得な技だ これがあっても役に立たないって技も習得するときもあるがな まぁその辺は運だ冒険者は常に運任せだからな』
「フォトン様は女神なのに男口調なのですね?そして 冒険者は運だけではなく緻密な計算も必要ですよ」
『大丈夫だよ 俺の恩恵があれば十分対応できるぜ』
「フォトン様も便利な技なのですが 本人の喋り方のせいで有難味が薄れますね」
『何だよ喧嘩売ってるのかいつでも買うぞ?』
「売って無いです 勝手に買わないで下さい では次にファイタン様お願いします」
『フォトンの後ってのが気に障るがやっと俺様の出番か 俺様は(いくさびと)読んで戦人だ騎士や戦士戦う者全てを守るものだ 戦人という事だから戦場が主な舞台なのだが 今は戦場は無いようだな なので騎士や戦士や剣士のレベルアップや本人の気づかない 戦いのスキルを発掘しそれを育てるのが今の俺様の仕事だ』
「戦場はありませんが 今年モンスターの氾濫がありました 今後もその様な事があるかも知れません その時は騎士や戦士 剣士等を守って下さい」
『そうか そんな事があったか それは俺の仕事場だな 次にそんな事があったら思う存分に力を発揮しよう』
「その時は宜しくお願いします 次はベルモット様お願いします」
『やっとわたし~?待ちくたびれちゃった~ わたしは豊穣と天候の神よ~ 豊穣はそのままね~作物が良く実るわ~ 天候は日照りが続いたら雨を降らせるし~ 雨季に長雨が続いたら天気を良くするわ~ あとそうそう言い忘れてたわ~ 私が祈りを捧げた畑や田んぼは無条件で毎年豊作よ~ こんなところ~』
「流石豊穣と天候の神様ですね これからその力を発揮していってください では次にレモット様お願いします」
『わたくしの番ですか?待ちくたびれましたよ わたくしは商売繁盛と害虫駆除の神でございます 商売繁盛はリーサとローナの家でやったから効果は分かって貰えますよね? あと害虫駆除ですがどんな場所にも害虫がいます特に【黒いG】ですこれが料理屋や飲み屋さんで現れますと 大変な事になります ですので私が 害虫駆除もやっているのです 洋服屋には服を食べる虫が現われますし 鍛冶師の所にも革製品を食べる害虫や害獣がやってきます そういうのを駆除するのが私の仕事でございます』
「商売繁盛しているとさらに【黒いG】が出ますからね 頑張って下さい 最後にお待たせしました レイニー様よろしくお願いします」
『やっとやっとなのね こんな事なら逃げ回るんじゃ無かったわ まぁ私の力は分かってるわよね』
「そうですね でも一応説明してください」
『分かったわよ 恋愛(真の恋愛)の神よ 前に見せたのは真の恋愛ね 普通の恋愛も出来るわ1日二日で終わる恋から何年も結婚せずにズルズルと続く恋愛も出来るわ でもやっぱり真の恋愛には敵わないわね 真の恋愛はやっぱりお互いが死ぬまで添い遂げるって事だもんね それだけ お互いの相性が良くなくちゃいけない訳よ わかる? とにかく私にお願いしてそれが叶うと最高の相手が現われるのよ たまに日にちが掛かる時もあるけどね 例えば相性の良い人が遠くの町にいたら時間が掛かるわけよ おみくじも今度から自分で作るわ その方が相性の事がちゃんとかけるから』
「わかりました 皆さんも自分でおみくじ作りますか? その方が変なおみくじが当たらなくなりますよ」
『そうだな 俺は自分でやるぜ作ったらリーサに渡せば良いんだろ?』
「そうですね 私に渡してくれれば 神殿に持って行きます」
『そうじゃな 自分で作ったおみくじの方が ご利益もありそうじゃな』
「あまりとんでもない ご利益は書かないで下さいね 信者が逃げちゃうかもしれませんから 何事も適度にお願いします」
「「「「「「「は~い」」」」」」」
そんなこんなで神様達は忘れてるが 誰から私に恩恵を授けるのだろう チョット黙っていてみよう